【2018.11.18】先週11/12~11/16のFX値動き

先週は、米政府が通商問題を巡り、中国と協議を再開したと報道があり、今後米中貿易問題は解決されていきのかが注目されます。
英国ではEU離脱を巡り、主要閣僚から合意草案が承認され、今後英・メイ首相は承認に向けて取り組むことなります。しかし週末、離脱担当相など英閣僚が相次ぎ辞任するなど、混沌した展開となりそうです。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.11.12】FX市場

ドル安!2年7か月ぶり安値圏で下落

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円半ば。
前日海外市場で全般に円が売られた流れを引き継ぎ、朝方は円安気味で推移していたが、正午までに円安の流れは失速した。

さえない日経平均株価がドル買い/円売り機運を削いだほか、2年7カ月ぶりの安値圏まで下落している上海総合株価指数が嫌気された。

【2018.11.13】FX市場

ドル軟調!米政府が通商問題を巡り中国と協議を再開

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の114円前半。
日経平均が一時700円を超える下げとなったにもかかわらず、東京市場では円が小幅ながら下落した。貿易戦争で緊迫する米中の歩み寄りに期待感が浮上したためだという。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は13日、米政府が通商問題を巡り中国と協議を再開したことを明らかにし、こうした展開は「極めて前向き」との見解を示した。

カドロー委員長はCNBCのインタビューに対し「米中政府のすべてのレベルでコミュニケーションをとっている」とし、「米中は協議を再開した。これはプラスの動きだ」と述べた。

また、米政府は欧州連合(EU)と日本とも良好な通商協議を進めていることを明らかにした。

ドル相場についてはかなり安定しているとの認識を示した。
カドロー委員長はその後、ホワイトハウスで記者団に対し、アルゼンチンで今月開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する際に、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と会談するのは「現在ではかなり明確になっている」と指摘。ホワイトハウスは同会談に向け背景資料の取りまとめなどの準備作業を進めていると述べた。

首脳会談前に何らかの譲歩を求めているかとの質問に対しては、「過去5─7カ月にわれわれが提示した案件について何らかの反応が聞きたい」と述べた。

<米・経済指標>
〇10月月次財政収支
1191億ドル → -1000億ドル↓

【2018.11.14】FX市場

ドル下落!原油価格下落を受けて

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い113円後半。
米国の自動車関税に関する報道で円がやや弱含みとなったが、大きな動きには至らなかった。

市場では英ポンドの激しい値動きが話題となっている。
メイ氏は5時間にわたる閣議後、首相官邸前で「内閣として、政府が離脱合意草案と政治宣言の概要を承認すべきとの決定に至った」と明らかにした。

また「この決定が英国全体の最善の利益だと強く信じている」と強調した。
合意草案を巡り辞任した閣僚がいるかどうかは今のところ不明。ただ、メイ氏は今後、反対派が待ち構える議会で合意案の承認を得る難しい局面を迎えることになる。

アイルランドのバラッカー首相によると、EU首脳会議は今月25日に開催される予定。メイ氏は英議会での採決の日程を示していないが、議員650人の過半数から支持を得る必要がある。

BBCの政治エディターはこの日、与党・保守党内の離脱推進派が合意草案に激怒しており、15日にメイ党首の不信任投票を呼び掛ける公算が大きいと伝えた。この情報は確認できていない。

アジア通貨市場では、大半が上昇。ドルは軟調に推移し、原油価格の下落を受けてインフレリスクを巡る懸念が和らいでいる。

原油先物は前日に7%下落した後、この日も弱含み。供給の増加などが下押ししている。

南アジアと東南アジア諸国の多くは原油の純輸入国であることから、通貨は原油価格の影響を受けやすい。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
-4.0% → -3.2%↑
〇10月消費者物価指数(CPI)(前月比)
0.1% → 0.3%↑
〇10月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
2.3% → 2.5%↑
〇10月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
0.1% → 0.2%↑
〇10月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
2.2% → 2.1%↓

【2018.11.15】FX市場

ドル下落!さえない株価に嫌気

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い113円半ば。
さえない株価や米国市場終盤にドルが売られた流れを引き継ぎ、弱含みの展開となった。

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は15日、雇用をさらに拡大させるため、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを抑制すべきとの見解を示した。

また、インフレが余りに加速した場合、いつでも利上げを実施し、対処することができると述べた。

経済が過熱したり、インフレが高進する兆候は見られないとしたほか、賃金の伸びが鈍いことから労働市場にまだスラック(緩み)があるとみられるとの考えを示した。

<米・経済指標>
〇10月小売売上高(前月比)
0.1% → 0.8%↑
〇10月小売売上高(除自動車)(前月比)
-0.1% → 0.7%↑
〇11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21.1 → 23.3↑
〇11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22.2 → 12.9↓
〇10月輸入物価指数(前月比)
0.5% → 0.5%→
〇10月輸出物価指数(前月比)
0.0% → 0.4%↑
〇前週分新規失業保険申請件数
21.4万件 → 21.6万件↑
〇9月企業在庫(前月比)
0.5% → 0.3%↓

