【2016.09.25】先週09/19~09/23のFX値動き
- 2016/09/25
- 為替ニュース
先週21日には、FOMCの金利政策と日銀の会合のWイベントがありました。
その結果でどのようにドル/円は推移したのでしょうか。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2016.09.19】FX市場
FOMCが利上げ見送る見方が広がりドル安で推移!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の101円後半。
日本は3連休前ということもあり、ポジションを積極的に傾ける動きは見られなかった。
下値では実需筋の買いも観測され、底堅さも意識されている。
ドルが対円で一時、6営業日ぶり安値の101.59円を記録した。
日銀が今週、金融政策を決定したとしても円安にはならず、米連邦公開市場委員会(FOMC)も利上げを見送るとの見方が広がった。
国際決済銀行(BIS)の発表によると、2016年第1・四半期の銀行貸し出しは世界的に低迷し、ドル建ての融資額は2007━09年の金融危機以降、初めて減少した。
新興国市場への貸し出しやユーロ圏外へのユーロ建て融資も減少、ドル高や軟調な新興国市場、金融市場の先行き不透明感が信用需要に影響している可能性を示している。
3月末のドル建ての米国以外への融資残高は前年同期比0.7%減少した。ただ、ドル建て債が4%増加したため、ドル建ての総信用残高は7兆9000億ドルに増えた。
世界的な流動性を計る指標となる新興国市場でのドル建て信用残高は1370億ドル減の3兆2000億ドル。
ただ、第2・四半期は新興国での債権発行が増加しており、こうした傾向が反転している可能性がある。
アジア新興国通貨は総じて上昇。日米の中央銀行の会合を前に、堅調な域内株式市場に追随している。
原油価格が上昇したこともリスク志向の改善につながっている。
市場では今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の政策決定会合に注目が集まっている。
サムスン・フューチャーズの調査部門責任者は「株式市場が堅調で、米連邦準備理事会(FRB)が今週利上げを実施する可能性が低いことから、投資家はアジア通貨に対する弱気なポジションを一部解消している」と指摘。
「日銀が追加緩和を実施しなかった場合、円高と他のアジア通貨の上昇につながる可能性がある。
ただ、主要中銀の追加緩和に対する疑念が広がり、リスク資産に打撃を与える可能性もある」と語った。
【2016.09.20】FX市場
日米の金融政策決定を控え警戒感からドル売り!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の101円後半。
日米中銀イベントを控えて様子見ムードが強く、「しょうもない相場。開店休業状態」(国内金融機関)との声が出ていた。
ドル指数が小幅高。円相場は1ドル=101円台後半で推移した。
日米の金融政策決定を控え警戒感が根強い。
<米・経済指標>
○米・住宅着工件数
121.1万件 → 114.2万件↓
○米・建設許可件数
115.2万件 → 113.9万件↓
【2016.09.21】FX市場
日銀は量から金利へ、FOMC利上げ見送りドル安進行!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の101円後半。
日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けてドル高/円安の流れが強まったが、上昇が一服すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ム ードが強まった。
ドルは対円 で一時、8月26日以来約1カ月ぶりの安値となる100.56円をつけた。
日銀が金融緩和の度合いをマネタリーベースから利回り曲線に変更する枠組みの修正に踏み切るなどしたが、インフレ率の押し上げにつながるかを疑問視する見方が広がった。
日銀が21日の金融政策決定会合で、「量」から「金利」へ金融政策の枠組み転換に踏み切った狙いとして、政策の持続性と自由度の確保があったとみられている。
同時に「総括的な検証」を通じ、いわゆる「リフレ派」政策委員の賛成も取り付け、今後の政策運営の機動性も得たが、物価2%の早期実現への有効性に対し、民間エコノミストの中では懐疑的な見方が多い。
マイナス金利の深掘りばかりに注目が集まりがちだった今回の金融政策決定会合で、日銀が切ったカードは量から利回り曲線(イールドカーブ)への枠組み転換だった。
BOJウオッチャーの中には、この新しい枠組みによって、物理的な限界説がささやかれていた国債買い入れの柔軟運用が可能となるとの見方が広がっている。
アジア新興国通貨は総じて下落。
日銀が金融政策の枠組みを大幅に修正し、長期金利の目標を導入したことを受けた円安に追随している。
<米・経済指標>
○米FOMC政策金利発表
0.5% → 0.5%→
【2016.09.22】FX市場
米2年債利回りの上昇などを背景にしたドル買い!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の100円後半。
