【2017.04.16】先週04/10~04/14のFX値動き
- 2017/04/16
- 為替ニュース

先週は前半は北朝鮮とシリアの問題、後半は米・企業決算の材料に注目されました。
sponserd link
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.04.10】FX市場
FRB・イエレン議長講演前に投資家は慎重姿勢!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の111円前半。
先週末のシリア攻撃や予想を下振れた米雇用統計でも110円を割らず、底堅さが意識された一方、目先の手がかりに乏しく方向感を欠いた。
ドルが対主要通貨バスケットで小幅安。米国債利回りが低下する中、連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長講演を前に、投資家の慎重姿勢が目立った。
10日のアジア通貨は、フィリピンペソを除き、下落。
地政学リスクが投資家心理を圧迫しており、リスク回避姿勢が強まっている。
【2017.04.11】FX市場
ドル/円が大きく下落!地政学リスクが意識され
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の110円半ば。
米金融引締めの思惑後退や地政学リスクへの警戒を受けて上値の 重さが意識されたが、下押しの決め手も欠いており、方向感は出なかった。
米国が北朝鮮に対し何らかの軍事行動を起こす可能性や、フランス大統領選情勢などの地政学リスクが意識され、安全資産とされる円が上昇した。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が弱含み。地政学的リスクを背景にリスク回避が優勢となり、アジア株などの資産には売り圧力がかかった。
【2017.04.12】FX市場
地政学的リスクへの警戒感が引き続き上値抑える!
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円後半。
シリアや北朝鮮を巡る地政学的リスクへの警戒感が引き続き上値を抑えた。
円が対ドルで約5カ月ぶりの高値をつけた。
地政学リスクへの懸念が広がり、安全資産とされる円や米国債、金などの需要を下支えした。
米労働省が12日発表した3月の輸入物価指数は前月比0.2%下落し、2016年8月以来の大幅なマイナスとなった。
石油価格の下落で伸びが鈍化したものの、ドル高傾向が薄れるにつれて基調としては緩やかな上昇圧力が増しているもようだ。
前週に起きた米国のシリアへのミサイル攻撃で地政学的な緊張が高まったほか、サウジアラビアが1月に合意した生産削減の6カ月の延長を要求したことを背景。
3月の前月比の内訳は、石油・石油製品が3.6%下落と、16年8月以来の大幅な落ち込みだった。2月は1.3%上昇していた。
石油を除く輸入物価は0.2%上昇した。2月は0.3%上昇していた。石油を除く輸入物価は3カ月連続で伸びている。ドルの上昇圧力が弱まっていることが一因だ。
アジア通貨は総じて上昇。リスク資産に対する警戒感は根強いものの、地政学リスクに対する懸念が緩和している。
<米・経済指標>
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.2%/4.6% → -0.2%/4.2%↓
【2017.04.13】FX市場
トランプ米大統領の発言を受け、ドル/円急落!
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円付近。
地政学リスクへの警戒感がくすぶる中、トランプ米大統領のドル高けん制発言が加わり、ドルは5カ月ぶりの安値108.73円まで下落した。
ドルがトランプ米大統領の通貨高けん制発言を受けた急落から回復、対円では109円台前半まで戻している。
市場ではドル売りは行き過ぎとの見方が広がった。
3月米卸売物価指数、7カ月ぶりにマイナス
米労働省が13日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%下落し、2016年8月以来、7カ月ぶりにマイナスへ転じた。
サービスとエネルギーの値下がりが重しとなった。市場予想は横ばいだった。
サウジアラビアが1月に導入した協調減産措置をさらに半年延長したい意向を示したことで、原油価格は最近の値下がり幅をほぼ全て取り戻した。
こうしたことを背景に、PPIは再び上昇傾向をたどるとみられる。
国内の物価圧力は増している。消費者物価の指数の大半がFRBの目標とする2%を超えている。
ドル高傾向がなくなっていることや国内需要が増していることが一因だ。
ドルは1月以来、米国の主要な貿易相手国の通貨に対して2.8%下落している。
また世界経済が強まる中、一次産品価格も上がっている。
アジア通貨はすべて上昇。
トランプ米大統領が「ドルは強くなり過ぎている」と発言したことを受け、米ドルが広範な通貨に対し下落し、米国債利回りも低下した。
<米・経済指標>
○米・生産者物価指数(前月比/前年比)
0.3%/2.2% → -0.1%/2.3%↓
○米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.3%/1.5% → 0.0%/1.6%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.4万件 → 23.4万件→
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
97.6 → 98.0↑
【2017.04.14】FX市場
週末イースター休暇入りをドル/円控え目!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の108円後半。欧米市場や香港・シンガポールなどアジア市場の一部が復活祭休暇で、流動性が乏しかった。地政学リスクの高まりも警戒される中、ポジション調整主体の取引になったもよう。
<米・経済指標>
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.1%/2.7% → -0.3%/2.4%↓
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.2%/2.2% → -0.1%/2.0%↓
○米・小売売上高(前月比)/ 米・小売売上高(除自動車)(前月比)
0.1%/0.2% → -0.2%/0.0%↓
sponserd link
【先週の動向と今後の予想】
先週はシリア・北朝鮮の地政学的リスクを材料に、ドル/円相場はレンジを大きく離れ、110円後半から108円まで下落しています。
週末は、イースター休暇入りとなっています。
ドル/円が大きく下落した一因として、トランプ米大統領が「ドルは強くなり過ぎている」という発言から、大きく下落しています。
トランプ米大統領は、中国・日本に対して為替操作を行っていると言っていましたが、トランプ米大統領の発言により為替操作を行っているような感じもします。
イースター休暇明けには、米企業決算とフランス大統領選第1回投票が市場の関心を集めそうです。
市場はシリア・北朝鮮情勢に関心が向かっており、北朝鮮と大国(米・中・ロ)の動向に注目が集まっています。
4/15は、故金日成主席生誕105周年となります。
日本政府は韓国旅行者にさえ「情報に注意してください」という程度の注意喚起を行っています。
さて、日足チャートをみると、
先週のドル/円は全面安となり、直近高値を超えられず、シリア・北朝鮮の地政学的リスクを材料に大きく下落しています。
レンジを大きく逸脱し、日足では下降トレンドが継続しています。
後は下がるだけでしょうか?
しかし、今は上昇するだけの材料に乏しいだけと、いったところでしょうか。
米企業では、企業決算に入っているため、上昇しにくいだけのように感じます。
米企業決算が終われば、上昇に転じていくものと思われます。
チャートの週足では、200日移動平均線まで下落しています。ここで反発していくのか、これをさらに引き下げていくのかになります。
週足であるため反応は鈍いので、評価するにはそれなりの期間が必要になります。
尚月足のトレンドでは、ヒボナッチの105円前半までの下落が予想されています。
人は急激な反応に対しては分かるものですが、緩やかな反応に対しては分かりずらいものです。
だから、大局を見て小局を判断していかなければなりません。
【来週の主な経済指標発表】
・04/17
21:30 米・NY連銀製造業景気指数
・04/18
21:30 米・住?着工件数
21:30 米・建設許可件数
22:15 米・鉱工業生産(前月比)
22:15 米・設備稼働?
・04/20
03:00 米・ベージュブック(地区連銀経済報告)-公表
21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・景気先?指数(前月比)
・04/21
23:00 米・中古住?販売件数
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
04/10~04/14
・・・87pips
sponserd link