【2017.04.30】先週04/24~04/28のFX値動き

相変わらず北朝鮮の軍事的脅威が続いている中で、米国と北朝鮮との直接対話があるのか、それとも軍事的平和解決の道があるのか今後、目が離せない状況となっています。

トランプ政権の税制改革の法案が期待通りか通りであるのか注目されます。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.04.24】FX市場

仏大統領選1回投票の結果を受けてドル/円上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。

仏大統領選第1回投票の結果を受け、早朝の取引ではリスク回避で売られていたユーロ/円が大幅に買い戻された。

ドル/円も上昇して始まり、一時110円後半に達した。買い戻し一巡後はいったん109円台に沈んだが、欧州勢の参加で緩やかに買い進まれている。

ユーロがドルと円に対し急伸。
仏大統領選の第1回投票で、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相が極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首を抑え、首位で決選投票に進んだことで買い安心が広がった。

安全資産とされる円は売られ、ドル/円は109円台後半で取引されている。

アジア新興国通貨は、大半が上昇している。
フランス大統領選挙巡る懸念が後退したことが背景。

仏大統領選の第1回投票は、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が決選投票に進む見通しとなった。

ここ数週間の世論調査では、欧州連合(EU)懐疑派の極左候補メランション氏が急速に支持率を伸ばしていた。

そのため投資家の最大懸念は、メランション氏と、同じくEU懐疑派のルペン党首の2人が決選投票に進むことだった。

DBS銀行のシニア為替エコノミスト、フィリップ・ウィー氏は、第1回投票の結果は、今回の世論調査が昨年の英国民投票や米大統領選の時よりも当たっていることを示している、と述べた。

【2017.04.25】FX市場

トランプ政権の税制改革案期待でリスク先行!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。

朝方は北朝鮮による核実験やミサイル発射が警戒されたが、午後に かけてリスク回避姿勢を強めるような報道は伝わらなかった。

過度なリスク警戒感の和らぎに伴い、ドル/円は株価の上昇をにらんで110円台を回復。
ただ、午後は目先の手掛かりに乏しいとされ、110円前半でのもみ合いが続いた。
その後、夕刻に入ると、ドル/円はじりじりと水準を切り上げている。

ドルが対円で2週間ぶり高値の110.84円。

仏大統領選第1回投票結果のほか、堅調な米新築住宅販売指標、トランプ政権の税制改革案期待を背景に、リスク選好が高まった。

【2017.04.26】FX市場

ドル/円上昇!トランプ米政権の税制改革案に期待!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円前半。

仏大統領選や北朝鮮を巡るリスク警戒で売られてきたユーロが買い戻され、買われてきた円が売り戻される流れが続き、底堅い動きとなった。

ドルがおおむね上昇し、対円で一時、約4週間ぶりの高値水準となる111.73円。
トランプ米政権の税制改革案に期待が集まった。

米政府高官は26日、北米自由貿易協定(NAFTA)離脱の大統領令の草案が検討されていると明らかにし、これに先立つ米政治専門メディア「ポリティコ」の報道を確認した。

トランプ米大統領はメキシコとカナダと共に構成するNAFTAが米国内の雇用を奪っているとして批判、米国に有利な条件で合意できなければ離脱するとしていた。
ただ現時点では実際に発令されるかは不明。

法律アナリストによると、米大統領は議会での採決を経ずにNAFTA離脱を決定する権限を持っている。

トランプ大統領はこれまでにNAFTAの再交渉を表明。
これを受けメキシコは8月に再交渉を開始する予定だった。
カナダはNAFTA再交渉をめぐる協議を始める用意があると表明。

外務省報道官は「再交渉をめぐる協議は現時点では始まっていないが、カナダはいつでも交渉の席に着く用意がある」と述べた。

外国為替市場でメキシコペソとカナダドルが下落。
両国の株価も下落した。トランプ氏が選挙活動中の公約を後退させる可能性があるとの見方が出ていたが、市場ではこうした見方を再考する動きが出ている。

アジア新興国通貨は大半が上昇。
台湾ドルは海外からの資金流入を背景に2014年9月以来、2年半ぶり高値を付けた。

インドルピーは国内株式市場の上昇を受けて20カ月ぶり高値に上昇している。

【2017.04.27】FX市場

日銀は金融政策の現状維持!やや円高方向へ!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円前半。

トランプ大統領による北米自由貿易協定(NAFTA)離脱撤回が伝わり、メキシコペソやカナダドルが大幅に買い進まれた。

日銀は金融政策の現状維持を決定したが、ドル/円は方向感に乏しい値動きにほぼ終始した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、理事会で金融政策の緩和バイアス解除を討議しなかったと発言したことを受け、ユーロは対ドルで小幅安。

