【2016.10.23】先週10/17~10/21のFX値動き

この時期米国では、決算期を迎えてでドル/円相場の動きが鈍くなってきています。
また米大統領選でのテレビ討論会で熱い選挙戦が繰り広げられています。そんな中でドル/円はどういう展開となったのでしょうか。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。


sponserd link



【2016.10.17】FX市場

週初めインフレ率目標超え、利食い売り先行!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の104円前半。

株価が方向感なく推移するのを眺めつつ、下値は米長期金利の上昇に支えられた。

前週末の米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長発言や米為替報告書を消化する時間帯となった。

ドル指数が7カ月ぶりの高水準から下落した。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が前週に行った講演を受け、FRBが利上げに踏み切る前にインフレ率が目標を超えることを容認するのか見極めようとする動きが出ているほか、ドルに対する利食い売りが出たことが背景。

TD証券の北米外為戦略部門責任者のマーク・マコーミック氏は、「FRBがインフレ高進を容認し、その後非常に積極的な引き締めを余儀なくされれば経済にマイナスの影響が及ぶ」としている。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が下落。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が14日、2%の目標を上回るインフレ水準を許容する考えを示唆し、15日に米長期債利回りが大幅上昇したことがアジア通貨の売り材料となった。

9月の米小売売上高が前月比0.6%増と、前月からプラスに転じたことで、FRBの12月の利上げ観測が強まっている。

<米・経済指標>
○米・NY連銀製造業景気指数
-1.99 → -6.8↓
○米・鉱工業生産(前月比)
-0.4% → 0.1%↑
○米・設備稼働率
75.5% → 75.4%↓

【2016.10.18】FX市場

輸出企業のドル売りも観測され、上値の重さが意識される!

ニューヨーク市場午後5時時点より小幅高の104円付近。

午前の人民元基準値発表の後は手掛かりが見当たらず、方向感が 出なかった。

午後は104円台に乗せる場面もあったが、輸出企業のドル売りも観測され、上値の重さが意識されるという。

ドルが主要通貨に対し小動きで推移。

米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げに踏み切るのか手掛かりを得ようとする動きが続くなか、このところの上昇を受けた利食い売りも見られた。

ドル指数 は0.06%上昇の97.954で推移している。

18日の外国為替市場は、英ポンドが対ドルで一時約1%急伸した。

市場関係者らによると、英国政府の弁護人がこの日、欧州連合(EU)から離脱する際、最終合意の議会批准が必要となる公算が「非常に大きい」との認識を示し、幾分安心感が広がったという。

欧州時間の取引で、ポンドは対ドルGBP=D4で一時、1.2305ドルの高値をつけた。対ユーロEURGBP=D4でも約0.8%高の89.56ペンス付近で推移した。

英国政府の弁護人は、EU離脱に向けた正式手続き開始前に、政府が議会承認を得るよう求めた訴訟の審理で認識を示した。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が上昇に転じている。

米ドルの上昇に一服感が出ていることが背景。
ただ、リスク選好地合いは不安定で、アジア通貨の上昇余地は限られているとの見方もある。

<米・経済指標>
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.2%/1.1% → 0.3%/1.5%↑
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.3%/2.3% → 0.1%/2.2%↓
○米・対米証券投資収支
1039.0億ドル → 483.0億ドル↑

【2016.10.19】FX市場

三菱自・3月期連結業績予想を下方修正!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の103円半ば。

午前中は中国の国内総生産(GDP)などの指標発表が注目されたが、市場予想とほぼ同じ結果となったことで動意は限られ、相場に方向感は出なかった。

その後は103円後半での小動きが続いた。
夕刻に入ると、ドル/円の水準はやや切り下がった。

欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、ユーロが対ドルで下落。

「ドラギECB総裁が最近のテーパリング(資産買い入れ縮小)観測を強く否定する可能性が材料視されている」(ウエストパック・バンキング・コープのシニア為替ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏)という。

一方で、ECBが資産買い入れ縮小の意向を示唆すれば、世界的に市場が混乱しボラティリティーが高まる可能性がある。

三菱自動車(7211.T)は19日、2017年3月期連結業績予想を下方修正したと発表した。

250億円の黒字を想定していた営業損益は280億円の赤字(前期は1383億円の黒字)に転落し、最終赤字は従来予想の1450億円から2400億円(同725億円の黒字)に拡大する見通し。

アジア通貨市場では大半の新興国通貨が上昇した。

米国のコアインフレ率の伸びが鈍化し、12月の利上げ観測が後退したことが背景。また、中国の国内総生産(GDP)発表で中国の景気に対する懸念が一部和らいだ。

<米・経済指標>
○米・住宅着工件数
114.2万件 → 104.7万件↓
○米・建設許可件数
113.9万件 → 122.5万件↑

【2016.10.20】FX市場

FRB「年内に利上げする公算が大きい」とドルを支援!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の103円後半。

