【2018.06.24】先週06/18~06/22のFX値動き

先週は、FOMCが金利上昇した結果後の一週間となっています。
トランプ米大統領の関税引き上げ問題で、貿易摩擦の懸念が高まっています。そん中でロシアで開催されているFIFAワールドカップが行われています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.06.18】FX市場

ドル高値からやや下落!大阪北部で発生した地震の影響で円買い

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の110円半ば。
米中貿易摩擦への懸念に加え、大阪北部で発生した地震の影響を警戒するかたちで円が買われた。
ニューヨーク外為市場では、世界的な貿易戦争への不安が広がったことで、安全資産とされる円やスイスフランが買われた。
ドイツ連立政権内の対立や、欧州中央銀行(ECB)が来年にかけて金利を据え置くとの見方を背景に、ユーロの上値は引き続き重かった。

この日は落ち着いた相場で、一部の安全資産需要のほか、労働市場の引き締まりやインフレ上昇に伴う米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測などがドルを下支えした。

米中貿易摩擦を受け、人民元は1ドル=6.4600元と、オフショア市場で5カ月ぶりの安値を付けた。

トランプ米大統領は15日、中国からの総額500億ドルに上る知的財産権およびハイテクに関連する製品に対し25%の輸入関税をかけると明らかにした。これに対し中国も同規模の対抗措置を導入すると発表した。

<米・経済指標>
〇(米) 6月NAHB住宅市場指数
70 → 68↓

【2018.06.19】FX市場

ドル全面安109円まで下落!米中貿易戦争への懸念強まる

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円後半。
米中貿易戦争への懸念が強まり、アジア株が全面安となる中で円が急伸、全面高となった。

ニューヨーク外為市場でドルや円が上昇。通商問題を巡り米中の対立が一段と深まる中、リスク回避の動きが広がった。

トランプ米大統領は18日、2000億ドル規模の中国製品に対し、10%の追加関税を課すと警告した。

これに対し中国商務省は19日、米国が中国製品に対する追加的な関税リストを公表する場合、中国は「断固として反撃する」とし、「質的かつ量的な」措置を講じると表明した。

人民元はオフショア市場でドルに対し一時6.4948元と5カ月ぶりの安値を付けた。その後は6.4800元近辺で推移。貿易摩擦を巡る懸念が強まる中、株価も世界的に値下がりした。

コモンウエルスFX(ワシントン)の首席市場ストラテジスト、オマー・エジナー氏は「高リスク・高利回り通貨と比較してドルや円に対する選好が強まった」と述た。

主要6通貨に対するドル指数は一時95.296と昨年7月以来の高値を付けた。

世界的な株安が再び進んでいるが、前回リスクオフが強まった2月とは様相が異なる。
当時は景気の過熱を警戒して金利が上昇し、株安要因となったが、今回は金利が低下するなかでの株安だ。投資家が懸念するのは貿易戦争であり、業績悪化懸念の浮上による株安は、2月より深刻かもしれない。

世界的に長期金利が低下している。米連邦準備理事会(FRB)が13日に今年2度目の利上げを決めた後も、10年物米国債US10YT=RRはじりじりと低下。ドイツなど欧州の長期金利も、ここのところ低下が目立ってきた。

2月に世界で同時株安が起きたときは、世界的に金利が上昇していた。減税効果が期待できる米国経済がけん引する形で、賃金が上昇、インフレが進むとの期待があった。

景気過熱への警戒感が高まるなか金利が上昇、金融緩和相場の逆回転を引き起こした。

今回、金利は低下している。その面では2月よりも状況は悪くない。
しかし、足元の金利低下の要因は貿易戦争であり、企業業績の悪化懸念だ。「その意味で株式市場の状況は、2月よりも悪いかもしれない」(国内投信)という。

<米・経済指標>
〇(米) 5月住宅着工件数
128.7万件 → 135.0万件↑
〇(米) 5月建設許可件数
135.2万件 → 130.1万↓

【2018.06.20】FX市場

ドルやや上昇!米金利の上昇などで

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。
午後は日経平均の上げ幅拡大や米金利の上昇などを眺めてじりじり値を上げた。

ニューヨーク外為市場ではドル指数が約11カ月ぶりの高水準に上昇した。
米国が中国に対し新たな関税措置を導入するのではないかとの懸念の中、ドルは円とスイスフランと共に下値が堅い展開となっている。

中国人民銀行は、この日の基準値(中間値)を1ドル=6.4586元に設定。
1月12日以来の元安水準となり、前営業日基準値(6.4235元)に対しては351ポイント(0.54%)の元安水準となるが、トレーダーやアナリストによると、基準値は市場予想よりかなりの元高で、地合いの安定と元の一段安阻止を狙ったことは明確だったとの見方が出ている。

トランプ米大統領が2000億ドル規模の中国製品に対し10%の追加関税を課すと警告したことを受け、前日の取引ではオフショア人民元は6.4948元と、5カ月ぶりの低水準を付けていた。

