【2016.07.31】先週07/25~07/29のFX値動き
- 2016/07/31
- 為替ニュース
先週は日銀の金融政策決定会合とFOMCの政策金利がありました。為替相場にどう影響したのしょうか。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2016.07.25】FX市場
日米政策イベントを控え様子見ムード!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の106円前半。
日米中央銀行の政策イベントを週後半に控えて様子見ムードが次第に強まるなか、ドルは朝方につけた高値106.74円からじり安の展開となった。夕刻に入ると、ドル/円は下げ渋っている。
英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択から1カ月、世界の市場はすっかりリスクオンに転じた。
日本では、10日の参院選後、大型の経済対策期待とヘリコプター・マネー議論が盛り上がり、「ポケモンGO」効果も加わった。
米国では、経済指標はしっかりでも利上げを急がない連邦準備理事会(FRB)の姿勢が安心感を与え、足元の決算が好感された。
週明けのアジア通貨市場で、新興国通貨は大半が下落。好調な経済指標を背景に、米ドルが約4カ月ぶりの高値に上昇した。
ただ、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合の開催を控えており、慎重な向きも多い。
【2016.07.26】FX市場
円が対ユーロで2週間ぶり、対ドルで約1週間ぶりの高値!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の104円前半。
日米の金融政策イベント前でポジション調整が入りやすく、株安も重なって一時104円を割り込んだ。
円が対ユーロで2週間ぶり、対ドルで約1週間ぶりの高値をつけた。
日本当局が打ち出すとみられる景気刺激策の規模をめぐり、想定ほど膨らまないとの観測が浮上した。
円が対ユーロで2週間ぶり、対ドルで約1週間ぶりの高値をつけた。
日本当局が打ち出すとみられる景気刺激策の規模をめぐり、想定ほど膨らまないとの観測が浮上した。
日銀は28、29日に開く金融政策決定会合で、足元の物価の基調の下振れや不安定な金融市場の動向を踏まえ、追加金融緩和の必要性を議論する見通し。
現時点では、政府による大規模な経済対策も反映し、先行きの物価が目標とする2%に向かって上昇率を高めていくシナリオは維持できるとの声が多い。
ただ、世界経済にはリスク要因も多く、日銀は追加緩和の是非を慎重に検討していくとみられる。
<米・経済指標>
○米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
5.44% → 5.24%↓
○米・CB消費者信頼感指数
98.0 → 97.3↓
○米・新築住?販売件数
55.1万件 → 59.2万件↑
【2016.07.27】FX市場
日本政府20兆円規模の拡大!株高・円安が加速
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の105円前半。
正午から午後にかけて日本での景気対策に関連した報道が相次ぎ、ドル/円相場は乱高下の様相となった。
安倍晋三首相が28兆円を超える規模の総合的な経済対策を講じる方針を表明、当初の推定約20兆円を超える規模となったことで円安 が進み、1ドル105円台半ば付近で推移した。
日本市場が荒れている。経済対策や追加緩和への思惑でドル/円や日本株が大きく振れる展開だ。ほぼ完全雇用状態とみられている日本で、大型の経済政策を打つ意味や効果に関する議論は置き去りにされ、事業規模や「真水」の多寡だけが短期売買の材料にされている。
日本政府は来週、経済対策を閣議決定する予定だが、27日の市場では、この経済対策に関する報道や要人発言で相場が大きく振れる展開となった。
経済対策の事業規模は20兆円程度というのが市場観測の大勢だったが、27兆円になりそうだと一部で報じられると、株高・円安が加速。日経平均.N225は400円超の上昇、ドル/円JPY=は一時106円台に上昇するなど、朝方に比べ2円近く上げ幅を拡大した。
アジア通貨は総じて小幅高。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合、日本の経済対策発表を控え、不安定な展開となっている。
市場では、日銀が追加緩和を決定すれば、利回りの高いアジア新興国市場に資金が流入するとの見方が出ている。
ただ、英国の欧州連合(EU)離脱決定後の上昇が行き過ぎだったため、韓国ウォンや台湾ドルは今後下落するリスクがあるとの見方もある。
<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/ 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
-2.2%/-0.3% → -4.0%/-0.5%↓
○米・中古住宅販売保有指数(前月比)
-3.7% → 0.2%↑
○米FOMC政策金利発表0.5% 0.5% +1pips 0.5%→
【2016.07.28】FX市場
米FOMC、金利据え置き、目先のリスク後退で年内利上げに含み!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の104円後半。
米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売りの流れが長引き、朝方からじりじりと水準を切り下げた。
あすの日銀決定会合の結果発表を前に様子見ムードが出てきている一方、欧州時間にかけても上値の重さは持続しそうだという。
円が対ドルで上昇。
高まる追加緩和期待に日銀が応えられないのではとの懸念に加え、米連邦準備理事会(FRB)が前日、早期利上げを明確に示唆しなかったことが背景にある。
米FOMC、金利据え置き 目先のリスク後退で年内利上げに含み。
海外情勢リスクに言及せず、9月利上げのシグナルもなし。