米大統領候補者によるテレビ討論会の影響は限られたが、午後に株価が一段高となるとドル/円もじりじり値を上げた。

もっとも、海外時間の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に様子見ムードも出たもよう。

ユーロが対ドルで4カ月ぶり安値をつけた。

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が理事会後の会見で、資産買い入れの停止も延長も協議しなかったと発言。

「ECBが量的緩和のテーパリング(段階的縮小)や調整を協議するとの見方を総裁が強く否定し、市場はややハト派的と受け取った」(クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏)という。

また米経済が現在の軌道を維持すれば、連邦準備理事会(FRB)は年内に利上げする公算が大きいとしたダドリー米ニューヨーク連銀総裁の発言もドルを支援した。

アジア通貨市場では、原油価格の上昇を受けてリンギが約1週間ぶりの高値を付けた。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.6万件 → 26.0万件↑
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
5.0 → 9.7↑
○米・中古住宅販売件数
533.0万件 → 547.0万件↑

【2016.10.21】FX市場

ドル/円・104円を割り込み、小安103円後半!

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い103円後半。

株価を眺めて小幅に上下していたが、午後2時半頃に下押し圧力が強まり、104円ちょうどを割り込んだ。

白井さゆり前日銀審議委員の発言に反応したとみられる。

ドルが主要通貨バスケットに対し2月初旬以来の水準に上昇。

ユーロ安に加え、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げに踏み切るとの観測が高まっていることが背景。

ダドリー米ニューヨーク連銀総裁のタカ派発言や米大統領選挙で民主党のヒラリー・クリントン候補が勝利する可能性が高いとの見方が年内の米利上げ予想を後押ししている。

市場では、共和党のドナルド・トランプ候補が勝利すれば、不透明感が高まり市場の混乱を招く公算が大きく、米利上げの後ずれ要因とされる。

ダドリーは19日、米経済が現在の軌道にとどまれば、FRBは年内に利上げに踏み切る可能性が高いとの見方を示した。

21日の外国為替市場で、ポンドが対ドルで1.22ドルの水準を再び割り込み、4日ぶり安値をつけた。欧州連合(EU)が英国の離脱交渉に強硬姿勢を取り、英経済に打撃が及ぶとの懸念が高まった。

メイ英首相は離脱決定後初めてEU首脳会議に出席し、離脱交渉をめぐる不安軽減に努めたが、オランド仏大統領は厳しい交渉に備えるようメイ首相をけん制した。

ポンドは欧州の取引時間は総じて1.22ドルの水準を上回って推移したが、ニューヨーク時間に入り一時1.2171ドルまで売られた。直近では約0.5%安の1.2198ドル。

アジア新興国通貨は総じて下落。欧州中央銀行(ECB)が刺激策縮小の観測を後退させたことを背景にユーロが下げ、ドル指数<.DXY>は7カ月ぶり高水準。

また原油安を受けてリスク志向は悪化している。

sponserd link



【先週の動向と今後の予想】

先週は、米国が決算時期となっても、ドル/円の動きは全く動かずの膠着状態(こうちゃくじょうたい)が続いています。

ドルインデックスは98.31ポイントまで上昇しています。

FRBは目標のインフレ率を超えことを容認するか見極めようとしています。

日本では全くインフレ率が上がってきませんが。
日銀もすでに量的緩和の拡大は放棄しており、量から金利へシフトしています。

また先週は、米大統領選が11月に控え、ヒラリーとトランプ氏のテレビ討論会があり、1回・2回に続き3回目もヒラリー有利となっています。

もし、民主のヒラリー候補が、大統領選に勝利すれば、夫であるビル・クリントン氏が大統領となった時に、日本の経済とって大きな打撃を与えかねないことになります。

ヒラリー氏は、中国を応援しているので、ヒラリー氏が大統領になると、日本を相手にしない可能性があります。

夫のビル・クリントンがそうであったように、日本を叩いて、米経済を活性化していくこともあります。

アメリカの報道機関は、民主を応援する傾向にあり、トランプ氏の発言を日本では、良いように伝えていないこともあります。

さて、日足チャートをみると、

20161021_usdjpydaily_f

全くといっていいほど、値動きがありません。
ガマンの時期となっています。

ドル/円は、104円を割り込み103円後半で、保ち合いで推移しています。

ここで無理にポジションをとっても、マイナスになる可能性もあります。相場が動いたときでしか利益は生まれません。

動くまでポジションをとっても無意味となるでしょう。

【来週の主な経済指標発表】

・10/28
米・四半期GDP(速報値)(前期比率)
米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

10/17~10/21

・・・67pips

sponserd link



Comments are closed.