【2018.05.27】先週05/21~05/25のFX値動き

先週は米朝首脳会談を控え、両国の動きが気になるところです。
また、FOMC議事録の発表を控え、6月に利上げの可能性があるのか。
ドルは今後上昇し続けていく気になるとこです。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.05.21】FX市場

ドル上昇111円台!米国と中国の関税措置「保留」を受けて

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円前半。
週末の米中通商協議で歩み寄りが見られたことを受け、リスクオンムードが先行したという。

ニューヨーク外為市場はドルが上昇し、主要通貨バスケットに対し5カ月ぶり高値を付けた。貿易摩擦の悪化が懸念されていた米国と中国が関税措置を「保留」することで合意したとのニュースを受け、ドルショートを巻き戻す動きが膨らんだ。

前週ワシントンで開かれた米中通商協議は、中国が米国の製品やサービスの購入を大幅に増やすことで合意したものの、米国が求めていた対米貿易黒字の2000億ドル削減への言及はなかった。
こうした中、ムニューシン米財務長官は前日、「貿易戦争を保留にする。関税措置をいったん保留にすることで合意した。一方、枠組みの執行は目指していく」と語った。

主要6通貨に対するドル指数は一時94を上抜け、5カ月ぶり高値をつけた。終盤の取引で0.1%上昇の93.681。

ドル/円は一時111.39円と、4カ月ぶり高値を更新。その後は0.3%高の111.10円近辺を推移した。円はこのところ、低調な経済指標のほか、米中貿易摩擦の高まりや米債利回りの上昇などに圧迫されていたとアナリストは指摘する。

ユーロ/ドルは横ばいの1.1775ドル。イタリア政情を巡る懸念から、ユーロは一時昨年11月中旬以来の水準近辺に下落する場面もあった。

今週は、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言や、23日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がドルの動きを左右する可能性がある。
また、5月ユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値にも関心が集まる。第1・四半期に欧州で見られた減速が継続しているかどうかを見極めようと注目されている。

【2018.05.22】FX市場

ドル安2週間ぶり!ドルが弱含んだ流れ

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。
海外市場でドルが弱含んだ流れが続き、一時110.84円まで売られた。しかし積極的に売り込む動きも乏しかった。

ニューヨーク外為市場は、ドルが6営業日続伸から一転反落した。米国債利回りが低下したほか、ドルを一段と買い進める新規材料を探る動きが見られた。

ドルは2月半ば以降、7%近く急伸していた。

TD証券のシニアFXストラテジストは「ドル再上昇を下支えする新たな材料が必要かもしれない」と指摘した。

終盤の取引で、ドル指数は0.1%安の93.605。前日は5カ月ぶり高値を付けていた。1日では2週間ぶりの大幅安となる見通しだ。

市場の関心は、23日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に移った。
アナリストらは、インフレに関する見解が示される可能性があるとみている。

フォレックス・ドット・コムの調査部門責任者は、議事要旨公表を受けたドル指数の主要抵抗線を94.00と予想、「タカ派的な受け止めが広がれば、その水準を突破し、95.00以上に値上がりする可能性も生まれる」と話す。
「ハト派的と受け止められれば、92.50の支持水準に再び向かう可能性」を予想した。

<米・経済指標>
〇(米) 5月リッチモンド連銀製造業指数
-3 → 16↑

【2018.05.23】FX市場

ドル安リスク回避!トランプ米大統領が米朝首脳会談の延期で

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の110円付近。
トランプ米大統領が米朝首脳会談の延期に言及したことなどから、リスク回避の動きが強まった。
早朝のトルコリラ急落も市場に警戒ムードを与えたという。夕刻に入ると、ドルは5時過ぎに一時109.79円まで下げ幅を拡大し、15日以来1週間ぶりの安値をつけた。
朝方の欧州株式市場では、主要指数が独仏伊とも1%超下落。円が全面高となり、ユーロも128円半ばまで一段安となった。