この日は米国のロス商務長官がトランプ大統領は中国による貿易障壁の引き下げ、および米国の知的財産権の保全を望んでいるが、米国が圧力を高めない限り中国は行動を起こさないと考えているとし、米政府が中国に対する圧力を増大させる可能性があることを示唆。

欧州中央銀行(ECB)がポルトガルのシントラで開いている年次フォーラムでは、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、ドラギECB総裁、黒田東彦日銀総裁らが、激化の様相を見せる貿易戦争が景況感の重しとなりつつあり、経済見通しの下方修正を迫られる可能性もあるとの懸念を示した。

<米・経済指標>
〇(米) 1-3月期経常収支
-1282億USD → -1241億USD↑
〇(米) 5月中古住宅販売件数
546万件 → 543万件↓
〇(米) 5月中古住宅販売件数 (前月比)
-2.5% → -0.4%↑

【2018.06.21】FX市場

ドル反落109円台!利益確定売りで11カ月ぶり高値から下落

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円半ば。
米中貿易摩擦への懸念は残るものの、過度なリスク回避ムードは緩和している。株価の堅調推移や米金利の上昇などを支えに上昇した。

ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して反落。
利益確定売りで11カ月ぶり高値から下落した。英ポンドは、イングランド銀行(中銀)のチーフエコノミストが利上げを支持したことで、7カ月ぶり安値水準から上昇した。

米フィラデルフィア地区連銀がこの日発表した6月の連銀業況指数は19.9と、前月の34.4から低下し、約1年半ぶりの低水準となった。
これを受け米経済への懸念が高まり、一部で利益確定の売りが出た。

ポンドは約0.7%高の1.3257ドル。英中銀はこの日の金融政策委員会(MPC)で政策金利維持を決めたが、チーフエコノミストのアンディ・ハルデーン委員が予想外に利上げ支持に回った。

<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
21.8万件 → 21.8万件→
〇(米) 6月フィラデルフィア連銀製造業指数
34.4 → 19.9↓
〇(米) 4月住宅価格指数 (前月比)
+0.1% → +0.1%→

【2018.06.22】FX市場

ドル横ばい!海外で強まったドル売りの流れは一服

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。
前日海外で強まったドル売りの流れは一服。日中の主要通貨は小動きだった。夕刻に入り、ドル/円はやや上値を切り上げている。

ユーロが急伸した。域内経済指標の改善や、イタリア政界の有力者がユーロ残留方針を示したことが追い風となった。

ユーロ/ドルは週間で0.5%近く上昇した。欧州中央銀行(ECB)が来夏にかけ金利を据え置く方針を示唆したと受け止められ、前週は1.35%下落していた。

ユーロ高や資源国・新興国通貨の反発がドルを圧迫し、ドルは週間で下落した。

イタリアの極右政党「同盟」の有力議員で、下院予算委員長のクラウディオ・ボルギ氏はコリエレ・デラ・セラ紙のインタビューで、「(政府は)ユーロ離脱を望んでいない」と強調した。

ユーロ圏各国の財務相がギリシャに対する債務軽減策や新規融資で合意したことも、ユーロを下支えした。




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【先週の主な動き】

先週初め6/18の朝に、震度6弱の地震が大阪府北部で発生し、死傷者が多数起こりました。その被害により亡くなった方もいます。

そんな中で、電気・水道などのライフラインは早くから復旧がみられましたが、ガスについては、いまだ点検するところも多いようです。

先々週、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げした後の、一週間となっています。
一言でいうと、上値が重い展開となっています。
その理由としては、トランプ米大統領の各国に高い関税措置を導入する懸念から、ドルは上値を重くしています。

特に米国は中国に対して新たな関税装置を導入するのではないかとの懸念から、貿易摩擦問題が深刻化しつつあります。

トランプ米大統領は、企業家として成功した人ですが、政策については全くのド素人と言わざるおえません。「アメリカン・ファースト」は、いくら選挙公約だからと言って、自国も他国も苦しめる政策は、何の意味もありません。

地震国日本において耐震が騒がれている中、小学校のプールの壁が地震により倒壊し、小学生が犠牲になってしまった事件もありました。
家や小学校の建物については、耐震強化が施されてきましたが、昔ながらの周辺の壁などは盲点なってしまい、対策が遅れてしまったことが原因となっています。

さて、日足チャートをみると、

200日移動平均線を超えてから上値が重く、移動平均線をサポートしている展開となっています。

直近高値(111円前半)を超えることことができず、また下値を下げてくることもなく200日移動平均線で停滞しています。
この辺は動きづらい傾向にあり、動くと一気に上昇または下降していくので注意するポイントなっています。

【来週の主な経済指標発表】

・6/18
23:00 (米) 6月NAHB住宅市場指数
・6/19
21:30 (米) 5月住宅着工件数
21:30 (米) 5月建設許可件数
・6/20
21:30 (米) 1-3月期経常収支
23:00 (米) 5月中古住宅販売件数 546万件
23:00 (米) 5月中古住宅販売件数 (前月比)
・6/21
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 6月フィラデルフィア連銀製造業指数
22:00 (米) 4月住宅価格指数 (前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

06/18~06/22

・・・68pips




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