【2018.02.04】先週01/29~02/02のFX値動き

先週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計、12月の個人所得・個人消費支出の発表が注目されました。また欧州中央銀行(ECB)当局の発言にも注目が集まっています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2018.01.29】FX市場

ドルやや戻し!FOMCや米雇用統計発表前に様子見

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の108円後半。
ドルは前週末の要人発言を契機とする乱高下の後、戻りが鈍く、早朝に108.28円と4カ月半ぶり安値をつけた。午後は若干買い戻されたが、下値警戒感は続いている。

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要な通貨バスケットに対し上昇。
米債券利回りが上昇する中、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がった。ユーロや英ポンドは下落した。

今年は3月以降に3回の利上げが実施されるとの見方が多い。
ただ、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・アセット・マネジメントなどの一部アナリストは4回の実施を見込んでいる。

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、インフレが景気刺激策なしに目標に向かうと確信した際に、資産買い入れを終了するとの見解を示した。
同理事はブリュッセルでの会合で、ECB理事会が持続的な調整への条件が整ったと判断した場合、ガイダンスに沿ってネットでの資産買い入れが終了する、との見解を示した。

<米・経済指標>
〇(米) 12月個人所得 (前月比)
+0.3% → +0.4%↑
〇(米) 12月個人消費支出 (前月比)
+0.6% → +0.4%↓
〇(米) 12月コアPCEデフレーター (前月比)
+0.1% → +0.2%↑
〇(米) 12月コアPCEデフレーター (前年比)
+1.5% → +1.5%→

【2018.01.30】FX市場

ドル反落!1か月ぶりの下げ幅

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の108円後半。
一時108.61円まで売られ、26日につけた4カ月半ぶり安値に迫った。米金利の上昇が勢いづいて株価が下落していることを受け、リスク回避的に円が買われているという。

ドルは反落。市場は31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明発表を控えて待ちの姿勢が続いた。ユーロと円は対ドルで上昇した。

ドルは先週まで6週連続で値を下げており、このまま推移すれば今月は3.2%下落の見込み。1カ月の下げ幅としては2016年3月以来の大きさ。

今週はFOMCのほか、2月2日の米雇用統計も注目されている。

アナリストらは今回のFOMCについて、利上げはないものの、タカ派的な声明になると予想。

世界的に債券利回りが上昇する中、米10年債利回りは約4年ぶり、30年債利回りは昨年5月以来の高水準を付けた。

FXアナリティクスのデビッド・ギルモア氏は、ドルは債券利回りの動きをたどっているとし、「過去数週間はそういう相関関係はなかったが、それが今日起きたことだろう」と述べた。

トランプ米大統領は30日夜、一般教書演説を行う。前日には、移民制度改革のほか、米輸出を阻む世界の貿易障壁を無くす取り組みなどについて語ると明かしていた。

BMOのグローバル外為戦略責任者であるグレッグ・アンダーソン氏は、一般教書演説を受けて市場が動くとは考えていないと述べた。

<米・経済指標>
〇(米) 11月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
+6.38% → +6.41%↑
〇(米) 1月消費者信頼感指数
122.1 → 125.4↑

【2018.01.31】FX市場

ドル上昇!FOMC利上げは見送りしたがインフレ率上昇の見通し示す

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の108円後半。
注目されたトランプ大統領の一般教書演説は無難に通過したが、 マイナス圏に沈んだ日経平均の下げ幅拡大をにらんでドル/円もやや上値が重くなった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後にドルが上昇に転じた。
利上げは見送られたものの、今年はインフレ率が上昇するとの見通しを示した。ユーロは一時下落したが、終盤は横ばい圏。

アリアンツ・インベストメント・マンジメントのジョン・ブレデマス氏は、FOMCについて「これまでの声明の延長上にあり、文言もほとんど変わらなかった」とし、追加利上げがおそらく3月にあるとの見方を示した。

<米・経済指標>
〇(米) 1月ADP全国雇用者数
+25.0万人 → +23.4万人↓
〇(米) 10-12月期雇用コスト指数 (前期比)
+0.7% → +0.6%↓
〇(米) 1月シカゴ購買部協会景気指数
67.6 → 65.7↓
〇(米) 12月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
+0.2% → +0.5%↑
〇(米) FOMC政策金利発表
 1.25-1.50% → 1.25-1.50%→

【2018.02.01】FX市場

ドル高!上値を追うにはエネルギーを欠く

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円半ば。
株高を横目に底堅く推移したが、上値を追うにはエネルギーを欠いた。

