【2018.05.13】先週05/07~05/11のFX値動き

連休明けの一週間となり、薄商いが続いています。
トランプ米大統領は、イランと欧米など6か国が2015年に締結した核合意から離脱することを表明しています。
トランプ米大統領は、北朝鮮に拘束されていた米国人3人の解放され、米朝首脳会談を行うか気に
なる一週間となりました。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.05.07】FX市場

ドルほぼ同水準109円!米国での利上げ継続

前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円前半。
連休明けの取引は全般に低調で方向感が定まらない展開となった。きょうは英国が休場のため、夕方も薄商いが続きそうだという。

ドルが主要通貨に対して年初来高値を更新した。米国での利上げ継続やインフレ加速が押し上げ要因になるとの見方からドルが買われた。

主要6通貨に対するドル指数は一時92.974まで上げ、昨年12月以来の高値を付けた。直近では0.2%高の92.792。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(5月1日までの週)によると、ドルの売り越しは7週間ぶりの低水準となった。

一部のアナリストは、2週間にわたるドル上昇を警戒。ゲイン・キャピタルの調査部門責任者、ジェームズ・チェン氏は「節目節目でインフレ加速や金利上昇に関する市場の期待の大部分はすでにドルに織り込まれてきた。上向きの勢いは大きすぎるかもしれない」と述べた。

4日発表の米雇用統計は雇用や賃金上昇の伸びが予想を下回ったが、トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しを変更していない。

<米・経済指標>
〇(米) 3月消費者信用残高
+106.01億USD → +116.22億USD↑

【2018.05.08】FX市場

ドルやや上昇!軟調な展開が続く

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の108円後半。
前日が休日だった英国を含め、きょうから各主要市場で取引が再開されるが、アジア時間の主要通貨は動意に乏しかった。一方、新興国通貨は軟調な展開が目立った。

トランプ米大統領は8日、イランと欧米など6カ国が2015年に締結した核合意から離脱し、対イラン経済制裁を再開すると表明した。
●イラン原油生産減少へ、原油価格19年も堅調
<ナタリアンス証券(米テキサス州オースティン)のエネルギー専門家、レオ・マリアニ氏>
イランの原油生産が減少し始める公算が大きい。イランの生産量は向こう1年─1年半で最大で日量60万バレル減少する可能性がある。こうした中で原油価格は2019年に入っても長らく堅調に推移すると見られる。
19年はWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物は1バレル=67ドル、北海ブレント先物は71ドルで推移すると予想している。
●市場驚かず、合意見直しの可能性も
(事前に)十分伝わっていた政策で、市場が驚いたとは思わない。 経済的な影響も最小限にとどまるだろう。まさに政治の話題で、市場や経済関連の話でない。
(トランプ米大統領は)扉を閉ざした訳でも、相手方を疎外した訳でもない。新たな合意を望んでいるのだ。(合意)再形成に向けドアは開かれており、想定よりも強硬な姿勢でないと言えるかもしれない。
●WTI来年は80ドル目指す
<ナインポイントパートナーズ(トロント)のパートナー件シニアポートフォリオマネジャー、エリック・ヌタル氏>
エネルギー市場では原油の強気相場が一段と長続きするとの確信が強まるとみられる。
WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物は来年は1バレル=80ドルを目指すと予想している。原油在庫は年末までに10年ぶりの低水準を付けるだろう。

【2018.05.09】FX市場

ドル一段高!米国金利上昇を受けて

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円後半。
午前の取引で、まとまった規模のドル買いフローが観測され、ドルは一時109.64円まで底上げされた。その後は109円半ばを中心とした小幅な値動きとなった。

市場では、イランの核開発を巡る情勢が懸念されている。夕刻に入ると、米国金利の上昇を受け一段高になった。

イタリア政局を巡る懸念を追い風にドルが主要通貨バスケットに対し年初来高値を更新。ただ、トランプ米大統領のイラン核合意離脱表明を受けて伸び悩んだ。

トランプ大統領はこの日、イランと欧米など6カ国が2015年に締結した核合意から離脱し、対イラン経済制裁を再開すると表明した。

同決定を控えた警戒感から、ドルの上昇は離脱発表に先駆け失速。資源国通貨や新興国通貨にも売りが出た。

テンパスのジョン・ドイル氏は「想定内の動き」とし、「米連邦準備理事会(FRB)の利上げや欧州での小幅な低調によってドルが支えられるというシナリオに変更はない」と語った。

主要6通貨に対するドル指数は一時93.280に上昇し、昨年12月以来の高値を更新。終盤の取引では0.4%高の93.100近辺で推移した。

円は対ドルで上昇し、109.06円。米国のイラン核合意離脱発表を受け、一部で円買いが強まった。

<米・経済指標>
〇(米) 4月生産者物価指数 (前月比)
+0.3% → +0.1%↓
〇(米) 4月生産者物価指数 (コア:前月比)
+0.3% → +0.2%↓
〇(米) 4月生産者物価指数 (前年比)
+3.0% → +2.6%↓
〇(米) 4月生産者物価指数 (コア:前年比)
+2.7% → +2.3%↓
〇(米) 3月卸売売上高 (前月比)
+1.0% → +0.3%↑

