【2016.12.04】先週11/28~12/02のFX値動き

米大統領選から始まったトランプ氏の勝利から今週で3週間となり、就任する来年1/20以降の米国中心の相場に目が離せないことになります。
また12月に利上げをするとして、FRBの動きにも注目が集まっています。
今週はOPECが減産合意するかが焦点となる一週間となります。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。

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【2016.11.28】FX市場

ドル/円調整が入り111円前半まで下押し!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の111円後半だった。

午前は米大統領選後の急上昇に調整が入り111円前半まで下押しされたが、午後は日経平均株価の下げ幅縮小などをにらんで持ち直した。

英ポンドが急反発、対ドルで31年ぶりの安値から戻したほか、ユーロも上昇した。

欧州連合(EU)離脱を決めた前週の英国民投票以降、ポンドやユーロが急激に売り込まれるなか、この日は利益確定の動きがみられたという。

アジア通貨の対米ドル相場は総じて軟調。
新規失業保険や中古住宅販売などの米経済指標が堅調だったことで、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げするとの観測が強まった。

【2016.11.29】FX市場

OPECが減産合意観測からドル/円反発しやや上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円前半。

米連邦準備理事会(FRB)高官らの発言についてタカ派寄りとの思惑が出た海外市場のドル買いの流れが続き、約20日ぶりの高値をつけた。

石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受けてドル高・円安が進み、ドルは3月初旬以来8カ月半ぶり高値となる114.43円に上昇した。

OPECの合意を受けた原油価格の上昇が米国債利回りを押し上げたほか、予想を上回るADP全米雇用報告で、来年の米利上げペースが速まるとの見方が強まった。

29日のアジア通貨市場では、マレーシアリンギが国債償還に絡む資金流出観測で3年ぶりの安値をつけるなど、多くの通貨が下落した一方で、韓国ウォンは輸出業者からの需要で上昇した。

<米・経済指標>
○米・四半期GDP(速報値)(前期比年率)
1.2% → 3.2%↑
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
4.2% → 2.8%↓
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
2.2% → 1.4%↓
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
1.7% → 1.7%→

【2016.11.30】FX市場

OPECの減産合意を受けてドル高・円安がさらに進む!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円後半。

石油輸出国機構(OPEC)総会などのリスクイベントを控えて様子見ムードが強まった。

月末関連と見られるフローで一時的に相場が押し上げられたが、方向感は出なかった。

石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受けてドル高・円安が進み、ドルは3月初旬以来8カ月半ぶり高値となる114.43円に上昇した。

OPECの合意を受けた原油価格の上昇が米国債利回りを押し上げたほか、予想を上回るADP全米雇用報告で、来年の米利上げペースが速まるとの見方が強まった。

東京株式市場で日経平均は3日ぶりの小反発。

前日の米国株高などを受け買いが先行したものの、利益確定売りに押され軟化した。

為替は後場に1ドル112円台後半までドル高/円安方向に振れたにもかかわらず、日経平均は反応薄。下値では押し目を拾う動きもあったが、石油輸出国機構(OPEC)総会を前に積極的にポジションを構築する姿勢は限られた。

市場からは「OPEC総会後のマーケットの振れに対する警戒もある。先高期待が根強く下がりにくいが、為替だけを手掛かりに上方向にも行きづらい」(丸三証券・投資情報部長の牛尾貴氏) との声が聞かれた。

アジア新興国通貨は、米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利を背景とした米ドル高を受け、月間ベースで下落する見通し。

米大統領選後のドル高が今週に入り一服し、アジア新興国通貨はやや持ち直している。

ただ、米国債利回りが再び上昇したことを背景に、ドルは30日は小幅高で推移している。

<米・経済指標>
○米・ADP民間雇用者数
14.7万人 → 21.6万人↑
○米・個人所得(前月比)
0.3% → 0.6%↑
○米・個人支出(前月比)
0.5% → 0.3%↓
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.1%/1.7% → 0.1%/1.7%→
○米・シカゴ購買部協会景気指数
50.6 → 57.6↑
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
1.5% → 0.1%↓

【2016.12.01】FX市場

ドル/円上昇に一服感で確定売りに押される!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の114円前半。

