【2017.03.12】先週03/06~03/10のFX値動き
- 2017/03/12
- 為替ニュース

先週はトランプ政権の「驚くべき税制改革」を行ったのか注目されています。また北朝鮮のミサイル発射があり、為替にどのように影響が出たのか気になるところとなりました。
また欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表が予定されています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.03.06】FX市場
北朝鮮のミサイル発射の報道で安全資産である円が買われる!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円後半。
先週末のイベントや北朝鮮のミサイル発射などの材料の消化が午前中に一巡し、午後に入ると手詰まり感が強まって113円後半での小動きに終始した。
フランスのジュペ元首相(共和党)が大統領選不出馬の意向を表明したことを受け、ドルが対ユーロで上昇した。
北朝鮮のミサイル発射や、オバマ前米大統領が盗聴したとのトランプ氏の主張を受け、安全資産とされる円は買われた。
国内経済の下振れリスク低下、為替変動影響懸念=日銀審議委員
日銀の政井貴子審議委員は6日、スイスのチューリヒで講演し、日本経済の下振れリスクは昨年後半と比べて低下している、との認識を示した。
もっとも、日本経済の前向きな循環をもう少し確かなものにする必要があると述べるとともに、短期間での為替変動の継続が企業マインドに与える影響に懸念を表明した。
政井氏は日本経済について、失業率が「完全雇用」に近い水準まで低下するなど労働需給の引き締まりが現状を端的に表しているとし、「こうした良好な雇用環境は、家計のマインドを間違いなく下支えしている」との認識を示した。
アジア新興国通貨は大半が小幅高。ドルに利益確定の売りが出ていることが背景。トレーダーは、市場では米連邦準備理事会(FRB)が来週に利上げするとの見方はおおむね織り込み済みだと指摘している。
<米・経済指標>
○米・製造業受注(前月比)
1.3% → 1.2%↓
【2017.03.07】FX市場
FRB利上げ観測で小幅高!!
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の113円後半。
午前に114円台へ上昇する場面はあったものの、日中は総じて手掛かり材 料に乏しく方向感なく推移した。
ドル指数が小幅高。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが行われるとの観測が強まるなか、週末に雇用統計の発表を控えていることやトランプ政権の財政政策をめぐる不透明感がドル相場の重しになっているという。
円相場は1ドル114円台前半での取引。
米商務省が7日発表した1月の貿易収支の赤字額は前月比9.6%増の484億9000万ドルと、2012年3月以来、4年10カ月ぶりの高水準となった。原油価格の上昇で輸入額が増えた。
赤字額は市場予想の485億ドルとほぼ一致した。昨年12月の赤字額は442億6000万ドルで改定はなかった。
<米・経済指標>
○米・製造業受注(前月比)
1.3% → 1.2%↓
○米・貿易収支
-443.0億ドル → -485.0億ドル↓
【2017.03.08】FX市場
2月米ADP民間雇用者数大きく上回りドル上昇!
