【2017.02.05】先週01/30~02/03のFX値動き

トランプ米大統領が移民・難民の入国規制をしたことで、各国の空港では大混乱となりました。また先週はFOMCの金利政策もありました。

「米国第一主義」を掲げたトランプ新大統領ですが、投資家の間でどのような影響となっていったのか注目される一週間となりました。





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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.01.30】FX市場

トランプ米大統領の移民・難民の入国規制で円高が膨らむ!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の114円後半。
前週末に115.40円の手前で上値が抑えられたことや、この日の株安を嫌気して、若干のドル売りとなった。
矢継ぎ早の米大統領令とその後の混乱については、逐一反応していられないとされ、疲労感が出始めている。

ドルが対円で約1.25%下落。
トランプ米大統領が27日署名した移民・難民の入国を制限する大統領令を受けて混乱が広がる中、安全資産としての円の買いが膨らんだ。

<米・経済指標>
○米・個人所得(前月比)
0.0% → 0.3%↑
○米・個人支出(前月比)
0.2% → 0.5%↑
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.0%/1.6% → 0.1%/1.7%↑
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
-2.5% → 1.6%↑

【2017.01.31】FX市場

トランプ米大統領の発言でドル急落!11/30以来の安値!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円半ば。
トランプ米大統領の政策が経済に与える影響が懸念され、引き続きドルの上値の重さが意識されている。

その後、午後3時半からの日銀の黒田東彦総裁の会見中に、ドル/円はじりじり上昇した。
「想定通りで無難に通過した印象」(FX会社)といい、朝方から売られたドルに買い戻しが入ったとみられている。

ドル急落し112円台前半、トランプ米大統領ら通貨押し下げ示唆

米ニューヨーク午前中盤の外為市場で、ドルが主要通貨に対し急落した。トランプ米大統領や同氏の通商顧問による為替をめぐる発言が材料視されている。

トランプ大統領は製薬大手首脳との会談で、製薬会社は他国による通貨切り下げを受けて、生産を国外に移したと述べた。

これに先立ち、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、トラン
プ氏が新設した「国家通商会議」の責任者であるピーター・ナバロ氏が、ドイツは「過小評価が著しい」ユーロを利用することで有利な立場を得ているとの見解を示したと報道。ユーロが急上昇した。

市場では、相次ぐ発言を受けて、トランプ米政権がドル相場の押し下げを狙っているとの見方が広がった。

ドル/円JPY=は1.5%近く急落、昨年11月30日以来の安値となる112.07円に沈んだ。ユーロ/ドルEUR=は1%高の1.0801ドルと、昨年12月8日以来の高値をつけた。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「市場は引き続きトランプ大統領、および米政権当局者によるドル高けん制のレトリックに反応している」と話した。

ドルが主要通貨に対し急落した。
トランプ米大統領や同氏の通商顧問による為替をめぐる発言が材料視されている。
ドル/円 は1.5%近く急落、昨年11月30日以来の安値となる112.07円に沈んだ。

アジア通貨市場では、大半のアジア通貨が対ドルで上昇。

トランプ米大統領の移民政策を受けて政策優先順位に対する懸念が広がり、米経済見通しの下振れリスクが意識され、ドルが売られている。

<米・経済指標>
○米・S&P/ケースシラー住?価格指数(前年比)
5.1% → 5.27%↑
○米・シカゴ購買部協会景気指数
54.6 → 50.3↓
○米・CB消費者信頼感指数
113.7 → 111.8↓

【2017.02.01】FX市場

ISM米製造業景気指数が好調だったことでややドル戻し!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円半ば。
午後のドルは株価のプラス転換を支えに底堅く、113円前半でのもみ合いとなった。
ただ、トランプ米大統領の動向への警戒感から上値は重く、方向感は出なかった。夕刻に入ってドル/円はやや水準を切り上げている。

朝方発表されたADP全米雇用報告とISM米製造業景気指数が好調だったことでドルが前日の下げから回復し、対円で一時約1%上昇した。

ただ米新政権が「強いドル政策」を維持しないのではないかとの懸念が払しょくされず、ドルの頭は重かった。

NY外為市場=対主要通貨でドルの上げ幅縮小、FOMC声明受け終盤のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が1日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で今後の利上げへ向けてタカ派色を強める姿勢を示さなかったことを受け、ドルの主要通貨に対する上げ幅が縮小した。

