【2018.07.15】先週07/09~07/13のFX値動き
- 2018/07/15
- 為替ニュース
米中の貿易摩擦問題も引き続き注目すべきものですが、米企業決算が注目を集めています。
トランプ政権から2000億ドル相当の対中追加関税が発表されました。秋口にも発動する可能性があるとの懸念もあります。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.07.09】FX市場
ドル反発!英国のジョンソン外相辞任、英ポンドが下落
前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円半ば。
前週末海外市場に続き、アジア市場も株価が軒並み高となったことで、ドルと円がともに弱含みとなった。
米国と中国が6日、340億ドル相当の輸入品に対する関税を互いに発動したことを受け、ドルは雇用統計前から軟調だった。
6月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比21万3000人増と、市場予想の19万5000人増を上回った。
一方、時間当たり賃金の伸びは0.2%と、前月の0.3%からやや鈍化し、市場予想の0.3%を下回っ
た。
ニューヨーク外為市場では、英国のジョンソン外相がデービス欧州連合(EU)離脱担当相に続き辞任したことで、英ポンドが下落した。
ジョンソン外相は9日、EU離脱案を巡りメイ首相が目指す柔軟路線に反対して辞任した。
前日にはデービスEU離脱担当相が同様の理由で辞任したばかり。
強硬派2閣僚の相次ぐ辞任により、ブレグジット(英国のEU離脱)の行方を巡る混迷は一段と深まった。
こうした中、英ポンドは対ドルで一時1.3%安の1.319ドルまで下落。ただその後、保守党のブランドン・ルイス幹事長がメイ首相に対する不信任投票は想定されていないと述べたと伝わったことで、ポンド相場は下げ幅を縮小した。
英ポンドの下落を反映し、主要6通貨に対するドル指数は0.5%高の94.206まで上昇。ドルは対ユーロでも1.173ドルに上昇した。
アナリストはドルの上昇はポンドの動きを反映したものと指摘。ドイツ銀行の世界外為戦略部門責任者、アラン・ラスキン氏は「英ポンドの影響が大きかった。ユーロ/ドルの動きと、ポンド下落を時間を追って見てみると、ほぼ同時に進行していたことが分かる」と述べた。
コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、6日の措置は「特段驚くべきことではなかった。
中国の対応は抑制されたもので、その結果、市場における全般的なリスク心理は改善した」と指摘。中国人民元はオフショア市場で1ドル=6.614元と0.5%を超えて上昇した。
<米・経済指標>
○5月消費者信用残高(前月比)
93億ドル → 246億ドル↑
【2018.07.10】FX市場
ドル一時111円高値!英ポンドが下落したことでドル高
前日ニューヨーク市場の午後5時時点から上昇し、111円前半。
一時111.20円まで上昇し、5月21日以来1カ月半ぶりの高値をつけた。前日海外に続きアジア市場も各国株価の底堅さが目立ち、円が全般に弱含みとなった。
英国のジョンソン外相がデービス欧州連合(EU)離脱担当相に続き辞任したことで、英ポンドが下落した。
ジョンソン外相は9日、EU離脱案を巡りメイ首相が目指す柔軟路線に反対して辞任した。
前日にはデービスEU離脱担当相が同様の理由で辞任したばかり。強硬派2閣僚の相次ぐ辞任により、ブレグジット(英国のEU離脱)の行方を巡る混迷は一段と深まった。
こうした中、英ポンドは対ドルで一時1.3%安の1.319ドルまで下落。ただその後、保守党のブランドン・ルイス幹事長がメイ首相に対する不信任投票は想定されていないと述べたと伝わったことで、ポンド相場は下げ幅を縮小した。
英ポンドの下落を反映し、主要6通貨に対するドル指数は0.5%高の94.206まで上昇。ドルは対ユーロでも1.173ドルに上昇した。 アナリストはドルの上昇はポンドの動きを反映したものと指摘。ドイツ銀行の世界外為戦略部門責任者、アラン・ラスキン氏は「英ポンドの影響が大きかった。ユーロ/ドルの動きと、ポンド下落を時間を追って見てみると、ほぼ同時に進行していたことが分かる」と述べた。
他の安全通貨も恩恵を受け、スイスフランも対ポンドで上昇した。
米中は前週6日、相互に関税措置を発動させたが、この日の取引では貿易を巡る緊張の高まりはあまり大きく意識されなかった。
【2018.07.11】FX市場
ドル高112円台!2018年の米・企業収益は上向き
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円ちょうど。
日本時間早朝、米国が中国製品に追加関税を適用する方針を示したことを受けて、一時円が買われた。
ニューヨーク外為市場では、通商を巡る懸念よりも、好調だった6月の米卸売物価指数が注目されドルが上昇し、対円で1月以来初めて112円台に乗せた。
ドル/円は一時1.3%高の112.17円まで上昇。112円台は1月10日以来初めてとなる。
BKアセット・マネジメントの外為戦略部門責任者、ボリス・ショロスバーグ氏は、ドルの112円台乗せは「貿易戦争にもかかわらず、市場ではドルに対して強気な見方が出ていることを示している」と指摘。
米中間の貿易を巡る緊張が高まっているものの、XEの外為部門責任者、マイケル・ディアス氏は「貿易戦争は実際には起こらないと思いながら状況の推移を見守っている投資家が多いとみられる」としている。
主要6通貨に対するドル指数は一時0.7%高の94.77まで上昇した。
この日の取引で大きく下げたのが人民元。オフショア取引で11カ月ぶり安値に向け下落した。豪ドルも一時1.2%下落した。
米労働省発表の6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.3%上昇。前年比では3.4%上昇と、2011年11月以来の大幅な伸びとなった。
物価圧力が安定的に上昇していることが確認され、連邦準備理事会(FRB)は年内はあと2回の利上げを実施する可能性がある。
マッコーリーグループの国際金利・為替ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「貿易摩擦を巡る懸念が根強い一方で、2018年の企業収益は上向きが予想されており、これが底堅いリスク選好につながっている」と指摘した。
<米・経済指標>
○MBA住宅ローン申請指数(前週比)
-0.5% → 2.5%↑
○6月卸売物価指数(PPI)(前月比)
0.5% → 0.3%↓