米2年債利回りの上昇などを背景にしたドル買いが下支えになったとみられる。
ドルがほぼ全面安の展開。米連邦準備理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期の金利見通しを引き下げたことが重しとなっている。
2日続伸の原油相場を好感し、石油関連通貨が上昇。ドルはカナダドルとコロンビアペソに対し約2週間ぶり、ルーブルに対しては8月18日以来の安値に沈んだ。
<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.0万件 → 25.2万件↓
○米・中古住宅販売件数
539.0万件 → 533.0万件↓
【2016.09.23】FX市場
ドル/円、101円台前半に反発!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の101円付近。
日米の金融政策イベントを通過し、参加者に疲労感が広がる中、ドルは朝方100.69円付近まで下落したが、まもなく101円台前半に反発した。
その後、ロンドン勢の参入に伴い、再び101円台を割り込んだものの、下値では下げ渋った。
米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁が、足元の利上げが必要との認識を示したことを受け、主要6通貨に対するドル指数 がやや上昇した。
また、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感が重しとなって、ポンドは対ドルで下落した。
日米中銀会合の2大イベントを通過し、ドル/円JPY=EBSに下落圧力がかかっている。
日銀は金融政策の新たな枠組みを導入したが、金融緩和余地は大きくないと市場は受け止めている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)も利上げを見送り、先行きの金利予想を引き下げた。
1ドル100円割れはいったん回避されたものの、心理的節目をめぐる攻防は続きそうだ。
アジア新興国通貨は円の軟調につれて、総じて下落。週間での上昇幅を縮小している。
米連邦準備理事会(FRB)が21日公表した政策金利見通しで、来年と再来年について想定する利上げの回数が減ったことを受け、22日のアジア新興国通貨は上昇していた。
みずほ銀行(シンガポール)の外為ストラテジスト、ChangWei-Liang氏は「アジアの中銀はまだ緩和を続けているため、アジアの債券は極めて魅力的だ。
アジア新興国の債券に投資家の関心が集中するだろう」と指摘。「ただ、通貨については、投資家はもっと慎重になるだろう。
アジア新興国では金利が低くなる一方、FRBは12月までに利上げする可能性がある。投資家は為替ヘッジ関連のリスクに注目するだろう」と語った。
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【先週の動向と今後の予想】
先週21日に、日米中銀会合の2大イベントがありました。
日銀は金融政策の新たな枠組みを導入しましたが、金融緩和余地は大きくないと市場は受け止め、懐疑的な見方が広がっています。
米連邦公開市場委員会(FOMC)も利上げを見送り、先行きの金利予想を引き下げています。
FOMCの金利引き上げの見送りは、ほぼ予想通りでありましたが、日銀の新スキーム効果に疑問の声があがっています。
今回導入した日銀の新スキームにおいても、追加的な金融緩和は容易ではないとの見方が多い。
21日の市場では、100.30円まで下押し、22日は100.10円と大台割れ寸前まで軟化しています。
さて、日足チャートをみると、
すぐ上の下降ラインから徐々に軟化し、21日の日米中銀会合の2大イベントで、やや買いが流入したものの、すぐに売られ直近安値101円前半を下回り、100円前半まで下落しています。
その後、やや反発し買い戻しといった展開となっています。
ここで、今後100円のサポートラインを下回っていくのか、反発して上昇していくのかになっていきます。
しかし、市場では反発して上昇するだけの材料もありません。
100円のラインを割るのは時間の問題となっていきそうな感じがします。
しかし、投資家はこのまま売り続けていくこともできません。
どこかで、買い戻しを行います。
買い戻しが発生した場合、上の下降ライン付近までとなるでしょう。
その後の展開はやはり、保ち合い相場になり、いつかは100円割れということにもなりそうです。
100円を割ってきた場合、今度は日本・政府の口先介入があると思われます。
さすがに100円割れになってくると、日銀も対策を考えていかなければ、いけない状況になっていくことでしょう。
日銀→FOMC通過により、新しい材料が出てくる事に期待しています。
【来週の主な経済指標発表】
・09/27
米・CB消費者信頼感指数
・09/28
米・耐久財受注(前月比) / 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
・09/30
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
09/19~09/23
・・105pips
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