【2019.09.07】先週09/02~09/06のFX値動き

先週は、米国が対中関税の追加発動され、その後の動きに注目が集まっています。
2日米国では、「レーバーデー」で休日となっています。
香港では、行政長官が逃亡犯条例の「撤回」を正式に表明したにも関わらず、デモが続いています。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演待ちとなっています。

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【2019.09.02】FX市場

ややドル反発!米国が対中関税を追加発動したもの円高限定的

2日のニューヨーク外国為替市場リポートはレーバーデーのため休信。

先週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半。
米国が対中関税を追加発動したものの、中国株がプラス圏で推移したことなどから、円高は限られた。

【2019.09.03】FX市場

ドル下落!米ISM、2016年8月以来初めて50を割り込んだ

前日東京市場午後5時時点に比べてドル安/円高の105円後半。
米国の休場明けで手掛かり難が続いたあと、夕刻に入って106円を割り込んだ。また、前日に大きく下落した英ポンドが引き続き軟調だった。

ニューヨーク外為市場では、主要6通貨に対するドル指数がほぼ変わらず。
米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る懸念から安全資産としてのドルが買われ、ドル指数は一時約2年ぶりの高値を付ける場面も見られた。
ただその後はさえない指標が重しとなり、伸び悩んだ。

8月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は49.1と、前月の51.2から低下し、2016年8月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだ。

指標を受け、10年債利回りは2016年7月以来の水準に低下した。

ブルームバーグは、中国と米国の政府高官が9月に予定する通商協議の日程を巡り合意できないでいると報じた。
また 英議会では3日、与党・保守党のフィリップ・リー議員が離党し、親欧州連合(EU)派の自由民主党に移籍した。
これを受け、ジョンソン首相率いる与党は議会下院の過半数を失った。

米ニューヨーク連銀は3日、トレーダーを対象にした調査で、連邦準備理事会(FRB)のバランスシート規模は2025年までに3兆8000億─4兆7000億ドルになるとの予想が示されたことを明らかにした。

FRBの現在のバランスシート規模は約3兆8000億ドル。
FRBは7月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で08年以来初めてとなる利下げを決定した際、バランスシートの縮小を8月1日付で終了することも決定し、従来の計画から2カ月前倒しした。

<米・経済指標>
〇8月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
 49.9 → 50.3↑
〇8月ISM製造業景況指数
 51.2 → 49.1↓
〇7月建設支出(前月比)
 -1.3% → 0.1%↑

【2019.09.04】FX市場

ドル大幅上昇!EU離脱ブレグジットを巡る懸念からドル買い

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円前半。
市場の関心が集中している英ポンドは、早くも反発は一服し売買が交錯した。

ニューヨーク外為市場では円が下落。米中通商交渉が進展の兆しを見せるなど、世界的な緊張が一部和らいだことを受けて市場心理が改善し、安全資産とされる通貨への需要が後退した。

ポンドも上昇し、対ドルで約1カ月ぶりの高値を更新。英国が「合意なき」欧州連合(EU)離脱を回避するとの期待がポンド買いを誘った。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのグローバル・マーケッツ戦略ディレクター、カール・シャモッタ氏は、世界的な緊張が後退する中、円などの「調達通貨」が売られたと指摘した。

米中両国はこの日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意した。ニュースを受け、米中が貿易摩擦解消を目指すとの期待が高まった。

英議会下院は前日、10月31日に英国を合意なしで欧州連合(EU)から離脱させようとするジョンソン首相の動きを阻止する法案を可決。
また、10月15日の総選挙実施を求める首相の提案を否決した。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 -6.2% → -3.1%↑
〇7月貿易収支
-552億ドル → -540億ドル↓

【2019.09.05】FX市場

ドル上昇!米・短期債から長期債が上昇したことを受けて

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円半ば。
きょう5日は国内実需勢のドル買いに加え、米中両国が10月にワシントンで通商協議を再開するとの報道や、これを受けた米長期金利の反発や株高を受け、ドルは半年ぶり高値となる106円後半まで上値を伸ば した。

米金融・債券市場では、米中が10月に通商協議を再開させることで合意したことを受け「リスクオン」ムードが広がり、国債利回りが上昇した。市場では6日の米雇用統計のほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演が注目されている。

国債利回りは短期債から長期債にわたり約10ベーシスポイント(bp)上昇。10年債利回りは10.5bp上昇の1.564%、2年債利回りは10.6bp上昇の1.540%となった。

米中両国は5日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意した。双方の閣僚が電話協議の末、一致したという。

