【2018.10.14】先週10/08~10/12のFX値動き

先週は米中の貿易摩擦や米国債高利回りの懸念が浮上しています。
また米国から始まった株価暴落も起こり、世界同時株安に見舞われました。
為替にも影響が出ています。
10日 メキシコ湾で発生した大型ハリケーン「マイケル」は勢力が5段階中2番目に強い米フロリダ州に上陸しています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.10.08】FX市場

ドル続落!米中貿易摩擦や米国債利回り上昇を巡る懸念

体育の日のため、東京為替市場は休信

ニューヨーク外為市場は、予算案を巡るイタリアと欧州連合(EU)の対立を受けユーロが対ドルで7週間ぶり安値に下落した。
中国が融資促進策を打ち出したが、経済成長を巡る懸念は和らがず、人民元は軟調に推移した。

英EU離脱合意への楽観的な見方を背景に、このところ上昇していた英ポンドが、利益確定売りに押されて値下がりした。

米中貿易摩擦や米国債利回り上昇を巡る懸念が広がり、米国株式市場は3営業日続落となる中、ドルの上値は重かった。

中国人民銀行(中央銀行)は7日、一部市中銀行の預金準備率を引き下げると発表した。
米国との貿易摩擦激化で経済を巡る懸念が漂う中、銀行の資金調達コストを引き下げ、中国経済の成長を刺激するのが狙い。預金準備率の引き下げは今年4回目。

ドルは、好調な国内景気指標や、地政学的な懸念を背景にした安全資産需要を追い風に底堅く推移した。
8日の米国株式市場が下落したことは、ドルの投資妙味を幾分薄めた。主要通貨バスケットに対するドル指数は0.13%高の95.744。

この日は米コロンブスデーのため、債券市場が休場した。

【2018.10.09】FX市場

ドル高止まり!米国債市場インフレが加速懸念

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い113円前半。
午前は112円台に下落する場面もあったが、中国株の小じっかりした動きや米長期金利の上昇などが支えとなり113円台を回復した。

ニューヨーク外為市場では、ドル指数が一時7週間ぶりの高水準を付けたものの、その後は米国債利回りの低下につられ下落した。
英国が欧州連合(EU)と離脱条件などで合意する期待が高まったことで英ポンドが上昇したことも圧迫要因となった。

前週の米国債市場では、インフレが加速し連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを速める可能性があるとの見方から国債が売られ、利回りは上昇していた。
この日は10年債利回りが7年ぶりの高水準となる3.261%まで上昇したものの、その後は株価下落や世界的な経済成長を巡る懸念から3.2101%まで戻した。

主要6通貨に対するドル指数は一時は96.155と、7週間ぶりの高水準を付けたが、その後は0.11%低下の95.651と
なっている。

【2018.10.10】FX市場

ドル続落112円前半!世界同時株安の影響で

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の113円前半。
早朝の取引ではトランプ大統領の発言をきっかけに若干のドル安が進んだが、中国や香港株などが落ち着いていることや、米長期金利上昇が一服したことで、リスク回避的な円買いは進まなかった。

ニューヨーク外為市場では、英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡り楽観的な見方が台頭したことで英ポンドとユーロが上昇した。
一方、ドルは米国債利回りの上昇にもかかわらず軟調だった。

英離脱交渉についてEUのバルニエ首席交渉官はこの日、来週のEU首脳会議での承認を目指している離脱協定の80─85%は完成していると発言。

ただ一部市場関係者は英国とEUが最終的に合意できるのか疑念は残ると指摘。
テンパス(ワシントン)のシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は「英国内で労働党の支持を得ていても、EUはこれまでに大部分の提案を退けてきた」とし、「振れが大きいため、こうしたプラスのニュースは一時的なものに過ぎない可能性がある」と述べた。

<米・経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
0.0% → -1.7%↓
○9月卸売物価指数(PPI)(前月比)
-0.1% → 0.2%↑
○9月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
2.8% → 2.6%↓
○9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
-0.1% → 0.2%↑
○9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
2.3% → 2.5%↑
○8月卸売売上高(前月比)
0.0% → 0.8%↑
○8月卸売在庫(前月比)
0.6% → 1.0%↑

