【2019.08.04】先週07/29~08/02のFX値動き

先週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表がありました。利下げに踏み切るのか注目されました。利下げに踏み切れば10年ぶりとなります。

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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2019.07.29】FX市場

ドルほぼ同水準!FOMCを控えた警戒感が上値を限定的

前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の108円後半。
日米の中銀会合を控え全般見送りムードとなる中、英ポンドが対ドルで2年3カ月ぶり安値を更新。対円でも18日につけた年初来安値へ迫った。

ニューヨーク外為市場では、ドルが2カ月ぶり高値近辺を維持。
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金融危機後で初めての利下げが実施されることが予想されている。

ポンドは2年4カ月ぶり安値を更新。英国が合意がないまま欧州連合(EU)から離脱するリスクが高まっている。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.02%高の98.027と、前週末の予想を上回る第2・四半期米国内総生産(GDP)速報値を受けた上げを維持した。一時2カ月ぶり高値を更新する場面もあったものの、FOMCを控えた警戒感が上値を抑えた。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)が30─31日のFOMCで、25ベーシスポイント(bp)の利下げに踏み切るとの見方が大勢。

ジョンソン英首相は、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を巡り、EUとの新たな合意案が必要との認識を示した。

首相は当地での演説で「(離脱問題を解決できない場合の)バックストップ(安全策)は何の役にも立たず、撤回しなければならない。(メイ前首相の)離脱協定案は破綻しており、撤回しなければならない。しかし、新たな合意を結ぶ余地はある」と語った。

防衛や安全保障、情報などすべての重要分野で新たな協力関係を築く必要があるとした上で「その中でも核となるのが、関税や規制のコントロールや望ましい状況での異なる対応を可能とする新たな自由貿易協定だ」とした。

【2019.07.30】FX市場

ドル小幅安!日銀が現行政策を維持、円高圧力を強めた

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の108円後半。
英ポンド/円が1月の円急騰時につけた安値を下回り、円は対主要通貨で初めて1月高値を突破した。日銀が現行政策を維持したことも、円高圧力を強めた。

ニューヨーク外為市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、ドルは狭いレンジ内ので動きに終始した。

連邦準備理事会(FRB)はこの日から2日間の日程で開いているFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定するとの見方が大勢となっている。
クレディ・スイス(ニューヨーク)の外為戦略グローバル責任者、シャハブ・ジャリヌース氏は「明日終了するFOMCに市場は釘付けになっている」と指摘 利下げは1回限りのものになるのか、それとも利下げサイクルが開始されるのか、FRBが発するガイダンスが注目されている。

ユーロ/ドルは前週に付けた26カ月ぶり安値の1.110ドルを上回る水準で安定化。
ただFRBが明日、予想通りに利下げを決定すればユーロは対ドルで下落する可能性がある。

<米・経済指標>
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
○6月個人所得(前月比)
 0.5% → 0.4%↓
○6月個人消費支出(PCE)(前月比)
 0.4% → 0.3%↓
○6月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
 1.5% → 1.4%↓
○6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
 0.2% → 0.2%→
○6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
 1.6% → 1.6%→
○5月ケース・シラー米住宅価格指数
 215.68 →0 216.94↑
○5月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
 2.5% → 2.4%↓
○6月住宅販売保留指数(前月比)
 1.1% → 2.8%↑
○6月住宅販売保留指数(前年同月比)
 -0.8% → -0.6%↑
○7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
 121.5 → 135.7↑

【2019.07.31】FX市場

ドル小幅な値動き!FOMCの結果とパウエル議長の会見を控えて

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の108円半ば。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエル議長の会見を控えて小幅な値動きに終始した。
米中通商協議に対する悲観的な見方が台頭していることでドルの上値は重かった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、ドルは狭いレンジ内ので動きに終始した。

連邦準備理事会(FRB)はこの日から2日間の日程で開いているFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定するとの見方が大勢。利下げは1回限りのものになるのか、それとも利下げサイクルが開始されるのか、FRBが発するガイダンスが注目されている。

ユーロ/ドルは前週に付けた26カ月ぶり安値の1.110ドルを上回る水準で安定化。ただFRBが明日、予想通りに利下げを決定すればユーロは対ドルで下落する可能性がある。

この日の外為市場で最も大きく動いたのは英ポンド。アジア取引時間帯に1.212ドルと、28カ月ぶりの安値を更新した。

<米・経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 -1.9% → -1.4%↑
○7月ADP雇用統計(前月比)
 10.2万人 → 15.6万人↑
○4-6月期四半期雇用コスト指数(前期比)
 0.7% → 0.6%↓
○7月シカゴ購買部協会景気指数
 49.7 → 44.4↓
○米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
 2.25-2.50% → 2.00-2.25%↓
○パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

【2019.08.01】FX市場

ドル大幅下落!米FRB10年ぶり利下げ受けて

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円前半。
米連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の利下げ決定を経た東京市場で、ドルは一時109.32円と2カ月ぶりの高値をつけた。

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが対円で下落。トランプ米大統領がこの日、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の追加関税を9月1日から課すと発表したことを受けた。

トランプ大統領は一連のツイートで、中国が米農産品を購入するという約束を果たしていないと不満を表明したほか、合成オピオイド「フェンタニル」の取り締まりで習近平・中国国家主席が十分な取り組みを行っていないと批判した。

