【2016.06.26】先週06/20~06/24のFX値動き

先週は英国のEU離脱をめぐる国民投票が行われ、残留か離脱かの一週間となりました。その結果はとは?また為替にどう影響を与えたのでしょうか。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。

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【2016.06.20】FX市場

英国民投票をめぐり残留派優勢の報道を受けてドル/円上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の104円半ば。
英国民投票をめぐる世論調査で欧州連合(EU)残留派が優勢となったことを受け、英ポンドとユーロに買い戻しが入り、クロス円が上昇。株高も相まってドル/円の支えとなった。

序盤のロンドン外為市場でポンドが急伸、対ドルで3週間ぶりの高値をつけた。英国の欧州連合(EU)離脱懸念が後退していることが背景。

今週の英国民投票に向けて、残留派と離脱派の両陣営は、女性議員の殺害事件を受けて自粛していたキャンペーンを再開した。
週末公表された3つの世論調査によると、残留派が勢いを盛り返していることを示唆する結果となったが、残留派・離脱派の支持率はなお拮抗している。

また、英ブックメーカー(賭け業者)によると、国民投票で離脱が支持される確率は約27%となり、16日の40%前後から低下した。

ミセスワタナベのポンド買い建てが縮小、利益確定か
東京金融取引所のFX「くりっく365」では、先週末6月17日の個人投資家のポンド/円のポジションが売り建て1万7443枚、買い建てが24万9488枚となった。
買い建てが25万枚を割り込むのは昨年12月以来。市場では「ポンドが値を戻す局面では、安値で買えた人の利益確定の動きが出たのだろう」(楽天証券のFX本部リーダー、川田哲也氏)との見方が出ている。

【2016.06.21】FX市場

英EU残留残留観測を受けて、ややドル高!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の104円半ば。朝方には年初来安値に接近する場面があったものの、午後にかけて株高の流れが続き、夕刻には104円半ばまで強含んで推移している。

ドルが上昇。最新の英世論調査で、欧州連合(EU)残留派のリードが縮小したことで、ポンドやユーロへの売りが膨らんだ。

またこの日議会証言を行なったイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がそろって英EU離脱をめぐるリスクに言及したことで、ドルは一段高となった。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は21日、上院銀行委員会での公聴会で半期に一度の証言を行い、海外リスクや米国内での雇用減速に伴い、利上げに向け慎重な対応が正当化されるとの認識を示した。

【2016.06.22】FX市場

英国民投票近づく中で、円相場は1ドル104円台半ば!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の104円前半。

英国民投票が近づき、様子見ムードが強まっている。目立った材料がなく、株価にらみで小動きとなった。

英国民投票を翌日に控え、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)リスクが徐々に低下しているとの見方から英ポンドやユーロが上昇。

リスク選好の戻りで豪ドルやニュージーランドドルも値上がりした。円相場は1ドル104円台半ば付近で推移した。

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の104円半ばだった。

英国民投票の本番が近づき、様子見ムードが強まっている。目立った材料がなく、株価にらみで小動きとなった。

ドルは朝方104.85円まで強含み、この日の高値をつけたが、日経平均株価が安く始まって下げ幅を広げると、じりじり下落。仲値公示でも実需筋のドル買いは目立たなかったもようで、午前11時半頃にかけて104.36円まで下押しされた。

英国民投票を翌日に控え、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)リスクが徐々に低下しているとの見方から英ポンドやユーロが上昇。

リスク選好の戻りで豪ドルやニュージーランドドルも値上がりした。円相場は1ドル104円台半ば付近で推移した。

<米・経済指標>
○米・中古住宅販売件数
545.0万件 → 553.0万件↑

【2016.06.23】FX市場

英EU離脱観測が後退したことで、ドル/円上昇!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の104円半ば。

早朝の取引では、英国の欧州連合(EU)離脱観測が一段と後退、英ポンドやクロス円での買い戻しが目立った。

ドル/円はクロス円の反発を受けて上昇したものの、東京勢は総じて様子見とされ、明確な方向性は出ていない。

23日の原油先物相場は上昇。英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が始まる中、相場は不安定な展開となっている。

ただ、世論調査の結果からは残留が優勢となっていることが示されている。

また、21日終了週のオクラホマ州クッシングの原油在庫が100万バレル近く減少したとのエネルギー情報企業ジェンスケープのデータも相場への追い風となっていると、トレーダーは指摘した。