利上げ時期手掛かり与えず、日銀政策決定会合に注目されている。
<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.3万件 → 26.6万件↑
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【2016.07.29】FX市場
ドル/円大幅下落!9月の米利上げ観測が一段と後退が要因!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて大幅にドル安/円高の103円後半。
日銀の金融政策発表後に102円後半まで下落したが、その後は落ち着きを取り戻し、株価のプラス転換を眺めて103円台を回復した。
第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値の伸び率が市場予想を大きく下回り、ドルが売られた。9月の米利上げ観測が一段と後退した。
また日銀が発表した追加緩和策が市場の期待に届かず、円はドルに対し急伸。一時は2.39%高の102.70円と、7月12日以来の高値に上昇した。
米商務省が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率で1.2%増となり、伸びは市場予想の2.6%増を大きく下回った。在庫の落ち込みが下押し要因となり、堅調な個人消費を相殺した。
GDPの伸びは、第1・四半期の0.8%増(下方修正)から加速した。
持ち直しが見込まれていた第2・四半期が想定外に弱い伸びにとどまったことに加え、昨年第4・四半期も0.9%増と、当初から0.5%ポイント下方修正された。3四半期連続でGDPの伸びが低迷したことになり、米景気が大きく失速し停滞するリスクがあることを示唆している。
アジア新興国通貨は総じて上昇。日銀の追加緩和が市場の期待に届かず、ドルが全般的に下落した。アジア通貨は高利回りを求める投資家の動きを背景に、月間でも上昇する見通し。
日銀は29日まで開いた金融政策決定会合で、国際金融市場が不安定な動きを続けていることを受け、上場投資信託(ETF)の買い入れ額を年6兆円に倍増する追加の金融緩和措置を決定した。
しかし、より大胆な措置を期待していた投資家の間には失望が広がり、円は対ドルJPY=で2%超上昇。ドル指数 は2週間ぶりの低水準をつけた。
サムスン・フューチャーズの調査部門責任者は「日銀はほとんど何もしなかった。外国為替市場はこれをドル売りの材料と受け止めた」と指摘。
ドル安を背景にアジア通貨は一段高になる可能性がある」との見方を示した。
<米・経済指標>
○日・全国消費者物価指数(コア)(前年比)
-0.4% → -0.5%↓
○日・東京消費者物価指数(コア)(前年比)
-0.5% → -0.4%↑
○米・四半期GDP(速報値)(前期比率)
0.5% → 1.2%↑
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
1.9% → 4.2%↑
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
0.7% → 2.2%↑
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
2.1% → 1.7%↓
○米・シカゴ購買部協会景気指数
56.8 → 55.8↓
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
93.5 → 90.0↓
【先週の動向と今後の予想】
先週は行われた政府・日銀の金融政策決定会合と、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利発表がありました。
日本の政府の、経済対策として当初20兆円規模の市場観測でしたが、27兆円規模との報道で、日経平均.N225は400円超の上昇、ドル/円JPY=は一時106円台に上昇する場面もありました。
しかし、ここで自民党の公共事業の拡大を狙っての経済対策であり、バラマキ政策とも受け取れることにもなります。
今までも、何度か自民党の経済対策は公共事業の拡大を狙ってきましたが、どれも経済に影響を与えていません。
政府・安倍晋三首相は、来週の閣議決定する予定でありますが、この大規模な補正予算に対して、与野党で反対する勢力はいません。
黒田東彦日銀総裁はマイナス金利付き量的・質的金融緩和(QQE)の「総括的な検証」を執行部に指示。
あくまで現行の2%の物価安定目標を「できるだけ早期に達成する」ことが前提。総裁も会見で「できるだけ早期に2%を達成するという点は、変更するつもりはない」と繰り返しています。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、金利据え置きと発表されると、ドル/円は103円前半まで後退しています。
また9月利上げに言及しなかったことを受けて、102円前半までドル/円は下げる展開となりました。
さて、日足チャートをみると、
先週の106円後半の高値をつけてから、レジスタンスラインに阻まれ、失速しています。
日本の政府・日銀の政策発表では一時的に上昇するも、FOMCの政策金利据え置きの報道を受けて、週末大きく下落する展開となりました。
ここで直近安値7/8の100円中盤までは下げてきていません。ここで反発していくのか、更に一段の下げがあるのか注目されるところになります。
まだ底値が見えていない状況でもあります。
フィボナッチのライン102円のラインまで下げてきています。この102円が一つの目安になりそうです。
この時点から、更に下げに転じてくるのか、反発して上昇に転じていくのかになります。
しかし日・米のプラス要因がなければ、上昇していくきっかけにならないでしょう。
たとえ一時的に上昇しても、それは単に投資家の売りからの決算買いということになります。
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
07/25~07/29
・・190pips
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