【2018.02.10】先週02/05~02/09のFX値動き
- 2018/02/10
- 為替ニュース
前週末、米株価が急落したことを受けて、日経株価も急落する状況となっています。為替もそのあおりを受けそうです。
ユーロも、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言で、ユーロ安となっています。
週末韓国では、平昌(ピョンチャン)オリンピックが始まります。北朝鮮との共同でオリンピックが行われることになり、注目されています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2018.02.05】FX市場
ドルもみ合い!前週末続き米株急落で
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の109円後半。
前週末の米株急落を経たこの日の取引で、ドル/円は狭い値幅でもみあった。安倍首相や黒田日銀総裁の発言が伝わったが、反応は限定的または一時的で、方向感に乏しかった。
ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し上昇。
米債市場ではオーバーナイトの取引で約4年ぶりの高水準を付けていた10年債利回りが低下、米株市場ではダウ平均が一時1500ドルを超える大幅な下げを記録した。
アナリストの間からは、米連邦準備理事会(FRB)以外の主要中銀による緩和解除によってドルの上値が抑えられる可能性があり、ドルが今後一段高となる余地は限定的との声が聞かれた。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は5日、ECBはユーロ圏のインフレ率を目標に引き上げることに一段の確信を深めているが、外国為替市場のボラティリティーという新たな阻害要因に直面しているとの認識を示し、ECBは緊密に注視すると述べた。
ドラギ総裁は欧州議会で、「ECBはユーロ圏のインフレ率を目標とする2%をやや下回る水準に引き上げることに一段の確信を深めているが、インフレの面で勝利を宣言することはまだできない」と述べた。
そのうえで、「このところの為替相場のボラティリティーに起因する新たな向かい風が発生した。このことは物価安定に対する中期見通しを緊密に注視する必要があることを示している」と述べた。
ドラギ総裁は前月末のECB理事会後の記者会見でユーロの上昇は「不確実性の源」となっているとの認識を示しているが、この日の発言では「注視」の前に「緊密に」との文言を追加したことが注目される。
<米・経済指標>
〇(米) 1月ISM非製造業景況指数
55.9 → 59.9↑
【2018.02.06】FX市場
ドルやや反発!前日株価急落下げ過去最大の下げ幅で
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円前半。
前日ニューヨークダウが一日で過去最大の下げ幅となり、日経平均が前営業日比で一時1600円を超える下げとなるなか、ドルは一時108円半ばまで、ユーロは134円ちょうどまで値を下げた。
しかし、日経平均が、1071.84円安まで下げ幅を縮小して取引を終えたことや、米10年国債利回りが2.74%台まで上昇したことでドル/円も戻りに転じ、109円を回復した。
ニューヨーク外為市場では、ドルが伸び悩み。前日急落していた米株式市場で買い戻しの動きが広がる中、ドルは一時の上昇分の大半を失った。
主要6通貨に対するドル指数は一時1週間ぶりの高水準をつけていたものの、終盤の取引では上げ幅を縮小し0.04%高で推移した。
米株式市場は前日、ダウ工業株30種が一時1600ドル近く下落し、日中の下げとしては過去最大を記録するなど大幅安となった。
米株急落を受け、この日は世界連鎖株安となったものの、米株市場では次第に買いが戻り、終盤の取引では主要3指数はそろってプラスに転じた。
<米・経済指標>
〇(米) 12月貿易収支
-505.0億USD → -531.0億USD↓
【2018.02.07】FX市場
ドルやや高値から下落!米の対中貿易赤字過去最高に
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円前半。
朝方は日本株などの高寄りを受けて円が一時軟化したが、午後に入り日経平均が上げ幅を縮小すると、ドル/円もじりじりと下落した。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し過去3カ月余りで最も大幅な上昇を見せる一方、ユーロが下落した。
暴落直後の株式市場に多くの参加者の注目が集まる中で、米金利の再上昇につながりかねない手がかりが浮上している。米商務省が6日に発表した昨年の対中貿易赤字額が前年比8%増の3752億ドルと、15年を上回り過去最大を再び更新したのだ。
対中貿易赤字の削減は、トランプ政権の至上命題。
にもかかわらず、政権発足後1年間で1割近く伸びて過去最高を更新したことは、今後の米中貿易摩擦の大きな争点となりかねない。貿易問題への懸念が市場で高まれば、ドル安に加えて「中国が米国債売りをちらつかせて揺さぶりをかけるかもしれない」(外銀)とのシナリオだ。
<米・経済指標>
〇(米) 12月消費者信用残高
