【売買】複数のシナリオを考える

売買に必要な要素として、現在みているチャートの時間軸だけをみて、買いや売りのシナリオを考えることは禁物です。

予想を立てて、複数のシナリオを立てることは必須であると考えます。

以下は、ユーロ/豪ドル週足チャートになります。
(図:ユーロ/豪ドル週足チャート)

scenario_EURAUDWeekly
上図のチャートをみると、上昇トレンド中で大きく下落している場面となります。

直近安値を下回っていないことや、200日移動平均線はまだ上を向いていることを考えると、一応ある程度反発して上昇に転じることも考えられます。

また反発した後、下げてくることも予想されます。

1.4000のサポートラインを下回れば、本格的な下降トレンドとなることが予想されます。

以下は、ユーロ/豪ドルの日足チャートです。

(図:ユーロ/豪ドルの日足チャート)

scenario_EURAUDDaily

ユーロ/豪ドルの日足チャートをみると、200日移動平均線が下向きになっているので、下降トレンドとなっています。

ここで、月足チャートでは上昇トレンドで日足チャートでは下降トレンドとなっているので、いつ反発し上昇に転じるか分からない状況です。

ここで、日足または月足でRSIのダイバージェンスが発生するれば、十分に反発する可能性もあり、そのまま保ち合い相場となる可能性もあります。

1分足や5分足のような小さな時間軸であっても、大きな時間軸をみて、今買い有利なのか売り有利な時間帯であるのか、判断しなければなりません。

このように、複数のシナリオを描いてトレードに望むと、その後の対処も楽に進めることができます。

 

 

【売買】基本的な値幅予測の考え方

トレンド中の値幅予測の考え方について説明します。

値幅予測とは、例えば上昇トレンド中の下落に際し、どの程度のドローダウンがあるか値幅予測することです。

経験側から上昇分に対して、1/3戻し、半値戻し、2/3戻しなどがあります。

以前フィボナッチ数でも取り上げましたが、フィボナッチにより、どの程度のダウンが見込めるのか予測することができます。

①上昇トレンド中の「押し幅」予想

上昇トレンド中の押し幅を予測するために、フィボナッチ数を使い検証してみましょう。

(図:上昇中の押し幅)

OshiMe_EURUSDDaily

上昇トレンド中の下落を「押し」と言います。

押しが入り、買いポジションを持つことを、「押し目買い」と言います。

上昇中の下落は、直近最安値から下落し始める高値をフィボナッチレトレスメントで結んでみる。
フィボナッチ数38.2~50.0まで押した後、上昇に転じていることが分かります。

そのときに、RSIによるダイバージェンスまたはストキャステックスによるダイバージェンスが発生していれば、買い有利な展開となります。

②下降トレンド中の「戻り幅」予想

下降トレンド中の戻り幅を予測するために、フィボナッチ数を使い検証してみましょう。
す。

(図:下降中の戻り幅)

modori_EURUSDWeekly

下降トレンド中の上昇を「戻り」と言います。

戻ったときに売りポジションをもつことを「戻り売り」と言います。

フィボナッチ数61.8~78.6まで戻った後、下落に転じていることが分かります。

そのときに、RSIによるダイバージェンスまたはストキャステックスによるダイバージェンスが発生していれば、売り有利な展開となります。

上昇中の押し目や、下降中の戻りがないトレンドは一方的に強いトレンドとみることができますが、買いや売りを仕掛けるタイミングを失うことがあります。

上昇中の「押し」や下降中の「戻り」が深いほど、反発が大きくなります。