【2016.07.03】先週06/27~07/01のFX値動き
- 2016/07/03
- 為替ニュース
先々週行われた英国EU離脱決定後の、ドル/円市場の動きに注目されるところとなります。
各国の政策が今後どのように展開していくのか、見極めていくことになります。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2016.06.27】FX市場
週明けリスク英国EU離脱後、リスク回避やや後退!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の102円前半。
英国の欧州連合(EU)離脱判明後に強まったリスク回避姿勢はやや後退しているが、上値を試すほどの材料も見当たらない。
101─102円でのもみ合いが続き、方向感を模索する展開となった。
ドルに対して英ポンドが31年ぶり安値をつけ、ユーロも直近で1%超下落した。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う影響に不安が広がった。
ポンド は一時、ドルに対して1.3151ドルと、1985年半ば以来の安値水準を記録。英国民投票が行われた23日の終値水準から11.5%下落した。
安全資産とされる円は上昇したが、日銀が為替介入に踏み切る可能性が意識され、上げ幅は限られた。
アジア新興国通貨は大半が下落した。英国の欧州連合(EU)離脱で輸出が打撃を受ければ、アジア各国の中銀は利下げに動く可能性があるとの見方が圧迫材料になっている。
一方で、通貨当局による自国通貨買い介入への警戒感から下げ幅は縮小している。
人民元 は5年半ぶりの安値をつけた。中国人民銀行(中央銀行)はきょう、人民元の対ドル基準値(中間値)を大幅な元安・ドル高に設定した。
この日の基準値設定は、基準値が約2%切り下げられた2015年8月以来の大幅な引き下げとなった。
【2016.06.28】FX市場
米商務省28日発表、GDP確報値1.1%増と改定!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の102円前半。
株価の上昇に連れ高となる場面はあったものの、目立った材料がない中、総じて方向感なく推移した。
米商務省が28日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比1.1%増と、改定値の0.8%増から上方修正された。
市場予想は1.0%増だった。ソフトウェアなどの企業投資や、輸出が上方修正された一方、個人消費は引き下げられた。
第1・四半期のGDPは4月に発表された速報値と比べ0.6ポイントの引き上げになる。
昨年第4・四半期のGDPは1.4%増だった。
小売売上高や中古住宅販売は4月、5月と増加した。
企業投資は引き続き低迷し、新規就業者数の伸びは鈍化したものの、第2・四半期には経済活動が持ち直した兆しがみられる。
ただ英国が欧州連合(EU)離脱を決めたことによる先行き不透明感は今年の経済活動のリスクとなる。
英ポンドが急反発、対ドルで31年ぶりの安値から戻したほか、ユーロも上昇した。
欧州連合(EU)離脱を決めた前週の英国民投票以降、ポンドやユーロが急激に売り込まれるなか、この日は利益確定の動きがみられたという。
<米・経済指標>
○米・四半期GDP(確報値)(前期比年率)
1.4% → 1.1%↓
○米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
2.4% → 1.5%↓
○米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
0.9% → 0.4%↓
○米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
1.3% → 2.0%↑
○米・S&P/ケースシラー住?価格指数(前年比)
5.43% → 5.44%↑
○米・CB消費者信頼感指数
92.6 → 98.0↑
【2016.06.29】FX市場
日本政府、法人税が安部政権発足後初の減収!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の102円前半。
日経平均株価は前日海外時間のリスク選好的な流れを引き継いでしっかり推移したが、ドル/円は追随せず102円前半で上値の重い展開となった。
日本政府は、国の2015年度の一般会計決算の全容が分かった。税収総額は56.3兆と24年ぶりの水準に達したが、年初からの円高で法人税収が10.8兆円と第2次安倍政権発足後、初の減収となった。
政府は決算時に2兆円規模の国債減額を続けてきた。税収が想定に届かなかったことを踏まえ、15年度決算では国債発行の減額幅を1.5兆円にとどめた。政府筋が29日、明らかにした。
7月1日に発表する。税収の主な内訳は、所得税17.8兆円、法人税10.8兆円、消費税17.4兆円。年度途中の補正予算での見込み額(56.4兆円)からは1385億円の減収となり、7年ぶりに想定を下回った。
税収全体が想定した額に届かなかったのは法人税が14年度実績と比べ0.2兆円(年度途中の想定からは9135億円)の減収となったためだ。
政府は、日銀の法人税の減少などの特殊要因が0.3兆円あったとしているが、年初からの円高による減収も響いたとみられ、英国の欧州連合(EU)離脱で今後も円高が続けば、税収の伸びを活用した社会保障の充実や補正予算の財源に影響しそうだ。
15年度決算では、国債利払い費の不用などで1兆4459億円の使い残しを計上したが、歳入の減少分と歳出の使い残しを差し引いた剰余金は2524億円、純剰余金は2544億円にとどまる。国債発行の減額幅も前年度より0.5兆円縮小した。
英ポンドやユーロがドルに対して上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱に長い時間を要するとの見方から懸念が和らぎ、リスク選好が高まった。
<米・経済指標>
○米・個人所得(前月比)
0.4% → 0.2%↓
○米・個人支出(前月比)
1.0% → 0.4%↓
