【2016.06.12】先週06/06~06/10のFX値動き

先週は米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が6日の発表があり注目があつまりました。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。

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【2016.06.06】FX市場

FRB・イエレン議長発表で、利上げ時期は示さず!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の107円前半。

予想より弱かった米雇用統計を受け、上値の重さが意識された。107円を回復したものの、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、様子見が強まった。

ドルが主要通貨に対し底堅く推移した。前週末発表の5月の米雇用統計が軟調だったことで今月の米利上げ観測は後退している。

ドル指数 は0.1%高の94.109、ドル/円 は0.6%高の107.15円で推移している。

<FRB>
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は6日、年初に見られたリスクが和らぐ中、前向きな国内景気の勢いがマイナス要因を上回っており、緩やかな利上げを想定しているとの認識を示した。
議長は米景気先行きに関して明るい見方を示し、利上げ継続の方針を維持したものの、利上げ時期に関しては手掛かりをほとんど示さなかった。
伸びが急減速した5月の米雇用統計をめぐっては、失望を誘う内容で注視する必要があるとの考えを示したが、「単月のデータを過度に重視すべきでない」と強調。労働市場に関する他の指標は、よりポジティブな内容になっているとした。

6日のアジア新興国通貨は、大半が上昇している。5月米雇用統計が低調な結果だったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退している。
しかし、イエレンFRB議長の講演を控えて投資家の警戒感は強く、上値は限定されている。

一方、ドルが安値をつけるなかで、企業によるドル買いが加速したことから、人民元 は下落した。人民元の軟調も、アジア通貨全体が伸び悩む原因となっている。

【2016.06.07】FX市場

原油量減少追い風で原油高で、ドル高!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の107円後半。
正午過ぎに107.89円まで強含んだが、その後はじりじり値を下げた。
ただ、夕刻に入ると、ドル/円にはやや下げ渋り感が出てきている。豪ドルはオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が政策金利の据え置きを発表したことを受けて上昇した。

米ニューヨーク時間7日午前の原油先物相場では、ドル安とナイジェリアの産油量減少が追い風となり、年初来高値を更新した。
ただアナリストからは、原油価格の持ち直しで米シェール企業が再び増産に動き、持続的な上昇を阻むとの懸念が出ている。

アジア通貨は総じて上昇。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が利上げに慎重な姿勢を示したことを受けて、高利回りを求める資金が流入している。
人民元 は下落。ドルが4週間ぶり安値近辺で推移する中、企業のドル買いが入った。ただ、国有銀行の介入とみられる元買いもみられた。
韓国ウォン は約4週間ぶりの高値。前日の休場中にアジア通貨が上昇したことが背景。

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【2016.06.08】FX市場

FRB・イエレン議長の発言で、ドルは約5週間ぶりの安値!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円後半。
米早期利上げへの思惑が後退する中、手掛かり難で上値が重かった。午後は107円を挟んだ小動きの展開が続いた。

ドルが対主要通貨バスケットで一時、約5週間ぶりの安値をつけた。
米雇用統計が弱く、イエレン連邦準備理事会(FRB)議長の発言がハト派的と受け止められ、早期利上げ観測が後退した。

東京株式市場で日経平均は続伸した。前場には為替が1ドル107円割れへとドル安/円高方向に振れたことが重しとなり、日経平均は一時93円安となった。
ただ、昼に発表された5月中国貿易収支で輸入が小幅の減少にとどまり、安心感につながったほか、公的資金の流入観測を背景に指数はプラスに転じ、この日の高値で引けた。原油相場の上昇を受けて石油関連株が堅調。
半面、保険や鉄鋼、非鉄金属などが軟調だった。
東証1部騰落数は、値上がり1248銘柄に対し、値下がりが557銘柄、変わらずが151銘柄だった。

