【2017.02.12】先週02/06~02/10のFX値動き
- 2017/02/12
- 為替ニュース

先週末は、安部首相が米・トンランプ大統領との日米首脳会談が行われました。その行方が出るのか注目されます。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2017.02.06】FX市場
ドル/円方向感出ず!米金利持ち直す!
ニューヨーク市場午後5時時点より小高い112円後半。
株価の不安定な値動きをながめて下押しする場面があった一方、米金利が持ち直すのをながめて底堅さも意識され、方向感は出なかった。
フランス政局や、欧州他国の選挙をめぐる懸念が広がり、ユーロは対ドルで1週間ぶり安値を記録。
米国債利回りが低下するなか、ドルは対円で約2カ月ぶりの安値をつけた。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで上昇した。
前週末に発表された1月の米雇用統計で、時間当たり平均賃金の増加は前月比0.1%(0.03ドル)にとどまり、米国で早期の追加利上げに対する期待が後退。米ドル売りにつながった。
【2017.02.07】FX市場
ドル高反発!欧州の下落を受けて!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円前半。
前日の海外市場でドル/円が下落した流れを引き継いで 朝方111円半ばに下押ししたが、株価が下げ幅を縮めるとドル/円も持ち直し、111円後半でもみ合った。
その後、夕刻に入ってドル/円はじりじりと上昇した。
ドルが約1週間ぶり水準まで急伸した。
欧州政治をめぐる不透明感が広がったほか、このところの下落を受けテクニカルな買いが入るなどした。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は7日、このところのドルの対ユーロでの上昇について、米政権はドイツでなく自国に要因があると認識する必要があるとの考えを示した。
同総裁は「為替相場の操作が現在のドル高の原因となっているとの論理は事実無根だ」とし、「最近のドルの上昇は米新政権の政治面での発表事項により引き起こされ、国内要因に起因している公算が大きい」と述べた。
独メディアグループRNDとのインタビューでは、「政治家が通商障壁を作る、または通貨安競争を始めれば、最後は敗者しかいない」とし、通貨安戦争は誰の利益にもならないとの考えを示した。
<米・経済指標>
○米・貿?収支-452.0億ドル
-450.0億ドル → -443.0億ドル↑
【2017.02.08】FX市場
ドル下落!米国債利回りが低下で
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。
押し目買いによる底堅さが意識される一方、目先の材料に乏しく上値も限られた。
米国債利回りが低下する中、ドルが主要通貨に対して下落した。
トランプ大統領の経済政策に不透明感が広がり、3月米利上げ観測が後退した。
欧州各国の選挙を控え、安全資産とされる円が対ドルで上昇した。
アジア通貨市場では、大半のアジア通貨が対ドルで前日とほぼ変わらず、あるいは前日の下げから小幅に反発している。
前日には、欧州の政治リスクへの懸念や中国外貨準備高の減少を受けて売られていた。
【2017.02.09】FX市場
ドル急伸!トランプ米大統領の税制改革発表で
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円前半。
午前の取引では実需の買い等に支えられ112.35円まで上昇したが、 買いが一巡すると112円前半でのもみ合いとなった。
日米首脳会談を明日に控え、様子見ムードが広がり、短期筋も新規ポジションを持つことを手控えている。その後、夕刻に入ってドル/円は再び強含みの動きに転じている。
トランプ米大統領は9日、航空大手首脳とホワイトハウスで会談し、今後数週間に税制改革に関する抜本的な提案を明らかにする考えを示した。
大統領は「向こう2、3週間に税、および航空インフラ開発に関して、目を見張るような発表を行う」と述べた。ただ詳細には踏み込まなかった。
トランプ氏の発言を受けて、ドルはほぼ全面高の展開となり、対円では1%超値上がりした。
BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は「トランプ大統領自身の言葉で、向こう数週間に驚くべき提案を行うとの発表があったことがドルを全面的に押し上げた」と指摘。「これはトランプ大統領当選後のドル高の核心要因であり、投資家の期待は再び高まった」と述べた。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は記者団に対し、トランプ大統領の提案は包括的で、景気を促進する内容になると説明した。
