【2017.02.26】先週02/20~02/24のFX値動き

先週はFOMC議事録に注目が集まりました。また、ムニューシン米財務長官は23日に「驚くべき減税案」について、今後の税制改革についての展開を述べています。どんな税制改革を行っていくのか注目されました。





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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.02.20】FX市場

週明けNY市場休場!若干ドル高

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて若干ドル高/円安の113円前半。

仏大統領選に対する不安感から前週末に下押したユーロは小幅に反発。仏大統領選の左派系候補の一本化は困難との見方が広がってきたことが背景。

ユーロがドル、円に対し小幅上昇した。仏大統領選の世論調査で、極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が対抗馬である中道・無党派のマクロン前経済相との差を縮めているとのニュースが伝わったが、ユーロは上げを維持した。

ユーロは対ドルで0.1%高の1.0616ドル。対円では0.3%高の120.06円をつけた。プレジデンツデーで米市場が休場のため、商いは薄かった。

前週末17日には、仏大統領選の左派系候補2人が共闘を模索していると伝わり、ユーロが売られ、円が買われる展開となった。だが急進左派のジャン・ルク・メランション氏が19日に示した政策提案は、協力関係を模索する左派陣営ブノワ・アモン氏との見解の相違を浮き彫りにし、ユーロを下支えたもようだ。

アジア新興国通貨市場ではフィリピンペソPHP=PDSPが急落し、約10年ぶりの安値を付けた。
心理的な節目の1ドル=50ペソの水準を下回った後に下げ足が加速した。

【2017.02.21】FX市場

トランプ米大統領の「驚くべき減税案」期待でドル上昇!

欧州時間終盤に比べてドル高/円安の113円半ば。

午前はトランプ米大統領の「驚くべき減税案」への根強い思惑を背景に、投機筋がドルを買い戻した。

午後は日経平均の上げ幅拡大を横目に113円後半まで強含んだが、その後は伸び悩んだ。

ドルが上昇し、対ユーロで約1カ月ぶりの大幅な値上がり。
連邦準備理事会(FRB)当局者らのタカ派発言や欧州での政治的な不透明感が材料となった。ドル/円は113円台半ば付近での取引。

アジア新興国通貨市場では、大半の通貨が対ドルで軟化した。
ドルは先進国通貨に対しても全般に上昇した。

【2017.02.22】FX市場

フランスがEU離脱懸念からリスク回避に向かう!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円前半。朝方の上昇は持続せず、正午にかけて113円前半に下落。

午後は113円半ばで小動きとなった。目先の手掛かりに乏しく、ドル/円の方向感は出なかった。夕刻になってドル/円の頭は再び重くなっている。

仏大統領選をめぐる懸念やこれに伴う独米2年債利回り格差の拡大、米3月利上げのリスクが重しとなっている。

フランスによる欧州連合(EU)離脱の可能性が不安視され、安全資産とされる円は対ドルで一時112.91円まで上昇した。

アジア新興国通貨は大半が横ばいまたは小幅上昇。
米連邦準備理事会(FRB)の次回の利上げ時期について手掛かりを得ようと、この日発表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まっている。

<米・経済指標>
○米・中古住宅販売件数
549.0万件 → 569.0万件↑
○米FOMC議事録公表

【2017.02.23】FX市場

ドル下落!FOMC議事要旨ハト派的でドルの重し!

ニューヨーク市場午後5時時点よりわずかにドル安/円高の113円前半。

手掛かりに乏しく113円前半での小動きにとどまり、方向感を欠いた。
トランプ大統領の両院議会演説や予算教書などから政策を見極めようとするムードが継続した。

ドルが対円で0.5%安の112.66円と、6日ぶり安値を付けた。
前日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予想よりハト派的だったことがドルの重しとなっているほか、欧米の政治リスクが意識されていることで安全資産としての円に買いが入る展開となっている。ユーロ/ドルは0.3%高の1.0587ドル。

