【2017.05.28】先週05/22~05/26のFX値動き

21日に北朝鮮が度重なるミサイル発射実験を行いましたが、市場では反応していないのが現状。
市場の反応は、慣れてしまったのではないかという憶測もあります。

下げ留まったドル/円相場が、どこまで戻るかが注目される一週間となります。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.05.22】FX市場

ドル/円上値限定!ユーロが5年ぶり上昇

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。

早朝の取引で110円後半まで下落したが、株高や米長期金利の上昇などを背景に持ち直した。

ただ、買い手掛かりを欠いて上値追いは限られ、午後には111円半ばを軸にした小動きが続いた。

夕刻に入ると、ドル/円はじわりと水準を切り下げた。

ユーロが対ドルで6カ月半ぶりの高値に上昇。

メルケル独首相が欧州中央銀行(ECB)の金融緩和政策により「弱過ぎる」ユーロがドイツの貿易黒字を押し上げていると発言したことが背景。

これを受けて、今週開催される主要7カ国(G7)首脳会議で、米政府がドイツの貿易黒字問題について一段の対処を求める一方、ドイツは欧州中央銀行(ECB)に対し緩和解除への圧力を強めるのではないかとの観測が広がっている。

アジア新興国通貨はおおむね小幅高。米国の政局混乱を巡る懸念が漂っているものの、投資家のリスク志向がやや回復している。

北朝鮮が21日に弾道ミサイルを発射したことを受け、朝鮮半島情勢に再び注目が集まっているが、投資家らはこの1週間で2回目となるミサイル発射を冷静に受け止めている。

【2017.05.23】FX市場

ドル/円111円まで回復!その後上値重い!

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い111円前半。

午前は早朝の取引で110円後半へ下落したが、米長期金利の持ち直しや実需筋の買いなどで111円前半まで値を回復した。

午後は小動きが続いた後、次第に上値が重くなった。

米政治リスクや堅調な欧州経済指標が重しとなる中、ドルは6カ月半ぶりの安値付近にとどまった。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が弱含み。

英マンチェスターのコンサート会場で爆発が起き死傷者が出たことが、リスク許容度の緩やかな回復に水を差した。

<米・経済指標>
○米・新築住宅販売件数
55.5万件 → 56.9万件↑

【2017.05.24】FX市場

中国格下げ!景気減速が懸念

ドル/円6か月ぶり安値!FOMCの発表待ち

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の111円後半。

午後はしばらく動意に乏しかったが、日経平均が大引けにかけて上昇すると、ドルも小幅に強含んで一時112円台を回復した。

ドルが6カ月半ぶり安値近辺で推移。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表待ちとなった。ドル/円は112円付近での取引。

アジア新興国通貨は軟調。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが中国の格付けを引き下げたことを受け地合いが圧迫されている。

市場はまた、この日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目している。

中国の格下げは、規制強化や借り入れコスト上昇、景気減速への懸念につながり、MSCIアジア太平洋株(日本を除く)指数は約0.3%安で推移している。

<米・経済指標>
○米・新築住宅販売件数
55.5万件 → 56.9万件↑
○米・中古住宅販売件数
569.0万件 → 557.0万件↓

【2017.05.25】FX市場

ドル/円110円中盤じり高!方向感に乏しい

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円後半。

朝方は111.50円付近で推移していたが、米10年国債利回りの持ち直しでじりじり上昇した。

ただ、早朝から午後3時までの取引レンジは0.2円と極めて狭く、全般的には方向感に乏しい値動きとなった。

夕刻に入ってもドル/円は111円後半でじり高の動きが続いた。

ドルが主要通貨バスケットに対して下落。

前日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、一部で早期の米利上げ観測が後退したことが背景。
ただ、対円では小幅高で取引されている。

この日は石油輸出国機構(OPEC)が協調減産の9カ月延長を決めたが、さらに踏み込んだ措置を期待していた向きの失望を誘い、原油相場が値下がり、ドルを下支えした。

アジア通貨は堅調。米連邦準備理事会(FRB)が公表した5月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で段階的な利上げ方針が示されたことが背景。

