【2018.09.09】先週09/03~09/07のFX値動き
- 2018/09/09
- 為替ニュース
週初めは米奥が、レイバーデーのため休場となっています。
8月の雇用統計、非農業部門の雇用者数も注目が集まりました。
米連邦準備理事会(FRB)による利上げを裏付ける経済指標が市場の注目材料探しになりそうです。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.09.03】FX市場
前週よりややドル下落!米国はレーバーデーの3連休
前週ニューヨーク市場午後5時時点より小安い110円後半。
アジア株が軒並み安となる中、円が堅調に推移した。
ただきょうは米国とカナダが休場のため、積極的な取引は限られたという。
3日のニューヨーク外国為替市場リポートはレーバーデーのため休信します。
【2018.09.04】FX市場
ドル需要が増大!PMI、ISM製造好調による
前日東京市場の午後5時時点からドル高/円安の111円半ば。
米国とカナダの休場明けで、主要通貨の動きは緩慢。
中銀が政策金利を据え置いたオーストラリアドル の堅調さが目立った。夕刻に入ってドル/円はしっかりに転じている。
ニューヨーク外為市場では、米中通商問題を巡る緊張が高まる中、安全資産としてのドルの需要が増大し、ドルが広範な通貨に対し上昇した。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.34%高の95.464。一時は95.737と、2週間ぶりの水準に上昇した。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)のグローバル外為戦略部門責任者、マーク・チャンドラー氏は、「前週の中頃は通商問題を巡る懸念の再燃のほか、米連邦準備理事会(FRB)による利上げを裏付ける経済指標が市場の注目材料となっていた」と指摘。
この日の動きについて「こうした大きな流れの中での動きが継続している」と述べた。
米供給管理協会(ISM)が朝方発表した8月の製造業景気指数は61.3と、前月の58.1から上昇し、2004年5月以来約14年ぶりの高水準となった。チャンドラー氏は「基調的なドル高トレンドが再び見られている」と指摘した。
通商問題を巡っては、トランプ米大統領が2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を週内のパブリックコメント期間終了後に発動させる意向であると報じられているほか、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡り、前週に2国間協議での合意を持ち越した米国とカナダは5日に協議を再開する。
世界的な通商を巡る問題で輸出依存度が高い新興国が余波を受けるとの見方から新興国通貨が売られており、JPモルガンの新興国通貨指数は2017年5月以来の低水準を更新。トルコリラTRY=D3やメキシコペソなどが対ドルで下落した。
<米・経済指標>
○8月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
54.5 → 54.7↑
○7月建設支出(前月比)
-1.1% → 0.1%↑
○8月ISM製造業景況指数
58.1 → 61.3↑
【2018.09.05】FX市場
ドルはやや値下がり!ポンドが急伸し、ドル指数の上げが消える
前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円半ば。
海外市場でドルが買われた流れを引き継ぎ、一時111.71円と8月30日以来、約1週間ぶり高値を更新した。
ニューヨーク外為市場は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡って、ドイツと英国が主な要求を撤回したとのブルームバーグ報道を受け、英ポンドとユーロが上昇した。ドルは主要通貨バスケットに対してやや値下がりした。
ただ、新興国通貨が総じて軟調でドルを下支えした。
6通貨バスケットに対するドル指数は0.3%安の95.154。
ブルームバーグは関係筋の話として、英EU離脱合意に向け、ドイツ政府が細部を詰めていない将来の経済・貿易関係に関する協定を受け入れる用意があると伝えた。報道を受けポンドが急伸し、ドル指数の上げが消えた。
ドイツ側が報道内容を打ち消す姿勢を示唆し、合意無しも含めあらゆる英EU離脱のシナリオに備えていると表明、ポンドの上げ幅は幾分縮小した。
<米・経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
-1.7% → -0.1%↑
○7月貿易収支
-463億ドル → -501億ドル↓
【2018.09.06】FX市場
ドルが下げ幅を拡大!トランプ米大統領が対日貿易問題を検討可能性を
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円前半。
米国による対中追加関税のパブリックオピニオンの期限を控え、主要通貨全般に動きが鈍るなか、豪主要銀行による住宅ローン金利引き上げを手がかり、豪ドルが売られた。
ニューヨーク外為市場は、ドルが対円で下げ幅を拡大した。
トランプ米大統領が米紙ウォールストリート・ジャーナルのコラムニストに、対日貿易問題を検討する可能性を明らかにしたとのCNBCテレビ報道が重しとなった。
報道後、ドルは対円で110.51円と取引時間中の安値を付け、終盤の取引では0.75%安の110.69円。
この日はドルが対主要通貨バスケットでやや値下がりした。
7日公表の米8月雇用統計待ちとなっている。
