【2018.03.04】先週02/26~03/02のFX値動き
- 2018/03/04
- 為替ニュース
先週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)新議長の議会証言がありました。
月初ということで、米・経済指標が発表されます。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.02.26】FX市場
前週末に比ややべドル高!パウエル米連邦準備理事会新議長の議会証言
前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の106円半ば。
朝方、海外投機筋を中心にドル買いの動きが見られたものの、実需の売りや戻り売りに押されて失速した。市場の関心は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル新議長の議会証言に向けられている。
ドルが大半の主要通貨に対し上昇。週内に行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)新議長の議会証言が、今後のドルの動向を左右する可能性があるとして注目されている。今週は主要経済指標も相次いで発表される。
パウエル議長は27日、金融政策報告書の提出に合わせ、下院金融サービス委員会で半期に一度の議会証言を行う。FRB議長就任後、初の議会証言となる。上院銀行委員会では3月1日に証言する。
<米・経済指標>
〇(米) 1月新築住宅販売件数
62.5万件 → 59.3万件↓
〇(米) 1月新築住宅販売件数 (前月比)
-9.3% → -7.8%↑
【2018.02.27】FX市場
ドル3週間ぶり高値!FRBパウエル議長証言タカ派的見方
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い107円付近。
ドルは朝方、実需の売りに押され107円台から反落。その後は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言待ちのモードとなり、方向感を失った。
その後、午後5時にかけては107円ばさみの動きになっている。
主要6通貨に対するドル指数が3週間ぶり高値を更新。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による初の議会証言は、タカ派的な内容と受け止められた。
パウエル議長は下院の金融サービス委員会で行った証言で、経済の過熱リスクと成長を軌道上に保つことのバランスをとると確約し、FRBは段階的な利上げを実施する方針を堅持すると表明した。
その後の質疑応答では、FRBが後手に回り経済が過熱すれば、利上げペースを速める必要が出てくるとも言明した。
BNYメロンのシニア・グローバル市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は、パウエル議長の証言は「指標が引き続き心強い内容となれば、FRBが一段とタカ派的なスタンスに転換する可能性があるという洞察を示したように感じた」と指摘。
「質疑応答前は反応薄だった市場も、パウエル議長が示したタカ派的な発言を重く受け止めたようだ」との見方を示した。
終盤の取引で、ドル指数は0.6%高の90.356。一時、3週間ぶりの水準となる90.498まで上昇した。ドル/円は0.44%高の107.36円。
世界的な株安に見舞われる中で政府が提示した日銀人事案は、財務省、日銀、学者枠を踏襲した「手堅い」布陣だった。
だが、正式な政府の発表直前まで、本田悦朗駐スイス大使を総裁に起用する案が消えていなかったもようだ。安倍晋三首相の「脱デフレ」への決意は強く、物価2%達成まで出口戦略の検討は封印される可能性が高まっている。
<米・経済指標>
〇(米) 1月耐久財受注 (前月比)
+2.8% → -3.7%↓
〇(米) 1月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
+0.7% → -0.3%↓
〇(米) 1月卸売在庫 (前月比)
+0.4% → +0.7%↑
〇(米) 12月住宅価格指数 (前月比)
+0.4% → +0.3%↓
〇(米) 12月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
+6.41% → +6.30%↓
〇(米) 2月リッチモンド連銀製造業指数
14 → 28 ↑
〇(米) 2月消費者信頼感指数
125.4 → 130.8↑
【2018.02.28】FX市場
ドル高値から大幅ダウン!ダウが大きく下げてことを受けて
前日ニューヨーク市場の午後5時時点からやや円高の107円前半。
前日海外市場でドルが広範に買われた反動で、小幅ながら売りが先行した。日銀が国債の買い入れオペを減額したことも、円買い手がかりとなった。
主要6通貨に対するドル指数が5週間ぶり高値を更新。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の議会証言で示したタカ派的な見解が引き続き材料視され、FRBが今後2年間、積極的に利上げを実施していく可能性があるとの観測が強まっている。
ドルは月間の伸びとしては、2016年11月以来の大きさとなった。
同日発表された2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値が1年2カ月ぶりの低水準となり、欧州中央銀行(ECB)が刺激策の縮小に慎重になる可能性があるとの見方からユーロが売られたことも、ドルへの追い風となった。
終盤の取引で、ドル指数は0.3%高の90.657。一時、5週間ぶりの水準まで上昇した。
ドルは対スイスフランで3週間ぶり、対ポンドで2週間ぶり、カナダドルで2カ月ぶり高値をそれぞれ更新した。
<米・経済指標>
〇(米) 10-12月期GDP・改定 (前期比年率)
+2.6% → +2.5%↓
〇(米) 10-12月期個人消費・改定 (前期比年率)
+3.8% → +3.8%→
〇(米) 10-12月期GDPデフレーター・改定 (前期比年率)
+2.4% → +2.3%↓
〇(米) 10-12月期コアPCEデフレーター・改定 (前期比年率)
+1.9% → +1.9%→
〇(米) 2月シカゴ購買部協会景気指数
65.7 → 61.9↓
〇(米) 1月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
+0.5% → -4.7%↓
【2018.03.01】FX市場
ドル下落!トランプ米大統領が鉄鋼に高い関税を課す方針を表明
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の106円後半。
