ストキャステックスによるダイバージェンスとトレンドの転換について

前回は、RSIによるダイバージェンス(逆行現象)について、説明しました。
ここでは、ストキャステックスによるダイバージェンスについて、説明します。

(図:ストキャステックスによるダイバージェンス)

stoch_DIV_EURUSDWeekly

ストキャステックスの売買タイミングを以下に示します。

底値、高値でダイバージェンスが発生している。

上昇トレンドにおいて、20%以下で%Kが%Dを下から上にクロスしたときに、買い検討。

③下降トレンドにおいて、80%以上で%Kが%Dを上から下にクロスしたときに、売り検討。

以上の売買サインは、逆張りなので慎重に売買タイミングを探ってください。

RSIによるダイバージェンスとトレンドの転換について

ダイバージェンスとは、値動きに応じてオシレーター系のRSIやストキャステックスあるいは、MACDの値も上昇または下降していくものですが、時々値動きとは逆行する現象が発生することがあります。

これをダイバージェンス(逆行現象)と呼んでいます。まさに、異常な状態ということになります。
これは、上昇トレンドの高値圏や下降トレンドの底値圏でよく現れるバターンとなることがあります。

チャートの中で、オシレーター系の指標であるRSIによるダイバージェンスについて説明します。

①底値でのダイバージェンス
ローソク足の下値は下げていますが、RSIの下値は逆に上昇しています。

(図:下降中のダイバージェンス)

RSI_DIV_DOWN_EURUSDWeekly1
②高値圏でのダイバージェンス
ローソク足の上値は上げていますが、RSIの上値は逆に下降しています。

(図:上昇中のダイバージェンス)

RSI_DIV_UP_EURUSDWeekly
③底値圏・高値圏でのダイバージェンス
以下の図は、上図の①②の全体を示した図ですが、下降中の底値圏、上昇中の高値圏でダイバージェンス(逆行現象)になっていることがわかります。

(図:RSIによるダイバージェンス)

RSI_DIV_EURUSDWeekly2-2
このように、特異的な現象が発生している場合は、ポジションを決済した方が良いでしょう。

チャートの期間が長ければ長いほど、ダイバージェンスの信憑性が増します