【2018.07.01】先週06/25~06/29のFX値動き

先週は、引き続き中国、欧州で対米貿易戦争の様相を呈して、ドルの動きはどうなっていったのでしょう。引き続き注視していくことになります。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.06.25】FX市場

ドルやや軟化!対米貿易摩擦激化懸念から

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円半ば。
米中貿易戦争への懸念から日経平均が軟調に推移。全般的に円買いが強まった。

ニューヨーク外為市場は、米国と他国の貿易摩擦激化への懸念がリスク選好の重しとなる中、ドルが対円で一時2週間ぶり安値を更新した。

ドル/円は0.44%安の109.48円。一時、2週間ぶり安値となる109.38円を記録した。

米財務省は、中国資本が25%以上を占める企業に対し、「産業上重要な技術」を保有する米国企業の買収を禁じる規則を策定している。政府当局者が24日、明らかにした。

ムニューシン米財務長官は、財務省が導入を計画している米ハイテク企業への投資制限について、中国だけに限定した措置ではなく、「米国の技術を盗用しようとする全ての国」が対象になると言明した。

貿易問題を巡る緊張が高まり、世界株式市場を圧迫した。

市場関係者の1人は「新しい1週間が始まったが、トランプ米大統領が中国や欧州連合(EU)に対し通商問題で脅しを強め、リスク選好の重しとなり続けており、(前週までと)同じ懸念が根強い」と話す。

<米・経済指標>
〇(米) 5月新築住宅販売件数
66.2万件 → 68.9万件↑
〇(米) 5月新築住宅販売件数 (前月比)
-1.5% → +6.7↑

【2018.06.26】FX市場

ドル反発!米国と他国の貿易摩擦激化への懸念

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の109円後半。
午後は安値圏で小動きが続いた後、日経平均の上げに連れ高となった。引き継き米中貿易摩擦に対する緊張感は高く、取引を手掛けづらいという。

米国と他国の貿易摩擦激化への懸念がリスク選好の重しとなる中、ドルが対円で一時2週間ぶり安値を更新した。

ドル/円は0.44%安の109.48円。一時、2週間ぶり安値となる109.38円を記録した。

中国人民銀行(中央銀行)が、市中銀行の預金準備率引き下げを公表したことを受け、人民元はオンショア取引を6カ月ぶり安値で終えた。

トランプ政権の投資規制報道を受け、米ハイテク株を中心に急落しました。NYダウは328ドル安(-1.33%)、ナスダックは160ポイント安(-2.09%)。

<米・経済指標>
〇(米) 4月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
+6.79% → +6.56%↓
〇(米) 6月リッチモンド連銀製造業指数
16 → 20↑
〇(米) 6月消費者信頼感指数
128.0 → 126.4↓

【2018.06.27】FX市場

ややドル高!米ハイテク技術審査を強化

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円後半。
午前の取引では輸出企業の売りでドル安が進んだが、午後には小幅に反発した。
ただ110.21円の200日移動平均線は越えられず、閉塞感が広がった。夕刻に入ると、再びじり安の展開となっている。

ニューヨーク外為市場は、ドルが安全資産とされる円やスイスフランなど大半の通貨に対して急伸した。
中国勢の投資を巡るトランプ政権の姿勢が軟化したと受け止められた。

ドルは対円で0.15%高の110.21円、スイスフランに対して0.64%上昇した。

ウェルズ・ファーゴ証券の通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「姿勢がやや軟化する前は円が高めだった。ニュースを受け円が弱含んだ」と指摘する。

トランプ大統領は中国企業による米ハイテク技術獲得への対応で、中国に特化した制限を課すのでなく、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化する方針を表明した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマール・エジナー氏は「対中通商問題対応の主要部分が既存の省庁間組織を通じて行われることで、トランプ氏の『わが道を行く』路線への懸念が和らぐだろう」と予想する。

<米・経済指標>
〇(米) 5月耐久財受注 (前月比)
-1.6% → -0.6%↑
〇(米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
+0.9% → -0.3%↓
〇(米) 5月卸売在庫 (前月比)
+0.1% → +0.5%↑
〇(米) 5月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
-1.3% → -0.5%↑

【2018.06.28】FX市場

ドル高110円前半!トランプ政権の姿勢が軟化

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小幅ドル高の110円前半。
午前は輸出企業のドル売り/円買いで下押しする場面があったが、午後は株価の下げ幅縮小とプラス転換に歩調を合わせて午前の下げ分を取り戻した。

