【2017.01.29】先週01/23~01/27のFX値動き

トランプ氏が新大統領となり、就任演説をおこなった後で、為替にどのような影響を与えたのでしょうか。
「米国第一主義」を掲げたトランプ新大統領ですが、投資家の間でどのような影響となっていったのか注目される一週間となりました。





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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.01.23】FX市場

週明け、トランプ米政権をめぐる先行き不透明性への懸念で!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円半ば。
20日のトランプ氏の大統領就任演説に具体的な財政政策への言及がなかった一方、保護主義的な側面が強調されたことで、ドル売り/円買いが先行した。

ドルが通貨バスケットに対し7週間ぶりの水準に下落した。
前週末に発足したトランプ米政権をめぐる先行き不透明性への懸念が出ていることが背景。安全通貨とされる円は買われ、ドル/円 は0.9%安の113.64円となっている。

アジア新興国通貨は総じて上昇。
トランプ米大統領が就任演説で景気刺激策の詳細を示さなかったことが一部投資家の失望を誘い、ドルが下落したことが背景。

DBS銀行のアナリストは、顧客向けリポートで「大統領が景気刺激策の詳細を示さなかったことで、投資家は概して失望した」と指摘。
「マーケットは引き続き、現在のドル安を調整だとみなしている」と述べた。

【2017.01.24】FX市場

ドルが再び上昇!113円後半まで買い戻し!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円前半。
上値の重さが意識されたが、112円半ばでは押し目買いが観測された。

ドルが対円で上昇、113円台前半で推移。
トランプ米大統領の就任をきっかけに値下がりしていたドルが値を戻す展開となった。

アジア新興国通貨は、上昇している。
トランプ米新大統領の保護主義政策への懸念でドルが売られていることが背景。
米大統領が今後、具体的にどのような財政政策を打ち出すかに注目が集まっている。

<米・経済指標>
○米・中古住?販売件数
561.0万件 → 549.0万件↓

【2017.01.25】FX市場

ドルが再び下落!保護主義的な政策を優先するとの懸念が重し!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の113円半ば。
午前に113円前半まで下押しされたが、米長期金利の持ち直しを横目に底堅さも意識され、午後はじりじりと上昇した。

ドルが主要通貨バスケットに対し7週間ぶり安値、対円では113円半ばに下げている。

トランプ米大統領はこの日、移民制限に関する大統領令に署名する見通しで、市場が期待する成長戦略ではなく、保護主義的な政策を優先するとの懸念が重しとなっている。

米英間の自由貿易協定(FTA)への期待からポンドは6週間ぶりに1.26ドルの水準を上抜けた。

アジア通貨市場では、トランプ米大統領の保護主義的姿勢に対する懸念や財政政策への不透明感から米ドルが売られる中、新興国通貨は底堅く推移している。

【2017.01.26】FX市場

世界的に債券利回りが上昇!ドル114円半ばで上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円後半。

中国が27日から2月2日まで旧正月の休暇となるため、ポジション調整の売買が主流となる中、ドル指数は早朝に99.793と7週間ぶり安値をつけた。

世界的に債券利回りが上昇し株価も堅調に推移するなか、ドルが上昇。
対円では1%近く値上がりし114円半ば近辺の値動きとなっている。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで上昇。
トランプ米大統領の保護貿易主義への懸念や財政政策の不透明感から米ドルが下落した。

中国国家外為管理局(SAFE)は26日、外為取引の管理において、リスク管理に加え取引や投資の政策を改善するための新しいガイドラインを示した。

同局は、外為市場の健全な発展を促すとともに、国境を超えた資金流出に対する監視強化の意向を示した。

企業が5万ドル以上の為替差益を海外に送金する際、1)利益配当に関する取締役会の決議書、2)税務書類、3)監査済み財務諸表の提出が義務付けられる。

貿易関連の外国為替業務管理を標準化するとした上で、輸出業者に対し時宜に適う方法で外国為替の支払いを徴収するよう求める。
新規則は即時発効となる。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.4万件 → 25.9万件↑
○米・新築住宅販売件数
59.2万件 → 53.6万件↓

