【2017.06.11】先週06/05~06/09のFX値動き

2日に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大きく下回り、ドル/円は大きく下落し、為替にどう影響しています。
しかし、米株式市場は、逆に市場最高値を更新しています。実態経済と即していない値動きとなっています。

欧州では、ECB金融政策・ドラギ総裁の会見も予定されており、注目が集まっています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.06.05】FX市場

ドル/円上値重し!先週の米雇用統計の結果が響く!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の110円半ば。

早朝の取引では一時110.25円と、米雇用統計発表後の安値を下回ったが、 株が下げ幅を縮小し、前営業日比で一時的にプラス圏まで戻したことや、米原油先物が上昇したことで110円後半まで反発し下げ渋った。
ただ、上値も重く、110円後半では損失確定売りに押された。

ドルが対ユーロで約7カ月ぶり安値から値を戻した。

欧州中央銀行(ECB)理事会を8日に控え、仮に政策スタンスの変更があってもユーロの一段高にはつながらないとの見方が広がったほか、前週末に大きく値下がりしたドルを買い戻す動きがみられた。ドルは110円台半ば付近での取引。

アジア新興国通貨は、5月の米雇用統計が弱い数字となり、ドルが主要通貨に対して約7カ月ぶり安値で推移する中、大半が上昇している。

5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が13万8000人増と、市場予想の18万5000人増を下回った。

ドル指数は昨年11月の大統領選以来の低水準を記録した。

【2017.06.06】FX市場

ドル/円110円割りこむ!ドル6週間ぶり最安値更新!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円後半。心理的節目の110円を割り込んだことでムードが悪化。

国内勢の買い意欲は後退しているもよう。週後半にリスクイベントを控えていることもあ って、様子見ムードが強まっているという。

ドルが対円で約6週間ぶり安値を更新。
8日に英総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会、トランプ米大統領に解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言と3件の重要なイベントを控え米国債利回りが低下していることが背景。

ドル/円は一時109.29円と、4月21日以来の安値を付けた。

アジア新興国通貨は、ほぼ横ばいとなっている。

英総選挙や欧州中央銀行(ECB)理事会、米連邦捜査局(FBI)前長官の公聴会といったリスクイベントを控え、投資家は様子見姿勢を強めている。

中東情勢の緊迫化や新たなテロ攻撃への警戒も高まっている。

OANDAのシニアトレーダー、ステファン・イネス氏は、投資家は、米ドルの保有だけでなく、世界情勢全般に対しても若干神経質になっている、との見方を示した。

原油価格の下げにも関わらず、マレーシアリンギは3営業日連続で上昇している。一部のアナリストは、中東情勢の緊迫化で同国の液化天然ガス(LNG)輸出が押し上げられると指摘する。

<米・経済指標>
○米・製造業受注(前月比)
0.2% → -0.2%↓
○米・ISM非製造業景況指数
57.5 → 56.9↓

【2017.06.07】FX市場

FBI前長官の公聴会、ECB発表を前に様子見!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円前半。

8日に予定される英総選挙やコミー米連邦捜査局(FBI)前長官の公聴会、欧州中央銀行(ECB)理事会などのイベントを前に、様子見ムードが強まった。

109円半ばを軸にしたもみ合いが続き、方向感は出なかった。夕刻に入って、ドル/円はやや水準を切り下げている。

ユーロがドルに対し売られ、一時は2月以来の水準となる1.1205ドルに下落した。

欧州中央銀行(ECB)が8日公表するスタッフ経済見通しで、インフレ予想を下方修正すると伝わり、ECBが市場の想定よりハト派的な姿勢を示すとの見方が浮上している。

大半のアジア通貨は小幅安。英総選挙や欧州中央銀行(ECB)理事会、米連邦捜査局(FBI)前長官の公聴会といったイベントを8日に控え、投資家は市場が大幅変動する可能性を警戒している。

アクシトレーダーの首席市場ストラテジスト、クレッグ・マッケナ氏は「トレーダーが週の後半に予定される大きなマクロイベントに備える中、控えめなリスク回避の動きがみられた」と述べた。

また複数の中東諸国によるカタールとの断交を巡る不安も、投資家の様子見姿勢につながっている。

【2017.06.08】FX市場

ドル対通貨バスケットで底堅く推移!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円後半。

午前の取引では、ドルの底堅さが意識され一時110円を回復。

午後に入っ て、日銀の出口論を巡る議論について、「時期尚早」としていた姿勢を改め、市場との対話を重視する方向に修正しつつあるとの報道が伝わると、海外短期筋を中心にドル売りが広がった。

