【2017.05.14】先週05/08~05/12のFX値動き

韓国・仏大統領選が行われ、週明けその結果がどのように反映されたのでしょうか。
また北朝鮮が核・ミサイル放棄をするのか注目が集っています。
中国の後押しのないまま、北朝鮮に勝算はあるのか。




sponserd link



さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.05.08】FX市場

仏大統領選でマクロン氏勝利でドル/円上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の112円半ば。

早朝の取引で113円前半まで上昇し約7週間ぶりの高値をつけたが、その後は利益確定の売りに押された。一段の上昇には次の材料が必要だという。

フランス大統領選のマクロン氏勝利を受け、ユーロはアジア時間の取引で対ドルで半年ぶり、対円で1年ぶり高値を記録した。
その後、利益確定の売りが出てユーロは値下がりした。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が小幅上昇した。

7日の仏大統領選で中道系独立候補のマクロン前経済相が、欧州連合(EU)離脱を主張していた極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首に勝利し、不透明感が払しょくされた。

選挙結果を受けてアジアの株式市場ではリスク許容度が上昇。
MSCIアジア太平洋株指数(日本除く)は0.5%超、原油価格は1%超上昇した。

【2017.05.09】FX市場

ドル/円リスク選好!6月米利上げ折り込む!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円後半。

米利上げへの思惑から底堅さが意識された一方、買い上がる材料に乏しく、方向感は出なかった。

ドルが対円で一時およそ2カ月ぶりの水準となる114.22円に上昇。

仏大統領選を受けたリスク選好に加え、市場の焦点は金融政策へとシフトしており、市場は6月の米利上げを90%近い確率で織り込んでいる。

アジア新興国通貨は対ドルで小幅安。
仏大統領選の結果を受けたリスクオンでユーロや他の通貨に対して下落していたドルが買い戻されている。

【2017.05.10】FX市場

米・FBI長官を突然の解任!ドル/円高値で軟調!

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い113円後半。米国の早期利上げ観測で底堅さが意識された一方、北朝鮮を巡る地政学リスクなどが重しとなった。

トランプ米大統領が突如、連邦捜査局(FBI)長官を解任し、リスク選好が後退する中、ドルが軟調に推移した。

北朝鮮情勢を巡る懸念も再燃し、安全資産とされる円を下支えした。

トヨタ自動車(7203.T)は10日、2018年3月期(今期)の連結業績予想(米国会計基準)について2年連続で減収減益となる見通しを発表した。世界販売計画はほぼ横ばい。

例年並みの原価改善効果を見込むが、原材料価格の上昇が響くほか、労務費や研究開発費、競争が激化する北米での販売費用の増加が利益を圧迫する。

アジア新興国通貨は大半がほぼ横ばいで推移している。

北朝鮮による核実験への懸念やトランプ米大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー長官を突然解任したことで政治的な混乱が再燃したことを背景に、投資家は慎重姿勢を取っている。

北朝鮮のチェ・イル駐英大使は9日、スカイニュースのインタビューで、北朝鮮が6度目の核実験を行う準備ができていると発言。これを受け、朝鮮半島での軍事的緊張が高まるとの懸念が広がっている。

<米・経済指標>
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.2%/4.6% → 0.5%/4.1%↑

【2017.05.11】FX市場

ドル/円5日ぶり反落!FBI長官解任で懸念広がる!

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い114円前半。

米格付け機関がカナダの大手銀を格下げしたことを受け、カナダドルが対米ドルや対円で下落した。
ドル/円では、国内輸出企業などからじわりと売りが出たが、 引き続き米国の6月利上げ観測が支えとなり、下げは限定的となった。

ドルが対円で5日ぶりに反発。
トランプ米大統領による突然の連邦捜査局(FBI)長官解任で懸念が広がっており、ドルは足元の上昇を受けて利益確定の動きが優勢となった。

ドル/円は113.5円の水準を上抜けており、一段の上昇には新たな材料が必要との声も聞かれる。

米労働省が11日発表した4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇と、市場予想の0.2%上昇を上回った。前年同月比は2.5%上昇で、2012年2月以来5年2カ月ぶりの大幅な伸びとなった。

市場は2.2%の上昇を見込んでいた。物価上昇圧力が高まっていることを示唆した。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで小幅高。

広範に影響する買い材料が見当たらない中、北朝鮮問題やトランプ米大統領によるコミー連邦捜査局(FBI)長官の解任などによる懸念がくすぶっている。

<米・経済指標>
○英中銀(BOE) 政策金利発表
0.25% → 0.25%→
○米・生産者物価指数(前月比/前年比)
0.3%/2.2% → 0.5%/2.5%↑
○米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.3%/1.5% → 0.4%/1.9%↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.8万件 → 23.6万件↓

【2017.05.12】FX市場

ドル安/円高!ドルに利益確定の動き

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円半ば。

米利上げへの思惑から底堅さが意識されたものの、利益確定・戻り待ちの売りが頭を押さえ、上値は限られた。

ドルが円とユーロに対し売られ、対円では一時113.21円まで下落した。

朝方発表した小売売上高、消費者物価指数(CPI)統計が低調な内容となったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに関し、年内いっぱいタカ派姿勢を維持するか懐疑的な見方が強まった。

大半のアジア通貨は小幅上昇し、週間ベースで下げ幅を縮小している。ドルに利益確定の動きが出ていることが背景。

ドル指数は今週1%近く上昇し、5週間ぶりの値上がりとなる見込み。前日比では0.1%安。

<米・経済指標>
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.1%/2.7% → 0.2%/2.2%↑
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.2%/2.2% → 0.1%/1.9%↓
○米・小売売上高(前月比) /米・小売売上高(除自動車)(前月比)
0.1%/0.2% → 0.4%/0.3%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
95.7 → 97.7↑




sponserd link


【先週の動向と今後の予想】

先週は、韓国・仏大統領が決まり、ドル高/円安で取引されています。

仏大統領選の結果は、EU残留派のマクロン氏が勝利したことで、ユーロは対円で1年ぶり高値を更新し、ドル/円も上昇しています。

韓国の大統領が代わり、日本にとって良い方向に向かうのか、慰安婦問題も日本との認識の違いが出ているようです。

ローゼングレンボストン地区連銀総裁からは、利上げを3回から4回と示唆していることも、ドル高につながっているようです。

10日は前日にトランプ大統領が、突然FBI長官を解任したことを受けて、ドル/円相場は下落しています。

さて、日足チャートをみると、

先週はじめはドル高となり、上値2点のレジスタンスを上に抜けていますが、週末にはドル/円の確定売りが先行し、逆に下げてきています。

1時間足では、2回上値をつけた後に、なだらかに下降しています。

ドル/円は、調整下落することもなく4月以降、一直線に伸び続けています。

ここで、大きく調整下落があるかも知れません。

今後上に抜けたレジスタンスラインが、逆にサポートされていくのか注目されてきます。

しかし、2点の上値を引いただけなので、弱いラインかも知れません。ラインを引く場合は、3点以上が望ましいとされています。

今後のニュースなどを見ながら値動きを判断していきましょう。

【来週の主な経済指標発表】

・05/15
21:30 米・NY連銀製造業景気指数
・05/16
05:00 米・対米証券投資収支
21:30 米・住宅着工件数
21:30 米・建設許可件数
22:15 米・鉱工業生産(前月比)
22:15 米・設備稼働率
・05/18
21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・景気先行指数(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/08~05/12

・・・90pips




sponserd link


Comments are closed.