【2017.01.27】FX市場

トランプ大統領の政策に期待感からドルが買われる!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の115円前半。
リスク選好ムードの回復を後追いする形で上昇したが、上値ではオプション絡みの防戦売りや戻り待ちの売りなどが出て頭を抑えた。

夕刻に入っても、ドルは堅調持続。アジア時間の流れを引き継ぎ、欧州勢がドル買いで参入しているとみられている。

ドルが対円で1週間ぶりの高値に上昇、115円台を回復した。

トランプ米大統領が公約通り、高い成長率の実現に向けた政策を実行するとの期待が再び高まっている。

ただ昨年第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回る伸びにとどまったことを受けて、ドルは弱含む場面もあった。

トランプ米大統領は27日、メキシコのペニャニエト大統領と1時間にわたり電話会談を行った。

トランプ大統領はメイ英首相との共同会見で、「極めて友好的な会談だった」とし、「公正で新たな関係の構築に向けメキシコとともに取り組む」考えを示した。

両首脳は31日にワシントンで会談を行う予定だったが、トランプ氏がメキシコとの国境沿いに建設を予定する壁の費用負担をメキシコにあらためて要求したことを受けて、急遽中止されていた。

一方で、トランプ大統領は「米国は多くの企業や雇用を失い続けるわけにはいかない」とし、通商協定のほか、他の面においてもメキシコとの関係を再交渉する考えを強調した。「最終的にはこれが両国にとり望ましい」とも述べた。

トランプ大統領とペニャニエト大統領が電話会談を行ったと伝わったことを受け、外国為替市場ではメキシコペソMXN=が上げ幅を拡大した。

アジア通貨市場では、休場となっている国が多く商いが薄い中、大半の新興国通貨が小幅安。米国で経済見通しや企業業績への楽観的見方が出ていることを受けて米ドルが買われた。

<米・経済指標>
○米・四半期GDP(速報値)(前期比率?)
3.2% → 1.9%↓
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
2.8% → 2.5%↓
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
1.4% → 2.1%↑
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
1.7% → 1.3%↓
○米・耐久財受注(前月比)/ 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
-4.6%/0.5% → -0.4%/0.5%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
98.2 → 98.5↑




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【先週の動向と今後の予想】

先週は、トランプ大統領が新大統領に就任して、はじめての一週間となり、新政権での動向が注目される一週間となりました。

トランプ米政権をめぐる、行き先不透明感からドル売り先行となっています。投資家の間では失望売りとなっています。

しかし、トランプ大統領が、メキシコのペニャニエト大統領と電話会談が行われると、好感されドルが再び買われ上昇する展開となっています。

今後トランプ新政権の外交手腕が問われることになっていきます。その度に投資家は一喜一憂することになるでしょう。

来週は、今年最初のFOMCの政策金利が発表されます。果たして利上げをするのか注目される一週間となります。

さて、日足チャートをみると、

週明けのドル/円はドル売り先行で始まっています。

しかし、その後ヒボナッチの112円半ばで反発し、上昇に転じいます。

チャートでは、2回底値をつけて、ボトムとなり上昇に転じています。2回ボトムともに、大きく下落した後に大きく買い戻し上昇に転じています。

今後このラインを下回ったときが、大きく下落する要因となるでしょう。

次に高値の更新があるのか、横ばいとなっていくのか注目されます。
トランプ大統領の政策による影響は、まだまだ続いていきます。

【来週の主な経済指標発表】

・01/30
22:30 米・個人所得(前月比)
22:30 米・個人支出(前月比)
22:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
・01/31
00:00 米・中古住宅販売保?指数(前月比)
23:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:45 米・シカゴ購買部協会景気指数
・02/01
22:15 米・ADP民間雇用者数
・02/02
00:00 米・ISM製造業景況指数
00:00 米・建設支出(前月比)
04:00 米・FOMC政策金利発表
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・02/03
22:30 米・非農業部門雇用者数 /米・失業?(雇用統計)
・02/04
00:00 米・ISM非製造業景況指数
00:00 米・製造業受注(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

01/23~01/27

・・・137pips




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