【2016.06.09】FX市場

世界的な株安・商品安を受けて、安全資産の円が買われる!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円前半。
米長期債利回りが2カ月ぶりの低水準まで落ち込み、株価も軟調で、全般にリスク回避のムードが広がるなか、ドルは上値の重さが意識される展開となった。

9日午前中盤の米ニューヨーク外為市場では円高が加速し、対ユーロでは3年ぶり、対ドルでは5週間ぶり高値に上昇した。
世界的な株安・商品(コモディティ)安を背景に、安全資産とされる円に資金が流入する構図となっている。

円高が加速し、対ユーロでは3年ぶり、対ドルでは5週間ぶり高値に上昇した。世界的な株安・商品(コモディティ)安を背景に、安全資産とされる円に資金が流入する構図となっている。
またリスク回避の高まりを受けて国債が買われ、英独10年債
利回りはそろって過去最低を更新した。

アジア通貨市場では、ウォン が上昇後、政策金利が25ベーシスポイント(bp)引き下げられ過去最低の1.25%となったことを受けて、上げ幅を縮めた。他の通貨は、米ドルへの売りが出たことで上昇した。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.7万件 → 26.4万件↓

【2016.06.10】FX市場

英国EU離脱をめぐる国民投票を控え、ドル/円は方向感に乏しい展開!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円後半。
来週に主要中銀の政策決定会合、再来週に英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票を控え、短期筋のポジション調整を中心とする、方向感に乏しい値動きとなった。
為替スワップ取引では、ブレグジットに備えた投資家のリスクヘッジの動きがみられ、ドル調達コストが6カ月ぶり高水準まで上昇した。

原油安や、銀行株主導の世界株安に加えて、欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票への懸念を受け、低リスクとされる円やスイスフランが上昇、英ポンドは下落した。
日本やドイツの国債利回りが過去最低水準に下がるなか、新興国通貨が売られた。

10日米ニューヨーク時間序盤の外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱懸念を背景に、ポンドがドルとユーロに対し下落している。

<米・経済指標>
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
95.8 → 94.3↓

【先週の動向と今後の予想】

先週6日夜に行われた、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議の発表がありました。

FRB・イエレン議長の発言では、『マイナス要因が上回っており、緩やかな利上げを想定する』とし、利上げ時期については示しませんでした。
これで6月利上げは遠のく結果となっています。

世界的な株安・商品(コモディティ)安を背景に、安全資産とされる円に資金が流入する構図となっています。

原油先物取引においては、ドル安とナイジェリアの産油量減少が追い風となり、年初来高値を更新しています。

日本におていは、アベノミクスに対する批判や消費増税をめぐる麻生財務相との確執が顕著となり、安部政権の根幹を揺らぐ事態となっています。

また日銀のマイナス金利導入により、三菱東京UFJ銀行が国債の入札で優遇措置を受けられる資格を、返上することを検討しているという報道がありました。
日銀のマイナス金利政策で、国債を保有し続ければ損失が発生しかねないとのこと。資格を保有していると、国債を買う義務を伴うことが理由にあります。

今後日銀は、マイナス金利を継続して実施していくのか。物価上昇2%目標に対して、現在0%と実績が伴っていません。

アベノミクスの「一億総活躍社会」では、今後経済に与える影響はどの程度見込めるのかが、今後見極めていく必要があります。

日足チャートをみると、

20160612_USDJPYDaily_f

先週大きく下げたことで、今週初めは反発し1円以上も上昇する場面となっています。

しかしその後、FRB・イエレン議長の発言で利上げ時期を示さなかったことを受けて、安全資産の円が買われ、ドルは売られる事態となっています。

しかし、先週末の安値を下回っていないので、今後ダブルボトムを形成し上昇する余地は十分にあります。

現在は下値を確認する時間帯となっています。
長く下降トレンドを形成しているので、サプライズ要因がなければ上昇するきっかけは難しいでしょう。

今後、それぞれレジスタンスラインを超えていくのか、更に下降していくのか見極めになっていきます。

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/06~06/10

・・89pips

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