日銀が緩和的な金融政策を続けるとの見方を背景に、ドルは対円でやや値上がりした。

大半のアジア新興国通貨は軟調。トランプ米大統領が発表した税制改革案が投資家の信頼感の押し上げにつながらず、リスク選好地合いは引き続き不安定となっている。

また、きょう予定されている欧州中央銀行(ECB)の理事会を控えて慎重姿勢が広がっている。

<米・経済指標>
○欧州中央銀行(ECB) 政策金利発表
0.0% → 0.0%→
○米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
1.8%/-0.2% → 0.7%/-0.2%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.3万件 → 25.7万件↑
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
5.5% → -0.8%↓

【2017.04.28】FX市場

米・インフレ圧力の高まりドル/円上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。

月末の実質的な五・十日に当たり、午前は実需のドル買いが支えになったが、仲値公示通過後は大型連休を控えて調整主体の取引となった。

ドルが対円で上昇し、26日に付けた約4週間ぶり高値の111.77円に迫った。

第1・四半期の米雇用コスト指数統計で賃金の伸びなどが確認されたことを受けた動き。

4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びを示したことで、ユーロは対ドルで上昇した。

米雇用コスト指数、第1四半期は07年以来の大幅上昇

米労働省が発表した第1・四半期の雇用コスト指数は前期比0.8%上昇した。上昇率は市場予想の0.6%を上回り、2007年第4・四半期以来の大きさとなった。

前四半期の0.5%上昇に続く上昇となり、米経済が完全雇用に近づくなか賃金上昇が加速していることが示された。

前年比では2.4%上昇。前四半期の2.2%から加速した。

賃金・給与は前期比0.8%上昇、諸手当は0.7%上昇した。前年比ではそれぞれ2.5%、2.2%の上昇となる。

とりわけ賃金は前期比0.9%上昇、10年ぶりの大幅な伸びを記録した。

インフレ圧力の高まりが意識され、ニューヨーク外為市場ではドルが111.71円に上昇。

26日につけた約4週間ぶり高値の111.77円に迫った。

アジア新興国通貨は韓国ウォン主導で総じて軟調。

トランプ大統領はロイターとのインタビューで、韓国との自由貿易協定を「再交渉か停止」すると述べたほか、北朝鮮と「大きな紛争」が起きる可能性があると語った。

<米・経済指標>
○米・四半期GDP(速報値)(前期比年率)
1.9% → 0.7%↓
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
2.5% → 0.3%↓
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
2.1% → 2.3%↑
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
1.3% → 2.0%↑
○米・シカゴ購買部協会景気指数
57.4 → 58.3↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
96.3 → 97.0↑




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【先週の動向と今後の予想】

先週は引き続き、北朝鮮の核実験を行うかが注目され、米国と北朝鮮の直接対話はあるのか、軍事的制裁が今後発生するのか緊迫した情勢が続いています。

一方、トランプ米大統領が26日に提示する予定の税制改革案に投資家の注目が集まっています。

トランプ税制改革の発表に注目が集まっていたものの、法人税15%へ、個人税35%、15%、10%へ、パススルー事業15%へ、レパトリ減税も大幅に引き下げることを発表しています。

しかし投資家に間では、現実味に欠けることから、信頼感のない状況となっています。

フランス大統領選第1回投票は、大方の予想通りマクロン氏とルペン氏が決戦投票に進みました。

これにより、マクロン氏が勝利→フレグジットリスク消滅という見方が大勢を占める結果となります。

さて、日足チャートをみると、

週初めは、ドル高・円安の窓開けでスタートしています。

その後、仏大統領選第1回投票の結果を受け、リスク回避で売られていたユーロ/円が大幅に買い戻され、ドルが売られる展開となりました。

どうも先週末は、仏大統領選の結果を予想して、予めドル売りを目的に、ドルを買っていた投資家が多かったのかも知れません。

一週間の展開としては、レジスタンスのラインを見事に上に抜けて、ドル/円は上昇しています。

トランプ政権の税制改革も発表され、企業決算もあり、この時期好転となっています。

今後ドルを上昇することに期待されます。

現在200日移動平均線まで戻ってきています。
今後この200日移動平均線の攻防があるかも知れません。

もし下がってきた場合、どこでサポートされるのか見極めが必要になってきます。

【来週の主な経済指標発表】

・05/01
21:30 米・個人所得(前月比)
21:30 米・個人支出(前月比)
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
23:00 米・ISM製造業景況指数
23:00 米・建設支出(前月比)
・05/03
21:15 米・ADP民間雇用者数
23:00 米・ISM非製造業景況指数
・05/04
21:30 米・貿易収支-485.0億ドル
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・製造業受注(前月比)
・05/05
21:30 米・非農業部門雇用者数 / 米・失業率(雇用統計)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

04/24~04/28

・・・93pips




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