【2016.08.07】先週08/01~08/05のFX値動き

先週は、米経済指標の発表が目白押しでFRBの追加緩和に期待する動きとなりました。
また。英中銀の金融政策の発表もあり、目の離せない状況となっています。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。


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【2016.08.01】FX市場

海外勢の間では夏休みム ードで動意は乏しい展開!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の102円前半。日米の中銀イベントを通過し、海外勢の間では夏休みム ードも出始めており、動意は乏しかった。

ドルが対円でやや上昇した。前週の取引では日銀の追加緩和が市場の失望を誘ったことでドルは対円で下落していたが、この日の取引でドル/円 は0.3%高の102.355円と、3週間ぶり安値から回復した。

ドルが小幅反発。日銀の追加金融緩和の内容に対する失望感から前週末に急伸した円がやや軟化し、ドルの全般的な戻りにつながった。

ただ米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げが市場にほとんど織り込まれていないため、ドルが一段と上昇するのは難しくなりそうだ。

さらに、デイリーFXの通貨アナリスト、クリストファー・ベッキオ氏はFRBの利上げ時期について、市場は少なくとも2018年1月まで自信を持てないとし、その時点で織り込まれた確率がようやく60%を超えると指摘した。

その上で「FRBの政策担当者にとっては、米経済の成長率が(年率1.2%)とユーロ圏(同1.6%)より低いという厳しい現実がある。こうした点からFRBが利上げを急ぐことはほとんどあり得ないように思われる」と述べた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は1日、米経済と労働市場が急速に改善するようなら、11月の大統領選前の利上げがあるかもしれないと発言した。

アジア新興国通貨は大半が上昇。第2・四半期の米経済成長率が失望を誘う内容だったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退した。

人民元 は小幅上昇。トレーダーによると、中国人民銀行(中央銀行)の委託を受けた銀行が再び介入を実施したとみられている。

韓国ウォン は2015年6月25日以来の高値。株式市場での海外投資家の買いが支援している。

台湾ドル も一時0.7%近く上昇し、2015年8月11日以来の高値を付けた。海外投資家の台湾ドル・台湾株買いのほか、輸出企業の決済需要が背景。

<米経済指標>
○米・ISM製造業景況指数
53.2 → 52.6↓
○米・建設支出(前月比)
-0.8% → -0.6%↑

【2016.08.02】FX市場

FRB利上げ時期遅くなる報道でドル/円は大幅下落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の101円後半。日経平均株価がマイナス圏で推移する中、ドル/円の上値 は重かった。

夕刻に入るとドル/円への下押し圧力が強まり、102円を割り込んだ。
1バレル40ドル台に持ち直していた米原油先物が再び40ドルを割り込んで39.91ドル付近を推移しており「リスク回避ムードへの警戒感が出ている」(国内金融機関)との指摘が出ていた。

豪中銀が市場予想通り利下げを実施したが、市場では事前の織り込みが進ん でおり、豪ドルの下げは深まらなかった。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。軟調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が遅くなるとの見方が広がった。

日本政府が閣議決定した経済対策規模が結局予想範囲内にとどまったことや、日銀の金融政策の先行きをめぐる思惑などから、円は一時約3週間ぶり高値となる100円台後半に急伸した。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは直近が0.7%安の95.048。6月24日以来の安値となる95.0031まで下がる場面があった。

ドルが対円 で一時101.20円と、3週間ぶり安値をつける場面があった。

政府の経済対策がおおむね、事前予想の範囲内にとどまったと受け止められた。

軟調な米経済指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利上げを先送りするとの見方が、ドルを圧迫している。
ユーロは対ドル で一時、6週間ぶりの高値をつける場面があった。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が下落。米国やアジアで株式相場が下落し、原油価格も軟調となる中、リスク許容度が低下した。

<米経済指標>
○豪中銀(RBA) 政策金利発表
1.75% → 1.5%↓
○米・個人所得(前月比)
0.2% → 0.2%→
○米・個人支出(前月比)
0.4% → 0.4%→
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.2%/1.6% → 0.1%/1.6%↓

【2016.08.03】FX市場

ポジション調整の動きでドル/円回復!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の101円前半。

朝方から正午にかけて買い戻しが入ったが、午後は株安や米経済指標の下振れ警戒などで下押し圧力が強まった。

7月の米雇用統計発表を5日に控え、ポジション調整の動きが出たことで、ドルが主要通貨に対し地合いを回復した。

市場では今回の雇用統計で米利上げのタイミングについて何らかの手掛かりが得られるのではないかとの見方が出ている。

ドル/円 は0.4%高の101.33円。前日は1.5%下落し、3週間ぶり安値をつけていた。

アジア新興国通貨は総じて軟調。日銀が追加緩和を行わないとの見方を受け、アジアの高利回り通貨への需要が後退している。

原油安でマレーシアの原油・ガス収入が減るとの懸念からマレーシアリンギ が0.8%下げている。

日本政府は2日、新たな経済対策案として13兆5000億円程度の財政措置を承認した。一方、日銀の追加緩和が打ち止めになるとの見方が浮上している。

それでもアナリストは、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ判断が後ずれするとの観測を背景に米ドルが対主要通貨で6週間ぶり安値付近で推移する中、アジア新興国通貨は下支えされているとみる。

