【2019.08.25】先週08/19~08/23のFX値動き

先週は、中国の通信機器大手のファーウェイの輸出禁止規制の猶予期間延長について、どう判断するか関心が集まりました。中国・ドイツの景気対策に期待が高まっています。
また、各国の中央銀行の対策も注目が集まっています。

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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2019.08.19】FX市場

週明けドル上昇!ファーウェイの輸出禁止規制の猶予期間延長に関心

前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半。
週明けの取引は特段の手掛かりもなく、主要通貨は全般横ばい。
トランプ米大統領が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の輸出禁止規制の猶予期間延長について、どう判断するかが関心を集めている。

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの106円前半。週明け取引は特段の手がかりもなく、主要通貨は全般横ばい。
トランプ米大統領が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)HWT.ULの輸出禁止規制の猶予期間延長について、どう判断するかが関心を集めている。

財務省が19日に発表した7月貿易統計速報は、貿易収支が2496億円と2カ月ぶりの赤字だった。
輸出は前年比1.6%減、輸入は前年比1.2%減だった。

【2019.08.20】FX市場

小幅ドル安!長短金利逆転に端を発した景気後退に懸念

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の106円半ば。
前日海外で進んだ円安は一服した。

終盤のニューヨーク外為市場では、安全資産とされる円やスイスフランが対ドルで下落した。主要中銀が景気押し上げに新たな刺激策を打ち出すという期待でリスク選好が改善した。

対ドルで円は3営業日続落。スイスフランは2週間ぶり安値を付けた。
アナリストは、米ワイオミング州ジャクソンホールで今週開催される年次経済シンポジウムで、各国中銀が新たな施策を公表する可能性があると指摘。
シンポジウムを前に、前週の長短金利逆転に端を発したリセッション(景気後退)懸念を和らげるための対策が導入される期待が高まった。

中国人民銀行(中央銀行)は17日、企業の借入コスト低下と減速している景気を後押しすることにつながる金利改革を公表。
また、ドイツ連立政権が景気後退に備え財政均衡ルールを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整えると先週伝えられたこともリスク選好を後押しした。

【2019.08.21】FX市場

ややドル高!IMF、金融緩和や市場介入で通貨切り下げをけん制

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の106円半ば。
海外市場で緩やかに進んだ円高は一服。ドルは106.55円まで切り返した。

ドルが再び下落。
米国債利回りの低下がドル売りを誘った。景気後退(リセッション)への懸念が根強い中、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が週末にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムでの講演でハト派発言を行うという期待が膨らんだ。

主要6通貨に対するドル指数は0.2%安の98.166。一時98.40と2週間半ぶりの高値を付ける場面も見られた。

国際通貨基金(IMF)は21日、金融緩和や市場介入を通じた通貨切り下げをけん制した。
こうした取り組みが国際金融システムの機能を阻害し、すべての国に悪影響が出ると指摘した。
IMFのチーフ・エコノミスト、ギタ・ゴピナス氏らはブログへの投稿で、「緩和的な金融政策によって持続的な貿易収支の改善をもたらすほど自国通貨が切り下がるという見方を過度に信用すべきではない。
金融政策のみでは、そのような結果をもたらすのに必要な大幅かつ持続的な通貨安を起こせる可能性は低い」とした。

また通貨介入や相殺関税、資本流入への課税は効果的ではなく、国際通貨制度の秩序だった機能に悪影響を与えるほか、報復を促し、あらゆる国を悪化させかねないとした。

IMFのリサーチ担当者は、貿易収支上でドル変動の影響が限定されている一つの問題に、米国の輸入がドル建てで行われているためと指摘。
ブログでは「対外不均衡は世界金融危機時のピークから大幅に低下しており、ドルの過大評価は2018年に小幅に見られただけだった」とした。

トランプ米大統領はこのところ、ドル高が米輸出に悪影響を与えているという主張を強めており、この日も「米国ははるかに低金利の多くの国と競争しており、さらに金利を引き下げるべきだ」などとツイッターに投稿した。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 21.7% → -0.9%↓
〇7月中古住宅販売件数(年率換算件数)
 527万件 → 539万件↑
〇7月中古住宅販売件数(前月比)
 -1.7% → 2.5% ↑
〇米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