【2018.11.16】FX市場

ドル急落!FRB当局慎重な発言が相次いだことを受け

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円前半。
米国株安への懸念から日経平均が下げ幅を拡大する中、113円前半で上値が重くなった。

ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)当局者から世界的な経済成長について慎重な発言が相次いだことを受け、ドルが幅広い通貨に対して下落した。

一方、欧州連合(EU)離脱を巡る懸念で下落していた英ポンドはこの日は対ドルで上向いた。

FRBのクラリダ副議長はCNBCのインタビューに対し、「世界的な減速を示唆する証拠はある」と表明。

このほか、米金利はFRBが中立金利と見なす水準に近づいているとの見方を示し、「経済の現状、およびFRBの景気見通しを踏まえると、中立的であることは理に適う」と述べた。

市場ではクラリダ副議長の発言は、FRBがこれまで考えられていたよりも早い時期に利上げサイクルを終了させる可能性を示唆していると受け止められ、ドルは対ユーロで1週間ぶり、対円で2週間ぶりの安値を付けた。

この日はこのほか、ダラス地区連銀のカプラン総裁がフォックス・ビジネスに対し、世界的な成長は若干の向かい風になり、米経済も影響を受ける可能性があるとの見方を表明。

この日はシカゴ地区連銀のエバンズ総裁も経済に対する将来的なリスクを指摘。
ただ同総裁は、今後の米指標が予想よりも力強ければFRBはいわゆる中立金利を超えて利上げを実施する可能性があるとも述べた。

企業側は既に10年以上前から議決権ルールに不満を抱き、特定の利益集団や議決権行使助言会社が次々に過剰な要求を取締役会に突き付けるのを許していると指摘してきた。

SECはそうした意見に耳を傾けながらも、株主の議案提出を制限する措置は特段講じず、むしろ金融危機以降、議案提出は株主が企業を監視するための主な手段と化している。
しかし企業に友好的なトランプ政権の誕生で、今度ばかりは状況が変わるというのが企業側の期待だ。

(ロイターより)
(外為どっとコムより)




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【先週の主な動き】

先週は、米中貿易問題も米政府と中国が協議を再開したことを受けて、今後の米中問題が解決されることを望みます。

トランプ米大統領も中国の習近平国家主席と会談するのは「現在ではかなり明確になっている」と指摘しています。

英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱草案で閣議合意したことを受けて、議会承認に向けて取り込むことになります。

しかし週末、離脱担当相のラーブ氏など英閣僚辞任が相次ぎ、離脱懸念が再燃しています。

日本では、安倍首相は14日、訪問先のシンガポールでロシアのプーチン大統領と首脳会談を行いました。そこで、北方領土問題解決に向けて大きな前進があったとメディアの発表がありました。

今まで日本は「四島返還」を主張してきましたが、ここにきて「二島返還(歯舞群島・色丹島)」で平和条約を進めていることが分かりました

今後日本、ロシアの主権を向けて、協議が行われるものと思われます。

しかしロシアは、主権は渡さないでしょう。
あくまで「二島返還」は形式的なことで、いろいろな条件を突き付けて、ないがしろになってしまう懸念があります。

うやむやな条約を締結して、今後さらに北方領土問題を先送りする可能性もあります。
安倍首相がちゃんとした締結ができるか、注目されます。

さて、日足チャートをみると、

先週はドル/円相場は高値から下落する展開となっています。

先週末に大きく下落した分、来週はやや反発し、更に下落方向に進行していく可能性があります。

200日移動平均線まで下落していくのか、注目されます。

【来週の主な経済指標発表】

・11/19(月)
24:00 11月NAHB住宅市場指数
・11/20(火)
22:30 10月住宅着工件数(年率換算件数)
22:30 10月住宅着工件数(前月比)
22:30 10月建設許可件数(年率換算件数)
22:30 10月建設許可件数(前月比)
・11/21(水)
22:30 10月耐久財受注(前月比)
22:30 10月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
22:30 前週分新規失業保険申請件数
24:00 10月景気先行指標総合指数(前月比)
24:00 11月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
24:00 10月中古住宅販売件数(年率換算件数)
24:00 10月中古住宅販売件数(前月比)
・11/22(木)
休場
・11/23(金)
23:45 11月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:45 11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:45 11月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

11/12~11/16

・・・69pips




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