【2018.10.11】FX市場

ドル一時111円まで下落!米国株が大幅安、日経平均も1000円を超える下げ

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。
東京市場では一時111.96円まで下落し、9月18日以来約3週間ぶり安値をつけた。
米国株が大幅安となり、リスク回避的に円が全面高となった前日海外の流れは大きく変わらず。日経平均が一時1000円を超える下げとなり、円は東京市場でも堅調に推移した。

ドルが主要通貨バスケットに対し2週間ぶり安値を付けた。米債利回りが低下し、米株安となる中、ドルの保有を手じまう動きが広がった。

朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びだったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを加速するとの観測が後退。
これに伴いドルの下げに拍車がかかったほか、米債への逃避買いが強まった。

主要6通貨に対するドル指数は一時94.987に低下し、9月28日以来の水準となった。
終盤の取引では0.5%安の95.034近辺で推移。

ユーロ/ドルは0.65%高の1.15925ドルと、1週間ぶりの高値を付けた。
欧州中央銀行(ECB)が同日公表した9月理事会の議事要旨からは、貿易摩擦が経済成長の重しとなり、株式市場の売りが不安を高めても、一部メンバーは政策正常化を撤回させるほどでないとの認識を示していたことが分かった。

<米・経済指標>
○前週分新規失業保険申請件数
20.7万件 → 21.4万件↑
○9月消費者物価指数(CPI)(前月比)
0.2% → 0.1%↓
○9月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
2.7% → 2.3%↓
○9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
0.1% → 0.1%→
○9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
2.2% → 2.2%→

【2018.10.12】FX市場

ドルやや反発!世界的に株式相場が持ち直し

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の112円前半。
日本や中国の株価が下落幅を縮小し、前営業日比でプラスに転じたことを好感し、ドル/円でも投機筋の買い戻しが先行した。週末を控えて実需筋は様子見の構えだった。

ドルが通貨バスケットに対して急伸した。世界的に株式相場が持ち直したほか、中国の輸出統計も底堅く、中国経済や米国との貿易戦争を巡る懸念が和らいだ。

来週の欧州連合(EU)首脳会議は、英国が離脱問題で合意する可能性もあるとみられる中、ユーロと英ポンドは3営業日続伸から一転反落した。

主要6通貨に対するドル指数は0.23%高の95.234。週間の下落率は0.4%に縮小した。

堅調な銀行決算やハイテク部門の持ち直しを背景に、米国株式市場は上昇した。

<米・経済指標>
○9月輸入物価指数(前月比)
-0.6% → 0.5%↑
○9月輸出物価指数(前月比)
-0.1% → 0.0%↑
○10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
100.1 → 99.0↓




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【先週の主な動き】

先週は、米国株が大幅安を契機に世界同時株安となり、日経平均株価も一時1000円超の下落幅となった一週間でした。

トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)の利上げは利払い負担を重くしているため「ばかげている」と一蹴、前日に続きFRBの政策を批判しています。

それも起因してか、米国債利回り上昇を巡る懸念が広がり、米国株式市場は3営業日続落となりました。

それに加えて10日 メキシコ湾で発生した大型ハリケーン「マイケル」は勢力が5段階中2番目に強い「カテゴリー4」を保ったまま、現地時間10日午後、米フロリダ州に上陸したとして、大きな被害も出ています。

さて、日足チャートをみると、

ドル/円相場、続落の一週間となっています。

大きく下げてきている分、反発し上昇に転じていくには、時間がかかりそうです。

3回の上昇2回の下落を経てきているので、日足で上昇はここまでで終る可能性もあります。
ただ週足、月足でみると、やっと高値を超えてきているので、長い目でみたら上昇中の調整下落とみることができます。

【来週の主な経済指標発表】

・10/15(月)
21:3010月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 9月小売売上高(前月比)
21:30 9月小売売上高(除自動車)(前月比)
23:00 8月企業在庫(前月比)
・10/16(火)
22:15 9月鉱工業生産(前月比)
22:15 9月設備稼働率
23:00 10月NAHB住宅市場指数
29:00 8月対米証券投資(短期債除く)
・10/17(水)
21:30 9月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 9月住宅着工件数(前月比)
21:30 9月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 9月建設許可件数(前月比)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
・10/18(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 9月景気先行指標総合指数(前月比)
・10/19(金)
23:00 9月中古住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 9月中古住宅販売件数(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

10/08~10/12

・・・80pips




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