【2018.09.30】先週09/24~09/28のFX値動き
- 2018/09/30
- 為替ニュース

先週明けの月曜日の東京為替市場は、「秋分に日」のため休信となっています。
また米連邦公開市場委員会(FOMC)の会議が2日間に渡り行われます。金利の引き上げがあるのか注目が集まっています。またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見もあり、今後の動向が気になる一週間となりました。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.09.24】FX市場
前週に比べドル高!秋分の日のため東京為替市場は休信
「秋分の日」のため東京為替市場は休信。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は24日、ECBが予測するインフレの回復は市場金利が来年の夏にかけて低水準にとどまるかによると述べ、ユーロ圏のインフレ加速は力強いものの、低金利政策はなお必要との考えを示した。
ドラギ総裁は欧州議会で、ユーロ圏の基調的なインフレの加速は「比較的旺盛」とし、賃金の伸びと経済成長は継続すると自信を示した。
ただ同時に、ECBは「来年夏にかけて」金利を現在の低水準にとどめるとの確約も再表明。
「ECB理事会はインフレの道筋は目標に近づきつつあるとの見方を示しているが、これは2018年12月以降も長期にわたり政策金利が現行水準にとどまるとの予測を表す金利のターム構造が条件となっている」と述べた。
ドラギ総裁はこのほか、米中間の通商問題を巡る緊張の高まりで信頼感が阻害されており、両国がこれまでに発表した保護主義的な措置が実際に発動されれば、ユーロ圏経済は大きな衝撃を受ける恐れがあると指摘。
「現時点では最終的な規模は分からないが、大規模になることは分かっており、最大限の備えを行う必要がある」と述べた。
一方、英国の欧州連合(EU)離脱については、ユーロ圏経済への影響は抑制されたものになると予想。
「われわれの予測によると、影響は総じてかなり抑制されたものになる」と述べた。ただ英国が条件などで合意しないまま離脱する「ハードブレグジット」が現実のものになった場合などは、金融取引の清算が懸念される可能性もあるとの見方を示した。
【2018.09.25】FX市場
ドル高!五・十日、仲値付近に輸入企業のドル買い
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の112円後半。
連休明けの五・十日ということもあり、仲値付近に輸入企業のドル買い/円売りが膨らんだ。一時113円ちょうどまで上昇し約2カ月ぶりの高値をつけたが、その後は日米通商協議(FFR)を控えて様子見ムードが強まった。
ニューヨーク外為市場では、ドルがやや軟調となった。米連邦準備理事会(FRB)はこの日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開始したが、今回のFOMCを含め年内はあと2回の利上げが実施され、来年も数回の利上げがあるとの観測が市場ではほぼ完全に織り込まれているため、ドルの一段の上昇余地はほとんどなくなっている。
FRBは今年に入ってから2回の利上げを実施。今回のFOMCではFRBの経済認識のほか、将来的な利上げの道筋に関するガイダンスが注目されている。
フォレックス・ドットコム(ロンドン)の市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「利上げ決定の公算が極めて大きく、すでに織り込まれていることから、ドル相場がどのような反応を示すかはFRBが示すフォワードガイダンスのほか、ドット・プロット(今後の政策金利の推移を点で示したグラフ)次第だ」と指摘。
<米・経済指標>
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
○7月住宅価格指数(前月比)
0.2% → 0.2%↓
○7月ケース・シラー米住宅価格指数
213.07 → 213.76↑
○7月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
6.3% → 5.9%↓
○9月リッチモンド連銀製造業指数
24 → 29↑
○9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
133.4 → 138.4↑
【2018.09.26】FX市場
ドル安!パウエルFRB議長の記者会見を控え、様子見
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の112円後半。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエルFRB議長の記者会見を控え、様子見ムードが広がった。
終盤のニューヨーク外為市場は値動きが荒い中、ドルがやや上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り利上げを実施し、さらなる利上げの見通しを示したほか、「緩和的」政策の終了を示唆したことを材料視した。
連邦公開市場委員会(FOMC)声明公表を受け、ドルはユーロと円に対して一時下落したが、市場参加者らが声明内容を消化し、徐々に小幅上昇に転じた。
FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定した。今回の声明では、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言が削除された。
フィッチ・レーティングスのディレクター、ロバート・シエラ氏は「FOMC声明から『緩和的』との文言が消えたことで、失業率が数十年ぶりの低水準に向かう中、FRBがなお追加利上げを行う方向にあることが確認できた」とし、「FRBが引き続き、堅調な国内情勢を注視しており、貿易問題を巡る不安や、このところの新興国市場の混乱ぶりはこの日の決定に影響を及ぼさなかった」と話した。
TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は、声明から「緩和的」との文言が削除されたことについて、ハト派的なシグナルと受け止め、このことがドルが当初値下がりした原因と話した。
<米・経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
1.6% → 2.9%↑
○8月新築住宅販売件数(前月比)
-1.7% → 3.5%↑
○8月新築住宅販売件数(年率換算件数)
62.7万件 → 62.9万件↑
○米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
1.75-2.00% → 2.00-2.25%↑
○パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
【2018.09.27】FX市場
ドル高105円半ば!FOMC来年移行追加利上げ見通しが背景。
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い113円半ば。
ドル指数が5週間ぶりの安値圏を推移する中、ドル/円では円安が進行したものの、トランプ政権では外交面でも通商面でも次の展開がみえないとの声も聞かれ、ドル高/円安の流れも勢いを欠いた。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して1週間超ぶりの水準に上昇した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日示した来年以降の追加利上げ見通しが背景。
ユーロはイタリア予算を巡る懸念で弱含んだ。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は26日、今年3回目の利上げを決定し、今後の利上げ見通しについて12月にあと1回、2019年は3回、20年は1回との見通しを示した。