○6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
3.1% → 3.4%↑
○6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
0.3% 0→ 0.3%→
○6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
2.4% → 2.8%↑
○5月卸売売上高(前月比)
0.8% → 2.5%↑
○5月卸売在庫(前月比)
0.5% → 0.6%↑
【2018.07.12】FX市場
さらにドル高!米・消費者物価指数(CPI)上向き
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の111円前半。
前日からのユーロ高/ドル安地合いが続く中、ドル/円は上値の重さが意識された。
米長期金利は2.54%台で足踏み状態となった。市場の関心はきょう発表予定の12月の米消費者物価指数(CPI)に注がれている。
<米・経済指標>
○前週分新規失業保険申請件数
23.1万件 → 21.4万件↓
○6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
0.2% → 0.1%↓
○6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
2.8% → 2.9%↑
○6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
0.2% → 0.2%→
○6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
2.2% → 2.3%↑
○6月月次財政収支
-1468億ドル → -749億ドル↑
【2018.07.13】FX市場
ドル高一服!3連休を控えた調整売りも
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円後半。
ここ数日間続くドル買いの流れや株価の大幅高が背景。ただ、午後には3連休を控えた調整売りも流入し、ドル買いは一服した。
ドルは対円で引き続き6カ月ぶり高値で推移。また、対スイスフランでは2カ月ぶり高水準となっている。堅調なインフレ指標のほか、ドルが貿易戦争の恩恵を受けるとの市場の見方が下支えした。
ドルは対円で7日続伸し、前日には心理的節目となる112円を1月10日以来初めて突破。この日は112.62円まで上げ、6カ月ぶり高値を新たに更新した。
終盤のニューヨーク外為市場で、ドルは対円で引き続き6カ月ぶり高値で推移。また、対スイスフランでは2カ月ぶり高水準となっている。堅調なインフレ指標のほか、ドルが貿易戦争の恩恵を受けるとの市場の見方が下支えした。
円JPY=とスイスフランCHF=は安全資産の投資先として選好されるが、米中の貿易摩擦が激化する中、過去1週間は対ドルで弱含んでいる。ドルが貿易を巡る相場変動にも持ちこたえると投資家がみていることが示されている。
テンパス・コンサルティングの外為トレーダー、フアン・ペレス氏は、これについて「米ドルは安全資産としてより大きな役割を果たしている」と指摘した。
ドルは対円で7日続伸し、前日には心理的節目となる112円を1月10日以来初めて突破。この日は112.62円まで上げ、6カ月ぶり高値を新たに更新した。
<米・経済指標>
○6月輸入物価指数(前月比)
0.6% → -0.4%↓
○6月輸出物価指数(前月比)
0.6% → 0.3%↓
○7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
98.2 → 97.1↑
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【先週の主な動き】
先週は、トランプ政権で2000億ドル相当の対中追加関税を発表する懸念材料もありましたが、米国企業決算報告が、好調だったことを受けて、ドルは上昇しています。
通商を巡る懸念よりも、好調だった6月の米卸売物価指数が注目されドルが上昇し、対円で1月以来初めて112円台で先週は、取引を終えています。
英国のジョンソン外相がEU離脱担当相に続き辞任したことで英ポンドは下落、ドル高の要因にもなっています。
さて、日足チャートをみると、
長期のレジスタンスラインを上抜けて、111円を超えて一気に112円台に突入しています。
米企業業績が好調だったことがけん引となって、貿易摩擦問題がくすぶっている中で、ドル高に推移しています。
直近では、高値をなかなか超えられていなかったが、下値が上昇していていたので、一気に上抜けしたことになります。下目線だった投資家も多かったのではないしょうか。
111円を超えた辺りで、失速する懸念もありましたが、それ以上に112円台まで上昇。
一気に上昇した分来週は、やや調整下落が発生する可能性もあります。
下値の確認をしてから押し目買いが有効と思われます。
【来週の主な経済指標発表】
・7/16(月)
21:30 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 6月小売売上高(前月比)
21:30 6月小売売上高(除自動車)(前月比)
23:00 5月企業在庫(前月比)
・7/17(火)
22:15 6月鉱工業生産(前月比)
22:15 6月設備稼働率
23:00 7月NAHB住宅市場指数
23:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
29:00 5月対米証券投資(短期債除く)
・7/18(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 6月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 6月住宅着工件数(前月比)
21:30 6月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 6月建設許可件数(前月比)
23:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・7/19(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 6月景気先行指標総合指数(前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
07/09~07/13
・・・75pips
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