【2017.06.25】先週06/19~06/23のFX値動き

先週は米・FOMCが利上げに踏み切り、その後の為替の動きに注目されます。一方で弱い経済指標に対してドルの強気筋を圧迫しています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.06.19】FX市場

ドル/円上昇!株価指数上昇で連れ高

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円前半。午前は株価の上昇に連れ高となったが、その後は手がかり材料に乏しく111円を挟んで小動きとなった。

円がドルとユーロに対し下落した。
日銀が16日の金融政策決定会合で金融政策の維持を決定し、景気支援策を引き揚げる公算が小さいことを示したことが背景。

円は対ドルで0.4%安の111.32円近辺となっている。
ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁が米インフレ率は労働市場の改善に伴い賃金と共に加速に向かうとの見方を示したことで、ドルは主要通貨に対して上昇した。

世界の主要株式市場はハイテク株売りによる急落から即座に立ち直り、トランプ米大統領の経済政策を当て込む「リフレトレード」に対する投資家の自信は健在のようだ。

ただ、相場回復の中身に目を凝らすと、投資家がどのセクターや地域に資金を振り向けるかで選別姿勢を強めている様子がうかがえる。

アジア新興国通貨は韓国ウォン主導で総じて小幅高。弱い指標を受けて米経済の健全性を巡る懸念が浮上、ドルが軟調となっている。

米利上げを背景にドルは上昇していたが、5月の米住宅着工件数が8カ月ぶりの低水準に落ち込んだことや、6月のミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことに圧迫されている。

みずほ銀行はリサーチノートで、トランプ大統領や連邦捜査局(FBI)、ロシアを巡る米国の政治リスクが連邦準備理事会(FRB)のタカ派シグナルの妨げになっていると指摘。弱い経済指標もドルの強気筋を圧迫しているとの見方を示した。

【2017.06.20】FX市場

ドル小幅高!一時111円後半

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の111円後半。株価が高値圏で推移するのを眺めて底堅さが意識されたものの、111円半ばでの小動きが中心で方向感は出なかった。

米連邦準備理事会(FRB)が年内あと1回利上げを行う可能性があるとの見方からドルが買われ、主要通貨バスケットに対して1カ月ぶり高値をつけた。

一方、英ポンドは下落。イングランド銀行のカーニー総裁は、いまは利上げの適切な時期ではないとの見方を示した。

東京株式市場で日経平均は3日続伸。終値では2015年8月18日以来約1年10カ月ぶりの高値水準で引けた。前日の米国株市場ではダウ.DJIとS&P500.SPXが過去最高値を更新、為替も1ドル111円台後半まで円安に振れた。

外部環境の好転を追い風に主力輸出株やハイテク株を中心に買いが広がった。多少伸び悩む場面は見られたものの、終日2万円を維持する堅調な地合いだった。
TOPIXも3日続伸。東証33業種中、電気・ガス、不動産など5業種を除く28業種が上昇。ゴム、非鉄金属、化学の上昇率が高かった。

日経平均は年初来高値更新となったものの、主力の自動車株や金融株の上値は重い。トヨタ(7203.T)は0.38%上昇、日産自動車(7201.T)は0.05%下落、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)は0.3%上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)は0.61%上昇となっている。

アジア新興国通貨は大方が下落。米インフレ率は賃金と共に上昇するとの連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け、ドルが支援されている。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、国内のインフレ率はやや低水準だが、労働市場の改善に伴い賃金と共に加速に向かうとして、FRBは緩やかな利上げを継続することが可能との見方を示した。

DBSはリサーチノートで「(ダドリー総裁の発言は)米経済がこれまでと同様にこれからもトランプ大統領の刺激政策なしに好調を維持すると市場に確信させる可能性がある」と指摘した。

ドルは対円で一時111.770円と5月26日以来の高値を付けた。

【2017.06.21】FX市場

ドル111円台と円高に振れたことで確定売り先行!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円前半。買い上がる材料が乏しく、上値の重さが意識された。きょうは米国で住宅関連指標の発表があり、市場の関心を集めている。

ドルが対円で一段高。
朝方発表された5月の米中古住宅販売が予想外に増加したことを受け米住宅市場の減速を巡る懸念が和らぎ、ドルへの追い風となった。

東京株式市場で日経平均は4日ぶり反落。
前日の米株は下落、為替も1ドル111円台前半と円高に振れたことで、利益確定売りが先行した。

売り一巡後は出遅れ業種に押し目買いが入り下げ渋ったが後場に入り下げ幅を拡大、一時100円以上下落する場面もあった。医薬品、陸運など内需系の一角や中小型の材料株には買いが入り相場を下支えした。

