【2016.06.19】先週06/13~06/17のFX値動き
- 2016/06/19
- 為替ニュース
先週はFRBが利上げするのか、英国のEU離脱をめぐる国民投票を控え、為替はどう反応したのでしょうか。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2016.06.13】FX市場
英国EU離脱懸念から安全資産の円が買われる!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円前半。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感がもたらすリスク回避が広がるなか、アジアの株式市場が大幅安となり、為替市場では円が全面高の展開となった。
13日中盤のニューヨーク外為市場で円が幅広い通貨に対し上昇し、ユーロと英ポンドに対し約3年ぶりの高値、ドルに対して6週間ぶりの高値を更新した。
英国が欧州連合(EU)を離脱するのではないかとの懸念から安全資産としての円に買いが入っている。
アジア新興国の通貨は、大半が下落している。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票や米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、投資家の警戒感が高まっている。
アジア通貨は、安全資産とされる円に対して軟調。アジア各国の株価も下落している。
人民元 は対ドルで下落。人民銀行はこの日、基準値を前営業日よりも元安水準に設定した。
韓国ウォン は、輸入業者のドル買いにより約1週間ぶり安値をつけた。
マレーシアリンギ も原油価格の下落で歳入が落ち込むとの懸念が強まり、1週間ぶり安値をつけた。
米連邦準備理事会(FRB)は14─15日にFOMCを開く。また、英国民投票は23日に予定されている。
【2016.06.14】FX市場
来週に英国民投票を控えて、世論調査に一喜一憂する展開!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の105円後半。
英国民投票の先行き不透明感からリスク回避ムードが継続。
上値の重さが意識されたが、日銀の追加緩和への根強い思惑を背景に下値では下げ渋った。
米労働省が14日発表した5月の輸入物価指数は前月比1.4%上昇と、2012年3月以来、4年2カ月ぶりの大幅なプラスとなった。石油などが値上がりし、全体水準を押し上げた。
ドル高や原油安の影響が薄れる中で物価上昇圧力が増していることを示唆した。
市場予想は0.7%上昇だった。4月の数字は当初発表の0.3%上昇から0.7%上昇修正された。
英国の欧州連合(EU)離脱懸念が高まる中、円がほぼ全面高の展開となっている。円は一時、対ユーロで3年超ぶり、対ドルでは6週間ぶり、対ポンドでは約3年ぶりの高値をつけた。
市場関係者によると、日銀の金融政策会合の結果を控え、当局の介入が警戒される105.50円の水準が強力な上値抵抗線になっているとしている。
<米・経済指標>
○米・小売売上高(前月比)/ 米・小売売上高(除自動比)(前月比)
1.3%/0.8% → 0.5%/0.4%↓
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
0.3%/-5.7% → 1.4%/-5.0%↑
【2016.06.15】FX市場
イエレン・FRB議長の発表を控え、市場は様子見ムード!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の106円前半。
午前は実需のドル買いフローなどで上昇したが、午後は材料に乏しく方向感 が出なかった。
海外時間の米連邦公開市場委員会(FOMC)をめぐっては、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げにどのような姿勢を示すのか注目されている。
米連邦準備理事会(FRB)が発表した5月の米鉱工業生産指数は0.4%低下し、市場予想のマイナス0.2%を超える落ち込みとなった。
ドル高が和らぎ、原油価格が値上がりしているにもかかわらず、鉱工業生産は全般的にさえない状況がうかがえる。
米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定した。ただ、労働市場は再び力強さを増すとの見方を示し、年内2回の利上げを実施するとの姿勢は維持した。
同時に公表した経済見通しでは2016年と17年の成長率予想が前回3月公表の見通しから下方修正されたほか、FRB当局者の金利見通しではメンバー17人のうち6人が年内の利上げ回数は1回にとどまると予想。前回は1回との予想を示したのは1人だけだった。
イエレンFRB議長はFOMC後の記者会見で「長期的に金利がどこに向かっているのか、われわれにはよく分からない」と述べ、次回7月の会合にも利上げが実施されるのか、より多くの経済指標が発表される9月会合までまで待つのか、手掛かりは示さなかった。
<米・経済指標>
○米・NY連銀製造業景気指数
-9.02 → 6.01↑
○米・鉱工業生産(前月比)
0.7% → -0.4%↓
○米・設備稼働率
75.4% → 74.9%↓
○米FOMC政策金利発表
0.5% → 0.5%→
○米・対米証券投資収支
781.0億ドル → -796.0億ドル↓
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【2016.06.16】FX市場
前日・FOMCが政策金利の据え置きを決定したことを受けてドル安円高が加速!