市場は労働省が6日に発表する8月の雇用統計のほか、パウエルFRB議長がチューリヒで行う講演に注目。
シリコンバレー銀のソラネス氏は、「FRBは雇用と物価に関する二重の責務の達成に向け慎重に立ち位置を見極めようとしている。必要に応じて利下げを実施する余地はあるが、通商問題に関しては外部要因であるため必ずしも重きを置いていない可能性がある」と述べた。

<米・経済指標>
〇8月チャレンジャー人員削減数(前年比)
 43.2% → 39.0%↓
〇8月ADP雇用統計(前月比)
 15.6万人 → 19.5万人↑
〇4-6月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比)
 2.3% → 2.3%→
〇前週分新規失業保険申請件数
 21.5万件 → 21.7万件↑
〇前週分失業保険継続受給者数
 169.8万人 → 166.2万人↓
〇8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
 50.9 → 50.7↓
〇8月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
 50.9 → 50.7↓
〇7月製造業新規受注(前月比)
 0.6% → 1.4%↑
〇8月ISM非製造業景況指数(総合)
 53.7 → 56.4↓

【2019.09.06】FX市場

ドル同水準!米中通商交渉が進展、世界的な緊張が一部和らいだ

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円後半。
市場参加者は米雇用統計と米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演待ちで、ドル/円は方向感に乏しく、値動きは緩慢だった。

円が下落。米中通商交渉が進展の兆しを見せるなど、世界的な緊張が一部和らいだことを受けて市場心理が改善し、安全資産とされる通貨への需要が後退した。

ポンドも上昇し、対ドルで約1カ月ぶりの高値を更新。英国が「合意なき」欧州連合(EU)離脱を回避するとの期待がポンド買いを誘った。

米中両国はこの日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意した。ニュースを受け、米中が貿易摩擦解消を目指すとの期待が高まった。

米連邦準備理事会(FRB)は今週発表した調査論文の中で、米中貿易摩擦などによってもたらされる不確実性が企業の生産や投資の縮小を招き、来年初頭にかけて米国や世界経済にそれぞれ総生産(GDP)の1%程度の減少をもたらすという試算を明らかにした。
またこうした不確実性は1970年代以来の水準に高まっていると指摘した。

米GDPを20兆ドル相当、世界のGDPを85兆ドル相当とすると、金額ベースではそれぞれ2000億ドルと8500億ドルの減少になると考えられる。

FRB当局者らはこれまで、金融政策が政治に左右されることはないものの、関税は経済に有害であるという考えを繰り返し表明している。
パウエルFRB議長は先月、貿易政策を巡る不確実性が世界経済の減速や米製造業の低迷を招く重要な要因であると明言。
エバンズ米シカゴ地区連銀総裁も4日、貿易摩擦の激化が米経済成長を年1.5%まで下押しする恐れがあるという見方を示した。

<米・経済指標>
〇8月非農業部門雇用者数変化(前月比)
 16.4万人 → 13.0万人↓
〇8月失業率
 3.7% → 3.7%→
〇8月平均時給(前月比)
 0.3% → 0.4%↑
〇8月平均時給(前年同月比)
 3.2% → 3.2%→
〇パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

先週は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演がありました。
また市場参加者は米雇用統計の結果に注目が集まっています。

パウエルFRB議長は、「米中貿易摩擦などによってもたらされる不確実性が企業の生産や投資の縮小を招き、来年初頭にかけて米国や世界経済にそれぞれ総生産(GDP)の1%程度の減少をもたらす」という試算を明らにしています。

また、「金融政策が政治に左右されることはないものの、関税は経済に有害である」という考えを示しています。

米雇用統計では、16.4万人→13.0万人と減少という結果になっています。

デモが続く香港では、行政長官が逃亡犯条例の「撤回」を正式に表明したにも関わらず、いまだ沈静化に向かっていません。
中国共産党は、内と外から圧力が加えられ、身動きができない状況です。

英国を合意なきEU離脱をしようとするジョンソン首相の動きを阻止するための法案を、英議会下院は、可決する動きとなっています。

さて、日足チャートをみると、

先週は長期下降ラインでやっと反発し上昇しています。

下落に比べて、上昇は時間を要するため、上昇するための根拠が必要と思われます。
現在、米中貿易摩擦が世界的な緊張がリスク要因として働いています。

今後の動向に注目していきたいと思います。

【来週の主な経済指標発表】

・9/9(月)
28:00 7月消費者信用残高(前月比)
・9/11(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 8月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
23:00 7月卸売在庫(前月比)
・9/12(木)
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
27:00 8月月次財政収支
・9/13(金)
21:30 8月輸入物価指数(前月比)
21:30 8月輸出物価指数(前月比)
21:30 8月小売売上高(前月比)
21:30 8月小売売上高(除自動車)(前月比)
23:00 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
23:00 7月企業在庫(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

09/02~09/06

・・・63pips

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