【2018.09.23】先週09/17~09/21のFX値動き

先週は引き続き米中の貿易摩擦問題が中心となっています。
また国内では、自民党総裁選挙があり、安部首相と石破茂元幹事の一騎打ちとなりました。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.09.17】FX市場

小幅ドル安!トランプ米大統領が対中関税を巡る方針を公表する見通し

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の111円後半。
海外市場で円が売られた流れを引き継いでドルは一時112.08円と1カ月半ぶり高値に乗せたが、112円台では実需の売りなどに行く手を阻まれ、112円を維持することはできなかった。

トランプ米大統領が引け後に対中関税を巡る方針を公表する見通しとなったことを受け、円がドルに対して上昇した。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)交渉を巡る期待感からポンドやユーロが対ドルで値上がりした。

トランプ氏の方針表明予定が伝わり、ドルは対円で取引時間中の安値を更新した。

<米:経済指標>
○9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
25.6 → 19.0↓

【2018.09.18】FX市場

ドルが対円で上昇!トランプ米大統領が中国製品に関税を課すと発表

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の111円後半。
トランプ米大統領が2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を課すと発表したことで一時円高が進んだが、日経平均が300円超の上昇となったことを受け、円は反落した。

ドルが対円で2カ月ぶりの高値を付けたほか、対ユーロでもやや上昇した。
米中が相互に関税措置の導入を発表するなど通商を巡る緊張が高まっているが、外国為替相場に大きな影響は出ていない。

ドルは対ユーロで当初3週間ぶりの安値を付けたが、その後は上向き約0.15%高となっている。地政学リスクなどが高まった際に買われる傾向がある円に対してドルは0.46%高。

<米:経済指標>
○9月NAHB住宅市場指数
67 → 67→
○7月対米証券投資(短期債除く)
-365億ドル→ 748億ドル↑

【2018.09.19】FX市場

ドルは一時112.43円まで上昇!米中貿易摩擦を巡る不安が和らぐ

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。
アジア株が全面高となり、前日海外の流れを引き継ぐ形で円が弱含んだ。ドルは一時112.43円まで上昇。7月20日以来2カ月ぶり高値を更新した。

ニューヨーク外為市場は、ドルが対ユーロでやや下落し、リスクに敏感とされる豪ドルに対して約3週間ぶり安値を付けた。米中貿易摩擦を巡る不安が和らいだ。

ユーロが対ドルで0.14%上昇した。

豪ドルは0.69%値上がりし、8月30日以来の高値を記録した。

中国財政省は18日、米国の追加関税を受け、従来の計画通り約600億ドル相当の米国製品に関税を課すと明らかにした。ただ当初予定から税率区分を簡素化し、最高水準を引き下げた。

トランプ米大統領は17日、2000億ドル相当の中国製品に対して関税を課すと発表した。関税率は年末までに25%に引き上げられるが、発動当初は10%にとどまる。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果も注目されている。連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切るほか、将来の道筋も見通しやすくなるとみられる。

ドルは対円で0.15%下落した。日銀の黒田東彦総裁は、物価2%の早期実現に向けて金融緩和を続ける考えを示すなどした。

<米:経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
-1.8% → 1.6%↑
○4-6月期四半期経常収支
-1241億ドル → -1015億ドル↑
○8月住宅着工件数(年率換算件数)
116.8万件 → 128.2万件↑
○8月住宅着工件数(前月比)
0.9% → 9.2%↑
○8月建設許可件数(年率換算件数)
131.1万件 → 122.9万件↓
○8月建設許可件数(前月比)
1.5% → -5.7%↓

【2018.09.20】FX市場

ドル高進行!自民党総裁選、安倍氏圧勝

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小幅安の112円前半。
自民党総裁選では安倍首相が圧勝したものの、石破元幹事長が善戦したことで、やや円高気味になっている。
この日は期末を控えた輸出企業のドル売りもみられ、ドルは上値の重さが意識されている。