ドルが6営業日続伸から一転反落した。米国債利回りが低下したほか、ドルを一段と買い進める新規材料を探る動きが見られた。

終盤の取引で、ドル指数は0.1%安の93.605。前日は5カ月ぶり高値を付けていた。1日では2週間ぶりの大幅安となる見通しだ。

市場の関心は、23日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に移った。
アナリストらは、インフレに関する見解が示される可能性があるとみている。

<米・経済指標>
〇(米) 4月新築住宅販売件数
69.4万件 → 66.2万件↓
〇(米) 4月新築住宅販売件数 (前月比)
+4.0% → -1.5%↓
〇(米) FOMC議事録(5月1・2日分)

【2018.05.24】FX市場

ドル安109円台!米朝首脳会談の中止が重し

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円後半。
米長期金利が3%を下回る水準で推移し、日経平均が下げ幅を一時300円超に拡大する中、ドル/円は上値の重さが意識された。

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し下落し、対円では2週間ぶり安値を付けた。

米朝首脳会談の中止が重しとなった。また、最近のドル上昇を受けた利益確定売りも膨らんだ。

トランプ米大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に宛てた書簡で、来月12日にシンガポールで開催される予定だった首脳会談の中止を通告。
北朝鮮側が最近示した「激しい怒りやあわらな敵意を踏まえ、現段階で念願の会談を開催することは適切ではないと感じた」と説明した。

コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「会談中止の発表を受け、世界の金融市場は幾分リスクオフ取引となった」と指摘した。

安全資産とされる円は対ドルで2週間ぶり高値を更新。終盤の取引で、ドルは0.75%安の109.24円。

アムンディ・パイオニア・インベストメンツの為替戦略ディレクター、パレッシュ・ウパドヤヤ氏は「ドルは幅広く売られ、これは逃の動きだけではない」とし、市場が地政学リスクを再評価している可能性があるとの認識を示した。

主要6通貨に対するドル指数は0.26%安の93.762。
月初からはなお約2%上昇し、2カ月連続での上昇となる勢い。

ただ、前日公表された5月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨から、連邦準備理事会(FRB)がインフレのオーバーシュートの容認する考えが示唆されたことを受け、ドル上昇はすでに失速の兆しをみせていた。

ユーロ/ドルは0.24%高の1.1724ドル。ただ、域内の景気減速への懸念から、週足では6週連続で下落する見通し。
イタリアで新政権がユーロ懐疑派のエコノミスト、パオロ・サボナ氏を経済財務相に推していることは悪材料となり、ユーロは伸び悩んだ。

4月の英小売売上高が1年半ぶりの高い伸びとなったことを受け、ポンドは対ドルで上昇。
ただ、欧州連合(EU)離脱交渉を巡る懸念がくすぶる中、上げ幅を縮小した。

トルコリラは対ドルで2%超下落。前日はトルコ中銀による300ベーシスポイント(bp)の緊急利上げを受けて大幅高となってる。

<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
22.2万件 → 23.4万件↑
〇(米) 3月住宅価格指数 (前月比)
+0.6% → +0.1%↓
〇(米) 4月中古住宅販売件数
560万件 → 546万件↓
〇(米) 4月中古住宅販売件数 (前月比)
+1.1% → -2.5%↓

【2018.05.25】FX市場

ドルやや回復!米朝問題やや緩和したことを受けて

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円前半。
北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じ 、米国と問題を解決することを受け入れるなどと表明したことで、前日海外市場で強まったリスク回避ムードがやや緩和した。

原油安を受けた資源国通貨の下落のほか、イタリアとスペインの政治懸念を反映しユーロが下落したことを反映し、ドル指数が上昇した。

主要6通貨に対するドル指数は一時94.249と、昨年11月半ば以来の水準に上昇。
終盤の取引では0.44%高の94.166となっている。週初からは0.6%の上昇となる。

