【2016.11.20】先週10/14~11/18のFX値動き

米・大統領選でクリントン氏を破り勝利し、共和党のドナルド・トランプ氏の、その後の為替の動きに注目される1週間となりました。

予想外の米・株高、ドル上昇の動きに、今後どこまで上昇していくのか。

また、トランプ氏が日本の安部首相との会談を急きょ行うことが予定され、トランプ氏は日本に対して、過激発言してきたことで、どのような外交するするか、注目が集まりました。


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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2016.10.14】FX市場

週明けドル高/円安で推移、11カ月ぶりの高値を更新!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の107円後半。

午前の取引で107円台に乗せると、午後も米長期金利の上昇を横目にしっかり推移した。

ドルが主要通貨バスケットに対し11カ月ぶりの高値を更新した。

トランプ次期米大統領の財政・通商政策でインフレが高進するとの観測から米国債利回りが上昇していることに歩調を合わせた動き。

アジア新興国通貨は続落。マレーシアリンギは約10カ月ぶりの安値をつけた。

域内の債券価格も下落しており、米大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏の政策スタンスを受けた米国債利回りの上昇で、域内からの資金流出が加速する可能性が懸念されている。

【2016.11.15】FX市場

米・輸入物価指数は前月比0.5%上昇、2カ月連続でプラス!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の108円前半。

米金利上昇に一服感が出ており、午後のドル/円は108円前半での小動きが続き方向感が出なかった。

朝方には実需の売りに押される場面もあったが、 押し目買いを支えに底堅く推移した。

ドルが主要通貨バスケットに対し11カ月ぶりの高値近辺で推移。

当初は債券売りに歯止めがかかったことで、ドルの持ち高を圧縮する動きが出たが、予想を上回る米小売売上高統計を受けて12月の米利上げ観測が再び高まり、ドルは当初の下げから持ち直した。

米労働省が15日発表した10月の輸入物価指数は前月比0.5%上昇し、2カ月連続でプラスとなった。

市場は0.4%の上昇を予想していた。石油や自動車が値上がりする一方で、長引くドル高が基調的な輸入物価の上昇を抑えた。

9月の数字は当初発表の1.0%上昇から0.2%上昇に改定された。
10月の輸入物価は前年同月比で0.2%下がり、2014年7月以来の小幅な下落率だった。9月は1.0%の下落だった。

ドル高は輸入デフレを招き、物価全体の上昇率は米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を下回る状態が続いている。

しかし、ドル高の勢いが徐々に弱まり、原油価格も引き続き安定する中で、海外に起因する物価下落圧力はいくらか和らいでおり、物価は目標に向けて徐々に上昇していくとみられる。

前月比でみた10月の輸入物価の内訳は、石油が7.5%上昇した。9月は1.6%の上昇だった。石油を除く輸入物価は0.1%下落した。9月は横ばいだった。輸入食品は0.6%下落した。

資本材は0.2%下落したが、自動車は0.3%上昇した。自動車を除く輸入消費財は0.1%の上昇だった。

同時に発表された10月の輸出物価指数は0.2%上昇だった。9月は0.3%上昇だった。前年同月比では1.1%下がり、14年10月以来の小幅な下落率となった。

アジア新興国通貨は総じて小幅高。これまでの大幅な下げが一服したが、米国債利回りの上昇を受けドルが約14年ぶりの高水準近辺で推移しており、アジア通貨の見通しは依然弱い。

<米・経済指標>
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.1%/-1.1% → 0.5%/-0.2%↑
○米・小売売上高(前月比)/ 米・小売売上高(除自動車)(前月比)
0.6%/0.5% → 0.8%/0.8%↑
○米・NY連銀製造業景気指数
-6.8 → 1.5↑

【2016.11.16】FX市場

午前ドル売りが観測、午後に高値圏でもみ合い!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円半ば。

久しぶりの109円台ということもあり、午前は利益確定のドル売りが観測されたが、株価の堅調推移の中で下押しは続かず、午後にかけて高値圏でもみ合った。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、12月に連邦準備理事会(FRB)が利上げしなければ「現時点では意外感を持つと言わざるをえない」と述べた。

同総裁は記者団に対し、広範な世界の市場のボラティリティー、あるいは悪い内容の米雇用統計など、過去にも押しとどめた経緯があるショックが、据え置く唯一の理由になるとの見方を示した。

総裁はドル高は現時点では懸念ではないとも指摘した。

ドルが主要通貨バスケットに対し14年ぶりの高水準に迫った。トランプ次期米大統領が取ると予想される成長押し上げに向けた政策に対する期待からこのところドルは上昇しているが、アナリストの間からも警戒する声が上がっている。

主要6通貨に対するドル指数 は100.57と、2003年4月以来の高水準を付けた。

その後は0.2%高の100.46まで戻しているが、8営業日の上昇率は3.5%に達している。

TD証券(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「相場はやや行き過ぎている」とし、短期的な反転に対しぜい弱な状態になっているとの見方を示した。

アジア新興国通貨はまちまち。

米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げするとの見方が強まる中、アジア新興国通貨市場のセンチメントは弱気が続いている。

<米・経済指標>
○米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.2%/1.2% → -0.2%/1.2%↓
○米・鉱工業生産(前月比)
0.1% → 0.0%↓
○米・設備稼働率
75.4% → 75.3%↓

【2016.11.17】FX市場

ドルが主要通貨バスケットに対し13年半ぶりの高水準!