アジア新興国通貨は軟調。原油価格が7カ月ぶりの水準に下げたことを受け、市場関係者は警戒感を強めている。中国株のMSCI指数への組み入れ決定は原油安ほど材料視されていない。

原油価格は、世界的な供給過剰に対する懸念などを背景に約2%下落した。

<米・経済指標>
○米・中古住宅販売件数
557.0万件 → 562.0万件↑

【2017.06.22】FX市場

米株安などからドル/円111円を一時割り込む!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円前半。原油先物価格が前日につけた10カ月ぶり安値から反発したものの上値が重かったこと、米長期金利の低迷、株安などを背景に一時は111円を割り込んだ。

ドルが主要通貨バスケットに対し横ばい。
米債券利回りが低水準で推移するなか、新規失業保険申請件数や住宅価格などの指標が想定内の内容となった。ドル/円は111円台前半での取引。

アジア通貨市場では、フィリピンペソが0.2%安と約3カ月ぶり安値。中央銀行はこの後会合を開く予定で、政策金利を3.0%に据え置く見通し。

みずほ銀行はリポートで「ペソは最近弱含む場面もあったが、概して安定的に推移している。
中銀にはインフレの動態や、(前週の)米連邦準備理事会(FRB)の利上げによる影響を見極める猶予が与えられるだろう」と指摘。「中銀は当面据え置きを続けるとみられ、タカ派的な動きがあればペソ高に傾くだろう」と述べた。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.7万件 → 24.1万件↑
○米・景気先行指数(前月比)
0.3% → 0.3%→

【2017.06.23】FX市場

ドルが主要バスケットに対して下落!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。
手掛かりに乏しく、111円前半で動意に欠ける前日からの流れが継続した。

ドルが主要通貨バスケットに対し下落し、1日としては3週間ぶりの大幅な下げを記録する勢いとなっている。
インフレ指標が軟調な内容となる中、米連邦準備理事会(FRB)が年内にあと1回の利上げを実施できるか不透明感が漂っている。

北海ブレント原油先物が7カ月ぶり安値から戻していることを背景に、ドルは対資源国通貨でも下落した。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨がレンジ内でもみ合い。

来週は米国で6月のCB消費者信頼感指数(27日発表)USCONC=ECI、ミシガン大消費者信頼感指数確報値(30日)USUMSF=ECI、5月の中古住宅販売仮契約指数(28日)USNCH=ECI、第1・四半期国内総生産(GDP)確報値(29日)USGDPF=ECIなどが発表される。
主要6通貨に対するドル指数はほぼ横ばいの97.492。

<米・経済指標>
○米・新築住宅販売件数
56.9万件 → 61.0万件↑




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【先週の動向と今後の予想】

先週は、FOMCの金利引き上げ後の一週間となります。先週は特に注目材料もない一週間でした。

週初めは、米国株価の上昇に伴い、ドル高に振れただけで、あとは動意に乏しい相場展開となっています。

ボラティリティも最低となっています。あまり積極的に売買しないのが賢明といったところでしょう。

順張りを行っている投資家は、やられっぱなしでしょう。明確なトレンドや方向感のない相場と言えます。

東芝が8月から東証2部に降格されるとニュースが飛び込んできました。負債が資産を上回る「債務超過」となれば、東証の1部上場規程に抵触というものです。
本来は債務超過が確定してから降格となるのですが、すでに東芝は巨額の債務超過の見通しが明らかであるので、2部に降格は確定的となっているようです。

また日本においては、東京都議選が始まりました。
自民党と東京都の小池知事率いる、都民ファーストとの戦いとなるでしょう。
ここで与党は、教育無償化を挙げてきています。憲法第9条改訂の際も教育の無償化を挙げてきているので、選挙のための攻略ということになります。

さて、日足チャートをみると、

先週は200日移動平均線をやや超えてから、横ばいとなっています。先週は注目材料もなく、やや確定売りに押された形となっています。

ここで200日移動平均線でサポートされ上昇していくのか、下げ方向に動いていくかになります。

ボラティリティが低いので、積極的な売買は損失を膨らませるだけです。動くときを待って売買しましょう。

【来週の主な経済指標発表】

・06/26
21:30 米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
・06/27
22:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:00 米・CB消費者信頼感指数
・06/28
23:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)
・06/29
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
21:30 米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期GDP(確報値)(前期比年率)
21:30 米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
・06/30
21:30 米・個人所得(前月比)
21:30 米・個人支出(前月比)
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
22:45 米・シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/19~06/23

・・・58pips




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