【2016.10.16】先週10/10~10/14のFX値動き
- 2016/10/16
- 為替ニュース
10日は米大統領選の第2回テレビ討論会が行われました。
先週は、12日のFOMCの議事録発表がありました。市場では年内利上げがあるのか注目されています。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2016.10.10】FX市場
週初めのドル/円、12日のFOMC発表控え上昇!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の103円後半。
朝方のポンド急落を受け、ドル/円は上値追い機運に「冷や水」をあびせられたという。
午後は103円後半でのもみ合いが続き、米雇用統計の発表 を前に方向感を欠く動きとなった。
英ポンドが欧州連合(EU)離脱をめぐる懸念から前週末に続き下落する一方、ドルは12月利上げ観測が高まるなか、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を12日に控え、幅広い通貨に対し上昇した。
週明け10日のアジア通貨市場では、大半の新興国通貨が上昇している。
米大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン氏が勝利するとの見方から、買いが優勢になっている。
また、米雇用統計が予想より弱い内容となったことも、アジア通貨の支援材料になった。
【2016.10.11】FX市場
堅調な米経済指標に支えられ7月下旬以来の高値!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の103円後半。
午後の取引で104円台に上昇する場面もあったが、高値では輸出勢などの売りが頭を抑えた。
堅調な米経済指標の公表が相次ぎ、12月利上げ期待が強まるなか、主要6通貨に対するドル指数 は7月下旬以来の高値をつけた。
12日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に、市場は注目している。
大半のアジア新興国通貨市場は下落。米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを実施するとの観測が強まりドルが上昇する中、人民元 は6年ぶり安値を更新した。
【2016.10.12】FX市場
FOMC議事要旨発表!年内利上げに向けて合意!
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の103円半ば。
米金利上昇を支えに底堅い動きとなり、午後にはじりじり と値を持ち直す場面があった。
12日の外為市場は、英ポンドが5取引日ぶりに反発している。
メイ首相が欧州連合(EU)離脱プロセスについて、議員に一定の精査を認め、単一市場に可能な限り最大限のアクセス維持を模索する意向を表明したことが追い風だ。
ポンドは対ドルGBP=D4で、アジア時間に1ポンド=1.2326ドルの高値をつけた。
ただ、首相報道官が、離脱交渉を開始する基本条約(リスボン条約)50条の発動に向けた、議会採決はないと述べ、上げ幅を縮小した。
米連邦準備理事会(FRB)は12日、9月20~21日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。
会合では利上げの見送りを決定したが、支持した委員の間の何人かが「ぎりぎりの判断だ」と述べ、利上げの是非で揺れていたことが明らかになった。
複数の委員は、労働市場の改善が続き経済活動が力強さを増すことを条件に「比較的近いうちの利上げが適切だ」との意見を表明した。
議事要旨によると、参加した委員が「利上げ条件が整いつつある」という点でおおむね一致した。年内の利上げに向けて合意が形成されつつあることをうかがわせた。
会合では投票権のある10人の委員のうち、即時の利上げを求める3人が政策金利の据え置きに反対票を投じた。
アジア新興国通貨は12月の米利上げ観測の高まりを背景に総じて下落。ただポンドが反発し、ドルを圧迫したことからその後は下げ幅をやや縮小している。
メイバンク(シンガポール)の上級為替ストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「アジア通貨は、米大統領選と連邦公開市場委員会(FOMC)までに一段と下落する見込みだ」と指摘した。
【2016.10.13】FX市場
ドル売りが加速!弱い中国貿易統計を受けて!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の103円後半。
9月の中国貿易収支でドル建て輸出が前年比10%減と事前予想を大幅に下回 ったことで、中国リスクが改めて意識され、株安、円高をもたらした。
ドル売りが加速し、対円では2カ月半ぶりの高値から値下がりした。
弱い中国貿易統計を受けて、リスク選好が後退した。
年内の米利上げが有力視される中、「中国景気が大幅に冷え込めば、米当局が目指す金融政策の安定化を再び阻む恐れがある」(BKアセット・マネジメントの為替戦略マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏)との指摘も出ている。
米労働省が13日発表した9月の輸入物価指数は、前月比0.1%上昇した。市場は0.2%の上昇を予想していた。
石油製品やその他の幅広い品目が値上がりし、輸入デフレの傾向が退潮しつつあることを示す兆しだ。
8月の数字は当初発表の0.2%下落のままで改定はなかった。
9月の輸入物価は前年同月比月で1.1%下がり、2014年8月以来の小幅な下落率だった。
8月は2.2%の下落だった。
ドル高は米国に輸入デフレをもたらし、物価全体の上昇率が米連邦準備理事会(FRB)が目標の2%を下回って推移してきた。
しかし、ドル高の勢いが弱まり、原油価格も引き続き安定する中で、海外要因から来る物価下落圧力は緩和され、物価は徐々に目標に向けて上昇するとみられる。
前月比でみた9月の輸入物価の内訳は、石油が1.2%上昇した。
