【2018.04.08】先週04/02~04/06のFX値動き

先週はトランプ米大統領の鉄鋼・アルミニウムに高い関税を課すことに、中国が報復として128の米国製品に最大25%の追加関税を導入すると表明し、2日に発動しています。
これで地政学リスクがが高まってきています。
オセアニア、欧州では「イースターマンデー休暇」となり、休場が多くなっています。
4月相場は上がりやすい季節となっていますが、大幅な上昇も下落も望みにくいとも言えます。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.04.02】FX市場

ドルやや下落!中国が2日米国製品に最大25%の追加関税を導入

前週末東京市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の106円前半。
きょうは復活祭の休暇でアジアと欧州の主要市場が休場となっている。午前は新年度入りの国内企業の取引で少し上下に振れたが、午後は動意が乏しくった。

ニューヨーク外為市場では、米中貿易摩擦に対する懸念の高まりを背景にドルが対円で下落した。ただ欧州市場がイースターマンデーのために休場となっているため、商いは薄かった。

中国財務省は米国によるアルミニウム・鉄鋼輸入関税への対応として、豚肉やワイン、一部の果物、ナッツ類など128の米国製品に最大25%の追加関税を導入すると表明。追加関税は2日に発動した。

地政学リスクなどが高まっている時に安全資産として買われる傾向のある円とスイスフランは上昇。ドル/円は0.4%安の105.89円となっている。

主要6通貨に対するドル指数は0.1%下落の90.043。

ユーロ/ドルは0.2%安の1.2304ドル。米株価の急落を受け市場で全般的に警戒感が高まっていることが重しとなっている。

市場では貿易を巡る情勢のほか、週内に発表される米経済指標にも注目。なかでも米金利の道筋の手掛かりを得ようと、6日発表の3月の雇用統計に注目が集まっている。

<米・経済指標>
〇(米) 3月ISM製造業景況指数
60.8 → 59.3↓
〇(米) 2月建設支出 (前月比)
0.0% → +0.1%↑

【2018.04.03】FX市場

ドル高!106円台に乗せる

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円前半。
不安定な米国の株価や保護主義の先鋭化懸念から、ドルは日中、しっかりと106円台に乗せることはできなかった。その後、夕刻に入って、ドルは106円台で推移している。

【2018.04.04】FX市場

ドル/円下げヒゲでやや上昇!米中貿易摩擦による薄商いで低調

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円前半。

取引序盤では、米国が500億ドル相当の中国からの輸入品に関税を導入するというニュースや、米「ユーチューブ」本社での銃発砲事件などが話題を呼んだが、商いは低調で東京勢はほぼ様子見だった。

夕刻になると、中国国営テレビが、中国が米製品106品目に対して新たな関税を課すと報じたことをきっかけに、ドル/円は下げ足を速めた。

ドルが対円・スイスフランで上昇。リスク選好度が高まり、米株価が上昇する中、このところのドル売りは一服となった。ただ、貿易摩擦への懸念はなおくすぶっており、今後のドルの動向を巡っては不透明感が漂っている。

フォレックス・ドット・コムの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ期待による追い風は、政治的圧力や世界貿易を巡る不透明性という向かい風に相殺されている」と述べた。

トランプ政権は今週、500億ー600億ドル規模の対中関税措置について、関税対象となる品目リストを公表する見通し。

主要6通貨に対するドル指数は0.2%上昇し、90.184。

ドル/円は4日ぶりに反発し、0.6%高の106.58円。ただ、通商問題が今後エスカレートすれば、安全資産とされる円が選好され、ドルは下落するとの見方が優勢。

市場では6日発表の3月米雇用統計と、パウエルFRB議長による経済見通しに関する講演に注目が集まっている。

<米・経済指標>
〇(米) 3月ADP全国雇用者数
+23.5万人 → +24.1万人↑
〇(米) 3月ISM非製造業景況指数
59.5 → 58.8↓
〇(米) 2月製造業受注指数 (前月比)
-1.4% → +1.2%↑

【2018.04.05】FX市場

ドル高107円前半!米国が対中貿易摩擦の解決を模索する兆候へ

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の107円前半。
日経平均の上げ幅拡大に連れて107円台まで上昇したが、その後は伸び悩んだ。

ニューヨーク外為市場は、ドルが対主要通貨バスケットで2週間ぶり高値をつけた。
堅調な米国株式市場や、米国が対中貿易摩擦の解決を模索している兆候が、ドルを下支えした。