米東部夏時間午前10時50分(日本時間午後11時50分)時点で、北海ブレント原油先物LCOc1は0.25ドル(0.5%)高の50.13ドル。一時、2%上昇する場面もあった。

米原油先物CLc1は0.27ドル高の49.40ドル。一時下げにン転じ、49.08ドルをつけたほか、50ドルに上昇する場面もあった。

英ポンドが上昇し年初来高値をつけ、ユーロもドルや円に対して大幅に値上がりした。

英国民投票が投票日を迎えるなか、市場は欧州連合(EU)残留を織り込む動きとなった。ユーロ/円 は約2%高の120.88円。

ポンド/円 は約2.5%高の158.05円。ドル/円 は一時106円台に上昇し、その後は1.3%高の105.72円で推移した。

続伸し、約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票を直前に控えた世論調査で、残留支持が増えたことが好感された。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
27.7万件 → 25.9万件↓
○米・新築住?販売件数
61.9万件 → 55.1万件↓

【2016.06.24】FX市場

英EU離脱派が勝利したことで、ドル/円急落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の103円前半。

英国民投票で欧州連合(EU)離脱派勝利の思惑が強まり、ドル/円は一時99円に下落した。

ポンド/円は約27円、ドル/円は約7円の値幅が出る乱高下の様相だっ た。

国の国民投票で、欧州連合(EU)離脱派が勝利し、市場は大きく動揺している。警戒されているのは「リーマン・ショック」とは異なる経路で金融危機に発展する可能性だ。

EU離脱の他国への波及や金融機関の信用不安など、どういった「連鎖ルート」をとるか読みにくいだけに、市場では安全志向のリスクオフの動きがしばらく続くとみられている。

英ポンドが対ドルで下げ幅を縮小した。
欧州連合(EU)離脱決定を受け31年ぶり安値まで急落したが、通貨下支えに向け追加措置を講じる用意があるとしたカーニー英中銀総裁の発言が支援した。

<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/ 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
3.4%/0.4% → -2.2%/-0.3%↓
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
94.7 → 93.5↓

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【先週の動向と今後の予想】

先週は、英国がEU離脱するか残留するかの国民投票に関する話題が一色となりました。

英国が欧州連合(EU)を離脱するか残留するかについて国民投票が24日に行われました。

結果は、「離脱派」は約1740万票(51.9%)を集め勝利となり、残留派は約1600万票(48.1%)でした。

この結果を受けて、キャメロン首相は24日辞意を表明する事態となりました。

キャメロン首相は10月の党大会までは留まるとのこと。

今後、EU離脱を推す首相が誕生すれば、一気にEU離脱の動きが加速することになります。

英国がEU離脱を実際行った場合、他のEU連合に加盟している国も離脱の方向に動くとみられ、この英国のEU離脱は全世界を巻き込んでいきそうです。

首相も予期せぬEU離脱という結果になり、今後経済悪化の懸念から、欧州だけでなく世界的な危機を招く深刻な事態となったと、伝えています。

また国民投票の結果では、EU離脱派と残留派が拮抗していることから、英国が分裂する事態も懸念されています。
実際スコットランドは62%がEU残留に投票しています。北アイルランドは、イングランドの投票結果に引きづられる形となっています。

日足チャートをみると、

20160626_USDJPYDaily_f

週最初、英国の国民投票を控え様子見ムード一色となりました。
EU残留か離脱するかで一喜一憂する値動きとなりました。

23日はEU残留派が優勢との「ウソの報道」のせいか、ドル/円は一時上昇しています。

24日の英国の国民投票の結果を受けて、一時98円まで下落し、106円から大きく8円強もの下げを記録しています。

その後、ドルの買い戻しが発生し、102円前半に落ち着いています。

国民投票を控え、大きく値動きする中で、売っても買っても損をした方も多いのでは、ないでしょうか。

値動きが荒い相場は、スリッページ(注文レートと実際約定したときのレート)が大きくなるため、どのみち損を強いられることになります。

また仮に売りポジションを持ったとしても、勢いよく戻される事態となった場合、確定しようとしても、売買が集中するため確定できなくなり損をすることになります。

このような事態を避けるために、比較的大きなイベントのときは、売買をしない。そのため保有しているポジションを確定しておくことをお勧めします。

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/20~06/24

・・264pips

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