【オシレーター系】トレンドの勢いを示すADX

ADXとは、「Average Directional Movement Index」の略で、トレンドの強さを見るために使うテクニカル指標となります。

ADXが上向きなら、上昇トレンドもしくは下降トレンドが強く出ているとみます。
逆に、ADXが下降もしくは横ばいである場合は、トレンドが出ていないとみます。

+DIと-DIとの差を+DIと-DIを足した値か平均したものとなり、

DX = { | (+DI) – (-DI) | ÷(+DI) } ÷ 100

ADXは上記のDXを単純平均したもので以下のような式が成り立ちます。

ADX=DXの期間nの平均値となります。

(図:ADX)

ADX_EURUSDWeekly

ADXよる売買を以下のようにします。

ここでは、ADX20%以下で+DIと-DIのクロスで売買タイミングをみます。

①買いサイン
20%以下で、+DI が-DI を下から上抜けたとき

②売りサイン
20%以下で、-DI が+DI を下から上抜けたとき

本来は、売買サインで使うのではなく、トレンドが発生しているかを見るためのものとして使用した方が良いかもしれません。

【トレンド系】トレンドの強さをみるMACD

MACDは2本の期間が異なる指数移動平均線の差を量で示したものと、シグナル線も用いたものです。
相場の周期とタイミングを捉える指標です。

MACDはダマシが少なく使いやすいので、一部根強い人気を持つ指標です。

トレンドの方向性をみるという観点から、オシレーター系指標というよりも、トレンド系指標に位置するという意見もあります。
それを証拠に、%表記ではなく通貨の価格を表示しています。

2本の移動平均線のクロスしている箇所とMACDの0ポイントは同じになっています。

MACDの0付近では、反転する可能性があります。

(図:移動平均線とMACD)

移動平均線MACDは同じ期間で表示しています。

MADCD_USDJPYMonthly

MACDによる売買サインについては、以下になります。

①買いサイン
先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を下から上に抜いた時、MACDがともにゼロのラインを上回れば、信頼度が増します。

②売りサイン
先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を上から下に抜いた時、MACDがともにゼロのラインを下回れば、信頼度が増します。

ここで保ち合い相場では、MACDの0ポイントを行き来するので、信頼性がなくなります。
トレンドが出ているときに、有効な指標となります。