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて大幅にドル安/円高の103円後半。
日銀会合で金融政策の現状維持が決まったと伝 わると、追加緩和を警戒していた向きのドルロング/円ショートの手仕舞いが強まり、2014年8月以来1年10カ月ぶりの安値圏で弱含む展開となった。
16日午前中盤の米ニューヨーク外為市場では、円が全面高の展開となり、対ユーロで3年超ぶり、対ドルでは約2年ぶりの高値をつけた。
日銀が追加緩和を見送ったことや、米連邦準備理事会(FRB)が前日、米経済に対し慎重な見方を示したことでリスク回避姿勢が高まっている。
円はポンドに対しては3年ぶり、豪ドルに対しては4年ぶり高値に上昇した。
直近でドル/円JPY=は1.8%安の104.12円。ロイターデータによると、一時103.77円まで下げ、22カ月ぶり安値をつけた。市場では日本当局による介入への警戒感がくすぶっている。
アジア新興国通貨は総じて上昇している。
15日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重と受け止められた。
ただ、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる懸念から上値は重い。
アジア通貨は対円では下落。日銀が金融政策の現状維持を決定したことから円が買われた。
<米・経済指標>
○米・四半期経常収支
-1253.0億ドル → -1247.0億ドル↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.4万件 → 27.7万件↑
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
-1.8 → 4.7↑
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.4%/1.1% → 0.2%/1.0%↓
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.2%/2.1% → 0.2%/2.2%→
【2016.06.17】FX市場
ドル安円高、105円下回りストップロスを巻き込み更に加速!
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の104円前半。
朝方には前日の海外市場の反発基調を引き継いで堅調な足取りとなったが、株価の上昇が一服する中で徐々にドル/円も104円前半で上値が重くなった。
日銀が17日に発表した2016年1─3月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は3月末時点で1706兆円となり、前年に比べて0.6%減少した。
国債の保有状況は、マイナス金利付き量的・質的金融緩和の推進で大規模な国債買い入れを続けている日銀が364兆円となり、引き続き最大の保有主体。
国債残高に占める比率は33.9%となった。海外の保有額は110兆円で、比率は10.2%となった。
日銀は午前10時10分の金融調節で、国庫短期証券(TB)の買い入れを通告した。
買入予定額は1兆7500億円と前回から据え置かれた。市場では、買い入れはオファー額を含めて予想通りと受け止められた。
欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票が来週23日に迫ってきた。
こうした中でブレグジット(英国のEU離脱)が決まって為替相場が急変動した場合に、主要中央銀行が果たしてどう行動するのか、協調介入まで実施するのかを巡り、市場ではさまざまな憶測が広がっている。
ポンドが上昇。欧州連合(EU)残留支持派の英女性議員が銃撃で死亡した事件がEU離脱の是非を問う国民投票に影響を与えるのか、市場は見極めようとしている。
<米・経済指標>
○米・住宅着工件数
117.2万件 → 116.4万件↓
○米・建設許可件数
111.6万件 → 113.8万件↑
【先週の動向と今後の予想】
先週は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)は利上げ据え置きと、日銀は現状維持を決めたことで、円高が加速する一週間となりました。
尚、英国がEUを離脱するかどうかの国民投票が来週24日に行われます。
24日までにポジションを調整する動きが高まりそうです。
欧米時間はEU残留を支持する議員が、集会準備中に銃撃される事件も発生し、ポンド売り・円買いが加速しています。
また、このまま円高が進行するようであれば、日本の為替介入があるかどうかと言ったとろでしょうか。
FRBの利上げ時期に関しては、年一回なのか年二回なのか分かれています。
大統領選を控えて、今から利上げを実施しないと間に合わない時期にも来ています。
日銀は、英国のEU離脱か残留するか国民投票を控え、現状維持を決めたとされています。
また国債を買っている日銀ですが、なかなか市場に資金が流出しにくい状況となっています。ますます円高が加速することになっています。
FRBが利上げ据え置きを発表してから、105円を境に大きく下落し、105円を割り込みドル買いのストップリスを巻き込み、104円前半までドル安円高が進行しています。
5/3の安値を106円中盤を下回っています。
長期的にみて月足では、200日移動平均線をやや下回ったところになり、逆に反発するのか、更に下落圧力に押されていくかになります。
英国のEU離脱が国民投票で決まれば、比較的安全通貨とされる円が買われ、更に円高が加速する事態となります。
24日の英国の国民投票を控え、ポジション調整をした方が無難でしょう。
結果発表が近付く前後は、買っても売っても大きく振り回されることになるでしょう。
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
06/13~06/17
・・122pips
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