ドルが安全資産とされる円やスイスフランなど大半の通貨に対して急伸した。中国勢の投資を巡るトランプ政権の姿勢が軟化したと受け止められた。

<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
21.8万件 → 22.7万件↑
〇(米) 1-3月期GDP・確報 (前期比年率)
+2.2% → +2.0%↓
〇(米) 1-3月期個人消費・確報 (前期比年率)
+1.0% → +0.9%↓
〇(米) 1-3月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率)
+1.9% → +2.2%↑
〇(米) 1-3月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率)
+2.3% → +2.3→

【2018.06.29】FX市場

ドル高!首脳会談、移民・難民問題対策合意でリスク先行

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の110円後半。
欧州連合(EU)首脳会議で協議されていた移民・難民問題対策が合意したと伝わり、ユーロが急伸。
リスク選好的に円売りの流れとなり、ドル/円も上昇した。ただ、夕刻に入るとユーロが利益確定の売りで上値が重くなり、ドル/円も上げ一服となっている。

欧州連合(EU)首脳らが難民・移民問題を巡って合意、ドイツのメルケル首相への圧力が和らいだと受け止められ、ドルが対ユーロで3営業日ぶり安値を付けた。

ただ四半期ベースで見ると、ドルは6四半期で最高のパフォーマンスを記録する勢いだ。

EU首脳会議は、難民・移民申請を取り扱う共同の審査機関を域内に設置することや、域内での難民・移民の移動を制限することなどで合意した。
ドイツの連立政権は崩壊の可能性も取り沙汰されていたが、合意で回避した格好だ。

ユーロは対ドルで0.83%高の1.1663ドル。

主要6通貨に対するドル指数は0.76%安の94.663。

メキシコ大統領選を控える中、ペソは対ドルで1カ月ぶり高値を付けた。

人民元は月間で過去最大の下げとなった。対米貿易摩擦が中国経済に与える影響に懸念が広がった。

<米・経済指標>
〇(米) 5月コアPCEデフレーター (前月比)
+0.2% → +0.2%→
〇(米) 5月コアPCEデフレーター (前年比)
+1.8% → +2.0%↑
〇(米) 5月個人所得 (前月比)
+0.3% → +0.4%↑
〇(米) 5月個人消費支出 (前月比)
+0.6% → +0.2%↓
〇(米) 6月シカゴ購買部協会景気指数
62.7 → 64.1↑
〇(米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
99.3 → 98.2↓




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【先週の主な動き】

先週は、引き続き米国と他国との貿易摩擦懸念が話題となっています。

米財務省は、「産業上重要な技術」保有する米国企業の買収を禁じる措置を策定していると報道があり、米国と中国の懸念が一段と高まりそうです。

それに対して中国は、人民元の対ドルで安値を記録し、ドル高で対抗しているようです。
中国側は、米関税の影響を和らげるため中国側が一段の元安を容認しています。

この貿易摩擦問題は、米国の中間選挙まで続くものと思われます。

欧州連合(EU)首脳会議で移民・難民問題対策が合意されたと報道がありました。

金融政策でFOMCは金利引き上げに対して、成果を発揮していますが、欧州(ECB)や日本では金融政策に成果が出ていないのが現状です。

そもそも日本の金融政策は、インフレに対する金融政策が基本で、デフレに対する対策はできないことが証明されています。

物価上昇(インフレ)に対して、金融引き締めを行ってインフレを抑制します。
デフレに対処するため、今回日銀が300兆円超もの国債を買い取り、金融緩和を行っても物価は上昇していません。
これは、デフレに対する対策ができないのが現状と言われています。

金融政策だでは、限界があるということになり、今度は政府がもっと考えていかなければ、デフレ脱却はできないものと思われます。

さて、日足チャートをみると、

先週は、米国と他国との貿易摩擦問題に反して、ドル高の一週間となりました。
他国が貿易摩擦対策として、ドル高誘導措置を容認していることが考えられます。

ここで、200日移動平均で反発しているので、このポイントがサポートしていると判断されます。
しかし、直近高値を3回トライしようしています。
この高値を超えていかなければ、今度は逆に大きく下げてくることが予想されます。

上には中期の強いレジスタンスラインが存在しています。このポイントで下落する可能性もありますので、注意が必要です。

【来週の主な経済指標発表】

・7/2
23:00 (米) 6月ISM製造業景況指数
23:00 (米) 5月建設支出 (前月比)
・7/3
23:00 (米) 5月製造業受注指数 (前月比)
・7/4
20:30 (米) 6月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)
21:15 (米) 6月ADP全国雇用者数
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
23:00 (米) 6月ISM非製造業景況指数
27:00 (米) FOMC議事録(6月12・13日分)
・7/6
21:30 (米) 6月非農業部門雇用者数
21:30 (米) 6月失業率
21:30 (米) 6月平均時給 (前月比)
21:30 (米) 5月貿易収支

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/25~06/29

・・・71pips




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