【2016.11.13】先週10/07～11/11のFX値動き
- 2016/11/13
- ＦＸの基礎
先週に、米大統領選があり、その結果に注目が集まった一週間となりました。共和党のトランプ氏か民主党のクリントン氏か、アメリカを二分する動きとなっています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2016.10.07】FX市場
FBIのクリントン氏を訴追しない報道で、ドル高で推移！
ニューヨーク市場午後５時時点に比べてドル高／円安の１０４円前半。
日本時間の早朝に伝わった、米連邦捜査局（ＦＢＩ）のコミー長官がクリントン氏の訴追を求めないとの当初の判断を維持するとの報道を手掛かりにドルがい進まれ、一時１０４円半ばに達した。
ドルがほぼ全面高の展開となり、対円では１０４円台半ばに上昇。
連邦捜査局（ＦＢＩ）が民主党のヒラリー・クリントン大統領候補に対する私用メール問題に絡む再捜査で、訴追を求めないとの結論に至り、大統領選挙でクリントン氏が勝利するとの見方が強まった。
ただ英国による想定外の欧州連合（ＥＵ）離脱決定がまだ記憶に新しい中、市場関係者からは米大統領選の動向を慎重に見守るとの指摘も出ている。
アジア新興国の通貨は、おおむね軟調。米連邦捜査局（ＦＢＩ）が、米大統領選の民主党候補クリントン氏の私用メール問題で、同氏の訴追を求めないという７月時点の結論を変更しないと表明したことから、ドル高が進んだことが背景。
ＦＢＩの決定でクリントン氏がこのまま勝利を収めるとの見方が強まり、リスク選好度が高まったが、ドルが主要通貨に対して上昇したことから、アジア新興国通貨は全般的に軟調になった。
一方、新興国通貨の中で、メキシコペソは上昇した。
共和党候補のトランプ氏が掲げる政策が同国にマイナスとみられていることから、クリントン氏が優勢との見方でペソは２％近く上昇した。
【2016.11.08】FX市場
ヒラリー・クリントン候補勝利するとの見方からドル上昇！
ニューヨーク市場午後５時時点とほぼ同水準の１０４円半ば。
大統領選挙の投開票を日本時間のきょう、明日に控えて東京市場では様子見ムードが広がり、ドルは方向感に乏しい小幅な値動きに終始した。
米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補が勝利するとの見方から、ドルが安全資産とされる円やスイスフランに対し上昇、対円では１０４円台後半に値上がりしている。
だが前日の大幅上昇を受けて値動きは限定的。
アジア新興国通貨は薄商いの中、総じて小幅高。
米大統領選を前に、民主党のヒラリー・クリントン候補が勝利するとの見方に支援されている。
【2016.11.09】FX市場
米大統領選でトランプ氏有利の発表で、ドル売り先行！
ニューヨーク市場午後５時時点に比べてドル安／円高の１０３円前半。
米大統領選挙で市場の大方の予想に反してドナルド・トランプ氏が優勢となり、金融市場は株価や原油価格などリスク資産が売られる「トランプ・ショック」に見舞われた。
ドル／円は一時１０１．１９円まで急落。その後は下げ圧力が一服し、底堅い動きとなった。
ドルが幅広い通貨に対し上昇した。
対円では一時約４カ月ぶりの水準まで上げた。
共和党のドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利したことを受け、米国債の利回りが上昇したのが背景。
トランプ氏が保護主義的な貿易政策を実行すれば、米国での賃金上昇につながり、物価を押し上げるとの見方から、物価上昇が悪材料となる債券が売られ利回りが上昇した。
米１０年債と３０年債の利回りは一時、１０カ月ぶりの高水準となった。金利上昇は、ドル建て資産の魅力を増加させるためドル買いにつながる。
ドル／円 は、トランプ氏優勢を受け安全資産の円に資金が流れ込んだことで安く始まったが、その後切り返し、７月２７日以来の高値水準である１０５．８７円まで上昇した。
米大統領選、トランプ候補が勝利宣言
米大統領選挙は、共和党のトランプ候補が予想を覆して勝利を収める見通しとなった。
トランプ候補は支持者を前に演説、民主党のクリントン候補から祝福の電話を受けたことを明らかにし、勝利宣言した。
米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ（Donald Trump）氏に敗れた民主党候補のヒラリー・クリントン（Hillary Clinton）前国務長官は9日、ニューヨーク（New York）で敗北宣言を行い、トランプ氏と協働する意向を表明、大統領としての成功を祈ると述べた。
クリントン氏は時折涙をこらえながら、「昨夜、私はドナルド・トランプ氏に祝意を伝え、私たちの国のために彼と協力すると申し出た」「私は彼が全ての米国民にとって成功を収める大統領となることを願っている」と表明。
また、今回の選挙によって米国が「私たちが思ったよりも深く分断されている」ことが示されたと述べた上で、「私たちは広い心を持ち、彼に指導者としてのチャンスを与える義務がある」と呼び掛けた。
