【2017.05.21】先週05/15~05/19のFX値動き

先週は北朝鮮のミサイルや大規模なサイバー攻撃もありました。

被害は少なくとも150を超える国や地域に広がり、病院や大学、銀行などが業務停止に追い込まれています。
週半ばで、トランプ米大統領の弾劾されるのはないかという懸念も浮上しています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.05.15】FX市場

さえない米経済!ドル開店休業状態

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円後半。ドルは仲値を挟んで113.46円まで強含んだ。

しかし、さえない米経済指標や北朝鮮を巡る地政学リスクの消化が進むなか、米金利が低位で推移しているためドル買い機運は盛り上がらず出来高は低迷、開店休業状態に陥った。

その後、欧州勢の参加に伴いドル/円は上値高に転じた。特段目立ったニュースも無く、「東京市場で下押ししなかったので、若干の買い戻しが入っている」(外銀)という。

原油高を受けて資源国通貨が買われたほか、5月の米ニューヨーク州製造業業況指数が予想外に低下したことを受け、ドルがユーロやスイスフランに対して1週間ぶり安値をつけた。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対ドルで小幅高。

世界150カ国で被害が出た大規模サイバー攻撃や北朝鮮のミサイル発射の影響は出ていない。

サイバー攻撃による混乱はアジア地域で広がっておらず、これまでのところ市場はさほど警戒していない。

一方、北朝鮮は14日に実施した中長距離ミサイルの試験発射が成功したと発表し、韓国軍は北朝鮮のこうした主張をさらに分析する必要があるとしている。

<米・経済指標>
○米・NY連銀製造業景気指数
16.4 → -1.0↓

【2017.05.16】FX市場

ドル売り圧力!NY連銀製造業景気指数が予想外の低下!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円半ば。

午前は日経平均株価の上げ幅拡大や輸入企業のドル買いなどで113円後半まで上昇した。
株価が2万円を達成できず上げ幅を縮めると、ドル/円も上昇の勢いを失い、113円半ばでの小動きに移行した。

米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した4月の鉱工業生産指数は製造業が1.0%上昇し、2014年2月以来、3年2カ月ぶりの大きな伸びとなった。

市場予想の0.3%上昇を上回った。自動車生産の拡大が全体をけん引した。米経済が第1・四半期に鈍化した後、第2・四半期は勢いが回復していることを示唆した。

ユーロが値上がりし対ドルで1%強上昇。
1.10ドルを突破し昨年11月以来の高値をつけた。

第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前年比1.7%増で予想と一致。

マクロン仏新大統領が独との関係強化に取り組むなか、欧州の統合が進むとの期待もユーロ買いを後押ししたという。

アジア通貨は大半が上昇。ニューヨーク連銀が発表した5月のNY州製造業業況指数が予想外の低下となったことを受け、来月に米利上げがあるとの期待がしぼみ、ドルに売り圧力がかかった。

アナリストらは、同指数の低下は製造業セクターの景況が悪化する前兆かもしれないと警戒している。

CMEフェド・ウォッチでは6月の米利上げの確率は先週の84%から74%に低下した。

<米・経済指標>
○米・対米証券投資収支
534.0億ドル → 598.0億ドル↑
○米・住宅着工件数
124.6万件 → 117.2万件↓
○米・建設許可件数
128.5万件 → 122.9万件↓
○米・鉱工業生産(前月比)
-0.3% → 1.0%↑
○米・設備稼働率
75.3% → 76.7%↑

【2017.05.17】FX市場

ドル大きく下落!トランプ米大統領が弾劾懸念が浮上

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円半ば。

弱い米経済指標やトランプ米大統領の政権運営に対する懸念などで、朝方からじり安となった。

ドルが円やスイスフランに対して急落、対円では112円を割り込み少なくとも5月1日以来の安値をつけた。

トランプ米大統領が弾劾されるとの懸念が浮上、安全資産とされる円などへの逃避買いが膨らんだ。

ロイターデータによると、ドル/円は一時、111.41円まで売られた。ドルはスイスフランスに対しても昨年11月9日以来の安値をつけた。

トランプ米大統領を巡っては、コミー前連邦捜査局(FBI)長官に対し、解任されたフリン前大統領補佐官(国土安全保障担当)のロシアとの関係に関する捜査を打ち切るよう求めたとの疑惑があらたに浮上。

市場では、連邦捜査に介入した疑いで、大統領が議会から弾劾される可能性があるとの憶測が出ている。

【2017.05.18】FX市場

ドル/円反発!来月利上げ観測強まる中で

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の110円後半。

早朝の110円半ばからは持ち直したものの、トランプ米大統領を巡る政治リスクが引き続き警戒されている。

米新規失業保険申請件数やフィラデルフィア地区連銀業況指数が底堅い内容だったことを受け、来月の利上げ観測も強まる中、ドルは円などに対し上昇に転じた。

アジア新興国通貨は大半が下落している。

トランプ米大統領がロシアとの関係をめぐる捜査を妨害しようとしたと報じられる中、政権の先行きを巡って不透明感が強まっている。

<米・経済指標>
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
43.3 → 38.8↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.6万件 → 23.2万件↓
○米・景気先行指数(前月比)
+0.1% → 0.3%↑

【2017.05.19】FX市場

ドル反発!米国の政治リスク警戒から上値重い!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円半ば。

午後は一部の実需筋からドル買いが観測されたが、米国の政治リスクが引き続き警戒され、上値の重さもつきまとった。

主要6通貨に対するドル指数が米大統領選の結果が明らかになった昨年11月9日以来の安値に下落。

トランプ政権のロシア癒着疑惑を巡る混乱を背景に、週間でも約2%安と、2016年4月以来の大幅下落となる見通し。対円では小幅高となっているが、週間では5週間ぶりのマイナスとなる勢い。

アジア新興国通貨は、ほとんどが小幅な値動き。

トランプ米政権を巡る政治的混乱で、引き続きリスク選好意欲が弱まった。全体的には高安まちまちだった。




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【先週の動向と今後の予想】

先週は北朝鮮のミサイルや、PCに感染するウィルスの大規模なサイバー攻撃が問題となりました。

世界150カ国以上の被害が出て、日本でも被害が報告されています。北朝鮮が仕組んだのではないかという憶測もあります。

またトランプ米大統領を巡っては、前大統領補佐官の捜査を中止するよう要請したとの報道があり、連邦捜査に介入したとの疑いで、大統領が議会から弾劾される可能性があるという憶測も出ています。

そのためドル/円は今年2番目の下落幅を記録しています。

尚、市場予想とFRBでは、温度差を感じています。
FRBの予想は良いとしながらも、市場の経済予測では悪いとされています。

さて、日足チャートをみると、

先週から上値の重さが感じられ、ドル/円は下落しています。

それもトランプ米大統領が議会に弾劾されるという憶測から、高値113円から110円まで下落するという、今年2番目の下落幅を記録し、2.34円の下げ幅となっています。

ヒボナッチ付近で買い支えていた投資家の、損切りを巻き込んで大きく下落したことになります。

先週引いたレジスタンスラインを上抜けたと思うと、今度は下落に転じています。これは何か操作されている感じも否めません。

境目では、よく騙されることがあるので注意が必要です。

【来週の主な経済指標発表】

・05/23
23:00 米・新築住宅販売件数
・05/24
23:00 米・中古住宅販売件
・05/25
03:00 米FOMC議事録公表
21:30
米・新規失業保険申請件数(前週分)
・05/26
21:30 米・四半期GDP(改定値)(前期比年率)
21:30 米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
21:30米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/15~05/19

・・・121pips




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