【2016.08.28】先週08/22~08/26のFX値動き

26日のイエレン議長の講演を控えています。その結果に注目が集まりました。
その結果、どのようにドル/円は推移したのか。


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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2016.08.22】FX市場

FRB副議長の発言がタカ派と受け止められ、ドルやや上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の100円後半。

米2年債利回りの上昇などを背景にしたドル買いが下支えになったとみられる。

ドルは主要通貨バスケットに対してやや上昇。
雇用と物価目標達成に近づいたとするフィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言がタカ派と受け止められたことが背景にある。
ただ、イエレン議長の講演を26日に控え、ドルの上昇は限定的だった。

アジア新興国通貨は対ドルで総じて下落。
米連邦準備理事会(FRB)当局者が相次いで米経済に対する強気な見方を示したことや、米国債利回りの上昇を受けて、ドルのショートカバーが進んだ。

【2016.08.23】FX市場

米7月新築住宅販売件数強い結果でも、ドル/円方向感な欠く!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の100円前半。

総じて方向感を欠く動きとなったが、今週末に米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて米早期利上げへの根強い思惑が相場を下支えしているとの見方も出ていた。

ドルが全般的に下落。
市場ではイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が26日にワイオミング州ジャクソンホールで行う講演に注目が集まっている。

ドル/円 は一時100円の大台を割り込む場面もみられた。

欧州外為市場で、ポンドGBP=D4が対ドルで3週間ぶり高値に上昇。一時、4日以来の高値となる0.5%高の1ポンド=1.3210ドルを付けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が前週19日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(8月16日までの1週間)で、ポンドの売り越しが9万4238枚と過去最高を更新。

トレーダーによると、一部の投機筋が売り持ち高の巻き戻しに動き、利益確定のドル売り/ポンド買いを入れているという。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が上昇しているが、上値は限定的。

26日にジャクソンホール会議でのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、米追加利上げ時期の手がかりを得ようとしている投資家が多い。

<米経済指標>
○米・新築住宅販売件数
59.2万件 → 65.4万件↑

【2016.08.24】FX市場

FRB議長講演前に完全にイベント待ち、ドル/円同水準!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の100円前半。

米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に様子見ムードが広がっており、「完全にイベント待ちのムード」(国内金融機関)という。

前日発表の7月米新築住宅販売戸数が急増したことが追い風となって、薄商いの中、ドルが上昇した。
ただ、26日のイエレン連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に、上げは限定的だった。

24日の外国為替市場で、ポンドが対ドルで1.32ドルを上抜け、3週間ぶり高値をつけた。

英国の欧州連合(EU)離脱決定後も予想外に英経済が良く持ちこたえており、売り持ち高を巻き戻し利益を確定する動きが優勢となっている。

ポンドは対ドルで0.4%高の1.3273ドルと、8月4日以来の高値に上昇した。対ユーロでは1%近く上昇し84.86ペンスと、9日以来の高値をつけている。

アジア通貨は全般的に軟調に推移している。
インドネシアルピア は一時1ドル=1万3265ルピアと、6月28日以来、ほぼ2カ月ぶり安値を付けた。直近では約0.3%安の1万3255ルピア。

アジア通貨は8月前半は堅調だったが、ここ1週間のドル高を受けて軟調に推移している。

市場の注目はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が26日にワイオミング州ジャクソンホールで行う講演に集まっており、投資家は米利上げのタイミングに関する手掛かりを得たい考え。

<米経済指標>
○米・中古住宅販売件数
557.0万件 → 539.0万件↓

【2016.08.25】FX市場

イエレン氏がタカ派色を示せば、急上昇する可能性を指摘!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の100円半ば。

表向きは、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を明日に控え動きづらいとされるが、現実には、株式・債券・為替市場ともに、今後の展開が見えない「煮詰まり感」が広がり、新規のポジションを取る雰囲気ではないという。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、ドルがやや下落した。

イエレン氏がタカ派色を示せば、対円で急上昇する可能性を指摘する向きもいる。

日銀が9月の金融政策決定会合で、追加刺激策を決めるとの見方も強まり、円に下押し圧力が掛かる可能性もある。

アジア通貨市場で、大半の新興国通貨が上昇。
ただ、米ジャクソンホールの経済シンポジウムで26日にFRB議長が講演を行うため、様子見気分から上値は重い。

<米経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/ 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
-4.0%/-0.5% → 4.4%/1.5%↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.2万件 → 26.1万件↓