6通貨バスケットに対するドル指数は0.13%安の95.061。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「重要な雇用統計公表を控える中、ドルがアウトパフォーマンスの後、幾分上げを返上した」と話した。
<米・経済指標>
○8月チャレンジャー人員削減数(前年比)
-4.2% → 13.7%↑
○8月ADP雇用統計(前月比)
21.9万人 → 16.3万人↓
○4-6月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比)
2.9% → 2.9%→
○前週分新規失業保険申請件数
21.3万件 → 20.3万件↓
○8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
55.2 → 54.8↓
○8月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
55.0 → 54.7↓
○8月ISM非製造業景況指数(総合)
55.7 → 58.5↑
○7月製造業新規受注(前月比)
0.7% → -0.8%↓
【2018.09.07】FX市場
ドルやや反発!8月の米雇用統計で雇用の伸びが加速
前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円後半。
日本時間の早朝(米国市場終盤)にトランプ米大統領の対日貿易不均衡を巡る発言が伝わり、ドルは一時2週間ぶり安値をつけた。
ニューヨーク外為市場は、8月の米雇用統計で雇用の伸びが加速したことを受け、ドルが幅広い通貨に対して上昇した。ただ、米中貿易摩擦への懸念は根強かった。
8月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が20万1000人増となり、前月から伸びが加速した。時間当たり平均賃金は前年比で2.9%上昇と、2009年6月以来の高い伸びを記録した。賃金の伸び加速は労働市場の引き締まりを示す。
米連邦準備理事会(FRB)が25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、今年3回目となる利上げを決める可能性が強まったとみられている。
トランプ大統領は、新たに2670億ドル相当の中国製品に対する追加関税の用意があることを明らかにした。
トランプ氏は「中国側の動き次第で、2000億ドル規模の中国製品に対する関税措置が近く発動される可能性がある」とした上で「その後、私が望めば、さらに2670億ドル相当の追加関税を急きょ発動する用意があると言っておく。
そうなれば、状況は一転するだろう」と語った。
<米・経済指標>
○8月非農業部門雇用者数変化(前月比)
15.7万人 → 20.1万人↑
○8月失業率
3.9% → 3.9%→
○8月平均時給(前月比)
0.3% → 0.4%↑
○8月平均時給(前年同月比)
2.7% → 2.9%↑
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【先週の主な動き】
先週は月初めとなり、経済指標の各発表がありました。
8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、8月ISM製造業景況指数、8月非農業部門雇用者数変化 は好調となっています。
ただ8月ADP雇用統計(前月比) は改善されず、下がっていますが、米連邦準備理事会(FRB)による利上げを裏付ける経済指標が市場の注目材料となっています。
全体的にみて、米・経済指標は好調となっていますが、貿易赤字はいまだ拡大しています。
トランプ氏は「中国側の動き次第で、2000億ドル規模の中国製品に対する関税措置が近く発動される可能性がある」として、米中の貿易問題は解決されません。
トランプ米大統領は、対日貿易問題を検討する可能性を明らかにしたとのCNBCテレビ報道があり、日米の貿易問題もあげてきています。
さて、日足チャートをみると、
徐々に上昇し大きく値を下げる展開となっています。
現在チャートはダブルトップの形をとっており、今後下げが意識され始めています。
しかし、安値更新の動きとなっているので、サポートラインを割って来なければ上昇の余地もあります。
狭いレンジ相場となっていき、今後どちらに動いていくのか注目していきます。
【来週の主な経済指標発表】
・9/10(月)
28:00 7月消費者信用残高(前月比)
・9/11(火)
23:00 7月卸売売上高(前月比)
23:00 7月卸売在庫(前月比)
・9/12(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 8月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・9/13(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
27:00 8月月次財政収支
・9/14(金)
21:30 8月小売売上高(前月比)
21:30 8月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:30 8月輸入物価指数(前月比)
21:30 8月輸出物価指数(前月比)
22:15 8月鉱工業生産(前月比)
22:15 8月設備稼働率
23:00 7月企業在庫(前月比)
23:00 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
09/03~09/07
・・・65pips
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