【2016.07.24】先週07/18~07/22のFX値動き

先週は。日銀・黒田総裁の発言に注目が集まっています。
今後の経済対策についても期待されています。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。


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【2016.07.18】FX市場

トルコのクーデター鎮圧を受け、ドル/円リスク回避の動き!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の105円後半。午前は良好な中国経済指標の発表を受けて、いったん106円を回復した。午後は日本の3連休を控えて調整色が強まり、105円半ばに押し返されたが、夕刻に入って再び105円後半で推移している。

円相場 が下落し1ドル106円台で推移。トルコのクーデター鎮圧を受け、リスク回避の巻き戻しが進んだ。
トルコリラ は買い戻しから対ドルで一時3%値上がりした。

18日の欧州外国為替市場で、ポンドが上昇している。ソフトバンクグループによる243億ポンド(320億ドル)での英半導体設計ARMホールディングス買収計画を受け、資金流入への期待が高まった。

イングランド銀行(英中銀)当局者のほとんどが利下げを見込む中、同中銀金融政策委員会(MPC)のウィール委員が、来月の会合で利下げを支持するかどうか分からないと述べたことも、ポンド相場を支援している。

ウィール委員の発言を受け、ポンド/ドルはそれまでの1.3245ドルから上昇、1.3292ドルの高値をつけた。

アジア新興国通貨は、人民元安につられ大半が下落している。
人民元は一時5年半超ぶりの安値に下落。朝方発表された基準値が2010年10月以来の元安水準だったことや、米経済指標が堅調なことを受けている。

トルコのクーデター未遂に対しては反応薄。

人民元 は対ドルで2010年11月以来の安値となる6.6998元を付けた。その後は国有銀行が中国人民銀行(中央銀行)の代理で6.6996元付近でドル売りを行ったとみられている。

ある市場関係者は、人民元が節目の6.7元を突破して下落すれば、他のアジア通貨も無視できなくなると指摘。アジア通貨の一段高に警戒感が広がるとの見方を示した。

<米・経済指標>
○米・対米証券投資収支
-796.0億ドル→ 411.0億ドル↑

【2016.07.19】FX市場

ドル上昇!EU離脱前の水準まで!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の105円後半。午後は目立った材料がない中、株価の上げ幅拡大・縮小に歩調を合わせる形で上下した。

ドルが主要通貨バスケットに対し4カ月ぶりの高値に上昇、対円では106.52円まで値上がりし、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月24日以来の水準をつけた。

6月の米住宅着工件数が年率換算で前月比4.8%増の118万9000戸と、市場予想の117万戸を上回り、米景気の底堅さがあらためて意識された。

世界の金融・資本市場は、英国の欧州連合(EU)離脱決定ショックから立ち直ったようにみえる。

しかし、けん引役とみられる米国経済の潜在成長率や生産性は伸び悩んでいるとみられ、足元の株高は「米利上げ年内なし」という前提に立ったゴルディロックス相場と言える。

ぜい弱さを抱えたまま、トランプ大統領誕生のような市場にとっての「ショック」が発生すると、あっという間にリスクオフに逆戻りしかねない。

アジア通貨は、対ドルで大半が下落。人民元と原油価格の一段安を見込み、利益確定の売りがかさんでいる。

ニュージーランドドル と豪ドル が追加利下げ観測で下げていることも背景。

人民元 は小幅高。中国の国有銀行が人民銀行(中央銀行)の代理で散発的に元支援の介入を行っている。18日の取引では、心理的な節目である1ドル=6.7元(訂正)を割り込んで5年超ぶりの安値を付けた。市場では、中国経済の減速からさらなる元安が予想されている。

<米・経済指標>
○米・住宅着工件数
116.4万件 → 118.9万件↑
○米・建設許可件数
113.8万件 → 115.3万件↑

【2016.07.20】FX市場

ドル指数は4カ月ぶりの水準に上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の106円前半。午前は短期筋のドル売りで105円台後半に下押しされたが、午後は株価の下げ縮小を眺めながら106円前半へと持ち直した。

円相場 が下落し1ドル106円台後半で推移、英国民投票後の6月24日以来の円安水準となった。

日銀の追加緩和への期待が高まっており、最新の調査では、追加緩和の決定時期について7月の可能性が最も高いとする回答が8割を超えた。ドル指数は4カ月ぶりの水準に上昇した。