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円付近。

海外の重要イベントを前に朝方からドル売り地合いとなっていたが、日銀が初の指値オペを通告すると急反発する場面もあった。

ドルが主要通貨バスケットに対し13年半ぶりの高水準を付けた。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けた動き。

主要6通貨に対するドル指数 は一時100.65と、2003年4月以来の高水準に上昇。その後は0.2%高の100.61で推移している。

イエレン議長は議会合同経済委員会で行った証言で、経済指標が引き続き労働市場の改善とインフレ加速を示せばFRBは「比較的早期に」利上げする可能性があるとの認識を表明。

12月利上げを明確に示唆した発言とみられている。

アジア新興国の通貨は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に、全般的に軟調になっている。マレーシアリンギは資本規制導入の観測を背景に10カ月ぶり安値をつけた。

<米・経済指標>
○米・住宅着工件数
104.7万件 → 132.3万件↑
○米・建設許可件数
122.5万件 → 122.9万件↑
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.3%/1.5% → 0.4%/1.6%↑
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.1%/2.2% → 0.1%/2.1%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.4万件 → 23.5万件↓
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
9.7 → 7.6↓

【2016.11.18】FX市場

FRBイエレン議長が12月利上げを示唆ドル買い続く!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円後半。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が12月利上げを示唆したと受け止められてドル買いが強まった海外市場の流れを引き継いだ。

米長期金利がじりじり上昇するのを眺め、底堅い動きとなった。

ドルが主要通貨バスケットに対し2003年4月以来の水準に上昇、対円では111円目前に迫り5カ月半ぶりの高値をつけた。

トランプ次期米大統領の拡張的な財政政策を見込んだドル買いが加速している。

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、米大統領選の結果を受けた市場の反応は、利上げに対する懸念材料とはならないとの認識を示した。

債券売りやドル高といった市場の反応は、新政権の誕生に伴い経済政策が変わるとの見方が原動力になっているとし、「そのため金融政策の観点において、足元の金融市場の動向が懸念すべき状況だとは思わない」とした。

トランプ次期大統領が米成長率を約4%に引き上げる目標を掲げていることについては、「可能」だが、雇用と生産性の大幅な伸びが必要になることを踏まえると「異例」と指摘した。

自由貿易は経済にとり総じて良いとの考えも示した。

また米連邦準備理事会(FRB)は利上げ時期を決める上で、金融状況やインフレ、雇用などの要因を勘案すると指摘。

財政政策が今後どのようになるか分からないとし、「政策が固まる前に急いで結論を出さないことが重要」と述べた。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が下落した。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、FRBが「比較的早期」に利上げする可能性があると発言したことで、アジアから米国への資金流出に対する懸念が広がった。

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【先週の動向と今後の予想】

先週は、共和党のトランプ氏が米大統領選(選挙人の候補者を選ぶ選挙)で勝利したことで、「円高+株安」という大方の予想は外れ、ドル高に推移しています。

今後のどの程度のばしてしていくのかに、注目が集まっています。

一部の報道で、トランプ氏が勝利したことで、暴動が起こり、選挙のやり直しを訴える市民の報道もありました。

しかし、実際には株高・ドル高となっているようにに、トランプ氏の勝利に期待する人たちが、多いことが伺えます。

また、ドル高が進行する要因として、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が比較的早い時期に利上げをすることが予想され、さらにドル高に推移しています。

ここにきて、FRBが仮に12月に利上げ発言をしなくても、ドル高に推移することは変わらないことになります。

それだけ、今はドル買いの動きが過熱していることになります。

投資家は、材料があれば必ず動くことになります。

その材料が、米大統領選ということになります。

恐らくクリントン氏が勝利したとしても、同じようにドル高になっていたと思われます。

このドル高の動きも、来年・トランプ氏が大統領に就任するまでと、なりそうです。

さて、日足チャートをみると、

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週明の月曜日は、ドル高にふれて106円終盤から108円前半まで上昇しています。

200日移動平均線を突き抜けて、さらに加速しています。

その後のさらにドル高が進行して、現在110円後半で推移しています。

ここ重要なのは、上がったから買うのでは、もう遅いということになります。

今度は、1時間足チャートでみると、

20161118_usdjpyh1_f

ドル買いの過熱時期が過ぎて、安値を切り上げています。
しかし、先週末は、安値の切り上げとなっていますが、高値の更新となっていません。

今後、高値を更新していくのが注目されます。

ここで、高値の更新がないと、ダブルトップとなり、反転して下げが意識されてきます。

今後安値の切り上げ、高値の更新があるのかに注目されます。

スイングを意識して、トレードしている方は、この直近高値の更新が重要なファクターとなります。

【来週の主な経済指標発表】

・11/23
米・新規失業保険申請件数(前週分)
米・中古住宅販売件数
米・耐久財受注(前月比) / 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
・11/24
米・新築住宅販売件数
米FOMC議事録公表

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

11/14~11/18

・・・142pips

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