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.2%/1.6% → 0.2%/1.6%→
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
5.1% → -3.7%↓
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【2016.06.30】FX市場
ドル/円103.12円高値をつけるも上値が重い展開!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の102円後半。
月末のこの日は、午前の取引で実需の売買が流入したが、午後はドルの 上値の重さが意識されつつ、方向感に乏しい値動きとなった。
ドルが対円で一時、103.12円と24日以来の高値をつけた。月間で7%超安と、下落率は2008年10月以来の大きさを記録する見通しだ。
30日の外為市場でポンドが急落。イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁が、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて景気見通しが悪化しているとし、夏にかけて追加刺激策を打ち出す必要があるとの見解を示したことを受け、ポンドは対ユーロで約2年ぶりの安値に沈んだ。
アジア新興国通貨は総じて上昇し、月間でも上昇となる見込み。
英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定直後の衝撃が和らぐなか、ブレグジットが経済に与える悪影響を抑えるため主要な中銀が金融緩和を行うとの期待感から、市場心理が改善している。
<経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
25.9万件 → 26.8万件↑
○米・シカゴ購買部協会景気指数
49.3 → 56.8↑
【2016.07.01】FX市場
米国3連休を前にドル/円じり安!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の102円半ば。
月初で実需の動きが低迷する一方で、短期筋では米国の3連休を前にポジション調整が中心となる中、ドルはじり安の展開となった。
ドルが対円で下落。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた不透明性が広がる中、安全資産とされる円の買いが膨らんだ。
年内の米利上げ観測が後退する中、ドルは対ユーロでも下落した。
アジア新興国通貨は総じて堅調。週間でも上昇する見通し。
先週の英国民投票での欧州連合(EU)離脱決定を受けた衝撃で後退していた投資家のリスク志向が、徐々に回復している。
イングランド銀行(英中央銀行)や他の主要中銀による追加緩和への期待も、地合いを支えている。
ただ人民元 はトレンドに逆行。週初につけた5年半ぶりの安値に近い水準で推移している。
ロイターは30日、関係筋の話として、中国人民銀行(中央銀行)が今年4.5%程度の元安を容認する意向だと報じた。
マレーシアリンギ は、債券市場への資金流入を背景に1週間ぶりの高値に上昇。
ただ、貿易統計で輸出が予想外のマイナスとなったことを受け、上げ幅を縮小した。
韓国ウォン は、過去約5年間で最大の週間上昇率を記録する見通しとなっている。
6月の貿易黒字が過去最大となったことが好感されている。
<米・経済指標>
○米・ISM製造業景況指数
51.3 → 53.2↑
○米・建設支出(前月比)
-1.8% → -0.8%↑
【先週の動向と今後の予想】
先々週の英国EU離脱(ブレグジット)決定から、先週のドル/円相場は、買い戻しが発生するも弱い展開となっています。
英国のスコットランドは、EUに残留するとの報道もあり、今後英国は分裂状態となる様相もあります。
キャメロン首相も時期首相にEU離脱に関する内容を委ねる形となり、今後英国の動きが見えない状況となっています。
しかも離脱運動を率い、次期首相の有力候補とされていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が一転して不出馬を表明して、時期首相の候補も難しいことが予想されています。
尚も、英国EU離脱決定を受けて、オランダもEU離脱について国民投票を行う嘆願書が5万6000人超が署名するなど、EU分裂の危機にささやかれています。
世界最大の取引量を誇るユーロが、分裂すると世界的な経済に悪影響を及ぼすことになりかねません。
28日発表された米財務省は、第1・四半期の国内総生産(GDP)は、0.8%から前年比1.1%と上方修正されています。
そんな中で、個人消費は引き下げられています。
英ポンドが急反発、対ドルで31年ぶりの安値から、売りが一巡したため、戻りが発生しています。
日足チャートをみると、
先々週、英国のEU離脱から売りこまれ、一時98円後半まで下げを記録しましたが、先週は、売り手市場が一巡しやや戻る展開となっています。
しかし戻りも鈍く上値が重くなっています。
今後上値と下値を確認する時間帯となります。
戻り売りを想定して、高値から売りこまれていくのか。
売りこまれるも、下値の切り上げがあるのか。
上値が更新されずに、下値の切り上げの場合、保ち合い相場の様相になっていくことが考えられます。
このまま売り手の投資家が、今後買い戻しを発生させていくのか、確認していくことになります。
短期時間軸の場合はともかく、日足レベルで買っていくと逆張りとなってしまうので、注意が必要になります。
高値更新、安値切り上げを確認してから買っていく方が無難でしょう。それには経済指標を見極めながら買っていくほうが良いでしょう。
今後売っていく場合でも、戻りを入れて高値をつけてからの、売りポジションとなっていきます。
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
06/27~07/01
・・100pips
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