ムニューシン米財務長官は23日、税制改革は「非常に重要」とした上で、議会が8月の休会前に承認することが望ましいとの考えを示した。
トランプ政権として国境税の問題について検討を重ねていることも明らかにした。

長官はCNBCとのインタビューで「税制改革案の法制化に注力しており、極めて大規模なものになる」とし、「われわれは税制改革を公約に掲げている。

8月の休会前に片を付けたい」と指摘。「これまで上下両院の指導部と緊密に協議しており、複合案を検討中だ」と語った。

アジア新興国通貨は小幅上昇。
米連邦準備理事会(FRB)が22日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、3月利上げの観測を強める材料にはならなかった。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.9万件 → 24.4万件↑

【2017.02.24】FX市場

ドル下落!米財務長官が税制改革が遅れることを示唆!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の112円後半。

午前は実需筋のフローなどで上昇したが、米財務長官などの発言が意識されて113円台には乗せきれなかった。

午後は日経平均の下げ幅拡大に歩調を合わせる形で軟化したものの、その後は反発した。夕刻に入ると、ドル/円の頭は再び重くなっている。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し、約2週間ぶりに112円を割り込んだ。

前日のテレビ番組インタビューで、ムニューシン米財務長官が税制改革の骨子を固めるのになお時間が要することを示唆。

市場が期待する税制改革や財政出動がどの程度迅速に行なわれるのか懐疑的な見方が強まった。

ドルが対円で2月9日以来およそ2週間ぶりの安値となる112.06円に下落、主要通貨バスケットに対しては1週間ぶり安値をつけた。

アジア新興国通貨市場では、トランプ米政権の税制改革計画を巡る不透明感がドルを圧迫する中、大半の通貨が小幅上昇した。

<米・経済指標>
○米・新築住?販売件数
53.6万件 → 55.5万件↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
98.5 → 96.3↓




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【先週の動向と今後の予想】

先週はFRBが22日に公表したFOMC議事要旨の発表がありました。
またムニューシン米財務長官は23日、トランプ米大統領の「驚くべき減税案」についてCNBCとのインタビューで語っています。その内容について注目されることになりました。

尚、欧州ではイギリスに続き、フランスもEU離脱するのではないかという不安から、ユーロが下落する展開となっています。

まずFOMC議事録では、3月利上げがあるのかはっきりしない内容でした。FRB当局者は利上げ派のタカ派と、現状維持を推進するハト派が交錯しているようです。

ムニューシン米財務長官は、「税制改革の法制化」について大規模なものになるとし、複合案を検討中としています。

国境調整税について、輸入品に20%の課税にすることについて、上院、下院とも反対して難航していることを述べています。

また長期的には「良い」とし、短期的なドル高はトランプ政権の「経済政策への楽観を反映している。」と述べている。

さて、日足チャートをみると、

週初め反発し上昇するも、直近高値を超えられずに週末下落しています。

短期的には、下落後の保ち合い相場となり、更に下値を試す展開となっていくのか、注目されます。

ヒボナッチの112円中盤で売り・買いの攻防となっています。
本格的な下落は、このヒボナッチのラインを大きく割ってきたときとなるでしょう。

来週は3月初旬となり、多くの経済指標が発表となります。指標前後でどちらかに動いてくることでしょう。

【来週の主な経済指標発表】

・02/27
22:30 米・耐久財受注(前月比) /米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
・02/28
22:30 米・四半期GDP(改定値)(前期比率)
22:30 米・四半期個人消費(改定値)(前期比)
22:30 米・四半期GDP価格指数(改定値)(前期比)
22:30 米・四半期コアPCE(改定値)(前期比)
23:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:45 米・シカゴ購買部協会景気指数
・03/01
00:00 米・CB消費者信頼感指数
22:30 米・個人所得(前月比)
22:30 米・個人支出(前月比)
22:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
・03/02
00:00 米・ISM製造業景況指数
00:00 米・建設支出(前月比)
04:00 米・ベージュブック(地区連銀経済報告)-公表
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・03/04
00:00 米・ISM非製造業景況指数

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

02/20~02/24

・・・102pips




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