【2018.05.10】FX市場

ドル110円越で失速!イラン核合意離脱を巡る懸念から

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の109円後半。
ドルは仲値にかけて109.93円まで強含んだが、その後は上げ一服。しかし、夕刻に入って再び上昇に転じ、一時心理的な節目となる110円を抜け。

ニューヨーク外為市場では、ドル指数が年初来高値を付けた後、若干の利益確定の売りが出たことでやや低下した。ただ米経済成長が堅調となっていることに加え、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続していくとの観測からドルは再び上向くとの見方が出ている。

スタンダード・チャータード銀行(ニューヨーク)の外為・グローバルマクロストラテジスト、イリヤ・ゴフシュテイン氏は、「ドルロング取引に若干の息切れはみられるものの、まだ終了したわけではない」としている。

この日にドルが軟調となったことの背景には、朝方は下落していたユーロが上向いたこともあったほか、アジア時間帯では米国のイラン核合意離脱を巡る懸念もドル支援要因となっていた。
ただアナリストは、今後の展開が明白になるまで外為市場ではイラン核合意を巡る動向は動意となっていないと指摘。
BKアセットマネジメント(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ボリス・ショレスバーグ氏は、トランプ大統領の離脱表明について「市場では過去の出来事とみなされているようだ」としている。

主要6通貨に対するドル指数は一時年初来の高水準となる93.416まで上昇。終盤の取引では0.1%低下の93.028となっている。

<米・経済指標>
〇(米) 4月消費者物価指数 (前月比)
-0.1% → +0.2%↑
〇(米) 4月消費者物価指数 (コア:前月比)
+0.2% → +0.1%↓
〇(米) 4月消費者物価指数 (前年比)
+2.4% → +2.5%↑
〇(米) 4月消費者物価指数 (コア:前年比)
+2.1% → +2.1%→
〇(米) 新規失業保険申請件数
21.1万件 → 21.1万件→

【2018.05.11】FX市場

ドル109円前半!4月の米消費者物価指数が予想より下回ったことで

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円前半。

朝方はドル買いが先行し、一時109.57円まで上昇したが、その後に仲値公示を挟んで109円前半まで下落した。
正午にかけて持ち直し、午後は109.40円台小動きが続いた。その後、夕刻に入ってやや上値が重くなっている。

ニューヨーク外為市場では、ドルが幅広い通貨に対し下落した。4月の米消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことを受け、米利上げペースが加速するとの観測が後退したことが背景。

4月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇と、3月の0.1%下落から持ち直したものの、市場予想の0.3%上昇は下回った。

TD証券(ロンドン)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イサ氏は、「今回のCPI統計を受け、ドルに対する追い風が弱まった」と指摘。米国債利回りが低下したこともドルの重しとなった。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.4%低下の92.680。前日の取引では93.42と、4カ月半ぶりの高水準を付けていた。

<米・経済指標>
〇(米) 4月輸入物価指数 (前月比)
0.0% → +0.3%↑
〇(米) 5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報
98.8 → 98.8→




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【先週の主な動き】

先週は、トランプ米大統領がイランとの核合意離脱し、対イランとの経済制裁を再開すると表明しています。これでイランの原油生産が減少し始める公算が大きくなっています。

また先週は何といっても、米朝首脳会談の日程と開催地が決まったことが大きかったと思います。日程は6月、開催地はシンガポールになりました。

北朝鮮が、トランプ米大統領の案に折れた形となり、トランプ米大統領の思惑で、首脳会談が進むことを願うばかりです。

国内では、国内製薬大手の武田製薬工業が、アイルランドの製薬大手シャイアーを買収することで、合意したと発表しています。国内企業による買収案件としては過去最高額となっています。

米4月消費者物価指数・前月比+0.2%(予想+0.3%)、コア前月比+0.1%(予想+0.2%)と、市場予想を下回った事を受け、利上げ加速観測が後退しています。
(米)4月生産者物価指数も前年比、前月に比べて下回っています。

さて、日足チャートをみると、

3月に底値105円前半から、109円後半まで上昇してきていますが、110円を前に、ダブルトップをつけて、伸び悩んでいます。

上にはレジスタンスラインもあり、なかなか抜けられない状況にきています。200日移動平均線にきているので、上抜けていけば買い相場展開となり、下回っていけば売り相場は継続していきます。

上抜けても一時的に下がり、200日移動平均線サポートされれば、買い相場となっていきます。しかし長い目でみたら、まだ売り相場なので、気を付けて取引していきましょう。

【来週の主な経済指標発表】

・5/15
21:30 (米) 5月NY連銀製造業景況指数
21:30 (米) 4月小売売上高 (前月比)
21:30 (米) 4月小売売上高 (前月比:除自動車)
23:00 (米) 3月企業在庫 (前月比)
23:00 (米) 5月NAHB住宅市場指数
29:00 (米) 3月対米証券投資
・5/16
21:30 (米) 4月住宅着工件数
21:30 (米) 4月建設許可件数
22:15 (米) 4月鉱工業生産 (前月比)
22:15 (米) 4月設備稼働率
・5/17
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 5月フィラデルフィア連銀製造業指数

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/07~05/11

・・・62pips




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