欧州中央銀行(ECB)の金利据え置き決定を受け、ユーロが対ドルで値下がりした。コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言が続く中、ドルは対通貨バスケットで底堅く推移した。

アジア通貨は大半が軟調。英総選挙の結果発表、欧州中央銀行(ECB)理事会、コミー米連邦捜査局(FBI)前長官の公聴会といったリスクイベントを24時間以内に控え、投資家は慎重姿勢を取っている。

アナリストらは、英総選挙でメイ首相が敗北する結果となれば世界的な先行き不透明感につながる可能性があり、選挙結果はアジア新興国通貨などのリスク資産に大きく影響するとの見方を示した。

メイバンクはリポートで「ハングパーラメント(宙づり議会=単独過半数政党が存在しない状態)や(野党の)労働党が勝利する結果となれば、ポンドのボラティリティーは高まる」と指摘。

「メイ首相の政治生命が危険にさらされる可能性があり、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)に対する新たな不透明感が生じる」とした。

労働党が勝利する可能性は低いものの、排除できないとした。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.8万件 → 24.5万件↓

【2017.06.09】FX市場

ドル10日ぶり高値!ポンドが対ドルで急落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。

午前は株高や米10年債利回りの持ち直しなどを見ながらじり高となったが、午後は利益確定や調整のドル売りに押された。

ポンドが対ドルで急落。

前日行われた英総選挙は、メイ首相率いる与党・保守党が過半数の議席を確保できず、どの政党も過半数に届かない「ハングパーラメント(宙づり議会)」となるなか、今後の離脱交渉の行方に不透明感が広がった。

ドルは主要通貨に対し上昇し10日ぶり高値。ドル/円は110円台半ば付近での取引。

アジア通貨は総じて小幅高。英総選挙でメイ首相率いる保守党の過半数割れが濃厚となり、英国政治や欧州連合(EU)離脱交渉に不透明感が広がっているものの、市場の反応は薄い。




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【先週の動向と今後の予想】

先週の話題は、8日に英選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会の発表、米連邦捜査局(FBI)前長官の公聴会と続きました。

最初にFBI前長官の公聴会では、目新しい内容ではなかったせいか、市場ではスルーした状態となりました。

ECBは事前に報道された通り、インフレ見通しの下方修正、景気回復を上方修正しています。

開票中の英選挙では、メイ首相率いる保守党が、過半数に届かない見込みから、英ポンドは急落し、それにともないユーロ安となっています。

ドル/円は一時心理的節目である110円を割り込み、109円前半まで落ち込みました。

それから、ポンド・ユーロ安となり、ドル/円は、直近安値から戻している展開となっています。

さて、日足チャートをみると、

先週は、大きく下げた後に、やや戻しが入っている展開となり、上値の重さが目立っています。

相場は、下降トレンドが継続しているようです。
先週は心理的節目である110円を割り込んで、一時109円前半まで落ち込む事態となっています。

それから、欧州のポンド、ユーロが下落する中で、ドルはやや戻しが入ってきています。

4月以降の最安値から最高値をみると、78%もの戻しが入っている状態で、いつ回復するのか見通しがない展開となっているようです。

大きな流れで捉えてみると、ここでさらに下げてこなければ、テクニカル指標であるRSIが、上向いていけば、ダイバージェンスとなり、逆に実態の相場は上げてくると予想されます。

しかし、これはあくまで予想であり経済指標と合わせて、上げていくほどの好材料があるかになってきます。

来週は6月に利上げすると発表している「米FOMC政策金利発表」があります。

相場は先が見えないと言いますが、どこかで誰かが為替を誘導しているのは事実です。
今ではトランプ米大統領の発言で、為替は大きく影響を与えています。

世界情勢を見て、トレンドに乗ることが重要となってきます。

【来週の主な経済指標発表】

・06/13
21:30 米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 米・生産者物価指数(前月比/前年比
・06/14
21:30 米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 米・消費者物価指数(前月比/前年比)
・06/15
03:00 米FOMC政策金利発表
21:30 米・輸入物価指数(前月比/前年比)
21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・06/16
05:00 米・対米証券投資収
21:30 米・住宅着工件数
21:30 米・建設許可件数
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/05~06/09

・・・93pips




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