ウエルズ・ファーゴの外為ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「FRBが『緩和的』という文言を声明で削除し、中立姿勢に近付いていると言われているが、これはやがて対ドルでの海外通貨のサポート要因になると考えている」と指摘。ただ、その段階に
達しているかは不明だとした。
午後の取引で、ドル指数は0.7%高の94.875。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏はFRBの引き締めバイアスがドル支援になるとしても、今後数年にわたり物価が緩やかで安定的だとするFRB見通しがドル上昇を抑制するとみる。
<米・経済指標>
○前週分新規失業保険申請件数
20.1万件 → 21.4万件↑
○4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
4.2% → 4.2%→
○8月耐久財受注(前月比)
-1.7% → 4.5%↑
○8月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
0.2% → 0.1%↓
○8月住宅販売保留指数(前月比)
-0.7% → -1.8%↓
○パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
【2018.09.28】FX市場
ドル高進行!FRBが2020年まで利上げを継続するとの見方から
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い113円前半。
2日前から本邦勢からのドル買いが散見されるほか、海外勢による日本株の購入とそれに連動した円売りが流入し、ドルの底堅さを強調する格好となった。
ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が2020年まで利上げを継続するとの見方からドルが買われ、対円で9カ月ぶりの高値を付けた。イタリア予算案を巡る懸念がユーロの重しとなったことことも作用し、ドル指数は2週間ぶりの水準に上
昇した。
主要6通貨に対するドル指数は7─9月は0.5%上昇し、四半期ベースで2四半期連続での上昇となる見通し。ドルは過去6カ月で約6%上昇している。
タイラー・グローバル・ビジョン(ニューヨーク)のプレジデント、ジョン・タイラー氏は、「ドル相場を押し上げている要因には変わりがない」とし、「世界経済に減速の兆しが見られる中、通商戦争も継続している。
こうした状況下で米国の金利が上昇していることは、先進国通貨であれ、新興国通貨であれ、循環に敏感な通貨に対する主要なバリアとなる」と述べた。
終盤の取引でドル指数は0.3%高の95.144。3日続伸となった。
ドル/円は113.66円と、9カ月ぶりの高値を更新。終盤の取引では0.2%高の113.59円となっている。
この日発表の米経済指標は、8月の個人消費支出が前月比0.3%増となったほか、9月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が100.1と今年3月以来の高水準となり、米経済が安定的な成長軌道に乗っていることが示された。
ユーロ/ドルは一時、2週間ぶりに1.16ドルを下回った。終盤の取引で0.2%安の1.1613ドルとなっている。
イタリア連立政権は前日、来年度の予算案を巡り財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を2.4%とすることで合意。同予算案を巡る懸念が重しとなり、ユーロは前日の取引で約2カ月ぶりの大幅な下落となっていた。
市場関係者は、イタリアの債務拡大を巡る懸念はなお払拭されていないとしている。
<米・経済指標>
○8月個人消費支出(PCE)(前月比)
0.4% → 0.3%↓
○8月個人所得(前月比)
0.3% → 0.3%→
○8月個人消費支出
(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
0.2% → 0.0%↓
○7月月次国内総生産(GDP)(前月比)
0.0% → 0.2%↑
○9月シカゴ購買部協会景気指数
63.6 → 60.4↓
○9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
100.8 → 100.1↓
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【先週の主な動き】
先週は何と言っても、米連邦準備理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間に渡って会議が開かれ、追加利上げを実施する月となっています。
FOMC会議の結果、追加利上げが実施され、1.75-2.00% → 2.00-2.25%となりました。
市場では、すでに利上げに関して、織り込み済みということもあり、ドル高は限定的となっています。
追加利上げに関しては、今年3回目の利上げを決定し、今後の利上げ見通しについて12月にあと1回利上げが予定されています。2019年は3回、20年は1回との見通しを示しています。
パウエルFRB議長の記者会見では、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言が削除され、失業率が数十年ぶりの低水準に向かう中、FRBがなお追加利上げを行う方向にあることが確認できた」と会見しています。
さて、日足チャートをみると、
先週はドル高に推移しています。
しかし、すぐ上には中期のレジスタンスラインがあるので、そろそろ失速していく可能性もあります。
上がり一辺倒ですと、買いのチャンスを失うことになります。
しかもボラティリティも小さくなってきているので、上昇時は小さく推移して、下落時は大きく下げる傾向にあるので、注意が必要です。
【来週の主な経済指標発表】
・10/1(月)
22:45 9月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00 8月建設支出(前月比)
23:00 9月ISM製造業景況指数
・10/2(火)
25:45 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・10/3(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:15 9月ADP雇用統計(前月比)
22:45 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
22:45 9月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00 9月ISM非製造業景況指数(総合)
29:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・10/4(木)
20:30 9月チャレンジャー人員削減数(前年比)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
23:00 8月製造業新規受注(前月比)
・10/5(金)
21:30 8月貿易収支
21:30 9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 9月失業率
21:30 9月平均時給(前月比)
21:30 9月平均時給(前年同月比)
28:00 8月消費者信用残高(前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
09/24~09/28
・・・49pips
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