自民党総裁選は、市場にとって不透明感を残す結果となった。石破茂元幹事長が予想以上の善戦。
安倍晋三首相の求心力が低下すれば、参院選など来年の選挙に暗雲が漂う。
経済政策に大きな変化はないとしても、市場は早期のレームダック化など政治的なリスクを懸念しており、この先の日本株やドル/円の圧迫要因となるかもしれない。
金融市場にとって安倍首相の3選自体は、ポジティブ材料だと受け止められている。
金融緩和や財政拡張を基本とするアベノミクス政策が継続すると期待されることから、株高、円安、債券高(金利低下)方向に働く。

安倍政治の総決算として憲法改正にまい進することになったとしても、その前提として経済の安定は不可欠。金融政策や財政政策が変わるとは、見込まれていない。むしろ金融緩和政策の副作用が顕在化するなかで、財政政策はより拡張的になる可能性がある。

日経平均.N225は石破氏の善戦を受けて、一時90円安付近まで下落したものの、結局は2円高とわずかだがプラスで引けた。ドル/円JPY=もやや円高が進んだが、112円の大台を割り込むことはなかった。

<米:経済指標>
○前週分新規失業保険申請件数
20.4万件 → 20.1万件↓
○9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11.9 → 22.9↑
○8月景気先行指標総合指数(前月比)
0.6% → 0.4%↓
○8月中古住宅販売件数(年率換算件数)
534万件 → 534万件→
○8月中古住宅販売件数(前月比)
-0.7% → 0.0%↑

【2018.09.21】FX市場

ドル高/円安の112円後半!112円半ばの壁を上抜けたことで上昇に弾み

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円後半。
前日112円半ばの壁を上抜けたことで上昇に弾みがついたものの、リスクオンの環境下でドルと円が同時に売られているため、クロス円の上昇幅に比べてドル/円の上昇は限られた。とはいえ目線は上向きで113円台が視野に入ってきた。

英国のメイ首相は21日、欧州連合(EU)離脱交渉が行き詰ったとの認識を示し、EUは代替案を示す必要があると訴えた。
前日までオーストリアのザルツブルクで開かれたEU首脳会議は、メイ首相の離脱方針の主要な部分を受け入れない姿勢を表明した。
英メディアは、EU側がメイ首相の提案を粗略に扱ったと報道。メイ氏はテレビ演説で双方とも相手に不可能なことを望むべきでないとの考えを示した。
「このプロセスを通じて、EUに対しただ敬意を持って接してきた」とし、「英国も同様の扱いを期待している。このプロセスの最後に良好な関係が持てるかどうかは、そのことにかかっている」と述べた。

<米:経済指標>
○9月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
54.7 → 55.6↑
○9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
54.8 → 52.9↓
○9月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
54.7 → 53.4↓




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【先週の主な動き】

先週は引き続き米中の貿易摩擦問題が取り上げられましたが、為替にはほとんどネガティブに反応しませんでした。

17日、トランプ政権から「対中追加関税第3弾を24日に発動」「年内は10%の追加関税を発動。それを受け 中国財政省は18日、米国の追加関税を受け、従来の計画通り約600億ドル相当の米国製品に関税を課すと明らかにしています。

日本では、自民党総裁選が20日に行われました。
安倍首相が圧勝したものの、石破元幹事長が善戦したことで、やや円高気味に反応しています。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果も注目されます。

さて、日足チャートをみると、

ドル高で112円の壁を突破
直近の高値を更新し、安値、高値の更新で上昇トレンドとなっています。
しかし、米中問題も継続していることから、このままドル高が継続し続けることは、難しいでしょう。

来週はFOMCの政策金利の発表があります。
既に市場に折り込まれていれば、金利が上昇してもドル高は期待できないでしょう。

【来週の主な経済指標発表】

・9/25(火)
22:00 7月住宅価格指数(前月比)
22:00 7月ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 7月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:00 9月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・9/26(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
23:00 8月新築住宅販売件数(前月比)
23:00 8月新築住宅販売件数(年率換算件数)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30 ウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
・9/27(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
21:30 8月耐久財受注(前月比)
21:30 8月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
23:00 8月住宅販売保留指数(前月比)
29:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・9/28(金)
21:30 8月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30 8月個人所得(前月比)
21:30 8月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
22:45 9月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

09/17~09/21

・・・47pips




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