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、ECBの緩和的金融政策を維持する必要があるとの見解を改めて示した。

ブリュッセルでの講演で同理事は「われわれの責務は完遂していない。インフレ収斂はかなり緩やかに進んでおり、金融政策を忍耐強く維持することが妥当」と指摘。「インフレは引き続き抑制されており、インフレ軌道の持続的調整面での理事会の基準到達には依然一定の距離がある」と述べた。

<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
23.3万件 → 23.0万件↓
〇(米) 10-12月期非農業部門労働生産性・速報 (前期比年率)
+3.0% → -0.1%↓
〇(米) 10-12月期単位労働コスト・速報 (前期比年率)
-0.2% → +2.0%↑
〇(米) 1月ISM製造業景況指数
59.7 → 59.1↓
〇(米) 12月建設支出 (前月比)
+0.8% → +0.7%↓

【2018.02.02】FX市場

ドル続伸!1月の米雇用統計が好調だったことを受け

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円後半。
日銀が国債買い入れオペで、残存5年超10年以下の買い入れ額を増やし、5年超10年以下を対象に指し値オペを行うと通告したことを受け、午前の取引では円が売られる場面があった。しかし円安効果は控えめで、ドル/円相場を若干底上げする程度にとどまった。

ニューヨーク外為市場では、朝方発表された1月の米雇用統計が好調だったことを受け、ドルが円とユーロを含む多くの通貨に対し上昇した。ただ取引終盤では上げ幅を縮小し、市場ではドルの上昇は週明け以降は続かない可能性があるとの見方も出ている。

1月の雇用統計では非農業部門の就業者数が前月比20万人増と、市場予想の18万人増を上回ったことに加え、賃金は前年比で2009年6月以来の大幅な伸びを示した。

仮想通貨ビットコインは世界的な規制強化が懸念材料となり急落。
ルクセンブルクのビットスタンプ取引所で一時15%下落し、7625ドルと、2カ月ぶりの安値を更新した。ただその後は下げ幅を縮小し、ニューヨーク時間帯の取引では約5.6%安の8498ドルとなっている。

ビットコインは2017年は1000%を超えて上昇したが、年明け以降は約40%下落。今週だけで約25%下落している。

<米・経済指標>
〇(米) 1月非農業部門雇用者数
 +14.8万人 → +20.0万人↑
〇(米) 1月失業率
4.1% → 4.1%→
〇(米) 1月平均時給 (前月比)
+0.3% → +0.3%→
〇(米) 12月製造業受注指数 (前月比)
+1.3% → +1.7%↑
〇(米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
94.4 → 95.7↑




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【先週の主な動き】

先週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表がありました。
また、注目されたトランプ米大統領の一般教書演説もあり、無事に通過した感があります。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は1.25-1.5%に見送られましたが、今年はインフレ率が上昇するとの見通しを示した結果、ドルは上昇しています。
FOMCの文言はほとんど変わらないものであり、追加利上げは3月ごろを見通してます。

しかし、米株価が大幅に下落しています。FOMCの利上げペースを加速する見解も出ています。

1月の雇用統計では非農業部門の就業者数が前月比に比べ20万人増加し、予想の18万人を大きく上回ったことを受けてドルは急上昇、1月のミシンガン消費信頼感指数も上回っています。

ユーロ/ドルは逆に雇用統計を受けて下落しています。

連日コインチェックの仮想通貨流出問題が、報道されています。ビットコインは世界的な規制強化が懸念材料となり、急落しています。
FXなどは信託保全がしっかりしているので、個人資産は守られています。

さて、日足チャートをみると、

FOMCの発表では金利引き上げが見送られましたが、米雇用統計が上昇したことを受けて、ドルは反発し上昇する展開となっています。

前回FOMCの金利が上昇しても、ドルは下落していましたが、今回米雇用統計が好調だったことでドルは上昇し、110円前半で取引を終えています。

ただ週末2日、ニューヨーク株式相場が大幅に良好な米雇用統計を受けて利上げペースが加速するとの思惑から大幅反落したと報道があり、今後為替にも影響してきそうな雰囲気です。

【来週の主な経済指標発表】

・2/5
24:00 (米) 1月ISM非製造業景況指数
・2/6
22:30 (米) 12月貿易収支
・2/7
29:00 (米) 12月消費者信用残高
・2/8
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
・2/9
24:00 (米) 12月卸売売上高 (前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

01/29~02/02

・・・84pips




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