20日のアジア通貨は総じて軟調。ドルが強い経済指標を受けて約4カ月ぶりの高値をつけたことが背景。

元 は2日連続で上昇。アジア通貨の支援材料となっている。
中国人民銀行(中央銀行)は、この日の基準値を予想以上の元高方向に設定した。中国当局は市場原理を重視していく意向を示しているが、市場では懐疑的な見方が浮上している。前日は大手国有銀行の介入とみられる買いで急速に元高が進んだ。

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【2016.07.21】FX市場

黒田日銀総裁の発言を受けて、6週間ぶりの高値から下落!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円後半。政府の大型経済対策の話題などで株高・円安となり、ドルは一時は107円半ばまで上昇した。

21日午前中盤の米ニューヨーク外為市場では、ヘリコプターマネーは「必要も可能性もない」とする黒田日銀総裁の発言を受けて、ドルが対円で6週間ぶりの高値から下落した。ただその後は、下げ幅を縮めている。

黒田総裁の発言を放送した英BBCが、日銀総裁のインタビューは6月中旬に実施されたと明らかにしたことで、円高の勢いが鈍った。

ヘリコプターマネーは「必要も可能性もない」とする黒田日銀総裁の発言を受けて、ドルが対円で6週間ぶりの高値から下落した。ただその後は、下げ幅を縮めている。

黒田総裁の発言を放送した英BBCが、日銀総裁のインタビューは6月中旬に実施されたと明らかにしたことで、円高の勢いが鈍った。

ドル高が続く中、アジアの新興国通貨は総じて軟調。マレーシアリンギ は3週間ぶり安値を付けた。マレーシアの政府系投資開発会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)に関連したファンドのマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑をめぐる懸念が再燃している。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.4万件 → 25.3万件↓
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
4.7 → -2.9↓
○米・中古住宅販売件数
553.0万件 → 557.0万件↑

【2016.07.22】FX市場

BBCが黒田日銀総裁の発言でクロス円急落する場面も!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の106円前半。前日の欧州時間には黒田日銀総裁の発言を受けてドルが同日の高値から2円幅で下落する場面があったが、この日は、実需勢及び投機筋も動意薄となり、方向感に乏しい小幅な値動きに終始した。

ドルが主要通貨バスケットに対し約4カ月ぶりの水準に上昇。日英豪やユーロ圏、ニュージーランドの中銀が軒並み金融緩和に踏み切ると見込まれる中で、追加利上げのタイミングをうかがう米連邦準備理事会(FRB)との金融政策の方向性の違いが再び意識されている。日銀の金融政策会合を来週に控え、円は追加緩和観測から値を下げている。

アジア通貨市場では、人民元の上昇につれ高となりウォン など大半の新興国通貨が小幅上昇している。
その中で、マレーシアリンギ は3週間以上ぶりの安値に沈んでいる。週間での下げは3%程度と、10カ月ぶりの大きさとなった。マレーシア政府系投資開発会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)の資金洗浄疑惑に関する懸念がさらに強まっている。

翌週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が26―27日に開催される。米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを行う見込みは小さい。ただ、最近の米経済指標は強い内容のものがみられ、年内の利上げもあるのではないかとの見方から米ドル は下支えされている。

【先週の動向と今後の予想】

先週の主なニュースとしては、日銀・黒田総裁の発言が注目されています。また日本政府の経済対策として、20兆円規模の調整する報道もありました。

当初10兆円規模の経済対策でしたが、その2倍というこで好感されています。

日銀・黒田総裁の「ヘリコプターマネーは「必要も可能性もない」とする黒田日銀総裁の発言を受けて、ドル/円相場は高値から急落する場面もありました。

ソフトバンクグループによる243億ポンド(320億ドル)での英半導体設計ARMホールディングス買収計画を受け、資金流入への期待が高まっています。

日本政府の20兆円規模の経済対策を打ち出しても、ドル/円相場には反応していないようです。

むしろ、日銀・黒田総裁のヘリコプター・マネーについての発言で反応しています。

さて、日足チャートをみると、

20160722_USDJPYDaily_f

ドル/円相場、英国民投票後の6月24日以来の円安水準まで戻し、106円前半となっています。

このポイントでは、下降ラインが存在していることから、今後下げてくる可能性があります。

後どの程度下げてくるのか。このままあまり押し目もなく急上昇していくのか。押し目を形成し、下げてくるのかになります。

かなり下落期間が長いので上昇する地合いであっても、かなりしんどいと思われます。

今後下げてきた場合、下値の確認する時間帯となります。
あまり下げてこない場合、直近高値ブレイクで買いも有効と思われます。しかし。下落期間が長いので、買っては売ってを繰り返す投資家も多いので注意が必要です。

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

07/18~07/22

・・119pips

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