【2016.12.25】先週12/19~12/23のFX値動き

FOMCによる金利引き上げでドル高が進行しました。その翌週である先週はどう反応していったのでしょうか。
アメリカではクリスマスを迎え、為替相場にどう影響が出たのでしょうか。
先週は米・経済指標も週末発表されており、20日黒田総裁の発表もありました。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2016.12.19】FX市場

クリスマス休暇を控え、調整売り目立った!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の117円前半。
クリスマス休暇を目前に控え、欧米短期筋の間では調整売りが目立った。
株価の小幅安に加え、南シナ海の国際水域で中国海軍艇が前週末、米国の無人潜水機を拿捕(だほ)したとのニュースもあらためてドル売りの口実となった。

ドルが主要通貨バスケットに対し約14年ぶりの高水準近辺で小動き、対円では約0.9%下げ117.13円をつけた。
日本の11月輸出が持ち直したことで、利食い売りが優勢となった。
年末にかけて商いが細る中、利食い売りや米10債利回り低下を背景に、ドルは狭いレンジでの取引になると見込まれている。

アジア新興国通貨は軟調。
マレーシアリンギは昨年記録した17年ぶり安値まで下げ、韓国ウォンは約6カ月ぶり安値をつけた。
米連邦準備理事会(FRB)が先週、2017年の利上げペース加速を示唆したことが背景。

【2016.12.20】FX市場

黒田総裁2%の物価目標に向け、ゼロ%の目標維持表明!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の117円後半。
株高や米長期金利の上昇がドル/円の支援材料となった。

米労働市場が過去約10年で最も力強いとのイエレン連邦準備理事会(FRB)議長発言を受け、ドルが対主要通貨バスケットで一時、14年ぶりの高値をつけた。

日銀が政策維持を決め、ドル/円が上昇した。

黒田東彦日銀総裁は20日の会見で、国内景気について強気の見方を示した。
トランプ次期米大統領の政策期待に端を発した円安・株高の「追い風」は受けているものの、海外経済や個人消費の持ち直しにより、潜在成長率を上回る成長が続いていると分析。
2%の物価目標に向け、長期金利ゼロ%の目標維持を強く表明した。
円安・株高の基調に変化がなければ、次回1月の会合で成長率、物価の見通しを引き上げる可能性も出てきた。

アジア新興国通貨市場では、マレーシアリンギが対米ドルで1998年1月以来の安値に下落。
米利上げのペースが来年加速するとの見方から、引き続き米ドルに買いが入っている。

【2016.12.21】FX市場

クリスマス休暇で参加者が乏しく、方向感失う!

午後は株価をにらんで117円半ばを軸にしたもみ合いが続いた。
クリスマス休暇シーズンで参加者が乏しく、方向感は出なかった。

主要6通貨に対するドル指数 が前日つけた14年ぶり高水準から低下した。
朝方発表された11月の米中古住宅販売は約10年ぶりの水準に増加、金利上昇局面でも住宅セクターは底堅いとの見方を裏付ける内容となった。
統計の発表後、ドル指数は0.45%低下の102.85。

アジア新興国通貨市場では、韓国ウォンとタイバーツが対ドルで数カ月ぶりの安値に下落。
トランプ氏の米大統領就任後に米国の金利上昇ペースが加速するとの見方が重しになっている。

<米・経済指標>
○米・中古住?販売件数
560.0万件 → 561.0万件↑

【2016.12.22】FX市場

ドルが対主要通貨バスケットで下落!

日本の3連休や欧米のクリスマス休暇が意識されて様子見ムードが強まり、方向感は出なかった。

利益確定の動きが出て、ドルが対主要通貨バスケットで下落した。
イタリア大手銀、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ) 支援への期待を背景に、ユーロは対ドルで1週間ぶり高値をつけた。

アジア新興国通貨市場では韓国ウォン が節目の1ドル=1200ウォンまで下落し、9カ月ぶりの安値を付けた。
台湾ドルも一時、約5カ月ぶりの安値をつけた。

<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/ 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
4.6%/0.8% → -4.6%/0.5%↓
○米・四半期GDP(確報値) (前期比率)
1.4% → 3.5%↑
○米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
4.3% → 3.0%↓
○米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
2.3% → 1.4%↓
○米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
1.8% → 1.7%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.4万件 → 27.5万件↑
○米・個人所得(前月比)
0.6% → 0.0%↓

【2016.12.23】FX市場

欧米のクリスマス休暇が意識されて様子見ムード!

日本の3連休や欧米のクリスマス休暇が意識されて様子見ムードが強まり、方向感は出なかった。

クリスマス休暇を控え様子見ムードが広がる中、ドルが主要通貨バスケットに対し小動き。今週つけた14年ぶりの高値を約0.5%下回る水準で推移している。

アジア新興国通貨は、韓国ウォンと台湾ドルが下落する一方、シンガポールドル(Sドル)は小幅上昇している。



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【先週の動向と今後の予想】

先週は、トランプ次期米大統領の政策期待に端を発した円安・株高の「追い風」は受けている中で、FOMCが金利を引き上げとなった後の、為替相場は、閑散とした相場となりました。

また海外勢のクリスマス休暇を控えて積極的な売買は見られず、米ドルも米国株も高止まりして年末を迎えそうです。

イエレンFRB議長が「米労働市場は過去10年で最も強い」「賃金上昇が加速する兆候が見られる」との発言が伝わると、ドルが急騰した場面もありました。

そんな中で、黒田総裁の日銀金融政策決定会合の発表がありましたが、為替にあまり影響を与えるものではありませんでした。

さて、日足チャートをみると、

先週の118円前半の高値から、短期投資家による確定売りにより、ドルは売られていますが、やや方向感に欠ける一週間となりました。

急激に下げてくることもなく、なだらかに下げが意識されています。

ここで買う人たちは、高い相場で買っていくことになるので、利幅は少なくとも、上がれば売るというスタンスとなっていきます。

今後上がり続けていくかは、材料次第になります。
しかし、少し下がったからといって、売っていくと痛い目にあうことになります。

【来週の主な経済指標発表】

12/27
23:00 米・S&P/ケースシラー住?価格指数(前年比)
12/28
00:00 米・CB消費者信頼感指数
12/29
00:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
12/30
23:45 米・シカゴ購買部協会景気指数

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

12/19~12/23

・・・93pips



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