米中は今週、上海で閣僚級協議を開催。双方ともに協議は建設的だったと評したが、進展はほとんどなかったとみられ、交渉は長期化する見通しとなった。次回の会合は9月に米国で開く。

終盤の取引でドルは対円で107.31円に下落。オーバーナイトでは2カ月ぶりの高値を付けていた。安全資産とみられる円は、リスク回避が強まり上昇した。ドル指数はトランプ氏投稿後に下落に転じ、0.20%安の98.325。

前日のドルは、米連邦準備理事会(FRB)が予想通り10年ぶりの利下げに踏み切ったものの、パウエル議長が政策決定後の会見で利下げサイクルの始まりではないと強調し、約2年ぶりの高値を更新した。

米FRB、10年ぶり利下げ
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は7月31日、米中貿易摩擦による世界経済の先行き不透明感や物価の停滞を懸念し、政策金利の引き下げを決めた。
利下げはリーマン・ショック後に事実上のゼロ金利政策に踏み切った2008年12月以来、10年7カ月ぶり。下げ幅は0・25%。金融政策を緩和方向に明確に転換した。

金融危機後に買い入れた米国債など保有資産の縮小も、当初9月末に予定した停止時期を2カ月前倒しして終了すると発表した。金融引き締め効果があり、トランプ米大統領が即時終了を求めていた。

<米・経済指標>
○7月チャレンジャー人員削減数(前年比)
 12.8% → 43.2%↑
○前週分新規失業保険申請件数
 20.7万件 → 21.5万件↑
○前週分失業保険継続受給者数
 167.7万人 → 169.9万人↑
○7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
 50.0 → 50.4↑
○7月ISM製造業景況指数
 51.7 → 51.2↓
○6月建設支出(前月比)
 -0.8% → -1.3%↓

【2019.08.02】FX市場

ドルさらに大幅下落!トランプ米大統領が10%の中国製品に追加関税発表

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円後半。
トランプ米大統領が3000億ドル相当の中国製品に対し10%の追加関税を9月1日から課すと発表し、海外市場でドルが対円で売られた流れを引き継ぎ、 ドルは一時106.85円と約1カ月ぶり安値をつけた。売りが一巡した午後の取引では小幅に反発した。

ニューヨーク外為市場では、米中貿易戦争の激化で米連邦準備理事会(FRB)が9月に追加利下げを決定するとの観測が高まったことを背景に、ドルが広範な通貨に対して下落した。

トランプ米大統領は前日、3000億ドル相当の中国製品に対する10%の制裁関税を9月1日付で発動させると発表した。
米労働省がこの日に発表した7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが鈍化し、米中貿易摩擦の高まりと共に来月の追加利下げを後押しする可能性があるとの見方が出ている。

実際、金融市場ではFRBが9月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定するとの観測はほぼ完全に織り込まれており、ドルは円に対し0.76%下落し、1月3日以来の安値を付けた。
ユーロに対しては0.22%安、スイスフランに対しては0.83%安となった。

FRBは7月31日までの2日間の日程で開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを決定。

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、今回の利下げは海外情勢から米経済の拡張を守るための「サイクル半ばにおける調整」的な性格を持つと説明した。

<米・経済指標>
○6月貿易収支
 -555億ドル → -552億ドル↑
○7月非農業部門雇用者数変化(前月比)
 22.4万人 → 16.4万人↓
○7月失業率
 3.7% → 3.7%→
○7月平均時給(前月比)
 0.2% → 0.3%↑
○7月平均時給(前年同月比)
 3.1% → 3.2%↑
○6月製造業新規受注(前月比)
 -0.7% → 0.6%↑
○7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
 98.4 → 98.4→

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

先週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエル議長の会見がありました。
FOMCでは10年ぶりの利下げとなり、2.25-2.50% → 2.00-2.25%となりました。
利下げは、2008年12月以来、10年7カ月ぶりとなります。

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、今回の利下げは海外情勢から米経済の拡張を守るための「サイクル半ばにおける調整」的な性格を持つと説明。

その結果を受けて市場は、株安、ドル安に大きく振れています。
しかも、利下げと同時期に、トランプ米大統領は、3000億ドル相当の中国製品に対する10%の制裁関税を9月1日付で発動させると発表し、さらにドル安を誘発する事態となっています。

中国の貿易問題に端を発し、世界中が経済減速へと突き進んでいます。
経済は、どこかの国が赤字であれば、どこかの国が黒字になるスタンスですが、今回トランプ米大統領が、「アメリカン・ファースト」で大統領になって以来、世界中が経済減速へとなっています。

裏を返せば、それだけ世界経済は、アメリカの負担の元に、成り立っていたのだと、思い知らされたのではないでしょうか。

さて、日足チャートをみると、

FOMCの利下げ発表で、大きくドルが下落しています。チャートの形はダブルトップとなり、6/25の安値よりさらに下回っています。

ドルが回復するには、相当の時間を要します。

さらに下げていくのか、下げが止まりなのか判断することになります。

【来週の主な経済指標発表】

・8/5(月)
22:45 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
22:45 7月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00 7月ISM非製造業景況指数(総合)
・8/7(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
28:00 6月消費者信用残高(前月比)
・8/8(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
23:00 6月卸売在庫(前月比)
23:00 6月卸売売上高(前月比)
・8/9(金)
21:30 7月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 7月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 7月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 7月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

07/29~08/02

・・・92pips

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