【2017.07.02】先週06/26~06/30のFX値動き
- 2017/07/02
- 為替ニュース
先週は、主だったニュースもなく、経済指標のみとなっています。
またドラギ欧州中央銀行(ECB)の発表もあり欧州の為替市場に影響がでています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.06.26】FX市場
ドル高で推移!しかし市場はネガティブ
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円半ば。
仲値公示にかけて国内企業の買いが一巡すると、「ベタ凪」状態となり、インタ ーバンク、短期筋とも動意薄となった。
ドルがユーロに対しおよそ1週間ぶりの安値。
弱い指標を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が計画通り追加利上げに踏み切れるか懐疑的な見方が強まった。ただ、中銀当局者らの講演を控え、値動きは限られた。
5月の米耐久財受注統計によると、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比0.2%減少。0.3%増の市場予想に反し、昨年12月以来の大幅なマイナスを記録した。
アジア通貨市場では、ウォンと台湾ドルが3営業日続伸。米国でインフレが鈍化し国債利回りが頭打ちとなる中、米ドル売りが出ている。
証券会社ブルー・オーシャン・エクイティーズはリポートで「米ドル安は、インフレ鈍化予想や財政見通しの遅延により米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが遅くなるとの観測が背景となっている」との見方を示した。
政治面では、医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案に投資家の関心が集まりそうだ。
ただ、共和党上院議員5人が法案に反対しており、週内の採決は困難との見方が出ている。ブルー・オーシャンのストラテジストは「今回も法案が可決できなかった場合、米ドルにとってネガティブなカタリストとなる」と述べた。
<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
-0.7%/-0.4% → -1.1%/0.1%↓
【2017.06.27】FX市場
ドル上昇112円前半!ドル売りが上値を抑え伸び悩む
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円後半。
午前には約1カ月ぶりの112円台へと一時上昇したが、実需筋のドル売りが上値を抑えて伸び悩み、111円台に押し返された。その後、夕刻にかけてドル/円はじり安となった。
ドルが対ユーロでおよそ1%下落し、2016年9月8日以来の安値となる1.1304ドルに沈んだ。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が金融緩和の解除に道を開く発言を行ったことがユーロを押し上げる一方、ケース・シラー米住宅価格指数が予想ほど伸びなかったことがドルの重しとなった。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が狭いレンジでもみ合い。
連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長によるロンドンでの講演をこの後に控え、市場参加者は議長が前向きな経済見通しを維持するかどうかに注目している。
<米・経済指標>
○米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
5.89% → 5.67%↓
○米・CB消費者信頼感指数
117.9 → 118.9↑
【2017.06.28】FX市場
ドルほぼ全面安!オバマケア代替法案の採決が延期
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円前半。
米金利がじわりと上昇する中で、ドルは112円前半で底堅い動きとなった。
前日の欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派寄りと受け止められた発言を受けたユーロの堅調な地合いは続いた。
午後5時を過ぎると、ドル/円は112円を割り込んだ。
ドルがほぼ全面安の展開。
前日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派発言に続き、イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁が早期利上げを示唆し、欧州の金融政策が引き締め方向に傾いているとの見方が強まった。
また米上院がオバマケア代替法案の採決を延期したこともドルの重しとなった。ドルは対ユーロで1年ぶり安値をつけたほか、ポンドに対しても急落した。対円でも0.2%安で取引されている。
アジア通貨市場では、アジア株に連れ安となり、大半の新興国通貨が下落。
米上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決先送りを決めたことや、米原油在庫の増加を示すデータを受けて供給過剰懸念から原油先物が一時下落したことで、リスク志向が後退している。
<米・経済指標>
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
-1.3% → -0.8%↑
【2017.06.29】FX市場
ドル指数が昨年9月以来の低水準!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円半ば。
金融政策がメーンテーマとなっている為替市場では、前日のイングランド銀行(BOE)総裁発言を受け、英ポンドが堅調な足取りを見せたほか、前々日の欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派発言を受けたユーロが1年ぶりの高値を更新した。
欧州やカナダの金融政策にタカ派的な期待が強まる一方、年内の米追加利上げを疑問視する見方を背景に、ドルはおおむね値下がりした。対ユーロでは、約1年2カ月ぶり安値付近で推移した。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで上昇。
英国やカナダ、ユーロ圏などの中央銀行からタカ派的発言が相次ぎ、米国以外でも金融緩和時期が終わりに近づいていることが示唆された。
主要6通貨に対するドル指数は95.754と、昨年10月以来の低水準で推移している。
<米・経済指標>
○米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
3.5% → 1.9%↓
○米・四半期GDP(確報値)(前期比年率)
2.1% → 1.4%↓
○米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
1.3% → 1.1%↓
○米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
2.1% → 2.0%↓
【2017.06.30】FX市場
ドルやや反発!ドルが約7年ぶりの下落率に
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の112円前半。
月末・四半期末に関連したフローが交錯。午後は海外時間待ちムードも漂った。
ドルの対主要通貨バスケット相場が、四半期の下落率では約7年ぶりの大きさを記録する見通しだ。
欧州や英国、カナダ各中銀の金融政策引き締め観測が強まる一方、年内の米追加利上げやトランプ政権の成長政策を巡る疑問が根強く、ドルを圧迫した。
アジア新興国通貨では中国人民元が4営業日続伸、
四半期ベースで2008年6月以来の好調なパフォーマンスを記録する勢いとなっている。ドル安や、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことが背景。
中国人民銀行(中央銀行)は、この日の人民元の対ドル基準値(中間値)を1ドル=6.7744元と、昨年11月7日以来の元高水準に設定。
ドルが主要通貨バスケットに対し約9カ月ぶり安値で推移していることを反映した。
<米・経済指標>
○米・個人所得(前月比)
0.4% → 0.4%→
○米・個人支出(前月比)
0.4% → 0.1%↓
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.2%/1.5% → 0.1%/1.4%↓
○米・シカゴ購買部協会景気指数
59.4 → 65.7↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
97.1 → 95.1↓
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【先週の動向と今後の予想】
先週米国では、オバマケア代替法案の採決が先送りになったことで、ドルは上値が重い展開となっています。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が金融緩和の解除に道を開くと発言をしたことで、ユーロとポンドを押し上げています。
しかし、ECBは昔から口先だけで、なかなか行動を伴わないことが多いので、ユーロやポンド主体で取引をされている方は、注意が必要です。
特にポンドは値動きが大きい通貨なので、より注意する必要があります。
ドル指数が昨年9月以来の低水準を記録し、ドル相場はさえない相場となっています。
さて、日足チャートをみると、
先週はじめは、市場の思惑とは逆にドルは大きく上昇しています。
その後、112円を超えて推移しています。
ここで112円中盤のヒボナッチ付近で頭を押さえられ、横ばいになってきています。
これを上に抜けるための、調整とみるかは判断が難しいところ。
過去に、この付近で2回サポートとして機能し、1回レジスタンスとして機能しているところになります。
チャートの形としては、下値の切り上げがあるので、次は高値の更新があれば、上昇トレンドということになります。
しかし調整下落期間が長いため、トレンドとして機能を成していないような気がします。
【来週の主な経済指標発表】
・07/03
23:00 米・ISM製造業景況指数
23:00 米・建設支出(前月比)
・07/05
23:00 米・製造業受注(前月比)
・07/06
15:00 独・製造業受注(季調済)(前月比)
21:15 米・ADP民間雇用者数
21:30 米・貿易収支-476.0億ドル
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・ISM非製造業景況指数
・07/07
21:30 米・非農業部門雇用者数/米・失業率(雇用統計)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
06/26~06/30
・・・88pips
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