与党・共和党は当初、大統領の就任100日で税制改革をまとめると見込まれていたが、最近では下院の法案提出が2017年半ば頃、採決は8月の休会前のタイミングになるとの見方を示している。
航空首脳との会談では、大統領が老朽化しているとする航空管制システムや時代遅れの空港インフラ、鉄道システムや道路についても協議した。
トランプ大統領はこれらを「すべて変える」とし、航空首脳は提案に満足するだろうと述べた。
その上で「規制緩和を通じて、あなたがたがこれらの目標を達成するのを手助けしたい」とした。
アジア新興国通貨は、おおむね堅調。インドネシアルピアは、ムーディーズの格付け見通し変更を受けて4週間ぶり高値を記録した。
<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.6万件 → 23.4万件↓
【2017.02.10】FX市場
日米首脳会談を控えるなか、上値もみあい!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円後半。
前日海外時間の流れを引き継ぐ形で日経平均株価が上昇し 、一時113円後半まで上値を伸ばした。日米首脳会談を控えるなか、113円後半では戻り待ちの売りに頭を押さえられ、上値もみあいが続いている。
日米首脳会談への期待感からドルが急伸。
トランプ大統領の税制改革に関する発言も引き続きドルの追い風となっている。主要6通貨に対するドル指数は0.3%上昇して101.010と、11営業日ぶりの高値をつける場面もあった。
米労働省が10日発表した1月の輸入物価指数は、エネルギー製品の値上がりを反映して前月比0.4%上昇した。
上昇率は市場予想の0.2%を上回った。昨年12月の数字は当初発表の0.4%上昇から0.5%上昇に改定された。
前年同月比でみた1月の輸入物価は3.7%上昇で、2012年2月以来4年11カ月ぶりの大きな伸びとなった。12月は2.0%上昇だった。
世界的な需要増で石油をはじめとする一次産品が高くなり輸入物価を押し上げている。しかし、ドル高により物価全体への波及は限定的にとどまっている。
アジア新興国通貨は下落した。
トランプ米大統領が税制改革に関して抜本的な提案を発表する考えを示したことで、米ドルが上昇したことが背景。
<米・経済指標>
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.4%/1.8% → 0.4%/3.7%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
98.1 → 95.7↓
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【先週の動向と今後の予想】
先週もトランプ大統領の発言に市場は注目を集めました。また先週末に日米首脳会談が行われ、日米の立場を尊重する動きになります。
フランスをはじめ、欧州他国の選挙が行われる予定で、ユーロは方向感がなく、安値の動きとなっています。
トランプ大統領は、向こう2~3週間で、税制及び航空インフラについての改革を行うと述べたことから、ドル/円は再び上昇する展開となっています。
航空首脳との会談では、航空管制システムや時代遅れの空港インフラ、鉄道システムや道路についても、協議しています。
為替の次は、国内のインフラ整備に注目が集まっています。
さて、日足チャートをみると、
ヒボナッチの112円半ばを少し割ったところで、トランプ大統領の「税制改革」発表で、反発し上昇に転じています。
しかし、短期的には下降トレンドとなっています。このまま上値を伸ばすことができるのか、買い戻しの後下げが意識されていくのか注目されます。
【来週の主な経済指標発表】
・02/14
22:30 米・生産者物価指数(前月比/前年比)
22:30 米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
・02/15
22:30 米・NY連銀製造業景気指数
22:30 米・小売売上高(前月比) /米・小売売上高(除自動車)(前月比)
23:15 米・鉱工業生産(前月比)
23:15 米・設備稼働率
・02/16
06:00 米・対米証券投資収支
22:30 米・住宅着工件数
22:30 米・建設許可件数
22:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
02/06~02/10
・・・113pips
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