ニューヨーク市場午後5時時点から小幅ドル安/円高の113円後半。
週末の米雇用統計を視野に入れながら、持ち高調整主体の動きとなった。株価がマイナス圏で推移する中で、ドル/円の上値は重く、朝方からじりじりと水準を切り下げた。
その後、欧州時間に入ると、米10年国債利回りが2.50%付近から2.52%付近に上昇、ドル/円も持ち直しの動きを見せた。
2月米ADP民間雇用者数の伸びが市場予想を大きく上回り、月内の米利上げ観測が高まったことを受け、ドル指数は5取引日ぶりの高値をつけ、ドルは対円で約1カ月ぶりの高値をわずかに下回って推移した。
8日のアジア通貨は総じて小幅高。今週発表の米雇用統計を控え、ドルが伸び悩む展開となっている。
<米・経済指標>
○米・ADP民間雇用者数
24.6万人 → 29.8万人↑
【2017.03.09】FX市場
米雇用統計発表を控えドル/円上げ幅限定的!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の114円半ば。
米雇用統計の発表を明日に控え、米長期債利回りは上昇したがドル/円の上げ幅は限定的なものにとどまった。
ユーロが上昇。
欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で主要金利と資産買い入れ策を据え置いたものの、声明では「目標達成に向け正当化されるなら、理事会は利用可能なあらゆる措置を利用する」との一文が削除された。
これについてドラギ総裁は「緊急性が存在しないため」と説明した。
ドル/円は1ドル114円台後半で推移。
9日のアジア通貨は下落。
米長期金利がADP雇用報告を受けて上昇したことが背景。
<米・経済指標>
○欧州中央銀行(ECB) 政策金利発表
0.0% → 0.0%→
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.4%/3.7% → 0.2%/4.6%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
22.3万件 → 24.3万件↑
【2017.03.10】FX市場
米・雇用統計は上回ったがドル高は限定的!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の115円半ば。
日経平均の上げや米金利の上昇を横目にじりじり値を上げた。
市場の関心は今晩の米雇用統計の結果に向かっている。
ドルが主要通貨に対し下落。2月の米雇用統計で、賃金の伸びが市場予想に届かず、米利上げペースが加速するとの見方が後退した。
雇用統計は、非農業部門雇用者数が23万5000人増と、市場予想の19万人増を上回る一方、時間当たり平均賃金は前月比0.2%増と、予想の0.3%上昇を下回った。
ドルはユーロに対し1.0646ドルと、2月17日以来の安値をつけた。
米利上げペースがより緩やかになるとの見方に加え、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日、ユーロ圏景気に強気な見方を示したことが背景にある。
米旅行業界逆風に直面へ、入国制限大統領令やドル高で米旅行業界にとり、2017年はドル高やトランプ大統領の入国制限をめぐる不透明感に伴う観光客減に直面する1年となりそうだ。
入国制限に加え、ドルは過去半年間ユーロに対し5%超上昇し、米国を訪れる外国人観光客への足かせとなっている。
10日のアジア新興国通貨は不安定な相場展開。投資家は、今月および今年の米利上げを方向付ける可能性のある米雇用統計の発表を見守っている。
韓国ウォンの対ドル相場は、朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免決定を受けて小幅上昇した。
韓国の憲法裁判所は10日、国会が可決した朴大統領の弾劾訴追を妥当と判断。朴大統領は即時失職し、60日以内に大統領選挙が行われることになった。
<米・経済指標>
○米・非農業部門雇用者数 /米・失業率(雇用統計)
22.7万人/4.8% → 23.5万人/4.7%↑
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【先週の動向と今後の予想】
先週初めに北朝鮮のミサイル発射を受けて、安全資産である円が買われドル安で始まっています。
また来週FOMCの利上げが行われるとの観測が高まる中、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表はゼロ金利のまま変わらないものになりました。
ECBも日銀も、金利緩和は手詰まりといった感じでしょうか。
また週末韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免決定を受けて、大統領の職を失う結果となりました。日本と韓国で不安材料となっています。
トランプ米大統領も、他国の非難をしていますが、何の根拠のないもので、税制改革も時間がかかるのではと予想しています。
さて、日足チャートをみると、
上値は115円前半から下値は111円中盤辺りで、レンジ相場の展開となっています。
決め手に欠ける材料であるので、売り買いが交錯している状況となっています。
ここで、トランプ米大統領の「税制改革」の発表があれば、一気にレンジを上に抜けていくと考えています。
来週FOMCの政策金利が発表となりますが、予想では利上げがあると考えていますが、それに期待する動きとなるでしょう。
【来週の主な経済指標発表】
・03/14
21:30 米・生産者物価指数(前月比/前年比)
21:30 米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
・03/15
21:30 米・消費者物価指数(前月比/前年比)
21:30 米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 米・NY連銀製造業景気指数
21:30米・小売売上高(前月比) /米・小売売上高(除自動車)(前月比)
・03/16
03:00 米FOMC政策金利発表
05:00 米・対米証券投資収支
21:30 米・住宅着工件数
21:30 米・建設許可件数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
・03/17
22:15 米・鉱工業生産(前月比)
22:15 米・設備稼働率
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
03/06~03/10
・・・74pips
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