サウジアラビアとロシアが協調減産の緩和を協議したと伝わったことで、原油価格はこの日、1バレル当たり約2ドル下落。
こうした中、対米ドルでカナダドルは0.75%、豪ドルは0.37%、それぞれ下落した。

この日発表の4月の耐久財受注統計では、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比1.0%増と、市場予想の0.7%増を上回った。第1・四半期に失速した設備投資が持ち直していることが示唆され、ドルの支援要因となった。

対照的にユーロは軟調。イタリア国債利回りの上昇に加え、スペインのラホイ首相に対する不信任決議が提出されたことで同国の政治不安が懸念されるなか売りが出た。

英ポンドは対ドルで1.33ドルと、約5カ月ぶりの安値近辺で推移。英国の欧州連合(EU)離脱のほか、英経済の軟調さが続くとの兆候が出ていることが重しとなった。

<米・経済指標>
〇(米) 4月耐久財受注 (前月比)
+2.6% → -1.7%↓
〇(米) 4月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
+0.1% → +0.9%↑
〇(米) 5月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
98.8 → 98.0↓




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【先週の主な動き】

先週は、トランプ米大統領が米朝首脳会談を中止する報道を受けて、ドル安に動いています。

北朝鮮の常套手段である過激発言で相手より優位に立つやり方を、トランプ米大統領が先に仕掛けた感じです。

6/12の米朝首脳会談の可能性も残しつつ、首脳会談を一旦中止すると報道しています。
日本にとっては、拉致問題を取り上げてもらわなければ、北朝鮮の経済援助を取り付けない構えを強く言った方がよいでしょう。それはお金の出どころは、日本か中国しかないからです。

中国は、米中の関税問題で揺れているので、北朝鮮の経済援助資金の調達は、現時点では難しいと言えます。

FOMC議事録では、6月の利上げを示唆するとともに、インフレ率2%のオーバーシュート容認で、強気な構えを見せています。

ようやく米長期金利が3%を下回って推移し始めています。
しかしトルコ・リアの暴落は止まりません。対ドルで4.9→4.6まで下がっています。

さて、日足チャートをみると、

先週は、米朝首脳会談が中止と報道されてから、ドル安に動いています。
111円前半から現在109円中盤まで下げてきています。徐々に上昇して、大きく先週は下落を見せています。

買い方で難しいのは徐々に上昇し、下がるときは大きく下げてくるので、注意が必要です。
下げを意識してトレードしても、値幅が大きくなるので、すぐに損切りになってしまいます。

売りを意識しているトレーダーは、戻り売りを意識した方がよいでしょう。
買いを意識しているトレーダーは、下値を確認する時間帯となっています。

【来週の主な経済指標発表】

・5/29
2:00 (米) 3月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
23:00 (米) 5月消費者信頼感指数
・5/30
21:15 (米) 5月ADP全国雇用者数
21:30 (米) 1-3月期GDP・改定 (前期比年率)
21:30 (米) 1-3月期個人消費・改定 (前期比年率)
21:30 (米) 1-3月期GDPデフレーター・改定 (前期比年率)
21:30 (米) 1-3月期コアPCEデフレーター・改定 (前期比年率)
21:30 (米) 4月卸売在庫 (前月比)
27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・5/31
20:30 (米) 5月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 4月コアPCEデフレーター (前月比)
21:30 (米) 4月コアPCEデフレーター (前年比)
21:30 (米) 4月個人所得 (前月比)
21:30 (米) 4月個人消費支出 (前月比)
22:45 (米) 5月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 (米) 4月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
・6/1
21:30 (米) 5月非農業部門雇用者数
21:30 (米) 5月失業率
21:30 (米) 5月平均時給 (前月比)
23:00 (米) 5月ISM製造業景況指数
23:00 (米) 4月建設支出 (前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/21~05/25

・・・62pips




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