1日のアジア通貨市場では、韓国ウォンが2カ月半ぶりの高値に上昇。他の一部のアジア通貨も堅調に推移している。

トランプ米大統領や米国家通商会議トップのピーター・ナバロ氏の発言を受けて、米国が「強いドル」政策を転換するのではないかとの見方が浮上している。

<米・経済指標>
○米・CB消費者信頼感指数
113.7 → 111.8↓
○米・ADP民間雇用者数
15.3万人 → 24.6万人↑
○米・ISM製造業景況指数
54.7 → 56.0↑
○米・建設支出(前月比)
0.9% → -0.2%↓
○米FOMC政策金利発表
0.75% → 0.75%→

【2017.02.02】FX市場

前日のFOMCの声明を受けてやや失望売り!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円後半。
日経平均の大幅安を眺めて、ドル/円も一時112円半ばに下落。
下がったところでは国内輸入企業や機関投資家の買いが観測されたが、トランプ米大統領のドル安志向への警戒感も根強く、上値の重さがつきまとった。

ドル指数が昨年11月中旬以来の水準に低下。
前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受け、一段と明確な利上げへの手がかりを期待していた投資家の間で失望が広がった。
またトランプ米大統領のイランやオーストラリアに関する発言もドルの重しとなった。

アジア通貨市場では、大半のアジア通貨が対ドルで上昇。

米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で米景気に明るい見方を引き続き示したものの、追加利上げに関するヒントを示さなかったことが背景。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.9万件 → 24.6万件↓

【2017.02.03】FX市場

FRBが利上げベースが鈍ると見方からドル下落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円前半。
午後は、日銀が「指し値オペ」を通告したことで日米金利差縮小の思惑が後退。ドルは112円半ばから113円前半に急騰した。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し112円台後半で推移した。

朝方発表された雇用統計は賃金の伸びが予想を下回る結果となり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍るのではないかとの見方が広がった。

ドルが円とユーロに対し下落した。
1月の米雇用統計は雇用者数が4カ月ぶりの高い伸びとなったが、賃金の伸びは予想に届かず、米景気の力強さをめぐり疑問符が付く格好となった。

アジア通貨市場では、台湾ドルの対ドル相場 がほぼ19カ月ぶりの高値をつけた。
週間ベースでは、大半のアジア通貨が上昇して終わる見通し。
ドルは、トランプ米大統領の政策優先順位をめぐる懸念に圧迫されている。

<米・経済指標>
○米・非農業部門雇用者数 /米・失業率(雇用統計)
15.6万人/4.7% → 22.7万人/4.8%↑
○米・ISM非製造業景況指数
57.2 → 56.5↓
○米・製造業受注(前月比)
-2.4% → 1.3%↑




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【先週の動向と今後の予想】

先週も、トランプ米大統領の発言が大きく為替にも影響を与える一週間となりました。

そんな中で黒田総裁やFOMCの声明の発表もありましたが、トランプ大統領の発言の陰にかくれて、影響を与えるものでもありませんした。

為替や米国株は、トランプ大統領の発言で、いちいち反応しているように見えます。トランプ大統領は、公約通り「米国の製造業を守る」ことで、公約を果たそうとしているだけです。

トランプ大統領は、中国、日本は為替操作を行っているなど、為替を意識した発言となっています。ドル高けん制とみるべきでしょう。

しかし、短期的にはドル安誘導ですが、長期的には強いアメリカをイメージし、ドル高になっていくものと見ています。

ここで不思議なのは、英国のEU離脱でもそうでしたが、トランプ氏を大統領に選んだ国民は、どうして混乱が起こっているのか。

国民が選択した結果で決まったことに対して、後から「そんなはずじゃなかった」というように、混乱が続いています。

さて、日足チャートをみると、

週初めは、トランプ大統領の移民・難民の入国規制で市場は大混乱となり、ドル売りで大きくふれています。

しかし、その後ヒボナッチの112円前半でサポートされ、反発するも横ばいとなっています。市場では、下値を試す傾向となっています。

このままの傾向だと、112円を割ってくることも考えられます。
このサポートラインを割ってくると、大きく下落し、その後大きく戻し、下げ方向となっていきます。

短期的には、下降トレンドとなっていますが、109円前半まの下げも考えられますが、長期的には上昇トレンドとなっていく見ています。

今後もトランプ大統領の発言に翻弄(ほんろう)されていくことでしょう。

【来週の主な経済指標発表】

・02/07
22:30 米・貿?収支
・02/09
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・02/10
22:30 米・輸入物価指数(前月比/前?比)
・02/11
00:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

01/30~02/03

・・・143pips




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