【2016.11.10】FX市場
米大統領選の結果トランプ氏に決まってもドル高で推移！
ニューヨーク市場午後５時時点とほぼ同水準の１０５円後半。
久々の高値圏で東京時間が始まったこともあり、利益確定や輸出企業の売りが先行して上値が重かった一方、米大統領選で勝利したトランプ氏の政策への思惑を背景にした米長期金利や米株価の上昇を受け、底堅さも意識された。
アジア新興国通貨は総じて軟調。
米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて米国債利回りが上昇、ドルが反発する中、貿易など対米関係をめぐる影響への懸念が高まった。
＜米・経済指標＞
○米・新規失業保険申請件数（前週分）
26.5万件 → 25.4万件↓
【2016.11.11】FX市場
ドル／円１０７円に乗り切れずに１０６円で保ち合い！
ニューヨーク市場午後５時時点に比べてややドル安／円高の１０６円後半。
午前の取引で１０７円台に乗せきれず、午後は１０６円半ばを中心にもみ合った。市場の目線は米国の１２月利上げの有無や次期政権の人事などに移りつつあるという。
ドルが主要通貨バスケットに対し約９カ月ぶりの高値を更新。
トランプ新政権の下、米インフレ率が上昇するとの見方が強まる中、ドルは週間ベースで１年ぶりの大幅な伸びを記録する勢い。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が下落。週間でもマイナスとなった。
米国でドナルド・トランプ氏による次期政権下での利上げ観測を背景に、アジアからの資金流出に対する懸念が広がっている。
＜米・経済指標＞
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）
87.9 → 91.6↑
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【先週の動向と今後の予想】
先週は何と言っても、米大統領選(選挙候補者を決める選挙)がありました。その結果に対して驚くべき結果となっています。
誰もが民主党のヒラリー・クリントン氏が時期大統領として、選ばれると思っていましたが、結果は共和党のトランプ氏が選ばれるという結果に、市場では驚きと不安、歓喜が交錯しています。
為替予想も、クリントン氏勝利ならドル高、トランプ氏勝利ならドル安(円高)という予想も見事に外れ、トランプ氏勝利の結果を受けても、ドル高(円安)に動いています。
また為替だけでなく、米・株高にも反応しています。
これは、日本によくないイメージを植えつけてきた、アメリカの報道機関のせいだと思われます。
いかにアメリカの報道機関が、クリトン氏勝利ありきで進んできたのかが、分かります。
一部の報道では、米国の報道機関では、トランプ氏の過激発言だけをとり上げ、その真意を伝えていなかったことによります。
自由の国・アメリカではあってはならない、報道規制があったのではないでしょうか。
この報道に惑わされたのは、日本の国民だけでなく、日本政府もクリントン氏が勝利するものとして、進んでいました。
環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）承認案・関連法案を、強行採決までして進めてきましたが、トランプ氏が次期大統領なったことで、ＴＰＰの行方も分からなくなっています。
安部首相も、急きょトランプ氏と会談するように取り付けています。
さて、日足チャートをみると、
週初めは、クリントン氏の私的メール問題で、ＦＢＩが捜査を訴追を求めないという報道で、窓開けのドル高で推移しています。
その後、クリントン氏有利の発表が続き、ドル高となっています。
８日(９日未明）に大統領選の結果で、トランプ氏有利が伝わると、一時１０１円前半まで下落する場面がありました。
その後予想に反して、反発し１０５円を大きく上まわり、ドル高で推移しています。
その差は４．７円もの上昇率となり、市場希にみる上昇となっています。
それだけ、トランプ氏勝利でドル安(売り)を狙った投資家たちが、損切りでやられたかが、分かります。
しかしこれだけの差があると、もし買いで入っても、売りで入ってもやられていたでしょう。
週末は、直近下降ライン付近で、失速しそうな感じです。
今後は、一時下げるも下降ラインを上に抜けていくのか。反転して下落していくんかになります。
何と言っても、次期大統領のトランプ氏の発言に注目されます。
１２月はＦＲＢが、利上げを実施がほぼ確実とみています。もし利上げをするば、ドル高は一層加速していくことでしょう。
【来週の主な経済指標発表】
・11/15
米・NY連銀製造業景気指
・11/17
米・新規失業保険申請件数（前週分）
米・消費者物価指数（コア）(前月比/前年比)
米・消費者物価指数(前月比/前年比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
１１／０７～１１／１１
・・・１８８ｐｉｐｓ
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