円が全面高となった前日海外市場の流れは一服となったが、この日も日本を含むアジア株は軒並み安で、反落の動きは限られた。
ドルが下落、対円で2週間ぶりの安値をつけたほか、対ユーロでも値下がりした。トランプ米大統領が鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す方針を表明したことを受け、貿易摩擦への不安が広がった。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、上院銀行委員会で証言し、米経済が過熱している兆候はなく、労働市場には依然、改善の余地があり得るとの認識を示した。
これについて市場では、27日の下院での証言よりもタカ派姿勢が多少トーンダウンしたとの声が聞かれた。全般的にはFRBが今年少なくても3回の利上げを行うとの見方が大勢となっている。
またダドリー米ニューヨーク連銀総裁は、今年4回の利上げが行われた場合、それは依然「緩やか」な引き締めを意味するとの考えを示した。 主要6通貨に対するドル指数は0.3%安。底堅い経済指標を受け、一時6週間ぶり高値をつける場面もみられた。ユーロ/ドルは0.5%高。
<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
22.2万件 → 21.0万件↓
〇(米) 1月コアPCEデフレーター (前月比)
+0.2% → +0.3%↑
〇(米) 1月コアPCEデフレーター (前年比)
+1.5% → +1.5%→
〇(米) 1月個人所得 (前月比)
+0.4% → +0.4%→
〇(米) 1月個人消費支出 (前月比)
+0.4% → +0.2%↓
〇(米) 2月ISM製造業景況指数
59.1 → 60.8↑
〇(米) 1月建設支出 (前月比)
+0.7% → 0.0%↓
【2018.03.02】FX市場
ドル安円買い!黒田東彦総裁の発言が伝わると急速に円買い
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の105円後半。
午後、日経平均が下げ幅を縮小。ドルも小幅に持ち直したが、黒田東彦総裁の発言が伝わると急速に円買いが強まった。
2月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は99.7で、市場予想の99.5をわずかながら上回った。水準としては2004年以降で2番目に高い水準。速報段階では99.9、前月は95.7だった。
雇用や賃金、可処分所得の各項目で良好な評価が目立ったほか、家計の金融状況に関する項目では、1年前から改善したと回答した人の割合が1998年以降で最高となった。
景気現況指数は114.9、速報値は115.1、前月は110.5。消費者期待指数は90.0、速報値は90.2、前月は86.3。
1年先の期待インフレ率は2.7%、5年先の期待インフレ率は2.5%で、ともに前月から横ばいだった。
午後、日経平均が下げ幅を縮小。ドルも小幅に持ち直したが、黒田東彦総裁の発言が伝わると急速に円買いが強まった。
黒田総裁は国会で行った所信の表明と質疑の中で、金融緩和を縮小する「出口政策」について、現時点で見通している「2019年度ごろ」に物価が目標とする2%に達すれば「出口を検討、議論していくことは間違いない」と述べた。
この発言を受け、106円前半で推移していたドルは105円後半まで下落している。
2月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は99.7で、市場予想の99.5をわずかながら上回った。水準としては2004年以降で2番目に高い水準。速報段階では99.9、前月は95.7だった。
イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は2日、仮想通貨について、金銭としては機能しておらず、金融バブルの明らかな兆候があると指摘した。ただ仮想通貨で採用される技術が将来的には金融システムを改善する可能性もあると付け加えた。経済関連のカンファレンスで講演した。
<米・経済指標>
〇(米) 2月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
99.9 → 99.7↓
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【先週の主な動き】
先週は、月初ということで各経済指標が発表となりました。
また月末には、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が下院金融サービス委員会で行った証言もあり期待が高まっています。
今月5日にパウエル議長就任でダウは大幅な暴落を引き起こしましたが、今回FRBが今後2年間で積極的な利上げを実施するとし、タカ派的な見解が材料視され、ドルは一時買いとなりました。
しかしその後、トランプ米大統領は安価な鉄鋼・アルミニウムの輸入に関税を課す計画があるとし、世界中から批判が集まり、貿易摩擦への懸念からドルはさらに下落しています。
やはりトランプ米大統領は、大幅な貿易赤字を解消したい狙いがあるようです。
10-12月のGDPデブレーターが0.1%下落したこともドル売りに起因しているようです。
さて、日足チャートをみると、
先週は要人発言でドル売りとなり、安全資産である円買いなっています。
先々週よりドル安、円買いが止まりません。105円後半で取引が終了しています。
先週大きく下げた分、反発する可能性も出てきています。
ここでヒボナッチの105円前半のラインまで到達しています。
このラインを下回るると、底値が当面確認できない状況となってくるでしょう。
最近短期間で、少し高値になると売りにでる投資家が多いので注意しましょう。
【来週の主な経済指標発表】
・3/5
24:00 (米) 2月ISM非製造業景況指数
・3/6
24:00 (米) 1月製造業受注指数 (前月比)
22:15 (米) 2月ADP全国雇用者数
22:30 (米) 1月貿易収支
・3/7
28:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
29:00 (米) 1月消費者信用残高
・3/8
21:30 (米) 2月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
・3/9
22:30 (米) 2月非農業部門雇用者数
22:30 (米) 2月失業率
22:30 (米) 2月平均時給 (前月比)
24:00 (米) 1月卸売売上高 (前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
02/26~03/02
・・・94pips
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