<米経済指標>
○米・ADP民間雇用者数
17.2万人 → 17.9万人↑
○米・ISM非製造業景況指数
56.5 → 55.5↓

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【2016.08.04】FX市場

英中央銀行が利下げ!ポンドは対ドルで下落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の101円半ば。

株がプラス圏に浮上したことで下値が支えられたほか、午後3時前に岩田日銀副総裁の発言が伝わると一時的にドル高方向に振れた。

イングランド銀行(英中央銀行)が利下げとともに国債買い入れ枠の拡大を決定したことを受け英ポンドが下落。

英中銀の利下げ決定が伝わってから30分間でポンドは対ドル で1.5%下落。ニューヨーク市場中盤の取引では1.4%安の1
.3128ドルで推移している。

ドルは主要通貨に対して上昇。市場では5日発表の7月の米雇用統計に注目が集まっている。ドル指数 は0.1%高の95.674で推移している。

<米経済指標>
○英中銀(BOE) 政策金利発表
0.5% → 0.25%↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.6万件 → 26.9万件↑
○米・製造業受注(前月比)
-1.0% → -1.5%↓

【2016.08.05】FX市場

FRB年内利上げ観測強まりドル/円全面高

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の101円前半。

日経平均株価の続伸スタートで小幅に上昇したが、その後は米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まった。

ドルが全面高。
7月の米雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことを受け、年内の米利上げ観測が強まった。
ドルは対ユーロとスイスフランで1週間ぶり高値を更新した。

米労働省が発表した7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が25万5000人増と、市場予想の18万人増を上回り、前月に続き大幅な伸びを記録した。

賃金は上昇し、過去2カ月分の雇用者数の伸びも上方修正されるなか、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ観測が強まった。

失業率は4.9%で前月から変わらず。アナリストは4.8%への低下を見込んでいた。

雇用者数は6月分の増加数が29万2000人に、5月は2万4000人にそれぞれ上方修正された。この結果、過去2カ月間で計1万8000人の雇用が上乗せされた格好だ。

時間当たり賃金は前月比0.3%増、前年比2.6%増だった。生産活動に従事し得る年齢の人口に占める働く意志を表明している人の割合、いわゆる労働参加率は62.8%と、0.1%ポイント上昇。週平均労働時間は0.1時間増加し34.5時間だった。

バンク・オブ・アメリカ(ニューヨーク)のシニアエコノミスト、ミシェル・メイヤー氏は「7月の雇用統計はあらゆる面で期待以上の内容となった。

労働市場の底堅さが他の指標からも裏付けられれば、FRBは年内の利上げに踏み切るだけの十分な根拠を得ることになるだろう」と話した。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が上昇。週間でもプラスとなる見通しだ。

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が4日に7年ぶりの利下げを行い、アジアにおける利回りの相対的な高さが注目された。

他方で、投資家はこの後発表される7月の米雇用統計に関心を寄せている。

<米経済指標>
○米・貿易収支
-411.0億ドル → -445.0億ドル↓
○米・非農業部門雇用者数 /米・失業?(雇用統計)
28.7万人/4.9% → 25.5万人/4.9%↓

【先週の動向と今後の予想】

さて先週は夏休みとなり様子見ムードの中、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和意向もあり、豪中銀、英中銀の政策金利発表もあり注目された一週間となりました。
その他、月はじめとなり各米経済指標も目白押しとなりました。

まず米連邦準備理事会(FRB)は、利上げ時期に関して、「2018年1月まで自信を持てない。」と報道を受けて、ドル/円は一時100円を割る動きもありました。

その後、7月の米雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことを受けて、年内利上げ観測が高まり、ドル/円は回復しています。

米労働省が発表した7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が25万5000人増と、市場予想の18万人増を上回り、前月に続き大幅な伸びを記録しています。

また豪中銀と英中銀の政策金利発表があり、共に金利引き下げをしています。

英中銀(BOE)の利下げが決定が伝わってから30分間でポンドは対ドルで、1,5%下落する場面もありました。

日経平均は29日(金)日銀会合当日に、一時大幅安からプラス圏へ切り返えし、昨日も200円超安からきり返してプラスとなっています。

その他、香港のビットコイン取引所で盗難騒ぎがあり少し話題となりました。

さて、日足チャートをみると、

20160805_USDJPYDaily_f

FRBが利上げを遅らせるという報道を受けて、先週より更に下げる場面もありました。証券会社の中には一時100円を割り込むこともあり、市場は騒然となっています。

その後の、ドル/円は米経済指標に支えられ、回復しています。

ここで、102円ちょうどの壁にきています。このラインを超えてくるこのか、更に下があるのか境目にきています。

ネガティブサプライがあると、100円割れとなることはあります。

しかし、動意では下げる見せかけて、上げてくる場合もあるので、注意が必要になります。

短い時間足で取引をしていると、そう場面は幾度となくあります。日足レベルで、方向を見極めていきたい。

まだ底値が見えていない状況でもあり、このまま下値の確認と高値の更新があるのか注目していきたいと思います。

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

08/01~08/05

・・113pips

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