【2018.04.29】先週04/23~04/27のFX値動き
- 2018/04/29
- 為替ニュース
先週は、先週末2.96%まで上昇した米10年債利回りが、いよいよ3%の大台乗せなるか注目集まっています。
またドル/円は109円台になるか気になる一週間となりました。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.04.23】FX市場
ドル高で推移!米10年債利回りは3%に迫る勢いで
前周ニューヨーク市場に比べてドル高/円安の107円後半。
米10年債利回りが2.98%付近に上昇し、ドルの支援要因となった。ドルは一時107.94円と、朝方の高値を上回った。
ニューヨーク外為市場では、米10年債利回りが心理的な節目となる3%に迫る水準に上昇したことで、ドル指数が4カ月ぶり高値に上昇した。
米国債の供給増に加え、原油などのコモディティー(商品)価格の上昇がインフレ加速につながるとの見方から、米国債利回りは上昇。
米10年債利回りはこの日の取引で2.998%と、約4年ぶりの高水準を更新した。
このほかムニューシン米財務長官は21日、中国を訪問する可能性があると表明。米中間の通商を巡る緊張が緩和に向かうとの観測もドルの押し上げ要因となった。
米国の政治的な先行き不透明性や地政学上の緊張の高まりなどを背景に、米国債の利回り上昇は年明け以降は必ずしもドル高要因とはなってこなかった。
ただ現在は米10年債利回りは3%に迫っており、独10年債との利回り格差は29年ぶりの水準に拡大。ドルが多くの通貨に対し上昇する展開となっている。
<米・経済指標>
○(米) 3月中古住宅販売件数
554万件 → 560万件↑
○(米) 3月中古住宅販売件数 (前月比)
+3.0% → +1.1%↓
【2018.04.24】FX市場
ややドル高!材料待ちで動意乏しい
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の108円後半。
午前は実需筋の売り買いが交錯したが、午後は次の材料待ちで動意に乏しくなった。
米国の政治的な先行き不透明性や地政学上の緊張の高まりなどを背景に、米国債の利回り上昇は年明け以降は必ずしもドル高要因とはなってこなかった。
<米・経済指標>
○(米) 2月住宅価格指数 (前月比)
+0.8% → +0.6%↓
○(米) 2月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
+6.40% → +6.80%↑
○(米) 3月新築住宅販売件数
61.8万件 → 69.4万件↑
○(米) 3月新築住宅販売件数 (前月比)
-0.6% → +4.0%↑
○(米) 4月リッチモンド連銀製造業指数
15 → -3↓
○(米) 4月消費者信頼感指数
127.7 → 128.7↑
【2018.04.25】FX市場
ドルが109円台!2カ月半ぶりの高値を更新
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円前半。
ドルは強含みの米長期金利をにらみつつ109円台に乗せ、午後に入って米長期金利が伸び悩み、日経平均が弱含む場面でも109円台を維持した。
主要6通貨に対するドル指数は一時3カ月ぶりの水準に上昇したものの、その後は下げに転じた。ドル/円は一時109.19円と、2カ月半ぶりの高値を更新。その後は108.70円近辺で推移した。
ドイツ銀の為替戦略グローバル主任アラン・ラスキン氏は「米債利回りは前日、為替相場に大きな影響をもたらしたが、この日は10年債利回りの3%突破による影響は限定的だった」と述べた。
ドルが一時上昇したことで、ユーロは前日付けた2カ月ぶり安値を下回る場面もあった。終盤にかけては持ち直し、1.22ドル近辺で安定的に推移した。
【2018.04.26】FX市場
ドル小幅安!ドル買い弱まる
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円前半。
海外市場でドルが買われた流れを引き継いで、午前の取引でドルは109.49円まで上昇し2カ月半ぶりの高値を付けた。
しかし高値では調整売りや利益確定売りに押さ、ドル買いのモメンタムは弱まった。
米国債利回りの上昇を受けドル指数が約4カ月ぶり高水準を付けた。
ドル/円は109.38円と、2カ月ぶり高値を更新した。
米10年債利回りは米国債増発観測のほか、原油高でインフレ圧力が増大するとの見方が出ていることを背景に3.035%まで上昇。
日米金利差のほか、米独金利差も一段と拡大し、ドルの魅力が高まった。
主要6通貨に対するドル指数はニューヨーク取引時間帯に1月12日以来の高水準となる91.241まで上昇した。
米国債利回りの上昇でユーロ圏国債の需要が低減するとの見方から、ユーロは下落。前日に付けた2カ月ぶりの低水準を下回った。