+279.51億USD → +184.47億USD↓
【2018.02.08】FX市場
ドル下げ幅拡大!安全資産である円買い強まる
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の109円半ば。
日経平均が午後に上げ幅を拡大すると、ドルも小幅に上昇した。落ち着かない株価動向が引き続き最大の焦点となっている。
朝方に一時109.12円へ下落したドルは、仲値公示を経て午後にかけてじり高。下値で国内投資家とみられる向きの打診買いが入ったことに加え、日経平均の上昇が円の下げを後押ししたという。
ただ、株価の動きが安定しない中で、上値を買い上がる動きはほとんどみられず、値動きは限られた。
ニューヨーク外為市場は不安定な値動きとなる中、ドルが主要通貨バスケットに対しほぼ変わらず。一時2週間ぶり高値をつける場面もあったものの、米株式・債券市場が再び荒れ模様となる中、上げ幅を縮小する展開となった。
ドルの失速は弱気相場に入っているという見方を裏付ける結果となった。
終盤の取引で、主要6通貨バスケットに対するドル指数は小幅高の90.292。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.2248ドル。一時つけていた2週間ぶり安値からは下げ幅を縮小した。
米株式市場が大幅続落し、10年債利回りが再び4年ぶり高水準を試す中、安全資産とされる円やスイスフランを買う動きが
<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
23.0万件 → 22.1万件↓
【2018.02.09】FX市場
ドル乱降下!BOE金融政策ポンドを中心に荒れた動き
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円前半。
日経平均が軟調に推移する中、ドルは上値の重さが意識され、109円に戻しても滞在時間は短かった。その後、欧州時間に入るとやや円売りの流れとなった。
週末を控えたポジション調整や、米上院でつなぎ予算が盛り込まれた予算法案が可決され、過度なリスク回避姿勢が後退したとの見方が出ている。
<米・経済指標>
〇(米) 12月卸売売上高 (前月比)
+1.5% → +1.2%↓
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【先週の主な動き】
先週は米株価急落を受けて、日経平均と為替にも影響をきたしています。
6日は1,500ドル以上下げる場面もあり、市場最大の下げ幅となりました。
米株価の影響で、日経平均もそのあおりを受けて、下げ幅を拡大している展開となっています。
そのため、リスク回避のため円買いが進んだものと思われます。
米株価急落の原因はまだ判明していません。ドル押し下げるために米財務省が意図的に行われているという噂も、ささやかれています。
ドルは安値で引けていますが、まだ底値を確認できないのが現状かと思われます。
さて、日足チャートをみると、
米株価急落の影響で、ドルは再下落となっています。しかし、この時点で下値を下げてこなければ、ダブルボトムとなり、上昇するかもしれません。
しかしこの地点では下落相場であることから、下値をなかなか確認できないのが現状です。
下のテクニカル指標では、ダイバージェンス気味になっていますが、あくまでチャートが実態なので、チャートで確認していきましょう。
【来週の主な経済指標発表】
・2/12
東京休場(建国記念日の振替休日)
・2/14
22:30 (米) 1月消費者物価指数 (前月比)
22:30 (米) 1月消費者物価指数 (コア:前月比)
22:30 (米) 1月消費者物価指数 (前年比)
22:30 (米) 1月消費者物価指数 (コア:前年比)
22:30 (米) 1月小売売上高 (前月比)
22:30 (米) 1月小売売上高 (前月比:除自動車)
24:00 (米) 12月企業在庫 (前月比)
・2/15
上海休場(旧正月)
22:30 (米) 2月NY連銀製造業景況指数
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
22:30 (米) 1月生産者物価指数 (前月比)
22:30 (米) 1月生産者物価指数 (コア:前月比)
22:30 (米) 1月生産者物価指数 (前年比)
22:30 (米) 1月生産者物価指数 (コア:前年比)
22:30 (米) 2月フィラデルフィア連銀製造業指数
23:15 (米) 1月鉱工業生産 (前月比)
23:15 (米) 1月設備稼働率
24:00 (米) 2月NAHB住宅市場指数
30:00 (米) 12月対米証券投資
・2/16
香港、上海休場(旧正月)
22:30 (米) 1月住宅着工件数
22:30 (米) 1月輸入物価指数 (前月比)
22:30 (米) 1月建設許可件数
24:00 (米) 2月ミシガン大消費者信頼感指数・速報
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
02/05~02/09
・・・115pips
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