【2018.07.08】先週07/02~07/06のFX値動き
- 2018/07/08
- 為替ニュース
先週は、前週と同じく米国の高い関税に関して、世界的な貿易戦争が激化しつつあります。
より一層政治的不安が高まったいる状況です。
先週4日は、米国が独立記念日となっています。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
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【2018.07.02】FX市場
ドル1か月ぶり高値!貿易を巡る緊張や欧州の政治動向後退
前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円後半。
一時111.07円と5月22日以来1カ月半ぶりの高値をつけたが、午後にアジア各国株価が値を崩すと、110円台へ値を戻した。
ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。世界的な貿易摩擦の激化や欧州の政治動向を背景にドルを買う動きが広がった。
貿易摩擦を巡っては、米国による対中制裁関税第1弾(340億ドル規模)の発動を今週6日に控え警戒感が強まっている。
こうした中、ドイツ連立政権の一角を占めるキリスト教社会同盟(CSU)党首のゼーホーファー内相は党首と内相を辞任する意向を表明し、政治不安も高まっている。
キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の市場エコノミスト、オリバー・ジョーンズ氏は「貿易を巡る緊張や欧州の政治動向を受け投資家のリスク選好が後退した」とした上で「先行きの米金融政策を考慮すると、本格的な貿易戦争が回避されたとしても、今年は
国債利回りの上昇がドル相場の支援材料になるだろう」と述べた。
経済指標では、6月のISM製造業景気指数が上昇したほか、5月の建設支出も増加した。指標はドルの下支えとなった。
前週のIMM通貨先物の取り組みは、ドルの買い越しが2週連続で拡大する一方、ユーロの買い越しは縮小し、約2カ月ぶりの低水準となった。
<米・経済指標>
〇6月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
54.6 → 55.4↑
〇5月建設支出(前月比)
1.8% → 0.4%↓
〇6月ISM製造業景況指数
58.7 → 60.↑
【2018.07.03】FX市場
わずかにドル高から下落!独立記念日の祝日を控え利益確定売り
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の110円後半。
午後、日経平均が下げ幅を縮小し、上海総合株価指数がプラス転換するとリスク選好的に円売りの流れとなった。
ニューヨーク外為市場ではドルが下落。独立記念日の祝日を控え、最近の上昇を受けた利益確定売りが膨らんだ。この日は貿易摩擦への懸念が一服。
リスク選好度が高まり、資金がユーロや豪ドルなどの通貨にシフトする動きとなった。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が外為市場の最近の変動を注視しているとし、人民元を安定的かつ妥当とされる水準に維持することを目指すと発言したことも、市場心理の改善に寄与した。
スコシア銀の首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「センチメント改善はリスク選好度押し上げに幾分寄与したが、4日の米祝日と6日の米中関税発動を控え、為替市場では様子見気分が強かった」と述べた。
中国の動向に左右されやすい豪ドルは0.5%高の0.7376米ドル。
過去10営業日下落していた人民元相場も、人民銀行総裁の発言を追い風に反発した。
市場では、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ回数を巡る手掛かりを得ようと、週内に発表される6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、6月の米雇用統計に注目が集まる。
<米・経済指標>
〇5月製造業新規受注(前月比)
-0.8% → 0.4%↑
【2018.07.04】FX市場
ドル小幅安!独立記念日で米国市場が休場のため閑散
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の110円半ば。
きょうは独立記念日で米国市場が休場のため、全般に取引は閑散。ドル/円も薄商いで方向感が出にくかったが、上値の重さは意識されていた。
4日のニューヨーク外国為替市場リポートは独立記念日のため休信します。
欧州外為市場では、経済指標を受けユーロがやや軟化した。
ただ米市場が独立記念日の祝日で休場となっていることに加え、米国による対中関税措置の発動が6日に迫り警戒感が高まるなか、商いは薄かった。
人民元は一時0.9%上昇。ただ他の主要通貨はレンジ取引に終始した。市場関係者は、米中貿易戦争がどこに向かっているのか、欧州がどの程度巻き込まれるのか、より明確になるまで取引は手控えられると予想。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.1647ドル。IHSマークイット発表の6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.9と、5月の54.1から上昇。
これを受け、欧州中央銀行(ECB)は引き締めを継続する公算が大きいとの見方が出ている。
主要6通貨に対するドル指数は94.600に低下。ただ約11カ月ぶりの高水準近辺で推移している。
人民元はオフショア市場で一時1ドル=6.6140元まで上昇。その後は上げ幅をやや縮小した。人民元は前日、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が、中国外為市場の最近の変動は主にドル高や外部の不透明要因によるものとの認識を示すなどしたことを受け、前日の取引で反発していた。
米国では5日に連邦準備理事会(FRB)が6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表、6日には6月の雇用統計が発表される。
市場関係者はこうした予定を踏まえ、週内はレンジ内の取引が続くとの見方を示している。
<米・経済指標>
〇5月製造業新規受注(前月比)
-0.8% → 0.4%↑
【2018.07.05】FX市場
ドル高110円半ば!6月の米非製造業総合指数が予想を上回った
前日東京市場の午後5時時点に比べてドル高/円安の110円半ば。
午後3時前にユーロが突然上昇した以外は、米国の休場明けで方向感に乏しく、全般小動きだった。
ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで一時3週間ぶり安値を付けた。
同日発表されたドイツ鉱工業受注指数が堅調で、ユーロへの追い風となる一方、6月の米ADP民間雇用者数は予想を下回る伸びにとどまりドルを圧迫した。米中が6日発動する追加関税を巡る懸念もくすぶっている。
テンパス・コンサルティングのディレクター・オブ・マーケッツ、ジョン・ドイル氏は、この日は第3・四半期の開始に伴い利益確定売りやポジション再調整の動きが出たとも指摘した。
午後に入り、米連邦準備理事会(FRB)が6月12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表したことを受けて、ドルは下げ足を加速する場面もあった。
議事要旨からは、米経済が近く景気後退(リセッション)に陥る可能性があるかどうかが討議されたほか、力強さを見せている経済が通商問題を巡る世界的な緊張の高まりで影響を受ける可能性があるとの懸念が示されていたことが分かった。
市場では6日に発表される6月の米雇用統計に注目が集まっている。
この日発表された6月のADP全米雇用報告では、民間部門雇用者数は17万7000人増加した。ただ増加数は予想の19万人に届かなかった。
その他の米指標では、6月30日までの週の米新規失業保険申請件数が予想外に増加し、ドルを圧迫。
ただ、その後発表された6月の米非製造業総合指数(NMI)が予想を上回ったことで、ドルは下げ幅を縮小する展開となった。
<米・経済指標>
〇6月チャレンジャー人員削減数(前年比)
-4.8% → 19.6%↑
〇6月ADP雇用統計(前月比)
17.8万人 → 17.7万人↓
〇前週分新規失業保険申請件数
22.7万件 → 23.1万件↑
〇6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
56.5 → 56.5→
〇6月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
56.0 → 56.2↑
〇6月ISM非製造業景況指数(総合)
58.6 → 59.1↑
〇米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
【2018.07.06】FX市場
ドル軟調!米中、関税を互いに発動したことを受けて
前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円半ば。
日本時間の午後に米国が340億ドル相当の中国製品に対する追加関税を予定通り発動したが、株高が進んだこともあり、ドル/円に大きな下押しはなくむしろ買い進まれる展開となった。
ニューヨーク外為市場では主要6通貨に対するドル指数.DXYが下落し3週間ぶりの安値を付けた。
この日発表された米雇用統計で賃金の伸びが緩やかだったことなどから、市場が織り込む年内の利上げ確率がやや後退した。
米国と中国が6日、340億ドル相当の輸入品に対する関税を互いに発動したことを受け、ドルは雇用統計前から軟調だった。
6月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比21万3000人増と、市場予想の19万5000人増を上回った。一方、時間当たり賃金の伸びは0.2%と、前月の0.3%からやや鈍化し、市場予想の0.3%を下回った。
<米・経済指標>
〇5月貿易収支 -462億ドル (-461億ドル)
-437億ドル → -431億ドル↑
〇6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22.3万人 → 21.3万人↓
〇6月失業率
3.8% → 4.0%↑
〇6月平均時給(前月比)
0.3% → 0.2%↓
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【先週の主な動き】
先週は、引き続き貿易摩擦に関しての話題に終始した一週間となりました。
また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表しています。
7/4は、米国の独立記念日ため、閑散とした取引となっています。
連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、6月に金利を0.25%引き上げたばかりで、議事要旨によると、緩やかな利上げを継続すれば「来年ごろ」にその水準に到達すると予想。2019年から20年に利上げを打ち切るのが適切と判断。
FRBが利上げ打ち切りの時期に言及したのは初めてです。
先週末に、米国が中国製品に対して340億ドルもの追加関税を発動しました。
これを受けて中国は、米製品に対する報復関税を発動しています。
これにより大量の米国産大豆を積んた貨物船が中国北部に向かって急行していたが、輸入関税が課される前に到着するという時間に間に合わなかったという、現実もあるようです。
いよいよ貿易摩擦戦争が現実になりつつあります。
過去にいくつかの戦争も、国同士の行き違いや利害関係対立で行っています。
今回の措置も戦争にまで、発展しないことを祈ります。
さて、日足チャートをみると、
米国の独立記念日を挟み、閑散とした相場展開となっています。
3回高値をトライしていますが、111円の壁に阻まれ失速しています。しかし大きく下げることもなく、横ばい状態が続いている状況です。
ここで米中の貿易摩擦が発動されましたので、来週より下げてくる可能性もあります。
下げ幅がどの程度なのか見極めることになります。
下げ幅が小さいと、今度は逆に111円を突破して上昇していくことも考えられます。
【来週の主な経済指標発表】
・7/9(月)
28:00 アメリカ 5月消費者信用残高(前月比)
・7/11(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 6月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
23:00 5月卸売売上高(前月比)
23:00 5月卸売在庫(前月比)
・7/12(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
27:00 6月月次財政収支
・7/13(金)
21:30 6月輸入物価指数(前月比)
21:30 6月輸出物価指数(前月比)
23:00 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
07/02~07/06
・・・45pips
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