欧州中央銀行(ECB)は26日の理事会で、主要政策金利を予想通り据え置いた。リファイナンス金利は0.00%、限界貸出金利は0.25%、中銀預金金利はマイナス0.40%とした。ガイダンスも維持した。
<米・経済指標>
○(米) 新規失業保険申請件数
23.2万件 → 20.9万件↓
○(米) 3月耐久財受注 (前月比)
+3.0% → +2.6%↓
○(米) 3月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
+1.0% → 0.0%↓
○(米) 3月卸売在庫 (前月比)
+1.0% → +0.5%↓
【2018.04.27】FX市場
ややドル安!大型連休前に売り買いが交錯
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い109円前半。
午前は大型連休を前に国内実需筋の売り買いが交錯。
正午過ぎに日銀の金融政策の現状維持が伝わった後は、黒田東彦総裁の会見に関心が向かった。
夕刻に入ると、朝方の高値を上回ったところでストップロスを巻き込み一時109.49円まで上値を伸ばした。
黒田日銀総裁の会見中だったが、総裁の発言に反応したものではなく、ユーロや英ポンドなど欧州通貨が売られ、ドルが買われる流れがドル/円にも波及したとみられる。
<米・経済指標>
○(米) 1-3月期GDP・速報 (前期比年率)
+2.9% → +2.3%↓
○(米) 1-3月期個人消費・速報 (前期比年率)
+4.0% → +1.1%↓
○(米) 1-3月期GDPデフレーター・速報 (前期比年率)
+2.3% → +2.0%↓
○(米) 1-3月期コアPCEデフレーター・速報 (前期比年率)
+1.9% → +2.5%↑
○(米) 1-3月期雇用コスト指数 (前期比)
+0.6% → +0.8%↑
○(米) 4月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
97.8 → 98.8↑
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【先週の主な動き】
先週は、米10年債利回りが心理的な節目となる3%に迫る水準に上昇したことで、ドル指数が4カ月ぶり高値に上昇しています。
ドル/円は108円から109円台と上昇しています。
国内では、日銀の金融政策の現状維持が伝わった後、黒田東彦総裁の会見に関心が集まりました。
会見では、これまで明記してきた物価2%目標の達成時期を削除したことについて質問が集中し、総裁は「期限ではなく見通しであることを明確にするため」と言っています。
これでは、いつまでも「デフレ」脱却できるか、見通せない状況となっています。
日本では「インフレ」については、対策はできるようですが、「インフレ」については、全く対策を打ち出せないのが現状のようです。
来週は、FOMC政策金利発表があります。利上げがあるのか注目される一週間となります。
さて、日足チャートをみると、
ドル/円は、109円を超えた時点でショートポジションのストップロスで、さらに上抜けしています。
その後、落ち着いてやや下落している展開となっています。
4月、5月は上昇しやすい時期となっています。
200日移動平均線を上抜いていくのか注目されます。
【来週の主な経済指標発表】
・4/30
21:30 (米) 3月コアPCEデフレーター (前月比)
21:30 (米) 3月コアPCEデフレーター (前年比)
21:30 (米) 3月個人所得 (前月比)
21:30 (米) 3月個人消費支出 (前月比)
22:45 (米) 4月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 (米) 3月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
・5/1
23:00 (米) 4月ISM製造業景況指数
23:00 (米) 3月建設支出 (前月比)
・5/2
21:15 (米) 4月ADP全国雇用者数
27:00 (米) FOMC政策金利発表
・5/3
20:30 (米) 4月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 3月貿易収支
21:30 (米) 1-3月期非農業部門労働生産性・速報 (前期比年率)
21:30 (米) 1-3月期単位労働コスト・速報 (前期比年率)
23:00 (米) 4月ISM非製造業景況指数
23:00 (米) 3月製造業受注指数 (前月比)
・5/4
21:30 (米) 4月非農業部門雇用者数
21:30 (米) 4月失業率
21:30 (米) 4月平均時給 (前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
04/23~04/27
・・・68pips
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