【2019.08.22】FX市場

ややドル安!クロス円での円の買い戻し

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の106円半ば。
きょう22日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容を消化しつつ、ドルはじり安の展開となった。また、クロス円での円の買い戻しがドル/円の上値を抑えた。

<米・経済指標>
〇前週分新規失業保険申請件数
 22.0万件 → 20.9万件↓
〇前週分失業保険継続受給者数
172.6万人 → 167.4万人↓
〇8月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
50.4 → 49.9↓
〇8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
53.0 → 50.9↓
〇8月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
52.6 → 50.9↓
〇7月景気先行指標総合指数(前月比)
-0.3% → 0.5%↑

【2019.08.23】FX市場

ドル急落!FRB「適切に対応」9月追加利下げ公算大

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円後半。
ドルは実需の買いや米長期金利の持ち直しなどに支えられ底堅かった。市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がワイオミング州ジャクソンホールの年次経済シンポジウムで行う講演待ちとなっている。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムで講演し、米経済は「良好な立場」にあり、FRBは足元の景気拡大を維持すべく「適切に対応」すると表明した。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを行うかについては明言しなかった。

トランプ米大統領は23日、米国が輸入するほぼ全ての中国製品約5500億ドル(約58兆円)相当に対する追加関税率を5%引き上げると発表した。
すでに追加関税を発動している約2500億ドル相当の中国製品に対する追加関税率を10月1日に現在の25%から35%に引き上げる。

<米・経済指標>
〇7月新築住宅販売件数(年率換算件数)
 64.6万件 → 63.5万件↓
〇7月新築住宅販売件数(前月比)
 7.0% → -12.8%↓
〇パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

先週は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のFOMC議事要旨の発表がありました。
FRBでは、足元の景気拡大を維持すべく「適切に対応」と表明したことに留まり、追加利下げについては、言及を避けた形となりました。

市場関係者からは、9月には追加利下げがあるという憶測から、ドルは大幅に急落し、105円前半となっています。

またドルの急落の要因として、トランプ米大統領は23日、米国が輸入するほぼ全ての中国製品約5500億ドル相当に対して、追加関税率を5%引き上げると発表したことも、ドル安を誘発しています。

そん中で日本では、10月から10%の消費税増税が予定されています。
世界経済の減速の中で、日本の経済も失速しつつある中で、景気対策もないまま増税すれば更に日本経済は、減速の一途をたどることになります。

2020年に日本では、オリンピック・パラリンピックが開催されますが、その時期を過ぎたあたりから、日本の経済は大きく減速していくと思われます。
2008年のリーマンショック級以上の景気減速とも言われています。

一握りの政党や省庁の思惑で、日本の経済は衰退していくのは、目に見えて明らかです。
そうなってからでは、遅い気がしますが。
もっと更なる景気刺激策を、地方活性化を軸に、景気対策を打ち出してもらいたいです。

さて、日足チャートをみると、

先週ドルは、上昇するも頭が抑えられ、週末ドルは急落しています。
上昇した分、週末で解消されてしまった形となっています。

長期下降ラインを下回り、それがレジスタンスとなっているので、なかなか超えていくのは難しいと言えます。

【来週の主な経済指標発表】

・8/26(月)
21:30 7月耐久財受注(前月比)
21:30 7月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
・8/27(火)
22:00 4-6月期四半期住宅価格指数(前期比)
22:00 6月住宅価格指数(前月比)
22:00 6月ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 6月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:00 8月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・8/28(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・8/29(木)
21:30 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
21:30 4-6月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比)
21:30 4-6月期四半期コアPCE・改定値(前期比)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
23:00 7月住宅販売保留指数(前月比)
23:00 7月住宅販売保留指数(前年同月比)
・8/30(金)
21:30 7月個人所得(前月比)
21:30 7月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30 7月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 7月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 7月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
22:45 8月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

08/19~08/23

・・・66pips

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