朝方には、石油輸出国機構(OPEC)減産合意を好感したドル買い/円売りの流れが続いて114円後半まで上値を伸ばした。

その後は利益確定売りに押されて次第に上値が重くなり、114円を挟んだもみ合いに移行した。

上昇に一服感が出たが、押し目買いは根強く底堅さも意識された。

ドルが主要通貨バスケットに対し下落。

新規失業保険申請件数が予想外に5カ月ぶりの水準に増加したことで一段安となったが、その後発表された11月の米ISM製造業景気指数が予想を上回ったことで下げ幅を縮小した。

米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は早期に利上げすべきとの考えをあらためて表明した。

米経済が近い将来にリセッション(景気後退)に陥るとは予想していないと指摘。個人消費は堅調で、次期政権による新たな経済政策がなくても、国内総生産(GDP)伸び率を年間2%程度に押し上げるとした。

総裁は「われわれは近い将来、緩和策の一部を解除すべき時期に来ている」とした。

また講演後、記者団に対し、トランプ次期政権の政策について「どうなるか予測しないよう注意している」とし、来年2%程度の成長率になるとの予想は変えないと述べた。

政策の中身が明らかになるのに伴い、新たな政策があれば分析し、調整するとした。

またドル高や海外の動向も政策を決定する上で勘案する必要があると話した。

アジア新興国通貨は大半が下落。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受けてドルや米国債利回りが上昇し、米国でインフレが高進するとの見方が強まった。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.1万件 → 26.8万件↑
○米・ISM製造業景況指数
51.9 → 53.2↑
○米・建設支出(前月比)
-0.4% → 0.5%↑

【2016.12.02】FX市場

日・安部首相、賃金利上げを要請!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の113円後半。

今晩の米雇用統計の発表や4日のイタリア国民投票を前に利益確定や調整のドル売りが出やすく、総じて上値の重さが意識された。

ドルが全般的に下落。

これまで続いてきた上げで売りが出やすくなっているほか、この日発表された米雇用統計が底堅いながらも注目するほど強くならず、先行きの利上げ見通しに影を落としたという。

日本企業の労働分配率が足元で低下している。

稼いだ利益は内部留保に積み上がっている構図だ。

経済界が業績の先行き不安や人口減少に身構えているためで、このままでは来年の春闘での賃上げも期待できないとの見通しが専門家の一部から浮上している。

安倍晋三首相は最低でも今年並みのベアを経済団体に要請しているが、政府の期待は「空回り」する可能性がある。

アジア新興国通貨は大半が上昇。

きょう発表の米雇用統計を控えてドルが軟調に推移していることが、アジア通貨を支援している。

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【先週の動向と今後の予想】

先週は、トランプ氏勝利からドル高、円安が続く中で、OPECが現在に踏み切るかに市場では注目が集まりました。

また米・経済指標の発表に、米株価やドル/円相場の動きに影響を与えています。

1日に石油輸出機構(OPEC)が減算合意したことで、ドル/円は114円まで進行しています。

米7-9月期GDP改定値が3.2%(予想3.0%)と予想を上回ったものの、ドル買いは続かず調整下落になっています。

米・個人所得(前月比)は前月0.3%に対して0.6%と上昇していますが、米・個人支出(前月比)に対しては、前月0.5%に対して0.3%と逆に下げています。

年末となり個人消費が、増えていくことでしょう。

日本では、春闘に向けて、安部首相が経済団体に賃金引き上げを要請するも、先行き不透明感から来年の春闘の賃金引き上げに陰りが出ています。

さて、日足チャートをみると、

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米・大統領選でトランプ氏が勝利したことを受けて、ドル高が急激に進行しています。

尚、先週OPECの減算合意を受けて、さらにドル高が進み114円を超えてオーバーシュート気味に推移しています。

週末は確定売りで、ややドル安となっています。

ヒボナッチのラインである、112円前半を過ぎてやや確定売りが目立つ展開となりそうな雰囲気となっています。

テクニカル分析指標の短期RSIは、ダイバージェンス気味に推移しているので、今後下げが意識されてくる可能性があります。

基準となる、ヒボナッチの112円前半のラインを下回るのか、サポートしさらに上昇していくのか注目されます。

【来週の主な経済指標発表】

・12/05
米・ISM非製造業景況指数
・12/06
米・貿?収支
・12/07
米・製造業受注(前月比)
・12/08
米・新規失業保険申請件数(前週分)
・12/10
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

11/28~12/02
・・・153pips

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