ドルは対円で3週間ぶり、スイスフランに対して10週間ぶりのそれぞれ高値をつける場面があった。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、米国と中国がいずれ貿易問題で打開し、両国の貿易障壁は「削減される」公算が大きいとの見解を示した。

同氏の発言がドルの追い風となった。
市場関係者の1人は「(中国が)措置の完全実施に踏み切る公算は小さく、ゲーム理論上の確率が妥協の方向へと傾くよう練られている」との見方を示した。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.4%高の90.47。一時、90.594まで上昇した。

ドルは対円で107.49円の高値を記録し、直近では0.6%高の107.42円。
ドルは対スイスフランで一時、0.9639スイスフランまで急伸、直近では0.3%高の0.9636スイスフラン。

市場の関心は貿易戦争のほか、6日公表予定の米雇用統計に集まる。
今後の利上げペースやドル相場の見通しを占う材料となる可能性がある。

中国はこの日、米国への報復関税措置を発表したが、米中貿易摩擦の影響について、市場では比較的冷静に受け止める声が聞かれた。

中国財政省は、大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など農産物を含む米製品106品目に対し、25%の追加関税を課すと発表。
対象品目の2017年の輸入規模は500億ドルに相当するが、これは米通商代表部(USTR)が前日明らかにした対中関税の対象輸入品目と同じ規模となる。発動日は米国の動向次第とした。

<米・経済指標>
〇(米) 3月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)
-4.3% → +39.4%↑
〇(米) 新規失業保険申請件数
21.5万件 → 24.2万件↑
〇(米) 2月貿易収支
-566.0億USD → -576.0億USD↓

【2018.04.06】FX市場

ドル106円後半!トランプ米大統領が対中追加関税検討で下落

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の107円前半。
朝方はトランプ米大統領が対中追加関税検討を指示したことで下落したが、午後にかけて買い戻された。

ドルが対主要通貨バスケットで2週間ぶり高値をつけた。
堅調な米国株式市場や、米国が対中貿易摩擦の解決を模索している兆候が、ドルを下支えした。

<米・経済指標>
〇(米) 3月非農業部門雇用者数
+31.3万人 → +10.3万人↓
〇(米) 3月失業率
4.1% → 4.1%→
〇(米) 2月消費者信用残高
+139.06億USD → +106.01億USD↓




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【先週の主な動き】

先週は引き続き、米中の貿易摩擦問題が大きな話題となりました。

トランプ米大統領が、鉄鋼・アルミニウムなどに高い関税を課すことに端を発し、中国では豚肉やワイン、一部の果物、ナッツ類など128の米国製品に最大25%の追加関税を課すと報復処置を表明しています。

これに対応してトランプ政権は、500億ー600億ドル規模の対中関税処置について、関税対象の品目リストを公表する見通しとなっています。

トランプ米大統領は、貿易赤字を解消することは選挙公約だったので、選挙前に何とか解消を狙う方向のようですが、これに対して中国が反発してきたという感じです。

地政学リスクが高まっていることになります。

しかしトランプ米大統領は、なんでも選挙につなげてしまう傾向が強いので、この件についても選挙対策なのかも知れません。

来週はFOMC議事録の発表に注目が集まりそうです。

さて、日足チャートをみると、

米中の貿易問題に関わらず、ドル/円相場は上昇しています。チャートはスリーボトム(逆三尊底)となっています。

これは長い期間下落が続いて、反発に転じるチャートの形になります。4月はリスクオンになりやすい季節で上昇する気配となっています。

しかし上にいくつものレジスタンスが存在しているため、いっきに上昇することも難しいと言えます。まずは107円の壁を越えていくかに注目されます。

【来週の主な経済指標発表】

・4/10
21:30 (米) 3月生産者物価指数 (前月比)
21:30 (米) 3月生産者物価指数 (コア:前月比)
21:30 (米) 3月生産者物価指数 (前年比)
21:30 (米) 3月生産者物価指数 (コア:前年比)
23:00 (米) 2月卸売売上高 (前月比)
・4/11
21:30 (米) 3月消費者物価指数 (前月比)
21:30 (米) 3月消費者物価指数 (コア:前月比)
21:30 (米) 3月消費者物価指数 (前年比)
21:30 (米) 3月消費者物価指数 (コア:前年比)
27:00 (米) FOMC議事録(3月20・21日分)
・4/12
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 3月輸入物価指数 (前月比)
・4/13
23:00 (米) 4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

04/02~04/06

・・・82pips




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