【2016.08.26】FX市場

FRBイエレン米連邦準備理事会発言で、ドル/円は急上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の100円前半。きょうはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が 予定されており、重要イベントを前に動意に乏しい展開となった。

中盤の米ニューヨーク外為市場では、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受け円安・ドル高が進み、円相場は1ドル=101円台前半で推移している。
全般的に上下に振れる展開となっている。

イエレン議長はワイオミング州ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムで講演し、労働市場の改善などに伴い過去数カ月間で利上げへの論拠が強まったとの認識を示した。具体的な利上げ時期には言及しなかった。

講演を受け、為替は当初、円安・ドル高で反応。その後、巻き戻しの動きがみられたものの、再び円安・ドル高が進んだ。

第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.1%増。速報値の1.2%増から小幅下方修正されたものの、市場予想と一致した。

<FRBイエレン議長講演>
米FRB議長「利上げ論拠強まった」、年内実施に意欲イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムで講演し、労働市場の改善などに伴い過去数カ月間で利上げへの論拠が強まったとの認識を示した。

具体的な利上げ時期には言及しなかったものの、年内利上げの可能性を後押しする発言とみられる。

イエレン議長は「FRBが目標とする最大雇用と物価安定に米経済は近づいている」と言明。足元で雇用が持ち直している点に言及し、FRBは経済が今後も拡大を続けると予想していると述べた。

その上で「労働市場における継続的な底堅い動きや経済、インフレ動向の見通しを踏まえ、フェデラル・ファンド(FF)金利を引き上げる論拠が過去数カ月間で強まったと確信する」と述べた。同時に利上げは「段階的」であるべきとも強調した。

ただ議長は、利上げを決定する上でFRBは何を確認する必要があるのか、明確な道筋は示さなかった。

FRBが早期利上げに踏み切るのか、あるいは一段と慎重に対応するかをめぐっては、FRB内でも意見が大きく分かれており、市場は利上げ時期に関する中銀の指針説明に懐疑的な姿勢を示している。

アジア新興国通貨は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、対ドルで横ばいから小高く推移している。

タイ債券・株式への最近の資金流入を背景に、バーツは13カ月ぶり高値。地元輸出業者のドル売りを受けて韓国ウォンは小幅に上昇している。

<米経済指標>
○米・四半期GDP(改定値)(前期比率)
0.8% → 1.1%↑
○米・四半期個人消費(改定値)(前期比)
1.9% → 4.4%↑
○米・四半期GDP価格指数(改定値)(前期比)
0.6% → 2.3%↑
○米・四半期コアPCE(改定値)(前期比)
2.1% → 1.8%↓
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
90.0 → 89.8↓

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【先週の動向と今後の予想】

先週は、25-26日にジャクソンホール講演がありました。特に26日にはイエレンFRB議長の発言に注目が集まり、9月利上げ有無をめぐり注目されています。

先週26日のイエレンFRB議長の発表待ちとなり、それまでは様子見ムード一色となっています。

イエレン議長は、具体的な利上げ時期には言及しなかったものの、年内利上げの可能性を後押しする発言で、週末のドル/円は急上昇しています。

9月利上げについては不透明で、このまま11月には米大統領選に向かう、不確かな内容となっています。

この不確かな内容は、年内いっぱい続くとみています。年内利上げがあるとすると、米大統領選がある11月前後の月とみて良いでしょう。

しかし、どう展開するかは不透明な状態で、年内利上げが本当にあるのか、消滅してしまうのか、この調子が年内続いていきそうです。

さて、日足チャートをみると、

20160826_USDJPYDaily_f

26日のFRBイエレン議長の発表までは、100円前後で一進一退を繰り返す展開となっています。

先週末には、FRBイエレン議長の発表が伝えられると、一時上下に振れた後に、一気に100円中盤から101円後半まで跳ね上げています。

1円強の強い伸びを示しています。これはドルを売っていた投資家が買い戻す時期と一致している形となります。

今後の展開として、下がったきたときに下値の確認になります。
このまま、フィボナッチの102円のラインを突破するだけの材料があるのか、ここが注目ポイントになっていきます。

ただ100円割れの危機的状況は、とりあえず脱したと判断しています。

下降ラインと100円ラインで三角パンタを形成しています。100円割れがなければ、その範囲内で動くと予想されます。

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

08/22~08/26

・・78pips

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