8月は3.0%の下落だった。石油を除く輸入物価は2カ月連続で横ばいだった。輸入食品は0.6%上昇した。
資本財は0.1%上昇で14年6月以来初めてプラスとなった。自動車は0.2%上昇した。自動車を除く消費財は横ばいだった。
同時に発表された9月の輸出物価指数は0.3%上昇だった。
8月は0.8%の下落だった。前年同月比でみると、9月の輸出物価は1.5%下がり、14年10月以来の小さな下落率だった。
アジア新興国通貨は総じて下落。
さえない内容となった中国貿易統計や12月の米利上げ観測が背景。
シンガポールドルは中銀会合を翌日に控え、7カ月ぶりの安値をつけた。
<米・経済指標>
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
-0.2%/-2.2% → 0.1%/-1.1%↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.9万件 → 24.6万件↓
【2016.10.14】FX市場
ドル再び上昇!12月の米利上げ観測が高まった!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の104円前半。
米金利の上昇を横目にじりじり値を上げたが、104円台の上値の重さが意識された。
ドルが上昇。
9月の米小売売上高が大きく回復したほか、卸売物価統計もインフレ加速の兆候を示す内容となり、12月の米利上げ観測が高まった。
中国の9月の生産者物価指数(PPI)が2012年1月以来初めて前年比でプラスになったことでリスク選好が高まり、安全資産とされる円とスイスフランはドルに対し値下がりした。
米労働省が14日発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は季節調整済みで前月比0.3%上昇した。
市場予想の0.2%上昇を上回った。エネルギー製品をはじめ幅広い品目が値上がりし、国内の物価が上がり始めていることを示した。
前年同月比は0.7%上昇で、2014年12月以来最も大きな上昇率だった。市場は0.6%上昇を予想していた。
8月は前月比、前年同月比ともに横ばいだった。
卸売物価は過去のドル高による押し下げ効果の一部が薄れるにつれて上昇している。
ドル高のピークは今年初めだったとみられ、数十年来の安値に落ち込んでいた原油価格にも底打ち傾向がみえる。
エコノミストらは、物価上昇率が連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に向けて徐々に上昇するとみている。
アジア通貨市場では、シンガポールドル(Sドル) が約7カ月ぶり安値。
第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率速報値が予想を下回ったことが材料視された。
タイバーツ は上昇。プミポン国王が前日に死去したが、国内に混乱が生じる可能性は低いとの見方が多い。
12月の米利上観測の高まりを受けた米ドル高を背景に、週間ベースでは大半のアジア新興国通貨は下落する見通し。
<米・経済指標>
○米・小売売上高(前月比)/ 米・小売売上高(除自動車)(前月比)
-0.3%/-0.1% → 0.6%/0.5%↑
○米・生産者物価指数(前月比/前年比)
0.0%・→ 0.3%/0.7%↑
○米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.1%/1.0%/ → 0.2%/1.2%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
89.8 → 87.9↓
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【先週の動向と今後の予想】
先週は、米・経済指標に支えられドル/円が100円前後から反発している中で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の発表が12日にありました。
10日東京時間には、米大統領選第2回テレビ討論会が行われました。「非難の応酬」「罵り合い」となった見所のない討論会となり、アメリカ国民の関心が薄れることになりそうです。
12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、「年内の利上げに向けて合意が形成されつつある。」のみとなった。
複数の委員が「経済はすでに完全雇用、もしくはそれに近い状態」と反発し、即時の利上げを主張しています。
会合では投票権のある10人の委員のうち、即時の利上げを求める3人が政策金利の据え置きに反対票を投じています。
さて、日足チャートをみると、
先週は、ドル/円はやや上昇するも保ち合い相場となっています。
週末の13日(木)には、9月の中国貿易が大幅に下回ったことで、一時大きく下落する場面もありました。
中国リスクが改めて意識されたことになります。
その後週末14日は、再び上昇しています。
この時期は米企業決算がスタートする時期となっています。ドル売りを行っていた投資家は、買い戻しが発生している時期と重なっています。
今後どこまで上値を伸ばしていくかがカギとなります。
現在のところ上値を下げてきているので、下げてきた場合は、どこまで下げが意識されるのかになります。
1時間足では、下値は切り上げていますが、上値の更新がさえない状態となっています。
下値を下回れば、今度一転して下げ意識が高まりまってきます。
上値を試す時間も多くはありません。時間切れの様相となっていきます。
【来週の主な経済指標発表】
・10/17
米・NY連銀製造業景気指
・10/18
米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
米・消費者物価指数(前月比/前年比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
10/10~10/14
・・105pips
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