中国人民元はムーディーズの格下げを受け、国家主導によるドル売りが出て2カ月ぶりの高値を付けた。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.2万件 → 23.4万件↑

【2017.05.26】FX市場

米GDP上方改定でドル上昇!ポンドは急落

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円前半。

朝方は実需勢の買いが見られたが、日経平均が下げ幅を拡大し米長期金利が一段安となるなか、短期筋の週末を控えたポジション調整が一巡するとドルはじりじりと値を下げた。

第1・四半期の米国内総生産(GDP)改定値が上方修正されるなか、ドル指数が上昇し1週間ぶり高値をつけた。

英総選挙に関する世論調査でメイ首相率いる与党保守党と野党労働党との支持率の差が縮まったことを受けポンドは急落。

ドル/円は111円台前半での取引。

終盤のニューヨーク外為市場では、第1・四半期の米国内総生産(GDP)が上方改定されたことでドルが上昇した。

一方、総選挙まで2週間を切る中、メイ首相が率いる与党・保守党のリードが縮まったことが圧迫し、ポンドは対ドルで1月半ば以来の大幅安となった。

午後終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.18%高の97.423。一時は1週間ぶりの水準となる97.548まで上昇した。

朝方発表された第1・四半期の米GDP改定値は年率換算で前期比1.2%増と、速報値の0.7%増から上方改定された。

アジア通貨はまちまち。

中国人民元が3カ月ぶりの高値を付けたほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国が協調減産延長で合意したことを受けマレーシアリンギが約2年ぶりの高値となる一方、大半は方向感のない展開となった。

<米・経済指標>
○米・四半期GDP(改定値)(前期比年率)
1.9% → 1.2%↓
○米・四半期個人消費(改定値)(前期比)
3.0% 0.4% -13pips 0.6%↓
○米・四半期GDP価格指数(改定値)(前期比)
2.0% → 2.2%↑
○米・四半期コアPCE(改定値)(前期比)
1.2% → 2.1%↑
○米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
0.7%/-0.2% → -0.7%/-0.4%↓
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
97.0 → 97.1↑




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【先週の動向と今後の予想】

さて先週の動きとして、23日に英マンチェスターのコンサート会場で自爆テロが発生し、22人が死亡しけが人も64人に上るという痛ましい事件が発生しました。

それにより、ポンドが緩やかな回復から、水を差した形となりました。

24日の米国株は5日続伸、ロシアゲート疑惑を受けて市場高値を更新しています。

FOMCの議事録の発表で、年4回の上昇があり得るとしながらも、実際はやはり年3回の利上げへと戻っています。

そん中で、米格付け大手ムーディーズは24日、中国の長期国債格付けを「A1」に引き下げることを発表しています。

このまま行くと、日本と同じ運命をたどる恐れがあるとし警告しています。

25年前の日本で不動産バブルから金融機関の破綻危機を招いたことから、中国も同じ運命をたどるということ。

それを受けた中国は、ドル売りを行い、相関でドル安となっています。

さて、日足チャートをみると、

下げ止まりから、やや戻しているという展開となっていますが、戻りがじり上げとなり、さえないドル/円相場でとなっています。

上値を引いた下降ライン付近で停滞している感じです。
このラインを上に抜けていくかが今後の課題となるでしょう。

上値を完全に抜けには、時間がかかると予想しています。

下げてきた場合、下げ止まった下値を下に抜けていくか注目されます。

下げるスピードは早く、上げるスピードは遅いというのが定説となります。

大きく上げてきた場合でも、下げの兆候が見られると、一気に下げてくる場合もあるので、注意が必要です。

【来週の主な経済指標発表】

・05/30
21:30 米・個人所得(前月比)
21:30 米・個人支出(前月比)
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
22:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:00 米・CB消費者信頼感指数
・05/31
22:45 米・シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)
・06/01
21:15 米・ADP民間雇用者数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・ISM製造業景況指数54.8 55.0 -6pips
23:00 米・建設支出(前月比)
・06/02
21:30 米・非農業部門雇用者数 / 米・失業率(雇用統計)
21:30 米・貿易収支

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/22~05/26

・・・76pips




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